4 / 40
第0部-アネクシロア共和国-
004_下山
しおりを挟む
下山は困難を極めた。リリアの体は普通の運動すら耐えられない体。山道でさえ降りられないであろうその体で、道のない山を下りるのだ。当然のことと言える。
夜の少し冷え込んだ空気に体を震わせながら、リリアは足を進める。普段は馬車で1時間ほどの距離も、今はどれだけ歩いてもたどり着けなさそうなほど遠く感じていた。何度も休憩しながら進んでいくが、真夜中の時点でまだ山の中腹にも到達していなかった。
「あぶなっ……っ……」
ぬかるんだ土が足を滑らせる。リリアが体を支えるために掴んだ枝は、折れかけていて、ほっとしたのもつかの間、ぷちっという嫌な音がすると同時に、尻もちをつく。とっさについた手のひらを見ると、じんわりと血が滲んでいた。応急処置で先ほどちぎったエプロン部分の切れ端を巻き付けたリリアは、山を下りながら水辺を探す。静かな山の中、水の流れる音は良く聞こえ、ほどなくして沢にたどり着くことに成功した。
傷口を洗い流し、水分補給をして体を休める。疲れから自然とうとうとしだすものの、すぐに頭を振って眠気を飛ばす。沢のそばには赤い木の実をつけた低木が生えており、お腹を空かせていたリリアは月明かりの下で葉と幹を確認する。ヤマホウシなら食べられて、ヤマクワなら有毒。見分けるポイントは樹皮。つるつるとしていた。
「ヤマホウシね。ちょうどいいわ」
小さな実を口に入れると、まったりとした甘さが広がる。じゃりっとした食感だが、味は悪くない。近くの別の木の幹からは蜜が出ており、掬ってなめれば元気が出る。リリアはいくつかの木の実を集めて鞄に入れて、再び歩き出す。体力の限界を感じていたリリアは、どこか眠れる場所はないかと探し、夜から朝に変わろうとするころ、ようやく座って休める場所を見つけた。大木と岩の間に隠れるように座り込み、丸くなって眠る。
朝日に起こされてまた歩き出し、昼になろうかというころ、ようやく山を下り切った。スウィフト公爵が管理する町、ユークリッツ。人の賑わう中に、泥だらけであまりにみすぼらしい格好のリリアが町へ出れば、注目を浴びることになる。町へ出ていくことを諦めて、森から繋がる林の中を歩いてサン・ランジェ港に向かうことにした。
城からしか見たことのない景色を横目に見ていると、穏やかなはずの街中を見慣れた服装の兵士が駆けまわっていた。家々を訪ねては何かを聞きまわっている様子。
「……私を探している?」
朝になり、リリアを起こしに来たサシャが気づいたのだろう。考えればわかりきっていたことだ。リリアがさりげなくその場を離れようとしたとき、一人の兵士と目が合う。
「……」
「……」
しばらく見つめあってから、後ろの森に戻ることを諦めてリリアは人ごみの中へと飛び込む。足の遅いリリアが追手から逃げるには、森ではなく人ごみの中に紛れてしまったほうがいい。
「おい待て!」
「見つけたぞ、こっちだ!!」
振り返らずただ走る。商店街を横切って細い路地を何度も曲がる。見知らぬ街をひたすら走る。兵士の少し声が遠くなったところで、そばに誰もいない商隊の馬車を見つけ、荷台の中に潜り込んだ。中には木箱がいくつかと、麻袋がたくさん。何が入っているのだろうと一息つきながら特に意味もなく荷物を眺めていた。
「おいおいちょっと嬢ちゃん、あんたスウィフト家の兵士に追われてただろ。困るんだよ巻き込まれちゃ」
迷惑そうな声と共に、顎髭を生やした老人が荷台を覗き込んだ。年老いているにしては、眼光が鋭く動きも俊敏。
「船に乗りたいのです。港まで連れて行ってもらえませんか?」
「ダメだダメだ。厄介ごとはごめんだ」
「お願いします。お礼はしますから」
「うちも商売なんだ。ばれたらどうしてくれる」
まだ近くを兵士がうろついている声が響き、リリアは必死に頼み込むが状況は芳しくない。小さな宝石のついた指輪を鞄から取り出し、老人に見せつける。
「私が捕まったら密輸品のことも告げ口します。お礼はこちらでどうですか?」
「……いいだろう。もう一つ出せるならレイコール港まで連れて行ってやるが?」
「――お願いします」
「よし。んじゃ、ついてきな。まったく、なんて格好をしてるんだ」
にっと唇の両端をあげた男は、辺りを見回して人影がないことを確認してしわくちゃの手を差し出した。交渉成立。慣れているのか、ファフニール王国まで連れて行ってくれるという話に、リリアはありがたくその申し出を受け入れた。本当に信用していいのかはわからない。連れて行った先で売られるかもしれない。だが、他に選択肢のないリリアは老人の指示に従った。
荷台から出ると、少し離れたところに別の馬車があった。こちらは荷物ではなく人が移動するためのもののようだ。中に入ると年齢も人種もばらばらの女性が数名と幼い少女がいた。すぐに一番年嵩の女性が老人のそばに寄ってくる。
「ミイ、着替えを貸してやれ。それからレイコール港まで連れていくことになった。それまでお前が面倒を見ろ」
「そこまでは……。荷馬車で十分です」
「報酬をもらった以上そうはいくまい。いいから着くまでゆっくりしてな。といっても精々1日かそこらの話だ」
「ありがとう、ございます」
「礼なんぞよしてくれ。俺と嬢ちゃんはそういう関係じゃないだろ」
頭を下げたリリアに困惑したような表情になった老人は、出発の指示をしにまた表へ出ていき、リリアは女性たちの前に取り残された。脅しと報酬で交渉成立したとはいえこのまま兵士を呼びに言ったりはしないだろうか。と不安そうな表情のリリアに、ミイは安心させるように話しかける。
「旦那様とどんな約束をしたかは知らないけど、そんなに不安がらなくて大丈夫さ。お金が絡んでいれば約束は守るお方だから」
「あなたも?」
「そ、もう何年も前の話になるけど、娼館に売られるところを逃がしてくれたんだ。旦那様になるはずだった人からお金ももらったし」
「あたしは息子が病気になっちまってね。一緒に旅して働けば、毎月お金がもらえるのさ。良い方だよあの方は」
「うちは父親を兵役から逃がしてもらった。裏金が必要だったけど、全部ご主人さまが出してくれた」
「わたくしなんて、ちっちゃい領主の妻だったのよ。夫は殺されて、わたくしは命だけは助かったものの、売られちゃったの」
ここにいる女性たちは皆、訳ありらしい。だが、全員が老人のことを慕っているようだ。密輸をしているとはいえ、とりあえずは信じて良さそうだと胸をなでおろす。床に座り込んで女性たちの話を聞いているうちに、うつらうつらと舟を漕ぎはじめる。
「ちょっとちょっと、寝る前に服だけでも着替えな」
「おやまぁ。もう寝ちゃったよ」
「さぞや大変だったんだろう。そっとしておこう」
緊張の糸が切れたリリアはそのまま眠り込み、女性たちは肩をすくめてそっと様子を見守る。馬車の揺れでも起きないリリアの様子に、よほど疲れていたのだろうと同情の視線。
深い微睡みから引き戻したのはミイで、目的地であったサン・ランジェ港についたと教えてくれた。
「さ、出る前に着替えておくれ。あたしたちが旦那様に怒られちまう」
「はいお水だよ! 飲んで飲んでー」
「顔色も少し良くなったね。よし、あたしが髪を結ってあげよう」
されるがままに世話を焼かれ、リリアは他家の短い町娘の服装に着替えた。サシャには事務的に世話を焼かれていたせいで、楽しそうな女性たちに世話をされ困惑が隠せない。身支度がおわると、リリアは荷馬車の中に移動し、木箱の中に隠れる。
「これでも食べてるんだな。どうせすることもないだろうし」
「ありがとうございます」
老人から固いパンと水の入った袋を投げ渡され、一行が検問を受ける間にすこしずつ食べる。一人ずつの顔をチェックしているのか随分と時間がかかったものの、船に乗り込むことに成功した。しばらく待つと大きくゆっくりと揺れる感覚がして、船が出航したのだとわかる。
リリアはじっと息を潜めて僅かな船旅を過ごし、木箱の隙間から見えた二度目のファフニール王国は色鮮やかで、リリアの心は期待と不安に満ちていた。
夜の少し冷え込んだ空気に体を震わせながら、リリアは足を進める。普段は馬車で1時間ほどの距離も、今はどれだけ歩いてもたどり着けなさそうなほど遠く感じていた。何度も休憩しながら進んでいくが、真夜中の時点でまだ山の中腹にも到達していなかった。
「あぶなっ……っ……」
ぬかるんだ土が足を滑らせる。リリアが体を支えるために掴んだ枝は、折れかけていて、ほっとしたのもつかの間、ぷちっという嫌な音がすると同時に、尻もちをつく。とっさについた手のひらを見ると、じんわりと血が滲んでいた。応急処置で先ほどちぎったエプロン部分の切れ端を巻き付けたリリアは、山を下りながら水辺を探す。静かな山の中、水の流れる音は良く聞こえ、ほどなくして沢にたどり着くことに成功した。
傷口を洗い流し、水分補給をして体を休める。疲れから自然とうとうとしだすものの、すぐに頭を振って眠気を飛ばす。沢のそばには赤い木の実をつけた低木が生えており、お腹を空かせていたリリアは月明かりの下で葉と幹を確認する。ヤマホウシなら食べられて、ヤマクワなら有毒。見分けるポイントは樹皮。つるつるとしていた。
「ヤマホウシね。ちょうどいいわ」
小さな実を口に入れると、まったりとした甘さが広がる。じゃりっとした食感だが、味は悪くない。近くの別の木の幹からは蜜が出ており、掬ってなめれば元気が出る。リリアはいくつかの木の実を集めて鞄に入れて、再び歩き出す。体力の限界を感じていたリリアは、どこか眠れる場所はないかと探し、夜から朝に変わろうとするころ、ようやく座って休める場所を見つけた。大木と岩の間に隠れるように座り込み、丸くなって眠る。
朝日に起こされてまた歩き出し、昼になろうかというころ、ようやく山を下り切った。スウィフト公爵が管理する町、ユークリッツ。人の賑わう中に、泥だらけであまりにみすぼらしい格好のリリアが町へ出れば、注目を浴びることになる。町へ出ていくことを諦めて、森から繋がる林の中を歩いてサン・ランジェ港に向かうことにした。
城からしか見たことのない景色を横目に見ていると、穏やかなはずの街中を見慣れた服装の兵士が駆けまわっていた。家々を訪ねては何かを聞きまわっている様子。
「……私を探している?」
朝になり、リリアを起こしに来たサシャが気づいたのだろう。考えればわかりきっていたことだ。リリアがさりげなくその場を離れようとしたとき、一人の兵士と目が合う。
「……」
「……」
しばらく見つめあってから、後ろの森に戻ることを諦めてリリアは人ごみの中へと飛び込む。足の遅いリリアが追手から逃げるには、森ではなく人ごみの中に紛れてしまったほうがいい。
「おい待て!」
「見つけたぞ、こっちだ!!」
振り返らずただ走る。商店街を横切って細い路地を何度も曲がる。見知らぬ街をひたすら走る。兵士の少し声が遠くなったところで、そばに誰もいない商隊の馬車を見つけ、荷台の中に潜り込んだ。中には木箱がいくつかと、麻袋がたくさん。何が入っているのだろうと一息つきながら特に意味もなく荷物を眺めていた。
「おいおいちょっと嬢ちゃん、あんたスウィフト家の兵士に追われてただろ。困るんだよ巻き込まれちゃ」
迷惑そうな声と共に、顎髭を生やした老人が荷台を覗き込んだ。年老いているにしては、眼光が鋭く動きも俊敏。
「船に乗りたいのです。港まで連れて行ってもらえませんか?」
「ダメだダメだ。厄介ごとはごめんだ」
「お願いします。お礼はしますから」
「うちも商売なんだ。ばれたらどうしてくれる」
まだ近くを兵士がうろついている声が響き、リリアは必死に頼み込むが状況は芳しくない。小さな宝石のついた指輪を鞄から取り出し、老人に見せつける。
「私が捕まったら密輸品のことも告げ口します。お礼はこちらでどうですか?」
「……いいだろう。もう一つ出せるならレイコール港まで連れて行ってやるが?」
「――お願いします」
「よし。んじゃ、ついてきな。まったく、なんて格好をしてるんだ」
にっと唇の両端をあげた男は、辺りを見回して人影がないことを確認してしわくちゃの手を差し出した。交渉成立。慣れているのか、ファフニール王国まで連れて行ってくれるという話に、リリアはありがたくその申し出を受け入れた。本当に信用していいのかはわからない。連れて行った先で売られるかもしれない。だが、他に選択肢のないリリアは老人の指示に従った。
荷台から出ると、少し離れたところに別の馬車があった。こちらは荷物ではなく人が移動するためのもののようだ。中に入ると年齢も人種もばらばらの女性が数名と幼い少女がいた。すぐに一番年嵩の女性が老人のそばに寄ってくる。
「ミイ、着替えを貸してやれ。それからレイコール港まで連れていくことになった。それまでお前が面倒を見ろ」
「そこまでは……。荷馬車で十分です」
「報酬をもらった以上そうはいくまい。いいから着くまでゆっくりしてな。といっても精々1日かそこらの話だ」
「ありがとう、ございます」
「礼なんぞよしてくれ。俺と嬢ちゃんはそういう関係じゃないだろ」
頭を下げたリリアに困惑したような表情になった老人は、出発の指示をしにまた表へ出ていき、リリアは女性たちの前に取り残された。脅しと報酬で交渉成立したとはいえこのまま兵士を呼びに言ったりはしないだろうか。と不安そうな表情のリリアに、ミイは安心させるように話しかける。
「旦那様とどんな約束をしたかは知らないけど、そんなに不安がらなくて大丈夫さ。お金が絡んでいれば約束は守るお方だから」
「あなたも?」
「そ、もう何年も前の話になるけど、娼館に売られるところを逃がしてくれたんだ。旦那様になるはずだった人からお金ももらったし」
「あたしは息子が病気になっちまってね。一緒に旅して働けば、毎月お金がもらえるのさ。良い方だよあの方は」
「うちは父親を兵役から逃がしてもらった。裏金が必要だったけど、全部ご主人さまが出してくれた」
「わたくしなんて、ちっちゃい領主の妻だったのよ。夫は殺されて、わたくしは命だけは助かったものの、売られちゃったの」
ここにいる女性たちは皆、訳ありらしい。だが、全員が老人のことを慕っているようだ。密輸をしているとはいえ、とりあえずは信じて良さそうだと胸をなでおろす。床に座り込んで女性たちの話を聞いているうちに、うつらうつらと舟を漕ぎはじめる。
「ちょっとちょっと、寝る前に服だけでも着替えな」
「おやまぁ。もう寝ちゃったよ」
「さぞや大変だったんだろう。そっとしておこう」
緊張の糸が切れたリリアはそのまま眠り込み、女性たちは肩をすくめてそっと様子を見守る。馬車の揺れでも起きないリリアの様子に、よほど疲れていたのだろうと同情の視線。
深い微睡みから引き戻したのはミイで、目的地であったサン・ランジェ港についたと教えてくれた。
「さ、出る前に着替えておくれ。あたしたちが旦那様に怒られちまう」
「はいお水だよ! 飲んで飲んでー」
「顔色も少し良くなったね。よし、あたしが髪を結ってあげよう」
されるがままに世話を焼かれ、リリアは他家の短い町娘の服装に着替えた。サシャには事務的に世話を焼かれていたせいで、楽しそうな女性たちに世話をされ困惑が隠せない。身支度がおわると、リリアは荷馬車の中に移動し、木箱の中に隠れる。
「これでも食べてるんだな。どうせすることもないだろうし」
「ありがとうございます」
老人から固いパンと水の入った袋を投げ渡され、一行が検問を受ける間にすこしずつ食べる。一人ずつの顔をチェックしているのか随分と時間がかかったものの、船に乗り込むことに成功した。しばらく待つと大きくゆっくりと揺れる感覚がして、船が出航したのだとわかる。
リリアはじっと息を潜めて僅かな船旅を過ごし、木箱の隙間から見えた二度目のファフニール王国は色鮮やかで、リリアの心は期待と不安に満ちていた。
22
あなたにおすすめの小説
親友面した女の巻き添えで死に、転生先は親友?が希望した乙女ゲーム世界!?転生してまでヒロイン(お前)の親友なんかやってられるかっ!!
音無砂月
ファンタジー
親友面してくる金持ちの令嬢マヤに巻き込まれて死んだミキ
生まれ変わった世界はマヤがはまっていた乙女ゲーム『王女アイルはヤンデレ男に溺愛される』の世界
ミキはそこで親友である王女の親友ポジション、レイファ・ミラノ公爵令嬢に転生
一緒に死んだマヤは王女アイルに転生
「また一緒だねミキちゃん♡」
ふざけるなーと絶叫したいミキだけど立ちはだかる身分の差
アイルに転生したマヤに振り回せながら自分の幸せを掴む為にレイファ。極力、乙女ゲームに関わりたくないが、なぜか攻略対象者たちはヒロインであるアイルではなくレイファに好意を寄せてくる。
「宮廷魔術師の娘の癖に無能すぎる」と婚約破棄され親には出来損ないと言われたが、厄介払いと嫁に出された家はいいところだった
今川幸乃
ファンタジー
魔術の名門オールストン公爵家に生まれたレイラは、武門の名門と呼ばれたオーガスト公爵家の跡取りブランドと婚約させられた。
しかしレイラは魔法をうまく使うことも出来ず、ブランドに一方的に婚約破棄されてしまう。
それを聞いた宮廷魔術師の父はブランドではなくレイラに「出来損ないめ」と激怒し、まるで厄介払いのようにレイノルズ侯爵家という微妙な家に嫁に出されてしまう。夫のロルスは魔術には何の興味もなく、最初は仲も微妙だった。
一方ブランドはベラという魔法がうまい令嬢と婚約し、やはり婚約破棄して良かったと思うのだった。
しかしレイラが魔法を全然使えないのはオールストン家で毎日飲まされていた魔力増加薬が体質に合わず、魔力が暴走してしまうせいだった。
加えて毎日毎晩ずっと勉強や訓練をさせられて常に体調が悪かったことも原因だった。
レイノルズ家でのんびり過ごしていたレイラはやがて自分の真の力に気づいていく。
どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。
王太子妃が我慢しなさい ~姉妹差別を受けていた姉がもっとひどい兄弟差別を受けていた王太子に嫁ぎました~
玄未マオ
ファンタジー
メディア王家に伝わる古い呪いで第一王子は家族からも畏怖されていた。
その王子の元に姉妹差別を受けていたメルが嫁ぐことになるが、その事情とは?
ヒロインは姉妹差別され育っていますが、言いたいことはきっちりいう子です。
王女殿下のモラトリアム
あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」
突然、怒鳴られたの。
見知らぬ男子生徒から。
それが余りにも突然で反応できなかったの。
この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの?
わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。
先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。
お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって!
婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪
お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。
え? 違うの?
ライバルって縦ロールなの?
世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。
わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら?
この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。
※設定はゆるんゆるん
※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。
※明るいラブコメが書きたくて。
※シャティエル王国シリーズ3作目!
※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、
『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。
上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。
※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅!
※小説家になろうにも投稿しました。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる