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第2章 周辺国との和解へ向けて
第22話 アルトゥロの苦悩 その2
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国へあわてて帰り、真相を調べるアルトゥロ。
その当時は、公爵家。
エミグディオ=サムソシーン公爵。
ある日、王からの命令を受ける。
王からの命令は、国内にいる愚かな家の討伐。
対象の家は、権力を笠に着て、商人から金を巻き上げ。住民の若き女を差し出させる。領主が慰みものにした後、放逐する。むろん恩賞も何もなく。
つまりその当時、権力を笠に着て、悪の限りを尽くす質の悪い貴族。
それが王の耳にも入り、捨て置くわけにも行かぬとなったようだ。
その綴られた罪状は、当然だが公爵自身がやっていたこと。
「ほほう。それは極悪。メリディオナル王国に巣くう悪辣な貴族。粛正をお任せください」
そう答え、公爵は兵達を従え、討伐対象である侯爵が住む辺境へと向かう。
「行ったか」
「はい。自領の兵。五千をかき集めて、討伐に向かったようでございます」
「そうか。後は上手く侯爵がやってくれよう。彼は戦略に長け、戦術も彼を慕い手足の様に動く各部隊長達がついておる」
「はっ。大事な辺境を抑えるため、彼を抜擢をしたのは王の手柄でございます。今回は少し趣が違いますが、彼ならば問題なく答えてくれるでありましょう」
「頼むぞ。ライオルネス=ローレンドラム侯爵」
「いいか。敵はエミグディオ=サムソシーン公爵」
「ああ。あの方でございますね」
「そうだ。王も、公爵という爵位を持っているため、手を出しづらく困っていた。そこで今回。私が汚名を着て討伐を依頼して貰った」
「一時的とはいえ、名を落とすのは」
「些細なことだ」
幼馴染みの二人。酒を酌み交わしながらの相談中。
国境である北を守護する将軍。ジーンフリード・ケルヒャム伯爵。
「王からの情報では、敵は五千との事でございます」
「うん? ああ、そうか」
背後に宰相パブロ=オーバルシュタイン伯爵が立っていた。あくまでも業務報告という感じで最低限を伝えてくる。
「我が領に入った後、隊を分け。伏兵でもする様なら教えてくれ。もっとも、そんな頭はないだろうがな」
「御意。失礼いたします」
出ていくときに、ちらっとジーンフリード・ケルヒャム伯爵を見ていく。
「嫌われているなあ」
「気にするな」
元は、落ちぶれた男爵家だった頃から、ジーンフリードとは仲がよく。たまたま起こった内乱で武勲を立て、昇進を繰り返した。
この数年、大陸全体で原因不明だが夏も寒く。それによる飢饉が続き、メリディオナル王国だけではなく。他国でも動乱が続いていた。
比較的寒さの影響が少なかった、メリディオナル王国へと周辺国からのちょっかいが、当然のようにこの頃頻繁になされていた。
それが上手くかみ合い、ライオルネスは出世をした。
幾多の戦乱の中で、領主に嫌われていた武人を仲間に加えて、王より任命権を頂くとそれを皆に与え、信頼を得ていく。
ジーンフリードを加えて、四将軍が大きな力となっていた。
だが新興の貴族。古参の貴族からは嫌われていた。
その事も助け、王から今回の依頼を受けた。
エミグディオ=サムソシーン公爵にしてみれば、元々目障り。
これ幸いと、話に乗った。
王国に、今現在ライオルネス辺境伯軍と、戦える貴族は存在していない。
だが、今回の遠征に、周りの見えていない貴族が、助力を申し出て、その数を多少増やすことになった。
王にしてみれば、素行の悪い貴族が加わり、結果的に良い方向へと向かう。
後は、ライオルネス=ローレンドラム侯爵が、撃退をしてくれればよい。
最終的にライオルネス領へ入るときには、一万近くに兵は膨らんでいた。
そして、素行の悪い者達。
王命に従い討伐遠征だと、我が物顔。
途中経由する各領で、強奪に暴行。婦女への陵辱。そんな事を繰り返した。
「敵は現在、一万に膨れ上がっております。参加した貴族は、小さい貴族で各人が千名ずつ兵を連れてきたようでございます。なお、一般兵ばかりで農民のような召集兵は、参加していない様子。各貴族ともエミグディオ=サムソシーン公爵と同じく収量の少なかった農民に、苛烈な懲罰を与え。数を減らしたようで、来年はどうなることかと危ぶまれている。ですので、参加貴族は残らず討伐対象だとのご命令でございます」
「分かった。だが、一万か。今回は、徴用をする気は無いし、各隊一千で倍する隊にあたるか」
「我が領に入った瞬間から、包囲殲滅でございましょうか?」
ジーンフリードがそう聞くと、少し考え発案をする。
「そうだな。長引けば民への影響も大きくなる。あっさりと済ませよう。街道に沿って引き込み、辺りに散らばらぬように包囲。敵の後背を突き、兵糧部隊を先に殲滅。優先すべきは各貴族を討伐。高位のものは腐っているだろうから、一人残らず討ち取ってしまえ」
「ふむ。では弓隊を通常の倍準備して、街道脇に馬防柵 (ばぼうさく)の設置と塹壕を仕掛けましょう」
「街道には拒馬(きょば)を設置。逃がすなよ。畑を荒らされてはかなわん」
「はっ。御意」
かくして、ライオルネス=ローレンドラム侯爵軍は、将軍達が指揮を執り、エセ討伐軍をあっさり撃退する。
逃げ帰った者達は、その責を問われ罰を受けた後。
ライオルネス=ローレンドラム侯爵は、調査の結果無罪だったと公示。
今回叱責された貴族が流布したものだと、責任をかぶせた。その賠償も含め、多額の褒賞を受けることになった。
王家として、手の出しにくかった、エミグディオ=サムソシーン公爵家は没落をした。
だが、こんな王家の裏事情。表には残っていない。
アルトゥロが、資料を発見したのは、オーバルシュタイン伯爵家。
今は、自領が有り、ローレンドラム侯爵家とは離れているが、そこで、この資料を発見をした。
それを読み、愕然とする。
「没落に。確かに王家が関わっている。だが、しかし……」
その資料には、遠征途中での略奪等。それに対する弁済額と王家からの見舞金の額。そして褒賞から一部が、微害を受けた領地へ見舞金としてローレンドラム侯爵家が拠出した事まで書かれていた。
「本来ならば、取り潰しレベルではないか。その温情を忘れ、恨んでいたとは。我が家の事とはいえ、これでは、王に申し訳が立たない」
その日。アルトゥロは、佐々木 慶子に深く感謝をし、王に忠誠を誓った。
その当時は、公爵家。
エミグディオ=サムソシーン公爵。
ある日、王からの命令を受ける。
王からの命令は、国内にいる愚かな家の討伐。
対象の家は、権力を笠に着て、商人から金を巻き上げ。住民の若き女を差し出させる。領主が慰みものにした後、放逐する。むろん恩賞も何もなく。
つまりその当時、権力を笠に着て、悪の限りを尽くす質の悪い貴族。
それが王の耳にも入り、捨て置くわけにも行かぬとなったようだ。
その綴られた罪状は、当然だが公爵自身がやっていたこと。
「ほほう。それは極悪。メリディオナル王国に巣くう悪辣な貴族。粛正をお任せください」
そう答え、公爵は兵達を従え、討伐対象である侯爵が住む辺境へと向かう。
「行ったか」
「はい。自領の兵。五千をかき集めて、討伐に向かったようでございます」
「そうか。後は上手く侯爵がやってくれよう。彼は戦略に長け、戦術も彼を慕い手足の様に動く各部隊長達がついておる」
「はっ。大事な辺境を抑えるため、彼を抜擢をしたのは王の手柄でございます。今回は少し趣が違いますが、彼ならば問題なく答えてくれるでありましょう」
「頼むぞ。ライオルネス=ローレンドラム侯爵」
「いいか。敵はエミグディオ=サムソシーン公爵」
「ああ。あの方でございますね」
「そうだ。王も、公爵という爵位を持っているため、手を出しづらく困っていた。そこで今回。私が汚名を着て討伐を依頼して貰った」
「一時的とはいえ、名を落とすのは」
「些細なことだ」
幼馴染みの二人。酒を酌み交わしながらの相談中。
国境である北を守護する将軍。ジーンフリード・ケルヒャム伯爵。
「王からの情報では、敵は五千との事でございます」
「うん? ああ、そうか」
背後に宰相パブロ=オーバルシュタイン伯爵が立っていた。あくまでも業務報告という感じで最低限を伝えてくる。
「我が領に入った後、隊を分け。伏兵でもする様なら教えてくれ。もっとも、そんな頭はないだろうがな」
「御意。失礼いたします」
出ていくときに、ちらっとジーンフリード・ケルヒャム伯爵を見ていく。
「嫌われているなあ」
「気にするな」
元は、落ちぶれた男爵家だった頃から、ジーンフリードとは仲がよく。たまたま起こった内乱で武勲を立て、昇進を繰り返した。
この数年、大陸全体で原因不明だが夏も寒く。それによる飢饉が続き、メリディオナル王国だけではなく。他国でも動乱が続いていた。
比較的寒さの影響が少なかった、メリディオナル王国へと周辺国からのちょっかいが、当然のようにこの頃頻繁になされていた。
それが上手くかみ合い、ライオルネスは出世をした。
幾多の戦乱の中で、領主に嫌われていた武人を仲間に加えて、王より任命権を頂くとそれを皆に与え、信頼を得ていく。
ジーンフリードを加えて、四将軍が大きな力となっていた。
だが新興の貴族。古参の貴族からは嫌われていた。
その事も助け、王から今回の依頼を受けた。
エミグディオ=サムソシーン公爵にしてみれば、元々目障り。
これ幸いと、話に乗った。
王国に、今現在ライオルネス辺境伯軍と、戦える貴族は存在していない。
だが、今回の遠征に、周りの見えていない貴族が、助力を申し出て、その数を多少増やすことになった。
王にしてみれば、素行の悪い貴族が加わり、結果的に良い方向へと向かう。
後は、ライオルネス=ローレンドラム侯爵が、撃退をしてくれればよい。
最終的にライオルネス領へ入るときには、一万近くに兵は膨らんでいた。
そして、素行の悪い者達。
王命に従い討伐遠征だと、我が物顔。
途中経由する各領で、強奪に暴行。婦女への陵辱。そんな事を繰り返した。
「敵は現在、一万に膨れ上がっております。参加した貴族は、小さい貴族で各人が千名ずつ兵を連れてきたようでございます。なお、一般兵ばかりで農民のような召集兵は、参加していない様子。各貴族ともエミグディオ=サムソシーン公爵と同じく収量の少なかった農民に、苛烈な懲罰を与え。数を減らしたようで、来年はどうなることかと危ぶまれている。ですので、参加貴族は残らず討伐対象だとのご命令でございます」
「分かった。だが、一万か。今回は、徴用をする気は無いし、各隊一千で倍する隊にあたるか」
「我が領に入った瞬間から、包囲殲滅でございましょうか?」
ジーンフリードがそう聞くと、少し考え発案をする。
「そうだな。長引けば民への影響も大きくなる。あっさりと済ませよう。街道に沿って引き込み、辺りに散らばらぬように包囲。敵の後背を突き、兵糧部隊を先に殲滅。優先すべきは各貴族を討伐。高位のものは腐っているだろうから、一人残らず討ち取ってしまえ」
「ふむ。では弓隊を通常の倍準備して、街道脇に馬防柵 (ばぼうさく)の設置と塹壕を仕掛けましょう」
「街道には拒馬(きょば)を設置。逃がすなよ。畑を荒らされてはかなわん」
「はっ。御意」
かくして、ライオルネス=ローレンドラム侯爵軍は、将軍達が指揮を執り、エセ討伐軍をあっさり撃退する。
逃げ帰った者達は、その責を問われ罰を受けた後。
ライオルネス=ローレンドラム侯爵は、調査の結果無罪だったと公示。
今回叱責された貴族が流布したものだと、責任をかぶせた。その賠償も含め、多額の褒賞を受けることになった。
王家として、手の出しにくかった、エミグディオ=サムソシーン公爵家は没落をした。
だが、こんな王家の裏事情。表には残っていない。
アルトゥロが、資料を発見したのは、オーバルシュタイン伯爵家。
今は、自領が有り、ローレンドラム侯爵家とは離れているが、そこで、この資料を発見をした。
それを読み、愕然とする。
「没落に。確かに王家が関わっている。だが、しかし……」
その資料には、遠征途中での略奪等。それに対する弁済額と王家からの見舞金の額。そして褒賞から一部が、微害を受けた領地へ見舞金としてローレンドラム侯爵家が拠出した事まで書かれていた。
「本来ならば、取り潰しレベルではないか。その温情を忘れ、恨んでいたとは。我が家の事とはいえ、これでは、王に申し訳が立たない」
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