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待ちぼうけする夢
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何時の約束だったかは良く分からなかったけど、僕はその場所で待っていた。多分、駅の前だと思う。良く知っているような気がするけど、ここがどこなのか正確には分かっていなかった。でも、待ち合わせの場所がここである事は間違いないと確信している。そして、約束の時間もとっくに過ぎている。いわゆる、待ちぼうけと言うやつだ。
最近、こういう事があったような気がしてすぐに思い出す。でも、あの時は結果的には、そんなに待つ事は無かった。今回もきっとそうなるだろうと思う。でも、どっかには今回は来ないのではと思う気持ちも強かった。誰を待っているのか、それも良くは分かっていなかった。でも、待っているくらいだから、その人が来れば分かるだろうと思っていた。どれくらい待っているのだろう。約束の時間が分からないのだから、そんな事分かるはずもない、でも、多分、かなり待たされている気がした。
いつまで待っていればいいのだろう。ここまで来たら、来るまで待つべきなんだと思う。でも、来なかったらどうしよう。いつまで来なかったら、来なかったと判断できるのだろうか。待つのを止めたすぐ後に来たら、それはまたなかった方の責任になるのだろうか。いや、遅刻してきた方が悪いと思うけど、でも、でも、待てる範囲だったらそれぐらいの余裕を見せても良いのではないかと思う。
その余裕はどこまで見せれば良いんだろうか。その区切りがやっぱり良く分からなかった。それだったら、きっぱりと一秒も待たないとした方が分かりやすいのかもしれない。でも、それはあまりにも融通が利かないと思われてしまうだろう。
そもそも、相手にどう思われたいのかと言うのも大事なところだ。いや、それが一番大事かもしれない。多分、僕は遅刻されても怒らない大人な人に思われたいのだろう。そんな事を考えているのが、大人なのか分からないけど、そんな気がした。それを演じきれているのだろうか。そして、それが格好良いんだろうか。逆に少し怒った方が格好良いのではと思い始める。でも、ガミガミと言うのは、何となく僕が考える格好良さとは違うなとも思う。
そんな風に考え始めると、待ちぼうけの僕をどこかで見ているのではと思ってしまった。そして、その格好良さを見極めているのかもしれない。だったら、どういう格好で待つべきなのだろうか。時間は気にした方が良いのか、あまり気にしすぎていると格好悪い気がする。でも、気にしないでぼーっとしているのも情けなくはないだろうか。悩んでしまう。
最近、こういう事があったような気がしてすぐに思い出す。でも、あの時は結果的には、そんなに待つ事は無かった。今回もきっとそうなるだろうと思う。でも、どっかには今回は来ないのではと思う気持ちも強かった。誰を待っているのか、それも良くは分かっていなかった。でも、待っているくらいだから、その人が来れば分かるだろうと思っていた。どれくらい待っているのだろう。約束の時間が分からないのだから、そんな事分かるはずもない、でも、多分、かなり待たされている気がした。
いつまで待っていればいいのだろう。ここまで来たら、来るまで待つべきなんだと思う。でも、来なかったらどうしよう。いつまで来なかったら、来なかったと判断できるのだろうか。待つのを止めたすぐ後に来たら、それはまたなかった方の責任になるのだろうか。いや、遅刻してきた方が悪いと思うけど、でも、でも、待てる範囲だったらそれぐらいの余裕を見せても良いのではないかと思う。
その余裕はどこまで見せれば良いんだろうか。その区切りがやっぱり良く分からなかった。それだったら、きっぱりと一秒も待たないとした方が分かりやすいのかもしれない。でも、それはあまりにも融通が利かないと思われてしまうだろう。
そもそも、相手にどう思われたいのかと言うのも大事なところだ。いや、それが一番大事かもしれない。多分、僕は遅刻されても怒らない大人な人に思われたいのだろう。そんな事を考えているのが、大人なのか分からないけど、そんな気がした。それを演じきれているのだろうか。そして、それが格好良いんだろうか。逆に少し怒った方が格好良いのではと思い始める。でも、ガミガミと言うのは、何となく僕が考える格好良さとは違うなとも思う。
そんな風に考え始めると、待ちぼうけの僕をどこかで見ているのではと思ってしまった。そして、その格好良さを見極めているのかもしれない。だったら、どういう格好で待つべきなのだろうか。時間は気にした方が良いのか、あまり気にしすぎていると格好悪い気がする。でも、気にしないでぼーっとしているのも情けなくはないだろうか。悩んでしまう。
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