おばさんは、ひっそり暮らしたい

蝋梅

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7.貴重な休みなのに無駄してる

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「見分けがつくのは君で三人目だ。凄いね」

 私は、王子様の暇つぶしに呼ばれたのだろうか?

「あ、遊びじゃないよ。ちなみに君が名付けたレインと違う所は言えるかな?」

 そんな事まで知っているのかと思ったけれど、逐一報告していたんだろう。

それが仕事だったの?

 彼らは言われて行動しているのだろうけど、私からすれば私生活を自分の知らない所で話されていたというのが。

「気持ち悪い。あ、いえ。見た目からして違いますよ。中身で言えば、彼は生真面目ですかね。今、いらっしゃる騎士様は、私の勝手な見方では、柔軟性がありそうに見えます」
「それだけじゃないよね?」

もう、ホントになんなのよ。

「軽そう、チャラそうとでも言えば満足でしょうか。失礼ながらせっかくの休みなので帰宅しても良いですか?」

 貴重な休みなのに。着たくもない服を着せられ私は何をやっているのか。

「そうなんだよね。レインにはもう少し臨機応変な対応を身に着けてもらわないとなと思っていたんだ」
「私には関係ないかと思いますが。では」

あー、苛々する。

「もう帰るの?もっと話をしたかったんだけど。あぁ、言い忘れたけど、彼には罰として無期限で君の店で働いてもらうから」
「罰って、しかも何故ウチで?」

 席を立ち扉の取っ手に手を伸ばしていた私は、聞きづてならない台詞に振り返る。

「勿論、護衛任務に失敗したからだよ」
「それは、呼び出しがあったのだから仕方がないのではないでしょうか」

 お城から至急の呼び出しだというのに、行くの渋るくらい気遣ってくれていた彼に酷くなかろうか。

「いたのはレインだけだと思う?頭の悪くない貴方なら、もう理解しているだろうに」

そういう事ね。

「対象者は私。という事は数名で私を監視していた。指示を出していた彼の失態」
「正解」

そこで疑問が浮かぶ。

「料理長の旦那さんは、殺傷能力がある方だと思いますが、私を攫った理由といい、殿下方が想定していた者と違うのでは?」

それに。

「ご存知ですよね? 私が此方に来た時に加護とやらを受けた内容を」

一般人な私だが、此方の世界に落ちた時に、力を一つ得た。

「知っているよ。貴方は殺意を向けられたら、その向けてきた相手を殺す。それも無意識にね。その為の護衛さ」

人殺し予防ってわけ?

「一般人というには苦しいかなぁ」
「確かに。そこは訂正します」

好きで得た能力ではないけど。

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