強がりな邪神ちゃんのストーカーは僕

おかだしゅうた。

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第二章 組織

反逆の灯

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「両親を人質に取られてるって、どういうことよ」
 ヒュウガは暗い表情で、渋々と喋った。
「そのまんまだよ。洗脳されている下級神どもはもちろん、四将軍だって、ほとんどは、何か。オイラたちだけじゃない。……ゴンザの兄貴だってそうだ。みんな、そうやって、あのオッサンに逆らうことができなくなってるんだ」
 そこまで話したヒュウガは耐えきれなくなったのか、部屋の壁を乱暴に殴った。本来の力ならば、壁に大きな穴が空いてもおかしくはない。だが、邪神ノエルによって弱体化された彼の拳は、壁から小さな音を発する程度の力に留まってしまっている。その事実がよっぽど悔しかったのか、彼は何度も壁に暴力を振るった。見かねたプーアは、レンガイの頭をはたく。
「やめなさいよ。大切なものを奪われているなら、なおさら組織を抜けるなんて考えないほうがいいんじゃないかしら」
「……そう、だ。ヒュウガ、いずれ、神アンナプルナの、目的が、達成されれば、解放してやると、言ってた。だから……」
 プーアの考えに、ヒナノは賛成した。ヒュウガは舌打ちをする。
「へっ、お姉ちゃんは考えが甘いと思うぜ。あのオッサンが約束を守るとは、オイラは全く思えない。だから、決めたんだよ、お姉ちゃん。オイラは、オッサンの組織をブッ壊して、それで母ちゃんと父ちゃんを取り返すんだ」
 ヒュウガの決意に、本来なら敵であるはずのプーアが反論する。
「それができないって言ってるのよ。そもそもアナタのスキルは弱体化されてるんでしょ。そんな状態じゃ何もできないで終わってしまうわ」
「それは……そうだけどさ」
 ヒュウガは俯きながら言った。重苦しい空気のまま、時間は無限に過ぎていった。

 話がいつまで経っても平行線上のままだったので、レンガイはある提案をした。
「難しい問題だね。そもそも僕とプーアちゃんと、君たち姉弟は対立する関係にある。とりあえずこの話はやめにしようよ。今のヒュウガくんの能力は、僕らにとってもさして脅威にならない。頭の回るタイプじゃないっぽいし。問題は、ヒナノさんだけど……さすがにいつまでも縄で縛っておくわけにはいかないし、。僕らは君たちを攻撃しないし、君たちも僕らを攻撃しない。こういうことにして、一時休戦としよう」
「さして脅威にならないとか、頭の回るタイプじゃないとか、結構傷ついたぞ、オイラ」
「……でも、乗るしか、ない。いい、提案だと、思う。私たちは、何もできない。何もできないのは、も、同じ、だろう。私は、気になる点が、1つ、ある。私たちと、君たちの、休戦は、納得した。でも、休戦締結を、したとして、これから、
 ヒナノの問いかけに、レンガイは腕組みをし、唸りながら考える。わずかばかりの間をおいて、レンガイは口を開いた。

「それは、かな」

「……は?」
 プーアは身を乗り出して理由を問いただす。
「いや、あのね。この陰謀は誰を中心に回ってるのかとか、すっかり忘れてるよね、プーアちゃん。君は今回の事件の中でも超重要人物、主人公。邪神プーアだろう? それなら、君の判断を仰ぐのが適切だと思うんだけど」
「そんなこと言われても……アタシは……」
 頭を悩ませる質問だ。そりゃあ、平和に暮らしていたはずなのに、突然罪を擦り付けられた上、神の称号を剥奪されたことには腹が立つ。その犯人である神アンナプルナとやらにも、地獄の苦しみを味あわせてやりたい。そんな考えを、プーアはさすがに口に出すことができなかった。レンガイはプーアの微妙な心情を見抜いたようで
「……心を見透せるなにかがあればいいのにな」
 と、プーアには聞こえないように呟いた。
 プーアの頭の中で考えを巡らす内、またヒナノの携帯電話から着信音が鳴る。ヒュウガがその携帯電話を立ち上げ、通話を開始した。
『もーう、本当にどうなってるのよーう。僕ちんがせっかくゴミ溜めの中から拾い上げてやってー、手塩にかけて成長させてやったのにさー? 勝手に人の組織の情報をべらべらべらべら喋ってぇー、上司が見てないと思ってぺちゃくちゃぺちゃくちゃ不満愚痴、悪口大会始めちゃってー、ココは飲み屋かって感じだよ! 果てには裏切りとか企ててるしー』
「……! 神アンナプルナ……」
「そういえば忘れていたわ。アンタ、ずっと監視し続けているストーカーだったわね」
『もーう、そんなに強がらなくていいってー、プーアちゃん。……それにしてもなんて言い草だよー。僕ちんが約束を守らないってー? そんなことはないのになぁー、ちゃんと仕事してくれれば、ちゃーんと人質を解放してあげるのになあ』
 アンナプルナの言い草に、ヒュウガは声を荒らげた。
「オッサンの話には惑わされねえ! とにかく、オイラは――」
『あれれー。もしかして、やっぱり組織を壊滅させに来ちゃったりするー? そんなことしていいと思ってるのかな? こっちが人質を取ってる意味を、あんまり理解してないみたいだね。と、いつもなら言ってるんだけどお』
 アンナプルナは間を置いて言った。
『あれなんだよねー。僕ちん、やっぱり青春ものって大好きでさ! 輝かしい未来のある若者の夢をやる前から潰したくないんだよね。どうせなら、うまく行きかけのところでぶっ潰したいって感じー? つまり、一応チャンスをあげちゃう! ヒュウガくん、君が僕ちんの手で直々に殺されるまで、君のお母さんたちに危害は加えないから!』
 やっぱり最低最悪なヤツだ、電話を聞いていた全員が思った。
『あ、それで本題に移っちゃおっかな。ねねね、レンガイくんとプーアちゃん、君たちも大切なモノを奪ってるんだよねー。んーと、レンガイくん、君にとってとっても大切なプーアちゃんコレクション! たぶんプライバシーの侵害とかになっちゃうから、ここでは言わないけど、いやー、なかなかいい物持ってるね!』
 レンガイにとってはあまりのショックだったのか、その場で絶句して崩れ落ちてしまった。プーアが冷ややかな目をしながら、ボソッと口から本音をこぼす。
「そんなもの、消えてなくなって当然じゃない……このことに関しては感謝しなきゃいけないかも」
『ま、これらは個人的な楽しみに使わせてもらっちゃう! はあと。で、プーアちゃん、君はお父さんを!』
 さっきとは打って変わって、プーアは激情家である一面をあらわにする。
「お、お父様を!? ちょっと、何してるのよ!」
『はははー。やっぱり心配しちゃうー? プーアちゃんが1番尊敬している偉大なお父さんだもんね! で、君のお父さんを支配下においてどうするかって話なんだけど、やっぱり取引に使いたいなーって思って』
「取引……?」
 プーアは、電話越しの提案に身構えた。
『そ! やっぱり僕ちんとしてもー、あんまり血は流したくないんだよね。臆病者のプーアちゃんだってそうでしょ! いっつも、君は影で密かに怯えている。うん、よーく分かるよ。だから、君とお父さんをトレードしよう! どう? お父さんの為に、こっちに来てみなよ! そしたら、命くらいは保証してあげるかなー』
「……行くわけ……ないでしょ」
 体と声の震えが、どうしても抑えられない。自分の隠している弱さを知り尽くされ、それを巧みに利用されていることに、深淵の不気味さと気味悪さを感じた。小刻みに震えるプーアに、ヒュウガが声をかける。
「お、おい……何度も言うようで悪いな。忠告しとくけどよ、絶対に騙されるなよ、お前。あのオッサン、甘い言葉を並べてくるけど、絶対に嘘なんだよ。口車に乗せられて死ぬ思いをしてるヤツを、オイラは四将軍として何人も見てきた」
『んもー、なんで言っちゃうのかなあ、ヒュウガくーん。まあ、事実なんだけどさー。……ここまで言ったら、取引なんてできないなあ。いいよ! それなら、プーアちゃんが死ぬまではお父さんに手を出さない! その代わり、何度も嫌がらせには来るかも。これでいいよね。あ、もしもキツくて耐えられなくなったら、この電話でプーアちゃんが泣きながら謝罪の言葉を述べてちょうだい! そしたらすぐに回収しにくるから』
 今回もアンナプルナは一方的に電話を切った。

「えっと、つまり……ヒナノさんとヒュウガくんは、組織を抜けて反逆者になったってことかな」
 レンガイは2人に聞いた。ヒナノがコクコクと頷く。
「……どうやら、そう、らしい。それもこれも、お前の、せいだ。ヒュウガ」
 ヒナノはヒュウガを睨んだ。ヒュウガはその視線を痛々しく感じたようで、申し訳なさそうに言った。
「わ、悪りぃな……お姉ちゃん。でもよ、分かっただろ。あのオッサンは、オイラたちの要求をやすやすと呑むヤツじゃないんだ」
「そうなると、君たちは組織と戦うことになるのかな。そうだとしたら、僕も戦うよ。なんせ、僕の命と同じくらい大切なプーアちゃんコレクションが、悪の象徴であるアンナプルナの手に渡ってるのが、どうしても、ね」
「凄んでもあんまりカッコよくないぜ、兄ちゃん。動機としてのモノが不純すぎるから。……それで、お前はどうするんだよ」
 後半部分の言葉は、プーアに対して向けられた。プーアは何か考え事をしていたようで、ワンテンポ遅れて空返事をする。ヒュウガは深いため息をついた。
「あ、ああ……って、お前なあ。自分の命と、お父さんとやらの命が掛かってるんだぜ? いっつもは強気なくせに、いざとなるとてんでダメなんだな」
 言い過ぎだと感じたレンガイは、ヒュウガの耳元で囁く。
「や、やめなよ、ヒュウガくん。そういうの、すごい気にしてるから」

「いや……アタシも、あの組織を、あの男を壊しにいくわ」
 プーアの言葉は、その場にいた全員を驚かせた。
「え? プーアちゃんらしくない」
「……どう、した」
「あれ、なんか急に元気が出たな」
 3人の声を跳ね除けるようにして、プーアは宣言した。
「アナタたちがアタシのことをどう思ってるのか、なんだかよく理解したわ。……アタシが臆病者? 強がり? そ、そんなわけないじゃないの。アタシだってやるときはやるってトコを見せてやるわ」
 もちろん、あまりにバカにされたゆえの強がりだった。
「えっと、つまり? どういうことかな、プーアちゃん」
「復讐よ。アタシに神殺しの罪を被せた復讐。アタシを邪神に成り下げた復讐。アタシを散々コケにした復讐。お父様を洗脳した復讐。ヒナノさんとヒュウガから、大切なモノを奪って服従させていた復讐。……それと、一応、アンタの為にも、復讐」
 プーアは今までされてきたことを一つ一つ思い返し、悔しさと憎しみを噛み締めた。そして、怯えている自分を隠す為に、仁王立ちをした。力強く、堂々とした様子を3人に見せる。

「あの男に対する、ここにいる4人の……そう、これは、復讐劇よ」
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