10 / 20
10話
しおりを挟む
誰かの手が大地の服の中に触れようとした時、また別の誰かが大地を羽交い絞めにしている相手を背後からはがしてくれた。そしてそのままその相手を柔道のように投げる。大地を襲ってきた相手は受け身もとれないまま脳震盪を起こしたのか気絶した。
ポカンと大地は助けてくれた相手を見上げる。思考が追いついていない。
今、俺は襲われてて、で、逃げられないって必死になってて、でも気づけばそいつは倒れてて、で、目の前には、零二が……いる。
零二は「お前やっぱり馬鹿か」と大地を見おろしていた。
その後零二は倒れている相手の懐などを探っていた。
自宅前までそして送ってくれたが大地はまだぼんやりしていた。とりあえずスポンジの上を歩いているみたいに足元が定かでなくふらつくのだけは分かった。
先ほど「馬鹿か」と言ってきた零二はだがもうなにも言わずに黙って送ってくれると、大地が家の中に入るのを見届けてから帰っていった。
家に入ると奥のリビングから「帰ったの?」という親の声が聞こえてきたが、大地は返事をすることなくそのまま二階へ上がっていく。
母親が階段のところまで覗きにきたが、とりあえず大地の後ろ姿を見て「変な子ね」などと言いつつも安心したようにまたリビングへ戻っていった。
自分の部屋に入ると大地はとりあえず服を着替えた。着ている服に手をかける時、一瞬見知らぬ相手が過りフルリと体が震えたがそのまま寝間着兼部屋着に着替えるとベッドにもそもそと入る。そして考えるとぐるぐるとして眠れなくなりそうだと本能が察したのか、何も考えることなくそのまま眠りに陥っていった。
翌日は学校が休みだったので大地は朝から零二の家へ向かった。そして本人の部屋でとりあえずちゃんと礼を言う。昨日は礼すら言えてなかった。
「……昨日は、ありがとうな」
零二は無言のまま大地を見てくる。
大地は改めて、何故自分はSNSの相手が零二だと思ってあの場所へ気軽に行ったのだろうかと思った。自分でもそういえばよくわからない。本人なのかどうかハッキリ確かめたかったのだと思うのだが、そもそもなぜ本人かどうかそんなに気になったのだろうと思う。
「……そ、そういえば昨日の変なヤツって結局なんだったんだろ、な」
少し言いづらいものの大地が口にすると「……何が」と零二はようやく返事をしてきた。
「だからその、あの変態がSNSの相手だったんかな。だって待ち合わせに来たの結局アイツとお前だけだったし、その、お前はやっぱSNSの相手じゃねーんだよ、な?」
「……はぁ」
しどろもどろになりながら言うも今度返ってきたのはため息だけだった。
多分あの襲ってきた相手がSNSの相手かなと大地も思うのだが、あの相手は羽交い絞めにしてきたものの、大地になにも言ってない。だから本当にSNSの相手なのかどうか確証がある訳ではない。
それに多分零二がSNSの相手というのは間違いなく違うだろうなとは思いつつも実際あの場所にやって来たのは大地を襲った相手と零二だけだ。
襲ってきたのはたまたま大地を見かけた通行者で、待ち合わせに遅れた零二がそれに居合わせたという可能性もないとは言えない。
……いや多分限りなくゼロに近い可能性だとは思うけれども。
大地はそっと心の中で呟いた。
「お前、俺がそのSNSとやらをやるように思えるのか?」
それは散々大地も自問していた。だが改めて本人の口から言われると間違いなく「ないな」と思えてくる。
「……思わ、ない」
大地がぼそりと言うと零二の顔が「だったらわかるだろうが」と言っている気がした。その表情を見て大地は少し俯く。
その時ふと思い出して「そういえば」とまた零二を見た。
「お前、あの変質者に泥棒してなかった?」
「は?」
「いやだってほら、倒れてるアイツの懐とか何か探してただろ」
「……ああ」
何を言っているんだといった呆れた表情がようやく意味がわかったといった顔つきに変わる。
「身分証明書的なものがないか探してた」
零二は答えながら机の上からなにやら取り出し指にはさむとひらりと大地に見せてきた。
「……んー? ってそれ学生証じゃねーの?」
「いくら学割が色々きくからって邪なことする時まで持っておくべきじゃないよな?」
普段笑わない零二が薄らと心もち微笑んでくる。だがその表情は温かみのないまさに氷王子そのものといった風で、大地はまるで自分が悪いことをして見つかった時のように戦慄した。
「お前、やっぱ氷」
「何の話だ。とりあえずこれで名前もあと電話番号もわかった。律儀に個人情報は気軽に書くものじゃないな」
「氷王子怖い」
「氷王子はやめろ。それにこれはちゃんと本人に返す。着払いでな」
氷王子はやめろ……そういえば零二に「氷王子」と言うといつもそう返ってくる。SNSで聞いた時にはそれがなかったというのに、何故その時に多少なりとも違和感を感じなかったのかと大地は今さらながらに思った。
だが今はわかっているからこそ、そう思うのかもしれない。
「……着払い。つか、だったらなんで盗ったんだよ」
大地が微妙な顔をした後に聞くと、あからさまに「お前は馬鹿か」といった顔で見られた。
「なんだよその顔!」
「お前な、襲われといて危機感はないのか。全く。これで相手を脅す為に決まってるだろうが」
「え」
「というかもう既に脅しておいたがな」
「どういう意味?」
「……個人情報をこちらが握っているからな。この学生証はコピーしているからお前に今後接触すれば学校、家、周りに何もかもバラすと言っただけだ」
それを聞いて大地は「なるほど、頭いいな」と「お前まじ怖い」の二つがぐるぐると脳内を回り出す。
「頭いいし怖い」
「……何がだ。とりあえずお前はほんともう少しちゃんと考えろ」
零二がため息をつきながらそんなことを言ってきた。その言葉が何となく嬉しく感じた。
「わかった、今度から気をつける」
嬉しく思うからか顔が緩む。するとまたため息をつかれた。
どうにもすぐに呆れられるのは何故だと大地が首を傾げていると零二が近づいてきた。
「お前、昨日のこと、怖かったか?」
「え? ああそりゃ……怖いっつーよりも気持ち悪かった」
「相手が男だからか?」
「んー……まあそうかもだけど……でも別に俺の回り男同士でくっついてるヤツそこそこいるし……それに女の子が抱きついてきたら嬉しいだろむしろ。力敵わないとか、多分そういうのもないからそもそも怖くねーし。いやもしかしたら怖い子も居るかもだけど」
考えつつ答えているとまた少し呆れたような顔を零二がしてくる。
「んでそんな顔すんだよ。俺今変なこと言った?」
「……少なくともトラウマにはなってなさそうだな」
「トラウマ? あれくらいでんなもん、なるかよ。俺をなんだと思ってんだよ。そりゃ気持ち悪かったけどお前助けてくれたからなんもなかったし、それにお前が脅してくれたから今後も心配してねーし……」
って、俺、どんだけコイツに助けて貰ってんだ。
ふと改めてそんなことを首を傾げながら思っていると零二の手が大地の傾げたほうの頬に触れてきた。何だろうとそして思う前に上を向かされる。
一瞬何がなんだかわからなかった。
襲われた時もそうだが、思ってもなさすぎる驚くような出来事に合うと自分の脳は思考する能力が著しく劣るようになるのかもしれないと大地は全然関係のないことが過る。
とりあえず今どうなっているか考えろ、と大地はゆっくり頭を働かせた。
零二が手を頬に添えてきたかと思うとそのまま上を向かせ……そして今、自分の唇は塞がっている気がする。塞がっているのは何故ろうか。
そしてようやく思い至った。
零二の唇によって自分の唇が塞がれているということに。
ポカンと大地は助けてくれた相手を見上げる。思考が追いついていない。
今、俺は襲われてて、で、逃げられないって必死になってて、でも気づけばそいつは倒れてて、で、目の前には、零二が……いる。
零二は「お前やっぱり馬鹿か」と大地を見おろしていた。
その後零二は倒れている相手の懐などを探っていた。
自宅前までそして送ってくれたが大地はまだぼんやりしていた。とりあえずスポンジの上を歩いているみたいに足元が定かでなくふらつくのだけは分かった。
先ほど「馬鹿か」と言ってきた零二はだがもうなにも言わずに黙って送ってくれると、大地が家の中に入るのを見届けてから帰っていった。
家に入ると奥のリビングから「帰ったの?」という親の声が聞こえてきたが、大地は返事をすることなくそのまま二階へ上がっていく。
母親が階段のところまで覗きにきたが、とりあえず大地の後ろ姿を見て「変な子ね」などと言いつつも安心したようにまたリビングへ戻っていった。
自分の部屋に入ると大地はとりあえず服を着替えた。着ている服に手をかける時、一瞬見知らぬ相手が過りフルリと体が震えたがそのまま寝間着兼部屋着に着替えるとベッドにもそもそと入る。そして考えるとぐるぐるとして眠れなくなりそうだと本能が察したのか、何も考えることなくそのまま眠りに陥っていった。
翌日は学校が休みだったので大地は朝から零二の家へ向かった。そして本人の部屋でとりあえずちゃんと礼を言う。昨日は礼すら言えてなかった。
「……昨日は、ありがとうな」
零二は無言のまま大地を見てくる。
大地は改めて、何故自分はSNSの相手が零二だと思ってあの場所へ気軽に行ったのだろうかと思った。自分でもそういえばよくわからない。本人なのかどうかハッキリ確かめたかったのだと思うのだが、そもそもなぜ本人かどうかそんなに気になったのだろうと思う。
「……そ、そういえば昨日の変なヤツって結局なんだったんだろ、な」
少し言いづらいものの大地が口にすると「……何が」と零二はようやく返事をしてきた。
「だからその、あの変態がSNSの相手だったんかな。だって待ち合わせに来たの結局アイツとお前だけだったし、その、お前はやっぱSNSの相手じゃねーんだよ、な?」
「……はぁ」
しどろもどろになりながら言うも今度返ってきたのはため息だけだった。
多分あの襲ってきた相手がSNSの相手かなと大地も思うのだが、あの相手は羽交い絞めにしてきたものの、大地になにも言ってない。だから本当にSNSの相手なのかどうか確証がある訳ではない。
それに多分零二がSNSの相手というのは間違いなく違うだろうなとは思いつつも実際あの場所にやって来たのは大地を襲った相手と零二だけだ。
襲ってきたのはたまたま大地を見かけた通行者で、待ち合わせに遅れた零二がそれに居合わせたという可能性もないとは言えない。
……いや多分限りなくゼロに近い可能性だとは思うけれども。
大地はそっと心の中で呟いた。
「お前、俺がそのSNSとやらをやるように思えるのか?」
それは散々大地も自問していた。だが改めて本人の口から言われると間違いなく「ないな」と思えてくる。
「……思わ、ない」
大地がぼそりと言うと零二の顔が「だったらわかるだろうが」と言っている気がした。その表情を見て大地は少し俯く。
その時ふと思い出して「そういえば」とまた零二を見た。
「お前、あの変質者に泥棒してなかった?」
「は?」
「いやだってほら、倒れてるアイツの懐とか何か探してただろ」
「……ああ」
何を言っているんだといった呆れた表情がようやく意味がわかったといった顔つきに変わる。
「身分証明書的なものがないか探してた」
零二は答えながら机の上からなにやら取り出し指にはさむとひらりと大地に見せてきた。
「……んー? ってそれ学生証じゃねーの?」
「いくら学割が色々きくからって邪なことする時まで持っておくべきじゃないよな?」
普段笑わない零二が薄らと心もち微笑んでくる。だがその表情は温かみのないまさに氷王子そのものといった風で、大地はまるで自分が悪いことをして見つかった時のように戦慄した。
「お前、やっぱ氷」
「何の話だ。とりあえずこれで名前もあと電話番号もわかった。律儀に個人情報は気軽に書くものじゃないな」
「氷王子怖い」
「氷王子はやめろ。それにこれはちゃんと本人に返す。着払いでな」
氷王子はやめろ……そういえば零二に「氷王子」と言うといつもそう返ってくる。SNSで聞いた時にはそれがなかったというのに、何故その時に多少なりとも違和感を感じなかったのかと大地は今さらながらに思った。
だが今はわかっているからこそ、そう思うのかもしれない。
「……着払い。つか、だったらなんで盗ったんだよ」
大地が微妙な顔をした後に聞くと、あからさまに「お前は馬鹿か」といった顔で見られた。
「なんだよその顔!」
「お前な、襲われといて危機感はないのか。全く。これで相手を脅す為に決まってるだろうが」
「え」
「というかもう既に脅しておいたがな」
「どういう意味?」
「……個人情報をこちらが握っているからな。この学生証はコピーしているからお前に今後接触すれば学校、家、周りに何もかもバラすと言っただけだ」
それを聞いて大地は「なるほど、頭いいな」と「お前まじ怖い」の二つがぐるぐると脳内を回り出す。
「頭いいし怖い」
「……何がだ。とりあえずお前はほんともう少しちゃんと考えろ」
零二がため息をつきながらそんなことを言ってきた。その言葉が何となく嬉しく感じた。
「わかった、今度から気をつける」
嬉しく思うからか顔が緩む。するとまたため息をつかれた。
どうにもすぐに呆れられるのは何故だと大地が首を傾げていると零二が近づいてきた。
「お前、昨日のこと、怖かったか?」
「え? ああそりゃ……怖いっつーよりも気持ち悪かった」
「相手が男だからか?」
「んー……まあそうかもだけど……でも別に俺の回り男同士でくっついてるヤツそこそこいるし……それに女の子が抱きついてきたら嬉しいだろむしろ。力敵わないとか、多分そういうのもないからそもそも怖くねーし。いやもしかしたら怖い子も居るかもだけど」
考えつつ答えているとまた少し呆れたような顔を零二がしてくる。
「んでそんな顔すんだよ。俺今変なこと言った?」
「……少なくともトラウマにはなってなさそうだな」
「トラウマ? あれくらいでんなもん、なるかよ。俺をなんだと思ってんだよ。そりゃ気持ち悪かったけどお前助けてくれたからなんもなかったし、それにお前が脅してくれたから今後も心配してねーし……」
って、俺、どんだけコイツに助けて貰ってんだ。
ふと改めてそんなことを首を傾げながら思っていると零二の手が大地の傾げたほうの頬に触れてきた。何だろうとそして思う前に上を向かされる。
一瞬何がなんだかわからなかった。
襲われた時もそうだが、思ってもなさすぎる驚くような出来事に合うと自分の脳は思考する能力が著しく劣るようになるのかもしれないと大地は全然関係のないことが過る。
とりあえず今どうなっているか考えろ、と大地はゆっくり頭を働かせた。
零二が手を頬に添えてきたかと思うとそのまま上を向かせ……そして今、自分の唇は塞がっている気がする。塞がっているのは何故ろうか。
そしてようやく思い至った。
零二の唇によって自分の唇が塞がれているということに。
1
あなたにおすすめの小説
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した
あと
BL
「また物が置かれてる!」
最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…?
⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。
攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。
ちょっと怖い場面が含まれています。
ミステリー要素があります。
一応ハピエンです。
主人公:七瀬明
幼馴染:月城颯
ストーカー:不明
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
陰キャ幼馴染がミスターコン代表に選ばれたので、俺が世界一イケメンにしてやります
あと
BL
「俺が!お前を生まれ変わらせる!」
自己肯定感低めの陰キャ一途攻め×世話焼きなお人好し平凡受け
いじられキャラで陰キャな攻めが数合わせでノミネートされ、2ヶ月後の大学の学園祭のミスターコンの学部代表になる。誰もが優勝するわけないと思う中、攻めの幼馴染である受けは周囲を見返すために、攻めを大幅にイメチェンさせることを決意する。そして、隠れイケメンな攻めはどんどん垢抜けていき……?
攻め:逸見悠里
受け:佐々木歩
⚠️途中でファッションの話になりますが、作者は服に詳しくないので、ダサいじゃん!とか思ってもスルーでお願いします。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
勇者様への片思いを拗らせていた僕は勇者様から溺愛される
八朔バニラ
BL
蓮とリアムは共に孤児院育ちの幼馴染。
蓮とリアムは切磋琢磨しながら成長し、リアムは村の勇者として祭り上げられた。
リアムは勇者として村に入ってくる魔物退治をしていたが、だんだんと疲れが見えてきた。
ある日、蓮は何者かに誘拐されてしまい……
スパダリ勇者×ツンデレ陰陽師(忘却の術熟練者)
【完結】アイドルは親友への片思いを卒業し、イケメン俳優に溺愛され本当の笑顔になる <TOMARIGIシリーズ>
はなたろう
BL
TOMARIGIシリーズ②
人気アイドル、片倉理久は、同じグループの伊勢に片思いしている。高校生の頃に事務所に入所してからずっと、2人で切磋琢磨し念願のデビュー。苦楽を共にしたが、いつしか友情以上になっていった。
そんな伊勢は、マネージャーの湊とラブラブで、幸せを喜んであげたいが複雑で苦しい毎日。
そんなとき、俳優の桐生が現れる。飄々とした桐生の存在に戸惑いながらも、片倉は次第に彼の魅力に引き寄せられていく。
友情と恋心の狭間で揺れる心――片倉は新しい関係に踏み出せるのか。
人気アイドル<TOMARIGI>シリーズ新章、開幕!
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話
日向汐
BL
「好きです」
「…手離せよ」
「いやだ、」
じっと見つめてくる眼力に気圧される。
ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26)
閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、
一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨
短期でサクッと読める完結作です♡
ぜひぜひ
ゆるりとお楽しみください☻*
・───────────・
🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧
❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21
・───────────・
応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪)
なにとぞ、よしなに♡
・───────────・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる