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第3章 周辺国との協力と発展
第43話 町を創ろう。 予定とそれから。
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床に転がっている奴らを、軽く治療して、そのまま牢の中へ放り込む。
被害にあっていた人は、化膿止めにペニシリンと、痛み止めにアスピリンを与える。
そして、兵達が制圧をして、中を確認した領主の館を内見する。
「意外と中は普通だな」
「貴族ですからな。政治的な仕事もあるし、人も呼ぶ必要もありますから」
「とりあえず、こっちを睨んでいる。どう見てもガラの悪い奴らは、さっきの牢だな。頼む」
「はっ」
その日は、結局野宿と同じ携帯食となり、腐ったベッドも使う気になれず。
屋根はあるが、床で寝る。
伯爵に言わせると……
「侯爵達が来るまでは、このような布団が一般的でした。贅沢を覚えて、体がもうだめですね」
そう言って笑う。
翌日。その携帯食を住人達へ大盤振る舞い。そして、枷を解除。
その作業だけで、日が暮れる。
そして、腹ごなしに、捕まえた兵達に話を聞いてくる。
そして、聞き取った話から、この領には、同様の村がいくつか点在しており、そこの解放が必要だと分かる。
研究所へ食料の補給を依頼して、その間に解放を手分けして行って貰う。
「意外と、無茶苦茶だな」
「ここを治めていた辺境伯が、かなりの外道のようですな」
「ああ。だが、環境は良い。捕らえられて働いていた者達も、ここで暮らしていくと言ってくれたしな」
伯爵と簡単な地図を作り、最短で村と村を繋ぐ道を計画する。
街道も、隆起や浸食その辺りのものを調べて、なるべく真っ直ぐに引き直す。
むろん断層とかも、気にして調べる。
意味なく歪んだ道や妙な段差。その辺りは、洪水や断層の可能性がある。
むろん何かがあって、意図的にずらしたものもあるだろうが、その辺りは聞き取りだ。
この大陸。南の山脈が、断層による隆起とその手前の火山。
その辺りを、ある程度気にはする。
歴史的には、そんな被害の記述もあった。
そして、荷物運搬用に最優先でモノレールを設置。それに沿わせて線路を引く。
それはここに来る前、松下や松井。そして雄一にも話はしている。
いま奴らは、レールを造り準備をしているはずだ。
列車用線路の接合部分は、将来を見据えて、通電用にU字型のスライド式プレートを組み合わせている。線路のずれ防止にも役に立つ。
先ずは、そこからだ。
――そして、二年が経ち。
領内も発展をしてきた。
水場での綿花栽培。
これは、かなり限定している。
アラル海の二の舞を演じたくない。
あそこは、湖として世界第四位の大きさだったが、当時のソビエト連邦が「自然改造計画」を実行し、綿花栽培のために大規模な灌漑を始めた。
そして、運河やダム。川の流れを変え、実質四〇年ほどで消えることになった。
なんとか、元に戻そうという取り組みはあり、わずかずつ進もうとしている。
綿花を利用して、布団や布を高値で輸出。
そして、桑を植林して、蚕を飼う。
ところがこいつら、日本でいた蚕と違い。
無茶苦茶元気で逃げ出すため、水槽ぽい箱を作り、壁の頂点に反しを付けることで養蚕が出来た。
歴史に詳しい松井によると、選択的におとなしい奴を育てれば良いと教えて貰った。
「数千年も経てば、良い蚕が残るさ」という話だ。
そうそう。
オリエンテム王国の第三王女フェリシアだが、王の説得を受けて、第三王子リキャルドと婚約をしたそうだ。
二年のうちに創薬なども進んだが、専門家がいる訳でもなく、流行病で幾人か死んでしまった。
先生を入れて三七人だったが、もう二〇人を割り込んでしまった。
だが、原始的だが車は出来たし、そこそこ発展をした。
あとは、手探りでやっている情報の積み重ねが、これからの基盤となっていくだろう。
そして、気にしていなかったが、王国の連中、寄生虫にかなり罹患していた。
寒天を作ろうとなり、赤藻の一種、天草を獲りにいって、海人草を見つけた。
海人草は引き潮時の陸との境界、低潮線よりも深場の岩に生息をする、高さ二五センチ程度の枝分かれをした緑色の海藻?
「これは、確かチョコレートの材料」
小泉洋がそんなことを言って、場が騒然とした。
現物をみんなが見て、当然馬鹿にされた。
「馬鹿だな。チョコレートはカカオだろ。でっかいピーナッツのようなものだったはずだ」
「違う違う。虫下し。そう言えば、赤藻にもそんな効果があったはずだ。知り合いの先生が医動物が専門とかで、一緒に遊びに行った時に教えてくれた。そう言えば、日本でも昔は、マラリアが居て、駆除をしたって聞いたぞ」
「日本にもマラリアが居たのか?」
「そうだ。昔は水路の整備とか、沼地とか消毒をしたらしい」
妙に興奮していたが、思いついたように言い始める。
「これで、薬を作って飲まそう」
「どうやって?」
「こんなもの、生薬だから煮詰めりゃ良いだろう」
かなりいい加減だが、カイニン酸を単離するよりも、結果的に実は効果が高かったりする。
味見をすると、潮臭いし生臭い。
寒天で包み、飲ませることにした。
この時に、蜂蜜が欲しくて養蜂も始める。
これで、猟師さんが泣いたらしいが知らん。
蜂の巣があるところは猟師の秘密で、家族にも教えなかったそうだが、俺達のおかげで価値が下がったらしい。
知らんがな。
そして、虫下しは意外と効果があった。
朝、お尻がかゆい人は注意と、触れを出して貰い。飲ませた。
ついでに、石けんの普及と手洗いの重要さも教える。
ただ、裕樹達は知らなかったが、高濃度のカイニン酸は神経系に障害を起こす。
薬は毒にもなる。飲み過ぎには注意。
そんな平和な間に、メリディオナル王国では異変が起こっていた。
当然その中心は、魔性の女。佐々木 慶子。
慶子を手中に収めたアルトゥロ=パチェコ男爵は、戻ってきた一年後には、隣の領を一部手中に収めて、王家の手伝いを行いながら、その機会を待つ。
だがすぐに、新鉱脈を発見してそれを王家に一部報告。
それは王家も知っていたが黙認。
その裏には、慶子への恐怖があり、王はある日。恐れるあまり道を違える。
被害にあっていた人は、化膿止めにペニシリンと、痛み止めにアスピリンを与える。
そして、兵達が制圧をして、中を確認した領主の館を内見する。
「意外と中は普通だな」
「貴族ですからな。政治的な仕事もあるし、人も呼ぶ必要もありますから」
「とりあえず、こっちを睨んでいる。どう見てもガラの悪い奴らは、さっきの牢だな。頼む」
「はっ」
その日は、結局野宿と同じ携帯食となり、腐ったベッドも使う気になれず。
屋根はあるが、床で寝る。
伯爵に言わせると……
「侯爵達が来るまでは、このような布団が一般的でした。贅沢を覚えて、体がもうだめですね」
そう言って笑う。
翌日。その携帯食を住人達へ大盤振る舞い。そして、枷を解除。
その作業だけで、日が暮れる。
そして、腹ごなしに、捕まえた兵達に話を聞いてくる。
そして、聞き取った話から、この領には、同様の村がいくつか点在しており、そこの解放が必要だと分かる。
研究所へ食料の補給を依頼して、その間に解放を手分けして行って貰う。
「意外と、無茶苦茶だな」
「ここを治めていた辺境伯が、かなりの外道のようですな」
「ああ。だが、環境は良い。捕らえられて働いていた者達も、ここで暮らしていくと言ってくれたしな」
伯爵と簡単な地図を作り、最短で村と村を繋ぐ道を計画する。
街道も、隆起や浸食その辺りのものを調べて、なるべく真っ直ぐに引き直す。
むろん断層とかも、気にして調べる。
意味なく歪んだ道や妙な段差。その辺りは、洪水や断層の可能性がある。
むろん何かがあって、意図的にずらしたものもあるだろうが、その辺りは聞き取りだ。
この大陸。南の山脈が、断層による隆起とその手前の火山。
その辺りを、ある程度気にはする。
歴史的には、そんな被害の記述もあった。
そして、荷物運搬用に最優先でモノレールを設置。それに沿わせて線路を引く。
それはここに来る前、松下や松井。そして雄一にも話はしている。
いま奴らは、レールを造り準備をしているはずだ。
列車用線路の接合部分は、将来を見据えて、通電用にU字型のスライド式プレートを組み合わせている。線路のずれ防止にも役に立つ。
先ずは、そこからだ。
――そして、二年が経ち。
領内も発展をしてきた。
水場での綿花栽培。
これは、かなり限定している。
アラル海の二の舞を演じたくない。
あそこは、湖として世界第四位の大きさだったが、当時のソビエト連邦が「自然改造計画」を実行し、綿花栽培のために大規模な灌漑を始めた。
そして、運河やダム。川の流れを変え、実質四〇年ほどで消えることになった。
なんとか、元に戻そうという取り組みはあり、わずかずつ進もうとしている。
綿花を利用して、布団や布を高値で輸出。
そして、桑を植林して、蚕を飼う。
ところがこいつら、日本でいた蚕と違い。
無茶苦茶元気で逃げ出すため、水槽ぽい箱を作り、壁の頂点に反しを付けることで養蚕が出来た。
歴史に詳しい松井によると、選択的におとなしい奴を育てれば良いと教えて貰った。
「数千年も経てば、良い蚕が残るさ」という話だ。
そうそう。
オリエンテム王国の第三王女フェリシアだが、王の説得を受けて、第三王子リキャルドと婚約をしたそうだ。
二年のうちに創薬なども進んだが、専門家がいる訳でもなく、流行病で幾人か死んでしまった。
先生を入れて三七人だったが、もう二〇人を割り込んでしまった。
だが、原始的だが車は出来たし、そこそこ発展をした。
あとは、手探りでやっている情報の積み重ねが、これからの基盤となっていくだろう。
そして、気にしていなかったが、王国の連中、寄生虫にかなり罹患していた。
寒天を作ろうとなり、赤藻の一種、天草を獲りにいって、海人草を見つけた。
海人草は引き潮時の陸との境界、低潮線よりも深場の岩に生息をする、高さ二五センチ程度の枝分かれをした緑色の海藻?
「これは、確かチョコレートの材料」
小泉洋がそんなことを言って、場が騒然とした。
現物をみんなが見て、当然馬鹿にされた。
「馬鹿だな。チョコレートはカカオだろ。でっかいピーナッツのようなものだったはずだ」
「違う違う。虫下し。そう言えば、赤藻にもそんな効果があったはずだ。知り合いの先生が医動物が専門とかで、一緒に遊びに行った時に教えてくれた。そう言えば、日本でも昔は、マラリアが居て、駆除をしたって聞いたぞ」
「日本にもマラリアが居たのか?」
「そうだ。昔は水路の整備とか、沼地とか消毒をしたらしい」
妙に興奮していたが、思いついたように言い始める。
「これで、薬を作って飲まそう」
「どうやって?」
「こんなもの、生薬だから煮詰めりゃ良いだろう」
かなりいい加減だが、カイニン酸を単離するよりも、結果的に実は効果が高かったりする。
味見をすると、潮臭いし生臭い。
寒天で包み、飲ませることにした。
この時に、蜂蜜が欲しくて養蜂も始める。
これで、猟師さんが泣いたらしいが知らん。
蜂の巣があるところは猟師の秘密で、家族にも教えなかったそうだが、俺達のおかげで価値が下がったらしい。
知らんがな。
そして、虫下しは意外と効果があった。
朝、お尻がかゆい人は注意と、触れを出して貰い。飲ませた。
ついでに、石けんの普及と手洗いの重要さも教える。
ただ、裕樹達は知らなかったが、高濃度のカイニン酸は神経系に障害を起こす。
薬は毒にもなる。飲み過ぎには注意。
そんな平和な間に、メリディオナル王国では異変が起こっていた。
当然その中心は、魔性の女。佐々木 慶子。
慶子を手中に収めたアルトゥロ=パチェコ男爵は、戻ってきた一年後には、隣の領を一部手中に収めて、王家の手伝いを行いながら、その機会を待つ。
だがすぐに、新鉱脈を発見してそれを王家に一部報告。
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