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フスハイム魔術学院の学生らの中で、もっとも忙しいのは新入生である。
一日の始まりから夕暮れまで、学院側からキッチリとカリキュラムを割り当てられているからだ。
本来魔術と云うものは多様性に満ちており、各々がそこから一本の道を見出して真理の追究を進めていくもの。
何を学ぶかも自らの意志で取捨選択を重ねるのが正しい学徒の姿と言える。
フスハイムの新入生にそれをさせないのは、彼らがまだ自らの生涯の道程も定まらぬ魔術師の卵であるから。
子供に必要なのは多くの経験を積ませること。
そうした理念の元に、最初の一年では複数の分野に跨った多種多様な講義を受けさせる事に決まっている。
当然、その中で得手不得手というものが出て来る。
それこそが本人の資質というものであり、将来の指針だ。
しかしその日ハンスが一日の授業で出した成績は、そうした前提を覆すものだった。
攻性魔術――『A』
交霊魔術――『A』
占星魔術――『A』
近代魔術史――『A』
錬金薬学――『A』
全てのカリキュラムで他の追随を寄せ付けない『A』の評価。
これには昨日のハンスの評価を「一時のまぐれ」と軽く見ていた学友たちも目の色を変えずには居られない。
――今まで手を抜いていたのか。
――よく似た別人と入れ替わっている。
――悪魔と取引でもしたんじゃないか。
思うままに議論を交わし合うが、その疑問を本人にぶつける気概を見せる者はいない。
渦中の本人もそれを気にする素振りも見せず、手際よく荷物を纏めて自身の住まう学生寮への帰り支度を進めている。
「ねえ」
そして席を立とうとしたその時、一人の女生徒が動いた。
ハンスは返答に一拍間を空けたものの、昨日のグイードの時のような非礼は冒さなかった。
あれと比べれば遥かに慣れ親しんだ相手である。
快闊な笑みとそれによく似合った夏の陽のような髪。
髪が短い事も相まって、健康的に引き締まった肢体は少年のような躍動感に溢れている。
生命の美しさを形にしたような少女だった。
「……ビーネか」
懐かしむようにハンスはその名を呼んだ。
ビーネ・グスキ。ハンスと同じ辺境の農村の出身で、幼馴染。
子供の頃からの付き合いの腐れ縁。
何の因果か、故郷を遠く離れたフスハイム魔術学院でも同じ教室で机を並べている。
「どうしたのさ? 昨日から随分調子良いね!」
ビーネは物怖じせず、この教室にいる全ての人間が知りたいであろうことを遠慮なくぶち込んできた。
幼馴染ゆえの距離の近さ、というより単に何も考えていないだけだろう。
「頭の良くなるクスリでも飲んだとか? あ、それとも図書館で伝説の魔導書でも見つけた!?」
冗談半分、そして本気が半分。
この学院では探せばそんなものにも出会えそうだ。
ビーネは目をキラキラと輝かせ、そばで聞き耳を立てているクラスメイト達も似たようなものだった。
ハンスは答えに詰まったのか、「あー」とだけ不明瞭な呟きを漏らす。
幸運にも良い師に巡り合えました――それだけなのだから別に隠すようなものでも無い。
学院のあんな空間に引きこもっているとはいえ、別にあの師匠は罪人でも何でも無いのだから。
そのような事はもう数十年の付き合いの中で本人に確認済みだ。
ただ衆目に晒されて良い気はしないだろう、という確信もあった。
本質的に引きこもりなのだから当然である。
ハンスもどう返答したものか、少し迷う所だった。
そんな時、教室の扉が静かに開かれた。
「むん? まだ全員揃っているな。よろしい」
その偉そうな口調な闖入者は、手伝いの学生数人と共に放課後の教室内に入って来た。
学生たちは両腕に草や瓶入りの液体など、魔術触媒のようなものを山のように抱えている。
「あー、諸君! 喜びたまえ。突然ではあるが、こうして急遽大量の素材が手に入った」
男は錬金薬学――広範な錬金術の中で魔法薬の分野を指す学門の老教師だった。
先ほどその授業を終えたばかりであるが、何か追加の用事があるようだった。
「ついては明日の我が講義までに、本日教示した簡易癒薬を作成しておくように!」
老教師は相変わらず偉そうな様子で宿題を言いつける。
教室内の反応は面倒くさがる者、面白がる者で半々ぐらいだった。
老教師は騒がしい室内を咎める事も無く、「名を呼ばれた者から材料になる素材を受け取るように」と告げる。
ハンスはそれに僅かな違和感を覚えた。
それが間違いでは無かったと悟るには、大した時間は掛からなかった。
「……ハンス・ユーカ―」
順番も何もなく全くでたらめに生徒たちは呼びつけられ、ハンスが名を呼ばれたのは一番最後だった。
「あの、これ……」
「何か問題でも?」
何事か言いたげなハンスに、老教師は有無を言わさぬ鋭い視線をぶつける。
ハンスが渡された素材は三つ。
しなびた薬草、瓶の半分ほどしかない液体、仲立ちをする触媒の魔石の欠片。
どう見てもゴミである。
こんなくだらない仕打ちをする輩に、ハンスは思い当たる節があった。
そちらに目を向けると、やはりと言うべきか嫌味な金髪がにやけ面で此方を見ていた。
「友人であるみんなの為に我が家から素材を提供させて貰ったのさ。ま、自然のものだから多少品質にバラツキがあるが、それは勘弁してくれ。優秀なハンス君なら腕の差でカバーできるだろう?」
その昨日からずっと無口だったグイードは青たんのある顔を釣り上げている。
それは笑み、というよりずっと攻撃的な表情だった。
ハンスは知らない。
昨日の出来事がグイードにとって人生で初めての屈辱であった事を。
昨日から今に至るまで、日頃の行いから陰で密かな笑いものにされていた事を。
知った所でさして興味が湧く事でもないのだが。
「……一応言っておくが、課題はあくまで魔法薬の作成。素材に問題があるなら自身で補うのも魔術師の腕のうちであるぞ!」
老教師は悪びれる事も無くそう言い、足早に教室を出て行った。
後に残ったのは気の毒そうな視線を送るクラスメイトと、昏い笑みのグイード。
「ちゃんと頭を下げるなら、今後の事も考えてあげても良いんだよ?」
そしてグイードもそう告げると、洋々と教室を出て行った。
「ちょっと、どうするのさ?」
「ん? どうするって?」
「課題だよ、か・だ・い! それじゃあまともな魔法薬作れないでしょ! ……ボクのを少し湧けようか?」
ビーネのその提案をハンスはやんわりと断った。
それに訝し気な表情でビーネは言う。
「なに? 他に伝手でもあるの?」
「まぁやりようはあるさ」
「それなら良いけどね。今後の事も考えると頭を下げるのも選択の一つだよ。腹は立つだろうけど」
ハンスのその平然とした態度をただの強がりと捉えたのか、幼馴染のビーネはそんな説教を始めた。
貴族と平民、その現実は覆せないしへりくだって当たり前の関係だ。
何より今どうにかなったとしても、学院にいる間ずっとこんな嫌がらせは続くかもしれない、と。
「後で泣きついたって知らないよ!」
ちっとも昔と変わらないお節介の幼馴染を背を見送りながら、ハンスは懐かしい気持ちに浸っていた。
一日の始まりから夕暮れまで、学院側からキッチリとカリキュラムを割り当てられているからだ。
本来魔術と云うものは多様性に満ちており、各々がそこから一本の道を見出して真理の追究を進めていくもの。
何を学ぶかも自らの意志で取捨選択を重ねるのが正しい学徒の姿と言える。
フスハイムの新入生にそれをさせないのは、彼らがまだ自らの生涯の道程も定まらぬ魔術師の卵であるから。
子供に必要なのは多くの経験を積ませること。
そうした理念の元に、最初の一年では複数の分野に跨った多種多様な講義を受けさせる事に決まっている。
当然、その中で得手不得手というものが出て来る。
それこそが本人の資質というものであり、将来の指針だ。
しかしその日ハンスが一日の授業で出した成績は、そうした前提を覆すものだった。
攻性魔術――『A』
交霊魔術――『A』
占星魔術――『A』
近代魔術史――『A』
錬金薬学――『A』
全てのカリキュラムで他の追随を寄せ付けない『A』の評価。
これには昨日のハンスの評価を「一時のまぐれ」と軽く見ていた学友たちも目の色を変えずには居られない。
――今まで手を抜いていたのか。
――よく似た別人と入れ替わっている。
――悪魔と取引でもしたんじゃないか。
思うままに議論を交わし合うが、その疑問を本人にぶつける気概を見せる者はいない。
渦中の本人もそれを気にする素振りも見せず、手際よく荷物を纏めて自身の住まう学生寮への帰り支度を進めている。
「ねえ」
そして席を立とうとしたその時、一人の女生徒が動いた。
ハンスは返答に一拍間を空けたものの、昨日のグイードの時のような非礼は冒さなかった。
あれと比べれば遥かに慣れ親しんだ相手である。
快闊な笑みとそれによく似合った夏の陽のような髪。
髪が短い事も相まって、健康的に引き締まった肢体は少年のような躍動感に溢れている。
生命の美しさを形にしたような少女だった。
「……ビーネか」
懐かしむようにハンスはその名を呼んだ。
ビーネ・グスキ。ハンスと同じ辺境の農村の出身で、幼馴染。
子供の頃からの付き合いの腐れ縁。
何の因果か、故郷を遠く離れたフスハイム魔術学院でも同じ教室で机を並べている。
「どうしたのさ? 昨日から随分調子良いね!」
ビーネは物怖じせず、この教室にいる全ての人間が知りたいであろうことを遠慮なくぶち込んできた。
幼馴染ゆえの距離の近さ、というより単に何も考えていないだけだろう。
「頭の良くなるクスリでも飲んだとか? あ、それとも図書館で伝説の魔導書でも見つけた!?」
冗談半分、そして本気が半分。
この学院では探せばそんなものにも出会えそうだ。
ビーネは目をキラキラと輝かせ、そばで聞き耳を立てているクラスメイト達も似たようなものだった。
ハンスは答えに詰まったのか、「あー」とだけ不明瞭な呟きを漏らす。
幸運にも良い師に巡り合えました――それだけなのだから別に隠すようなものでも無い。
学院のあんな空間に引きこもっているとはいえ、別にあの師匠は罪人でも何でも無いのだから。
そのような事はもう数十年の付き合いの中で本人に確認済みだ。
ただ衆目に晒されて良い気はしないだろう、という確信もあった。
本質的に引きこもりなのだから当然である。
ハンスもどう返答したものか、少し迷う所だった。
そんな時、教室の扉が静かに開かれた。
「むん? まだ全員揃っているな。よろしい」
その偉そうな口調な闖入者は、手伝いの学生数人と共に放課後の教室内に入って来た。
学生たちは両腕に草や瓶入りの液体など、魔術触媒のようなものを山のように抱えている。
「あー、諸君! 喜びたまえ。突然ではあるが、こうして急遽大量の素材が手に入った」
男は錬金薬学――広範な錬金術の中で魔法薬の分野を指す学門の老教師だった。
先ほどその授業を終えたばかりであるが、何か追加の用事があるようだった。
「ついては明日の我が講義までに、本日教示した簡易癒薬を作成しておくように!」
老教師は相変わらず偉そうな様子で宿題を言いつける。
教室内の反応は面倒くさがる者、面白がる者で半々ぐらいだった。
老教師は騒がしい室内を咎める事も無く、「名を呼ばれた者から材料になる素材を受け取るように」と告げる。
ハンスはそれに僅かな違和感を覚えた。
それが間違いでは無かったと悟るには、大した時間は掛からなかった。
「……ハンス・ユーカ―」
順番も何もなく全くでたらめに生徒たちは呼びつけられ、ハンスが名を呼ばれたのは一番最後だった。
「あの、これ……」
「何か問題でも?」
何事か言いたげなハンスに、老教師は有無を言わさぬ鋭い視線をぶつける。
ハンスが渡された素材は三つ。
しなびた薬草、瓶の半分ほどしかない液体、仲立ちをする触媒の魔石の欠片。
どう見てもゴミである。
こんなくだらない仕打ちをする輩に、ハンスは思い当たる節があった。
そちらに目を向けると、やはりと言うべきか嫌味な金髪がにやけ面で此方を見ていた。
「友人であるみんなの為に我が家から素材を提供させて貰ったのさ。ま、自然のものだから多少品質にバラツキがあるが、それは勘弁してくれ。優秀なハンス君なら腕の差でカバーできるだろう?」
その昨日からずっと無口だったグイードは青たんのある顔を釣り上げている。
それは笑み、というよりずっと攻撃的な表情だった。
ハンスは知らない。
昨日の出来事がグイードにとって人生で初めての屈辱であった事を。
昨日から今に至るまで、日頃の行いから陰で密かな笑いものにされていた事を。
知った所でさして興味が湧く事でもないのだが。
「……一応言っておくが、課題はあくまで魔法薬の作成。素材に問題があるなら自身で補うのも魔術師の腕のうちであるぞ!」
老教師は悪びれる事も無くそう言い、足早に教室を出て行った。
後に残ったのは気の毒そうな視線を送るクラスメイトと、昏い笑みのグイード。
「ちゃんと頭を下げるなら、今後の事も考えてあげても良いんだよ?」
そしてグイードもそう告げると、洋々と教室を出て行った。
「ちょっと、どうするのさ?」
「ん? どうするって?」
「課題だよ、か・だ・い! それじゃあまともな魔法薬作れないでしょ! ……ボクのを少し湧けようか?」
ビーネのその提案をハンスはやんわりと断った。
それに訝し気な表情でビーネは言う。
「なに? 他に伝手でもあるの?」
「まぁやりようはあるさ」
「それなら良いけどね。今後の事も考えると頭を下げるのも選択の一つだよ。腹は立つだろうけど」
ハンスのその平然とした態度をただの強がりと捉えたのか、幼馴染のビーネはそんな説教を始めた。
貴族と平民、その現実は覆せないしへりくだって当たり前の関係だ。
何より今どうにかなったとしても、学院にいる間ずっとこんな嫌がらせは続くかもしれない、と。
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