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にしゅうよん
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映像の私は元気よく。
『明日は北の洞窟探検ね! あっ、あのキノコ変な色、あっちのは? あはははっ、楽しい!』
そこで観察虫の映像が終わり、みんなの視線が一気に私に集まった。
やばい盗人だと怒られる? と覚悟してのだけど。
「ふふっ、サローナ、あなたは全く面白い子ね。見ていて飽きないわ!」
「ほんと面白いわ。でも、嫌いじゃないわよ。ちょこまか動く姿が虫みたいで可愛いし」
ドラーゴ様、動きが虫って……
「そうだな、うちの嫁子はこんなにも可愛ぞ、ユバしっかり大切にしなさい」
「はい、父上」
みんなは怒らず、笑っていた。
「次、北の洞窟編見る魔族、亜人は手をあげて!」
「「はーい」」
エマ様を始め、隣のユバ、ドラーゴ様とお父様、ラトナまでなかに混ざって手を挙げていた。
他の洞窟ので何をやっていたか一応、うろ覚えだけど記憶に残っているから、見ないで欲しい……
しかしエマ様は笑って。
「じゃー決まりね。サローナの洞窟探検、試写会の始ま魔性。観察虫とケーキとお茶をよろしく!」
「かしこまりました、エマ様」
「既に観察虫の準備はできております」
入り口に立っていたメイドが紅茶とケーキセットを運び、エマ様の従者は他の観察虫を持ってきていた。
「あの、エマ様。ほんとうに他のも見るのですか!」
「当たり前よ、サローナ!」
次の試写会が始まった。
そこに映し出された私は、やはり汚れたドレス姿で、愚痴を言っていた。
『私が作ったチョコチップクッキーを盗んで、王子に渡しちゃうなんて。王子がまた食べたいから作ってだなんて、私は知らない。そもそもあのクッキーはラトナへのプレゼントだったのに!』
文句を言いながらも、洞窟に落ちている魔石をせっせと集めていた。
『今回は綺麗にクッキーが焼けたからラトナの喜ぶ姿が見れるはずだったのに。もう一層ここに調理場作っちゃおうかな? ……えっ、鈴の音色だわ、ラトナが呼んでる? 部屋に誰がきたのね【転送】』
「普通のクッキーは知っているけど、チョコチップクッキーは初めて聞く名前ね、そのクッキーは美味いの?」
エマ様の問いに、ドラーゴ様、お父様は知らないらしく首を横に振っていた、
「お嬢様のお作りになるチョコチップクッキーはとても美味しいですわ。……あ、あぁ、私のクッキーが、許すまじ王子! サローナお嬢様のクッキーを食べるなんてーーギリギリ」
「サローナ、落ち着いて。また焼くからね」
「はい!」
あ、私が転送で戻ってきた。
なんだか、ちょー不機嫌だわ。
『なんで? お父様に買ってもらった新しいドレスを妹に貸さなくちゃいけないの? もう着ちゃったからいいわよねーだって。いいわってし言えないじゃない』
あのドレス、妹が気に入っちゃって一度も着れなかった。
色と形が気に入って、買ってもらったドレスだったのに。
『あー楽しく探索してたのに、一気に興醒めだわ。今日は帰って本でも読もう』
と帰っていった。
『人が必死に勉強しているのに隣でいちゃいちゃ止めて欲しい。それに2人もしっかり勉強してくれないと困るし、毎回クッキーを作るのも面倒よ』
『2人のデートの引率? なにそれ、面白いの?』
『別荘に家族と王子で行くから私はお留守番って、やったぁ! 洞窟探検が出来る!』
夏はプール持ち込んだり、調理器具持ってきたり、冬は浴槽を持ってきたりと散々、洞窟を満喫していた。
1年、1年と経つけど、全部、妹と王子の悪口三昧ね。
あの2人ダンス練習と勉強を教えるのには、手を焼いたから……
どの洞窟でも宝物箱を開けて、アイテムボックスにしまう所が観察虫の映像にバッチリ残っていた。
みんなは見終わって、大変だったね、嫌な奴とかではなく。うきうきと勇者一式をしまう私が面白かったらしい。
「あははっ、クッキーを洞窟で焼いちゃう! 宝箱を開けて、豪華な装飾付いてる装備をサローナったら、遠慮なく持っていってわ!」
「プールとお風呂か……いいな。嫁子は洞窟を楽しみ、勇者一式を手に入れるとは大物だな」
「まったく、あんたは! 残りの四天王もここに呼ばなくちゃね、こんなこと前代未聞よ、面白いわ!」
「プールとお風呂に入るお嬢様、可愛い」
隣のユバは私の髪を撫でて。
「俺の嫁は可愛いだけじゃなく、とんでもないな。そこがまたいい……水着、姿が良かった」
水着の感想?
「ユバはもう!」
みんなは笑ってくれたけど、勇者装備を一式盗むって私ってとんでもないことをしでかしていたのね……全部、装備を返さなくちゃ……だめかな。
あの装備、結構気に入っていだから残念だわ。
こうして、私の試写会はみんなの大爆笑で終わったのだった。
『明日は北の洞窟探検ね! あっ、あのキノコ変な色、あっちのは? あはははっ、楽しい!』
そこで観察虫の映像が終わり、みんなの視線が一気に私に集まった。
やばい盗人だと怒られる? と覚悟してのだけど。
「ふふっ、サローナ、あなたは全く面白い子ね。見ていて飽きないわ!」
「ほんと面白いわ。でも、嫌いじゃないわよ。ちょこまか動く姿が虫みたいで可愛いし」
ドラーゴ様、動きが虫って……
「そうだな、うちの嫁子はこんなにも可愛ぞ、ユバしっかり大切にしなさい」
「はい、父上」
みんなは怒らず、笑っていた。
「次、北の洞窟編見る魔族、亜人は手をあげて!」
「「はーい」」
エマ様を始め、隣のユバ、ドラーゴ様とお父様、ラトナまでなかに混ざって手を挙げていた。
他の洞窟ので何をやっていたか一応、うろ覚えだけど記憶に残っているから、見ないで欲しい……
しかしエマ様は笑って。
「じゃー決まりね。サローナの洞窟探検、試写会の始ま魔性。観察虫とケーキとお茶をよろしく!」
「かしこまりました、エマ様」
「既に観察虫の準備はできております」
入り口に立っていたメイドが紅茶とケーキセットを運び、エマ様の従者は他の観察虫を持ってきていた。
「あの、エマ様。ほんとうに他のも見るのですか!」
「当たり前よ、サローナ!」
次の試写会が始まった。
そこに映し出された私は、やはり汚れたドレス姿で、愚痴を言っていた。
『私が作ったチョコチップクッキーを盗んで、王子に渡しちゃうなんて。王子がまた食べたいから作ってだなんて、私は知らない。そもそもあのクッキーはラトナへのプレゼントだったのに!』
文句を言いながらも、洞窟に落ちている魔石をせっせと集めていた。
『今回は綺麗にクッキーが焼けたからラトナの喜ぶ姿が見れるはずだったのに。もう一層ここに調理場作っちゃおうかな? ……えっ、鈴の音色だわ、ラトナが呼んでる? 部屋に誰がきたのね【転送】』
「普通のクッキーは知っているけど、チョコチップクッキーは初めて聞く名前ね、そのクッキーは美味いの?」
エマ様の問いに、ドラーゴ様、お父様は知らないらしく首を横に振っていた、
「お嬢様のお作りになるチョコチップクッキーはとても美味しいですわ。……あ、あぁ、私のクッキーが、許すまじ王子! サローナお嬢様のクッキーを食べるなんてーーギリギリ」
「サローナ、落ち着いて。また焼くからね」
「はい!」
あ、私が転送で戻ってきた。
なんだか、ちょー不機嫌だわ。
『なんで? お父様に買ってもらった新しいドレスを妹に貸さなくちゃいけないの? もう着ちゃったからいいわよねーだって。いいわってし言えないじゃない』
あのドレス、妹が気に入っちゃって一度も着れなかった。
色と形が気に入って、買ってもらったドレスだったのに。
『あー楽しく探索してたのに、一気に興醒めだわ。今日は帰って本でも読もう』
と帰っていった。
『人が必死に勉強しているのに隣でいちゃいちゃ止めて欲しい。それに2人もしっかり勉強してくれないと困るし、毎回クッキーを作るのも面倒よ』
『2人のデートの引率? なにそれ、面白いの?』
『別荘に家族と王子で行くから私はお留守番って、やったぁ! 洞窟探検が出来る!』
夏はプール持ち込んだり、調理器具持ってきたり、冬は浴槽を持ってきたりと散々、洞窟を満喫していた。
1年、1年と経つけど、全部、妹と王子の悪口三昧ね。
あの2人ダンス練習と勉強を教えるのには、手を焼いたから……
どの洞窟でも宝物箱を開けて、アイテムボックスにしまう所が観察虫の映像にバッチリ残っていた。
みんなは見終わって、大変だったね、嫌な奴とかではなく。うきうきと勇者一式をしまう私が面白かったらしい。
「あははっ、クッキーを洞窟で焼いちゃう! 宝箱を開けて、豪華な装飾付いてる装備をサローナったら、遠慮なく持っていってわ!」
「プールとお風呂か……いいな。嫁子は洞窟を楽しみ、勇者一式を手に入れるとは大物だな」
「まったく、あんたは! 残りの四天王もここに呼ばなくちゃね、こんなこと前代未聞よ、面白いわ!」
「プールとお風呂に入るお嬢様、可愛い」
隣のユバは私の髪を撫でて。
「俺の嫁は可愛いだけじゃなく、とんでもないな。そこがまたいい……水着、姿が良かった」
水着の感想?
「ユバはもう!」
みんなは笑ってくれたけど、勇者装備を一式盗むって私ってとんでもないことをしでかしていたのね……全部、装備を返さなくちゃ……だめかな。
あの装備、結構気に入っていだから残念だわ。
こうして、私の試写会はみんなの大爆笑で終わったのだった。
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