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12、連絡
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一同は谷崎に戻って待機していた。身代金はまだ半分残っている。次はどうなるのか。警察に気づいて途中で逃げたのなら次の交渉はあるのだろうか。
谷崎、エリ、麻美、そしてようやく落ちついた佳代、この部屋に居る警察以外の関係者は皆、身代金を全て犯人に渡せていれば...と思っていたが、ここには警察も待機しているためその言葉を飲み込んで誰もが黙っていた。不安に包まれたままただ時間だけがいたずらに過ぎていった。
15時を過ぎた時、応接室のテーブルにある電話が鳴った。及川警部が逆探知の合図を送ってから、谷崎に向かって頷く。谷崎が飛びつくように受話器を取る。
「17時、大阪桜橋交差点前で待て」
スピーカーから機械音でこれだけ流れると、電話は一方的に切れてしまった。谷崎はまだ受話器に向かって怒鳴っている。
「警部!逆探知、間に合いませんでした」
大阪駅へ向かうことになった。
谷崎、エリ、麻美、そしてようやく落ちついた佳代、この部屋に居る警察以外の関係者は皆、身代金を全て犯人に渡せていれば...と思っていたが、ここには警察も待機しているためその言葉を飲み込んで誰もが黙っていた。不安に包まれたままただ時間だけがいたずらに過ぎていった。
15時を過ぎた時、応接室のテーブルにある電話が鳴った。及川警部が逆探知の合図を送ってから、谷崎に向かって頷く。谷崎が飛びつくように受話器を取る。
「17時、大阪桜橋交差点前で待て」
スピーカーから機械音でこれだけ流れると、電話は一方的に切れてしまった。谷崎はまだ受話器に向かって怒鳴っている。
「警部!逆探知、間に合いませんでした」
大阪駅へ向かうことになった。
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