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愛を求めて 後編 (完結)
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「本当に心配してたら電話だって出来たじゃない」
「お前は前に電話したら怒ったの覚えてないの?電話してくるなと。この手をどけて」
突き放そうとした両手の手首を持たれ、万歳しているような格好にさせられ無理やりキスをされる。
「あの時と今は違うの」
「何が違うの?今も同じだよ。気まぐれな姫だよ」
「私を愛してる?」
「愛してるよ」
「じゃあ、無理やりしないで」
「本当に言ってる?そんな怒るなよ。」
男は必死で私はうんざりしていた。
愛してるなんて、最初から嘘だ。
わかってるけど、泣きたい気分だった。
「もうやめて」
「そういうつもりで来たんじゃないの?」
「違うよ。残念だけど」
「いや、嬉しいけど」
男は気持ちを落ち着かせようと、
頭を掻いて私から離れ席を立った。
私はソファの上で寝転がりながら、
涙をこっそりと拭った。
やっぱりこいつもそうか。
男はワインボトルとグラスを二つ持ってきて、ガラステーブルの上に置いた。
「俺が悪かった。さぁ、起きて」
両手を差し出されて、起こされる。
「悪かったって感情的になった」
「ワインで誤魔化す気?」
「違うよ。でも、本当にお前を愛してるなんて言ってもお前は信じないだろ?俺は誰よりもお前が好きだよ」
「ワインちょうだい」
「もちろん」
グラスに注がれる赤い液体のそれみたいに、私の心を真っ赤に染める日は来るのだろうか。
「はい。グラス持って、乾杯しよ」
「何に?」
「そうだな。お前が少し違うことに」
「は?何それ。馬鹿にしてんの?」
「するわけないだろ?」
私は差し出された、ワイングラスを受け取り一気に飲み干した。
「荒れてるなぁ。そんなに不安?」
ワイングラスにワインを注いでくれながら男は微笑む。
「そうよ。面白い?遊び相手の女が愛を探してる姿がそんな面白い?」
「笑えないね。愛する女がそんな事を考えるなんて。悪いけどお前を遊び相手と思ったことは俺は一度もないね。遊び相手ならもっと面倒じゃない女を選んでるよ」
「面倒くさいって余計よ」
男は謝りながら、私の頭を優しく撫でる。
「そのワインの年数を見てごらん」
「……生まれ年だ……私の……」
「そう。気持ち悪いだろ?お前がいつ俺の所にやってくるのかも、お前は教えてくれないのに、俺はこうやってお前を待ってる」
「気持ち悪い」
「その通り。気持ち悪いし、自分でも馬鹿だと知ってるよ。
お前が他の奴らと遊んでることも、愛して欲しがるのにお前は愛を与えないことも。
でも、俺はそれでもどうしようもないお前も好きで、馬鹿な男でまいったよ。
こうして目の前にいて話していても、
恋愛初心者のようにどうやったら、通じるのか愛してもらえるかと俺は考えてる」
「……」
「だって、そうだろ?俺はお前とずっといたいのに、お前はいつだって、するりと抜けていなくなる。
そして、時々やってきたと思うと愛されてまた飛び立つ。
そんなお前が愛を探そうとしているって俺は期待しちゃうね。
少しでも俺にも可能性があるのかと」
「そんなこと今まで言ってないじゃない」
「恥ずかしくて言えなかった。
それに言ったらお前は来なくなってたはずだろ。お前は俺を遊び相手にしか思ってなかっただろ。頭の悪い男だ、そう思はずさ」
私は少し胸にささる。
誰にも感情が傾かなかったのだし、目の前の男さえも直視しようとも思ってなかったのだから。
「ねぇ、俺と少し一緒にいてよ。お前が興味がわかなくても。それでお前を心から愛してることを分からせるから」
「少しだけなの?」
「あげ足をとるな。ずっといろ。他にはいくな。俺の側にいればいい」
「愛するって……与えるってどうすればできる?」
「それも俺の側にいたら自然とわかるさ。本当に愛されたら、愛の与え方は自然とわかる。お前が俺を心から愛する日がきたときに、全てわかるさ。
焦らなくていい」
「そんな人だったのか」
「そんな人さ。見る目がないなぁ。目の前に王子様がいるのにね」
「王子様じゃないな、仏様だな」
「なんだっていい。なんにだってなれるさ、君のためならね」
私は微笑みワイングラスを見つめ、少し前に進めた気がした。
これが愛というものかは、まだわからないけど愛してみるのも悪くないのかもしれない。
「お前は前に電話したら怒ったの覚えてないの?電話してくるなと。この手をどけて」
突き放そうとした両手の手首を持たれ、万歳しているような格好にさせられ無理やりキスをされる。
「あの時と今は違うの」
「何が違うの?今も同じだよ。気まぐれな姫だよ」
「私を愛してる?」
「愛してるよ」
「じゃあ、無理やりしないで」
「本当に言ってる?そんな怒るなよ。」
男は必死で私はうんざりしていた。
愛してるなんて、最初から嘘だ。
わかってるけど、泣きたい気分だった。
「もうやめて」
「そういうつもりで来たんじゃないの?」
「違うよ。残念だけど」
「いや、嬉しいけど」
男は気持ちを落ち着かせようと、
頭を掻いて私から離れ席を立った。
私はソファの上で寝転がりながら、
涙をこっそりと拭った。
やっぱりこいつもそうか。
男はワインボトルとグラスを二つ持ってきて、ガラステーブルの上に置いた。
「俺が悪かった。さぁ、起きて」
両手を差し出されて、起こされる。
「悪かったって感情的になった」
「ワインで誤魔化す気?」
「違うよ。でも、本当にお前を愛してるなんて言ってもお前は信じないだろ?俺は誰よりもお前が好きだよ」
「ワインちょうだい」
「もちろん」
グラスに注がれる赤い液体のそれみたいに、私の心を真っ赤に染める日は来るのだろうか。
「はい。グラス持って、乾杯しよ」
「何に?」
「そうだな。お前が少し違うことに」
「は?何それ。馬鹿にしてんの?」
「するわけないだろ?」
私は差し出された、ワイングラスを受け取り一気に飲み干した。
「荒れてるなぁ。そんなに不安?」
ワイングラスにワインを注いでくれながら男は微笑む。
「そうよ。面白い?遊び相手の女が愛を探してる姿がそんな面白い?」
「笑えないね。愛する女がそんな事を考えるなんて。悪いけどお前を遊び相手と思ったことは俺は一度もないね。遊び相手ならもっと面倒じゃない女を選んでるよ」
「面倒くさいって余計よ」
男は謝りながら、私の頭を優しく撫でる。
「そのワインの年数を見てごらん」
「……生まれ年だ……私の……」
「そう。気持ち悪いだろ?お前がいつ俺の所にやってくるのかも、お前は教えてくれないのに、俺はこうやってお前を待ってる」
「気持ち悪い」
「その通り。気持ち悪いし、自分でも馬鹿だと知ってるよ。
お前が他の奴らと遊んでることも、愛して欲しがるのにお前は愛を与えないことも。
でも、俺はそれでもどうしようもないお前も好きで、馬鹿な男でまいったよ。
こうして目の前にいて話していても、
恋愛初心者のようにどうやったら、通じるのか愛してもらえるかと俺は考えてる」
「……」
「だって、そうだろ?俺はお前とずっといたいのに、お前はいつだって、するりと抜けていなくなる。
そして、時々やってきたと思うと愛されてまた飛び立つ。
そんなお前が愛を探そうとしているって俺は期待しちゃうね。
少しでも俺にも可能性があるのかと」
「そんなこと今まで言ってないじゃない」
「恥ずかしくて言えなかった。
それに言ったらお前は来なくなってたはずだろ。お前は俺を遊び相手にしか思ってなかっただろ。頭の悪い男だ、そう思はずさ」
私は少し胸にささる。
誰にも感情が傾かなかったのだし、目の前の男さえも直視しようとも思ってなかったのだから。
「ねぇ、俺と少し一緒にいてよ。お前が興味がわかなくても。それでお前を心から愛してることを分からせるから」
「少しだけなの?」
「あげ足をとるな。ずっといろ。他にはいくな。俺の側にいればいい」
「愛するって……与えるってどうすればできる?」
「それも俺の側にいたら自然とわかるさ。本当に愛されたら、愛の与え方は自然とわかる。お前が俺を心から愛する日がきたときに、全てわかるさ。
焦らなくていい」
「そんな人だったのか」
「そんな人さ。見る目がないなぁ。目の前に王子様がいるのにね」
「王子様じゃないな、仏様だな」
「なんだっていい。なんにだってなれるさ、君のためならね」
私は微笑みワイングラスを見つめ、少し前に進めた気がした。
これが愛というものかは、まだわからないけど愛してみるのも悪くないのかもしれない。
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