夢ノコリ

hachijam

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上京する夢

2.

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結局、彼女を見送るまで、僕は一言も言葉を掛ける事が出来なかった。彼女も、その後は無言で、二人の間に会話が無かった。

場面は変わり、自転車で僕は家から帰ろうとすると、相棒がそこにいた。何だか、青春ドラマのワンシーンのようだと思ってしまう。ここで、熱い事を語り合ったら、そういう場面になっていたと思う。ただ、これは僕の夢である。

自転車で二人、並んで走り出したと思ったら、その勢いのまま、競争になる。何だか、訳が分からないまま、お互いに負けないようにと必死で自転車をこぐ。そうこうしている間に、スピードがどんどんと上がっていく。道路の真ん中を突っ走っていて、車なんか軽々と追い抜いていく、それでも更にスピードが増していく。ここら辺、夢なので、変につかれたりする事も無く、黙々と自転車をこいでいく。やがてたどり着いたのは、とある駅。僕が現実の世界で乗り換えに使っている都会の駅だった。

そこに電車に乗った彼女が落ちてくる。僕の姿を見て、涙ぐむ彼女。僕も感情がこみ上げてくる。走り出す彼女。僕も自転車を降りて、彼女の元へと走り出す。それを見て、拍手をする相棒。そして、抱き合う二人。

(なんだこれ)

と、冷静に突っ込むもう一人の自分。そして、そこで目を覚ました。

一体何の夢だったんだろうと思う。目覚めとしてはスッキリとしていた。すぐに夢の日記を書こうと思い出す。

上京する夢
お笑い芸人
彼女を見送る
自転車で都会の駅に向かい上京した彼女に出会う

とりあえず、メモ書きのように書いて、見直してみると何とも意味不明な内容だなと思った。ただ、少し考えてみたら、どうしてこういう夢を見たのか、分かった気がした。昨日、寝る前に見た、テレビ番組にお笑い芸人の人が出ていた。上京云々に関しては、何日か前にドラマで似たような場面があったなと思った。そう言えば、その時に出ていた女優さんに彼女が似ていた。

どうして、その二つが結びついたのかは良く分からない。その間に見た別のドラマの内容でも良かったのではと思った。ただ、そういう支離滅裂なところが夢と言えるのかもしれない。

こんな感じで、夢の日記を続ける事の意味があるのかなと思うのと、同時にその夢の内容を分析してみると、面白いのかもしれないとも思った。

深層心理が隠されている。そう昨日、言っていたのは充だった。自分の中にある何か特別な物に気づいたりする事があるのか知りたくなった。

時計を見ると、起きようと思っていた時間の30分前だった。今から起きて準備するのは早いと思ったけど、もうひと眠りして、寝坊する可能性の方が怖いと思った。
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