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二者択一の夢
7.
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結局、辛さの違う3種類のカレーと、変わり種のカレーを3種類頼むことにした。6人だから、全部で6種類と言うのは良いような、みんなで食べる事を考えると、多いような少ないようなどっちなんだろうと思ったりしたけど、そういうゴチャゴチャしたことを考えるのは、今日の僕の仕事ではないと思う事にして、僕は純粋にカレーの味を楽しもうと思う。
そもそも本当に世界一なのかと言うのが気になっていた。ただ、僕もカレーは好きだけど、実際の所、それほど多くのカレーを食べている訳ではない。メインとなるのは家のカレーだし、いわゆるカレー専門店みたいなところもほとんど言った事がない。実質的に言えば、これが初めてと言ってもいいくらいだった。
その僕が世界一を判断できるのかなんて大それたことはそれほど考えず、単純に美味しいのか、自分の好みに合っているのかが気になっていた。
世界一美味しいカレーと言われているのは、甘口の物で、それが一番初めに出てきた。食べる順番と言うのも大事な気もした。一番美味しいというのは、最初に食べた方が良いのか、それとも最後の方が良いのか悩ましい。でも、そこも深く考えずに、出て来た物から食べた方が良いのかなと思う事にした。
甘口と言うのでどんなカレーなのかなと思ったけど、一口食べて本当に甘いなと思った。でも、しっかりとカレーだと感じられたのは、ちょっと意外な気もした。カレーと言うと、辛い物、本格的なカレーと言うと、より辛い物と言うイメージがあったのだが、必ずしもそうではないんだなと思った。どちらかと言うと、カレーそのものよりも野菜や肉の味を感じられて、そのバランスの良さが全体として味を引き立てているという感じだろうか。少し気取って評論家じみた感想を考えてみた。
「なるほど」
充が言うと何がなるほどなんだろうと思ってしまう。
「なるほど」
対して三ヶ嶋君が言うと、何かをちゃんと分かっているんだなと言う気にさせる。
「美味しぃー」
と加山さん。分かりやすい感想だ。
「こういう味なんだー」
と赤岡さん。何だか納得している。
「うん」
と一言言ったのは沢島さん。自分自身に賛同しているという感じがした。だんだん、どういう人なのか分かってきた気がする。
「こういう味なんだ」
と、僕は少し分かったような感じで言ってみた。総じて、高評価と言う感じだろうか。やはり、世界一美味しいカレーと言うのは伊達では無いんだなとちょっと思ってしまった。次に出てきたのは激辛の物だった。
そもそも本当に世界一なのかと言うのが気になっていた。ただ、僕もカレーは好きだけど、実際の所、それほど多くのカレーを食べている訳ではない。メインとなるのは家のカレーだし、いわゆるカレー専門店みたいなところもほとんど言った事がない。実質的に言えば、これが初めてと言ってもいいくらいだった。
その僕が世界一を判断できるのかなんて大それたことはそれほど考えず、単純に美味しいのか、自分の好みに合っているのかが気になっていた。
世界一美味しいカレーと言われているのは、甘口の物で、それが一番初めに出てきた。食べる順番と言うのも大事な気もした。一番美味しいというのは、最初に食べた方が良いのか、それとも最後の方が良いのか悩ましい。でも、そこも深く考えずに、出て来た物から食べた方が良いのかなと思う事にした。
甘口と言うのでどんなカレーなのかなと思ったけど、一口食べて本当に甘いなと思った。でも、しっかりとカレーだと感じられたのは、ちょっと意外な気もした。カレーと言うと、辛い物、本格的なカレーと言うと、より辛い物と言うイメージがあったのだが、必ずしもそうではないんだなと思った。どちらかと言うと、カレーそのものよりも野菜や肉の味を感じられて、そのバランスの良さが全体として味を引き立てているという感じだろうか。少し気取って評論家じみた感想を考えてみた。
「なるほど」
充が言うと何がなるほどなんだろうと思ってしまう。
「なるほど」
対して三ヶ嶋君が言うと、何かをちゃんと分かっているんだなと言う気にさせる。
「美味しぃー」
と加山さん。分かりやすい感想だ。
「こういう味なんだー」
と赤岡さん。何だか納得している。
「うん」
と一言言ったのは沢島さん。自分自身に賛同しているという感じがした。だんだん、どういう人なのか分かってきた気がする。
「こういう味なんだ」
と、僕は少し分かったような感じで言ってみた。総じて、高評価と言う感じだろうか。やはり、世界一美味しいカレーと言うのは伊達では無いんだなとちょっと思ってしまった。次に出てきたのは激辛の物だった。
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