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第3章 周辺国との協力と発展
第45話 日が昇ると、地獄が広がっていた
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「王の命令だ。アルトゥロ=パチェコ男爵は、倒さないとな」
ジャンパオロ=オリヴェル伯爵とエミリアン=リクハルド男爵が嫌らしく笑う。
「お二方。今回は懲罰隊。アルトゥロ=パチェコ男爵は、捕まえて王都へ輸送だ。間違えられては困る」
ロドリグ=ドコー侯爵が、鋭い眼光で二人を睨む。
「王から命ぜられ、指揮を執られるのは侯爵でありますからな。ただ、町では魅力的な商品が売られているそうでしてな、一兵卒まで管理するのは難しゅうございますな」
「そうですな。直属ならまだしも、徴兵された者達は無理でしょうなあ」
そう言って笑いながら、テントを出ていく。
「だっ。くそが」
「侯爵。下品ですよ」
「分かっている。実際話をすると腐っているのは奴らの方だ。アルトゥロ=パチェコ男爵は災難だな」
「彼のモノ、元王族に連なるもので、罰を受けた家の末裔。貴族の中では蔑まれるのも致し方ありません」
そう言って、参謀であるデニス=ヘルストレーム伯爵が説明をくれる。
「分かっている。だが、あいつらの好き勝手にはさせん。盗みや狼藉は罰すると触れを出してくれ」
「はっ。承知いたしました」
そう言って、テントを後にする。
「さあてと、伯爵は正義感が強すぎるな」
だが、あの腐った者達に、好き勝手させるのも駄目だ。
集めた情報によると、彼のパリブス王国に現れた集団。
その一人を、奥方として迎えたとある。
それならば、王国を引っくり返す力。
その種でも、あるのではないかと、考えるのが本当だろう。
そう納得し、一人嬉しそうに笑みをこぼす。
そして、触れの内容を忘れた。
ヘンリク領への到着と、侵入は簡単だった。
王国の直轄地として、運用しているから問題は無い。
そして問題は、そこから先。
先触れが、パチェコ男爵領の検問に到着をする。
「……以上の嫌疑理由によって、アルトゥロ=パチェコ男爵の王国への出頭を命令する。以上だ。通せ」
「いえ。すみません。聞いてまいりますので、お待ちください」
王側の先触れは、待たされる。
むろん、ただ待たすようなことはしない。
詰め所で持てなし、蒸留酒をふるまう。
「携帯食でこの旨さ。何処で売っているのだ」
「そりゃ、領都だよ。他にもあるぞ」
そう言って、ジャーキーやスルメが出てくる。
「それでさっきの続きだが、その二人。オリヴェル領とリクハルド領の領主が王に嘆願をしたと」
「おう。そうだ」
「そりゃ先だっての悪事に、絡んでいましたって、報告をしたのも同じじゃないか。それでなんで、うちの領主が懲罰やら審議の対象になる」
そう言うと先触れは、悩みだす。
「確かにおかしな話だな。王国から正式な調査が先だよな」
「だろ。いきなり数千の兵を連れ、討伐レベルじゃないか」
「そうだな。だが、その二つの軍はくそだが、ロドリグ=ドコー侯爵は立派な方だ。きちんとしてくれるとは思うけどなぁ」
そう言って、先触れの男は首をひねる。
「だが、あれだぜ、うちの領へ許可無く入ると全滅するぜ。あんた良い奴だから教えてやろう。領内へは入るな。どうしてもとなったら、この領の境を西側に向かっていけば村がある。そこへ行って酒を飲んだ仲だと伝えろ。誰とと聞かれたら、女神様とこたえろ。必ず一人でな」
「いや仲の良い奴がいるんだ。せめて、三人頼む」
「分かった、三人だな。伝えておく」
そして、夜明けになり、やっと伝令の馬が到着をする。
「おう。お疲れ」
「ひでえな俺に仕事させて、酒盛りかよ」
「まあ一杯やれ」
そう言って、缶ビールが渡される。
「冷えてねえぞ」
「いつもじゃないか。お前王都で飲んだな?」
「いやあ、馬は飲んでいないから大丈夫」
「たく、それで?」
「拒否。書状の受け答えと、王家の調査だけなら受ける。軍が出てきた場合は、此方からも攻撃をするとのことだ」
先触れは、その書状を受け取り、馬へ乗る。
「確かに馬は飲んでないが、先触れのノーベという男も、やばそうだな」
ノーベは、別の意味でやばい奴だった。
「書状はこれに」
まあ内容は、王家の調査だけなら受ける。軍が出てきた場合は、此方からも攻撃をする。と書かれている。
「まあ、そうだよな。こういう流れの時は、素直に出頭をしても、何か罪を着せられて誅殺されるのがおちだ」
デニス=ヘルストレーム伯爵は、ロドリグ=ドコー侯爵へと進言を行う。
「あのお二方を前に出して、手柄を望むと仰れば良いかと。彼の男爵領では新型の武器もある様ですし」
「うん? ああ。そうだな」
侯爵は手紙を見ながら、悔しそうな顔をする。
そして進言通り、二人に対して言葉を添えて送り出す。
「彼の者は、徹底抗戦を行う様だ。ここで手柄を立てれば、王の覚えも良くなるだろう。お二方頑張ってください」
そう言って送りだして、自身は翌日向かうことにする。
別に街道を進むこともないが、様式美として街道を進む。
そして、領境へ近付くと、死体の平原が出来ていた。
数は確かに少ない。
両家合わせて、三千名程度。
だが、一日で全滅をする数ではない。
それを見て、ロドリグ=ドコー侯爵は顔を引きつらせて、デニス=ヘルストレーム伯爵は、満面の笑みを浮かべる。
ジャンパオロ=オリヴェル伯爵とエミリアン=リクハルド男爵が嫌らしく笑う。
「お二方。今回は懲罰隊。アルトゥロ=パチェコ男爵は、捕まえて王都へ輸送だ。間違えられては困る」
ロドリグ=ドコー侯爵が、鋭い眼光で二人を睨む。
「王から命ぜられ、指揮を執られるのは侯爵でありますからな。ただ、町では魅力的な商品が売られているそうでしてな、一兵卒まで管理するのは難しゅうございますな」
「そうですな。直属ならまだしも、徴兵された者達は無理でしょうなあ」
そう言って笑いながら、テントを出ていく。
「だっ。くそが」
「侯爵。下品ですよ」
「分かっている。実際話をすると腐っているのは奴らの方だ。アルトゥロ=パチェコ男爵は災難だな」
「彼のモノ、元王族に連なるもので、罰を受けた家の末裔。貴族の中では蔑まれるのも致し方ありません」
そう言って、参謀であるデニス=ヘルストレーム伯爵が説明をくれる。
「分かっている。だが、あいつらの好き勝手にはさせん。盗みや狼藉は罰すると触れを出してくれ」
「はっ。承知いたしました」
そう言って、テントを後にする。
「さあてと、伯爵は正義感が強すぎるな」
だが、あの腐った者達に、好き勝手させるのも駄目だ。
集めた情報によると、彼のパリブス王国に現れた集団。
その一人を、奥方として迎えたとある。
それならば、王国を引っくり返す力。
その種でも、あるのではないかと、考えるのが本当だろう。
そう納得し、一人嬉しそうに笑みをこぼす。
そして、触れの内容を忘れた。
ヘンリク領への到着と、侵入は簡単だった。
王国の直轄地として、運用しているから問題は無い。
そして問題は、そこから先。
先触れが、パチェコ男爵領の検問に到着をする。
「……以上の嫌疑理由によって、アルトゥロ=パチェコ男爵の王国への出頭を命令する。以上だ。通せ」
「いえ。すみません。聞いてまいりますので、お待ちください」
王側の先触れは、待たされる。
むろん、ただ待たすようなことはしない。
詰め所で持てなし、蒸留酒をふるまう。
「携帯食でこの旨さ。何処で売っているのだ」
「そりゃ、領都だよ。他にもあるぞ」
そう言って、ジャーキーやスルメが出てくる。
「それでさっきの続きだが、その二人。オリヴェル領とリクハルド領の領主が王に嘆願をしたと」
「おう。そうだ」
「そりゃ先だっての悪事に、絡んでいましたって、報告をしたのも同じじゃないか。それでなんで、うちの領主が懲罰やら審議の対象になる」
そう言うと先触れは、悩みだす。
「確かにおかしな話だな。王国から正式な調査が先だよな」
「だろ。いきなり数千の兵を連れ、討伐レベルじゃないか」
「そうだな。だが、その二つの軍はくそだが、ロドリグ=ドコー侯爵は立派な方だ。きちんとしてくれるとは思うけどなぁ」
そう言って、先触れの男は首をひねる。
「だが、あれだぜ、うちの領へ許可無く入ると全滅するぜ。あんた良い奴だから教えてやろう。領内へは入るな。どうしてもとなったら、この領の境を西側に向かっていけば村がある。そこへ行って酒を飲んだ仲だと伝えろ。誰とと聞かれたら、女神様とこたえろ。必ず一人でな」
「いや仲の良い奴がいるんだ。せめて、三人頼む」
「分かった、三人だな。伝えておく」
そして、夜明けになり、やっと伝令の馬が到着をする。
「おう。お疲れ」
「ひでえな俺に仕事させて、酒盛りかよ」
「まあ一杯やれ」
そう言って、缶ビールが渡される。
「冷えてねえぞ」
「いつもじゃないか。お前王都で飲んだな?」
「いやあ、馬は飲んでいないから大丈夫」
「たく、それで?」
「拒否。書状の受け答えと、王家の調査だけなら受ける。軍が出てきた場合は、此方からも攻撃をするとのことだ」
先触れは、その書状を受け取り、馬へ乗る。
「確かに馬は飲んでないが、先触れのノーベという男も、やばそうだな」
ノーベは、別の意味でやばい奴だった。
「書状はこれに」
まあ内容は、王家の調査だけなら受ける。軍が出てきた場合は、此方からも攻撃をする。と書かれている。
「まあ、そうだよな。こういう流れの時は、素直に出頭をしても、何か罪を着せられて誅殺されるのがおちだ」
デニス=ヘルストレーム伯爵は、ロドリグ=ドコー侯爵へと進言を行う。
「あのお二方を前に出して、手柄を望むと仰れば良いかと。彼の男爵領では新型の武器もある様ですし」
「うん? ああ。そうだな」
侯爵は手紙を見ながら、悔しそうな顔をする。
そして進言通り、二人に対して言葉を添えて送り出す。
「彼の者は、徹底抗戦を行う様だ。ここで手柄を立てれば、王の覚えも良くなるだろう。お二方頑張ってください」
そう言って送りだして、自身は翌日向かうことにする。
別に街道を進むこともないが、様式美として街道を進む。
そして、領境へ近付くと、死体の平原が出来ていた。
数は確かに少ない。
両家合わせて、三千名程度。
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