新しい年、新しい自分、変わる切っ掛けは…… 一つの出逢い

久遠 れんり

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第7話 進む道

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 一方深海は、叱られた。

 期待をしていたお母さんの絶望は大きく、彼女は全て話した後、無視をされる様になる。
 いや最初は、男が悪いと思っていてくれたようだが、この年ですでに五人程度と経験があり、その会話の中で母親に絶望を与える。
「別に私の事だし、放っといてよ」
 などとまあ言ってしまった。

 実際それから、夜間の高校へ入り勉強をしていたが、そこで悪い連中と知りあうことになり、さらに深みへとはまっていく。

「それなら別に、家に帰らなくても良いだろ」
 和木野 一人わきの かずとは普通に彼氏として付き合い始めた。
 彼は、建築関係の仕事をしながら、学校に通っていた。
 部屋に転がり込み暮らしていたが、連れたちが遊びに来る。

 歳上達が多く、酒もたばこもそこでは普通にあふれていた。
 酔っ払って雑魚寝。

 勢いで迫られて、受け入れる。
 気がつけば全員と関係を持つことになり、それは仲間内で隠されていたが、いつかは見つかるもの。

 尊材ぞんざいと言われる男。こいつが迂闊な事に、投稿サイトに写真を流した。
「てめえらふざけんなぁ」
 一人かずとは、普通に恋人のつもりだった。

「馬鹿言え、誘ってきたのはこいつだ」
 仲間達は喧嘩となり、行き場を失う事になるが、その中に居た麻男まおと呼ばれている男が、部屋に案内をしてくれた。

 行き場をなくした女の子達。
 週に何回か呼ばれて、秘密の倶楽部に顔を出しエッチをする。
 そこでは、深海の性欲を満たしてくれた。
 そして、お金もくれた。

 貯まったお金と、知りあった男が保証人となりマンションへ入居することになる。
 そう、ただこの優しい男は、数百万借金があり、それの返済を手伝う事になる。

 そんな中で、高等学校卒業程度認定試験を取り、大学を受けることにする。
「入学金も用意しなきゃ」
 隣で、幸せそうに寝ている男には金がない。
 秘密倶楽部の奥へと、彼女は足を踏み入れる。
 そこは、日常から離れた世界。

 当然単価も増える。
 一度か二度で入学金が出来てしまう。
 そこにいる者はもう人ではなく、人という動物たち。自身の望む欲望を叶える為の場所。そう楽園と言う深淵だった。

 そして、そんな世界を眺めて喜ぶ者達が集い、その世界は守られていた。
 非現実な背徳の世界。

 そこでは法律も道徳もなかった。
 各自がしたい事をする。
 受け入れができる者達が受け入れる。
 そう強制ではない。

 SMという世界でも、かなりディープな世界。
 前からも後ろからも何かを垂れ流し、それを喜ぶ者達。

 そんな部屋を、一度見学しただけで引き返す子も居る。
 月野 奈木つきの なき十八歳は、貧乏だった。

 父親は、小学校に入る前に離婚をしたらしい。
 養育費は、入ったり入らなかったり。
 母親は、専業主婦だったが、パートに出かけて家で留守番をする日々。
 だが、滞納をしたのかマンションを追い出される。
 
 町営の住宅へ移動をして、生活保護を受けながら、母親は飲み屋の手伝いにこそっと通い出した。
 最初は居酒屋だったが、すぐにスナックへ移動。
 一晩幾らの現金払い。その店は一万五千円だったらしいが、当然生活保護は継続。

 その住宅には似たような人達がいて、そんなお得な情報が共有される。
 奈木はほったらかしとなり、近所の子ども達と遊ぶようになる。

 年齢もまちまちだが、一軒の家でたむろをしていた。
 歳上達は、中学生くらいになるとバイクや車に興味を持ち、ここにはもう住んでいないが、そういうチームと繋がりはある。

 集会へ、顔を出すようになり、小学校高学年の頃には、奈木もちょこちょこ顔を出すようになる。
 彼らは楽しそうで、自身もバイクや車に興味を持ち始める。

 中学校に入ると、幾度か後ろに乗せて貰い、夜の街道を走り回った。警察が来てもお構いなし。
 すごく楽しかった。

 その中の一人と、付き合い始めて体の関係となったのも中学生の時だ。
 意外とたいしたことが無いし、回数を重ねると気持ちがよくなった。彼が補導されたのを切っ掛けに、幾人かの間を渡り歩く。
 当然学校は行っていない。

 だけどまあ、なんか、中学校は卒業をしたのか何も家に連絡が来なくなった。

 そして、この倶楽部を紹介されたのが、十六歳の時。
「若いうちだけだから、稼げよ」
 そんな事を言われて、彼女は仕事と割り切り、適当に相手をする。だけどまあ、相手の美醜はすぐになれた。
 人数は調節できるし、天職じゃないかと彼女は思っていた。

 十六歳で、原付免許を取り、それはすぐに中型へ変更。
 そして大型へ。

 仲間が、どこかかから持って来たバイクで走り始める。
「善意の第三者? 何それ」
「よくは知らないが、魔法の言葉だ」
 そう言って。

 そして、運が良いのか捕まることもなく、十八歳間際となり車の免許を取りに行こうとするが、意外と高い。
 奥の部屋を覗くことにした。

 だがそこは、サバトだった。
「ひえー、無理無理無理」
「そうか? 彼女を見ろよ。嬉しそうだろ。深海って言う子だけど、稼いでいるぜ」
 そこには、天井からぶら下がりながら、男性が吐き出した液体を、全ての穴から垂れ流し、笑顔で次を求める女がいた。
 年は、多分二十代半ば。もうすぐ引退だろう。

「無理です」
 そう言って彼女は、元の場所へと戻る。

 資金は、貸していたものを仲間から回収をした。
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