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五十
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王妃殿下のご出産も気になるけど、話のことも気になる。
私は栄養が高い、新作カボチャケーキを食べながらボーッとしていた。
「ミタリア、話は落ち着いてからにしよう。それに、いまは父上が城にいないから戻るまで、俺と父上の執事が父上の代理を任されている」
「リチャード様が陛下の代理?」
私は思いっきり緊張した。
それを悟ったらしく。
「おい、そんなに硬くなるなよ。無事に母上と子供が産まれたら父上は戻ると言っていた。今日の夜中か明日の早朝には戻ってくる」
今日か明日には戻るんだ、よかった……王子が代理とか言うから、私も何かしなくちゃと力が入ってしまったみたい。
「それでな。今夜、ミタリアは俺とこの部屋に寝てもらう。……理由は言えないが、これは父上からの命令だ」
「え、陛下の命令ですか?」
王子とは普段、お昼寝とかで一緒に寝ているから、いいけど、緊張するから猫の姿でもいいかな?
「あの、リチャード様、猫の姿でもいいでしょうか?」
「あぁ、俺も狼の姿で寝るからいいぞ。ミタリア、けして俺の側から離れるな」
「えっ?」
「あ、いや、なんでもない。……それと、転生についての話を聞きたいんだが……明日、聞いてもいいか?」
転生の話……私は王子に「はい」と頷いた。
その後はベッドに並んで寝そべり、まったり恋愛の本を読んでいた。
「ミタリア、そろそろ寝るか」
「はい」
この夜の王子は変だった。ベッドの上で猫の私を、狼王子はしっかり抱きしめて眠った。
いつもなら寝返りを打ったり、お互いにへそ天ができるスペースはあったのに。両足でガッチリ王子の胸に抱えて、片時も私を離さないように眠っていた。
王子のもふもふが気持ちよくて、ぐっすり眠れたけど、寝返りが打てなかった。
+
今朝、よい報告があった。
昨夜の二十二時過ぎに無事に女の子が生まれたとのこと。王妃殿下と赤ちゃんが良好で、陛下が王城に戻っとも聞いた。
そうか母上と子供は無事で、父上も城に戻ってきたのだなと、王子はどこかホッとした表情を浮かべ、体の力を気を抜いたのがわかった。
昨日の夜からずっと緊張していた王子。
国王陛下の命令と言っていたから、どうして? と、聞いてはダメかな……
(まだ私は王子の婚約者でしかないから……)
王子の部屋で朝食を終えた後。彼は隣の部屋で訓練着に着替えて出てきた。
「いまから俺は騎士団の早朝訓練に行ってくる。ミタリアはベッドで寝ていてもいいし、なんなら書庫、庭園に行って好きにしていてくれ」
「えっ、好きに城の中を動いていいの?」
昨夜は何処にも行かさないってくらいに、抱きついていたのに?
この変化は何? と瞳で訴えたのがわかったのか。
王子はポリポリ頬をかき。
「そうか、そうだよな……昨夜は窮屈だったろ? ごめんな、まだ俺の能力が低いから……守るにはあーするしかなかったんだ」
「守る?」
「おっと、騎士団の訓練に遅れる。昼前には戻るから、それまで自由にしていて!」
王子は慌てて部屋を出ていった、本当に昨日から変だ。
守るにはあーするしかなかった……その言い方は、まるで私を守っているような言い方だった。
何からか、私を待ってくれていたの?
+
騎士団の訓練後。1度、部屋に戻ってきたのだけど。
父上に呼ばれたと、お風呂と着替えを終わらせて、王子はまた出ていった。
私は彼の部屋で帰りを待ちながら、まったり彼のベッドで2度寝をしていた。しばらくして戻った王子に「へそ天!」を披露した。
「ん? リチャード様、おかえりなさい?」
「あぁ、戻った。ミタリア、お前は……まったく、リラックスしすぎだろ!」
王子がまったりしていいって言ったのに、へそ天したら何故が怒られた。
「ミタリア、メイドがもうすぐ朝食の準備に来るから、着替えろ」
「えっ、は、はい、着替えます!」
メイドたちの朝食の準備が終わり、遅めの朝食が始まった。
王子はミタリアと呼び、国王陛下に呼ばれた理由を教えてくれた。
「舞踏会ですか?」
「あぁ、そうだ。昨年の秋頃、学園入学祝いの舞踏会が途中で終わったろ?」
「あっ……」
チココを見つけて、私が舞踏会を止めてしまった。
お咎めなしになったけど。いま思えば、結構大胆なことをしたわ。
「それでな、父上が最後に『改めて舞踏会を行なう』と宣言したの覚えてる?」
「はい、覚えています」
「その舞踏会を五月ごろ、入学祝い、俺の誕生会と母上の出産祝い、妹誕生記念を兼ねて、開催しようって話がいまでているんだ」
「素敵。祝い事の多い舞踏会、楽しみです」
「あぁ、俺も楽しみだ。ミタリアのドレス、宝飾品は俺が用意するし、エスコート、ダンスは俺とだけ踊ろうな」
「はい!」
私は栄養が高い、新作カボチャケーキを食べながらボーッとしていた。
「ミタリア、話は落ち着いてからにしよう。それに、いまは父上が城にいないから戻るまで、俺と父上の執事が父上の代理を任されている」
「リチャード様が陛下の代理?」
私は思いっきり緊張した。
それを悟ったらしく。
「おい、そんなに硬くなるなよ。無事に母上と子供が産まれたら父上は戻ると言っていた。今日の夜中か明日の早朝には戻ってくる」
今日か明日には戻るんだ、よかった……王子が代理とか言うから、私も何かしなくちゃと力が入ってしまったみたい。
「それでな。今夜、ミタリアは俺とこの部屋に寝てもらう。……理由は言えないが、これは父上からの命令だ」
「え、陛下の命令ですか?」
王子とは普段、お昼寝とかで一緒に寝ているから、いいけど、緊張するから猫の姿でもいいかな?
「あの、リチャード様、猫の姿でもいいでしょうか?」
「あぁ、俺も狼の姿で寝るからいいぞ。ミタリア、けして俺の側から離れるな」
「えっ?」
「あ、いや、なんでもない。……それと、転生についての話を聞きたいんだが……明日、聞いてもいいか?」
転生の話……私は王子に「はい」と頷いた。
その後はベッドに並んで寝そべり、まったり恋愛の本を読んでいた。
「ミタリア、そろそろ寝るか」
「はい」
この夜の王子は変だった。ベッドの上で猫の私を、狼王子はしっかり抱きしめて眠った。
いつもなら寝返りを打ったり、お互いにへそ天ができるスペースはあったのに。両足でガッチリ王子の胸に抱えて、片時も私を離さないように眠っていた。
王子のもふもふが気持ちよくて、ぐっすり眠れたけど、寝返りが打てなかった。
+
今朝、よい報告があった。
昨夜の二十二時過ぎに無事に女の子が生まれたとのこと。王妃殿下と赤ちゃんが良好で、陛下が王城に戻っとも聞いた。
そうか母上と子供は無事で、父上も城に戻ってきたのだなと、王子はどこかホッとした表情を浮かべ、体の力を気を抜いたのがわかった。
昨日の夜からずっと緊張していた王子。
国王陛下の命令と言っていたから、どうして? と、聞いてはダメかな……
(まだ私は王子の婚約者でしかないから……)
王子の部屋で朝食を終えた後。彼は隣の部屋で訓練着に着替えて出てきた。
「いまから俺は騎士団の早朝訓練に行ってくる。ミタリアはベッドで寝ていてもいいし、なんなら書庫、庭園に行って好きにしていてくれ」
「えっ、好きに城の中を動いていいの?」
昨夜は何処にも行かさないってくらいに、抱きついていたのに?
この変化は何? と瞳で訴えたのがわかったのか。
王子はポリポリ頬をかき。
「そうか、そうだよな……昨夜は窮屈だったろ? ごめんな、まだ俺の能力が低いから……守るにはあーするしかなかったんだ」
「守る?」
「おっと、騎士団の訓練に遅れる。昼前には戻るから、それまで自由にしていて!」
王子は慌てて部屋を出ていった、本当に昨日から変だ。
守るにはあーするしかなかった……その言い方は、まるで私を守っているような言い方だった。
何からか、私を待ってくれていたの?
+
騎士団の訓練後。1度、部屋に戻ってきたのだけど。
父上に呼ばれたと、お風呂と着替えを終わらせて、王子はまた出ていった。
私は彼の部屋で帰りを待ちながら、まったり彼のベッドで2度寝をしていた。しばらくして戻った王子に「へそ天!」を披露した。
「ん? リチャード様、おかえりなさい?」
「あぁ、戻った。ミタリア、お前は……まったく、リラックスしすぎだろ!」
王子がまったりしていいって言ったのに、へそ天したら何故が怒られた。
「ミタリア、メイドがもうすぐ朝食の準備に来るから、着替えろ」
「えっ、は、はい、着替えます!」
メイドたちの朝食の準備が終わり、遅めの朝食が始まった。
王子はミタリアと呼び、国王陛下に呼ばれた理由を教えてくれた。
「舞踏会ですか?」
「あぁ、そうだ。昨年の秋頃、学園入学祝いの舞踏会が途中で終わったろ?」
「あっ……」
チココを見つけて、私が舞踏会を止めてしまった。
お咎めなしになったけど。いま思えば、結構大胆なことをしたわ。
「それでな、父上が最後に『改めて舞踏会を行なう』と宣言したの覚えてる?」
「はい、覚えています」
「その舞踏会を五月ごろ、入学祝い、俺の誕生会と母上の出産祝い、妹誕生記念を兼ねて、開催しようって話がいまでているんだ」
「素敵。祝い事の多い舞踏会、楽しみです」
「あぁ、俺も楽しみだ。ミタリアのドレス、宝飾品は俺が用意するし、エスコート、ダンスは俺とだけ踊ろうな」
「はい!」
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