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第四章
グリフォンとの邂逅
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扉が開いた途端、突風の波が容赦なく俺達に浴びせられる。
――が、いきなり攻撃される可能性を考えていた俺は、既に防御結界を自分とザビア将軍に施していた。
お陰で攻撃を弾く事が出来たが、やはりと言うか、初っ端から臨戦態勢に入ってしまったようだ。
俺達は防御結界を纏ったまま、室内へと足を踏み入れる。
目の前に広がった光景は、さして広くない石造りの部屋の中で、その中央にはこちらを睨み付けるグリフォンの姿があった。
オオワシのような上半身。そして金色に輝く獅子の下半身をした、巨大な体躯。
だが、その身体の至る所に、禍々しい気配の黒い筋が無数に這う様に付いている。あれがグリフォンにかけられた呪いなのだろう。まるで彼の全身を拘束する鎖のようだ。
『…ザビアよ…。貴様、何を我が元に連れて来た』
グリフォンが、俺を庇うように立つザビア将軍に問い掛ける。
ギラリと光る金色の瞳に鋭く射貫かれ、ザビア将軍の顔に幾筋もの汗が伝う。が、彼はグリフォンと目を逸らす事無く口を開いた。
「聖獣様。彼は我が王が呼んだ魅了師。貴方様とシェンナを捕らえる為にこの国にやって来られた、黒の魅了師殿に御座います」
『黒の魅了師…だと?』
その瞬間、グリフォンの身体から尋常ではない程の殺気と魔力が噴き上がった。
『貴様…!そのような者を我とシェンナの元へと案内してくるとは…。裏切ったか…!』
「どうか話を聞いて下さい、聖獣様!確かに彼は貴方様を捕らえる為に呼ばれた者。ですが彼は自分を害そうとした私と部下達の命を救って下さいました。その上、王との血の誓約にすら背き、この国の為に力を貸すとまで仰って下さったのです!」
『…痴れた事を…!そもそも魅了師とは、相手を魅了し、己の意のままに操る忌まわしき呪力を持つ者。ザビアよ、貴様もその魅了師に魅入られ、傀儡と成り果てたか!』
「いいえ!いいえ!聖獣様!!」
「ザビア…我が血を継ぐ者よ。我を裏切った代償は重い。が、せめてもの慈悲として、我の手でお前の命を断ってやろう。…安心するが良い。長くは苦しませぬ」
――うん、やっぱ想像通りだな。
グリフォンの奴、全くザビア将軍の言葉を信用しないし聞く耳を持たない。…さて、どうしようか…。
直後、いきなり凄まじい魔力がグリフォンから放出され、俺の張った防御結界にヒビが入った。
慌てて結界を強化しようとザビア将軍の前に出る。だがグリフォンの攻撃は、なおも容赦なく俺達に浴びせられ続け、遂に防御結界が壊された。
「――ッ!!」
すぐに訪れるであろう衝撃を覚悟し、思わず目をつぶったが、それは中々襲って来ない。不思議に思って目を開けると、俺達の前にある透明の膜がグリフォンから放たれる攻撃を弾いてくれていた。
『マスター!下がって!!』
「フウ!?」
どうやら咄嗟に、フウが結界を張ってくれたらしい。ナイスだフウ!後で思い切り褒めてやろう。
『おのれ、小賢しい…!下位精霊ごときが…!!』
『ピャー!!』
俺らを庇うように前方に浮いていたフウの身体がグリフォンの風の波動に弾き飛ばされる。
「フウ!!」
フウの張った結界が無くなるのと同時に、再び防御結界を張る。だが、こうして守りの体制のままではジリ貧だ。どうすれば…。
――が、いきなり攻撃される可能性を考えていた俺は、既に防御結界を自分とザビア将軍に施していた。
お陰で攻撃を弾く事が出来たが、やはりと言うか、初っ端から臨戦態勢に入ってしまったようだ。
俺達は防御結界を纏ったまま、室内へと足を踏み入れる。
目の前に広がった光景は、さして広くない石造りの部屋の中で、その中央にはこちらを睨み付けるグリフォンの姿があった。
オオワシのような上半身。そして金色に輝く獅子の下半身をした、巨大な体躯。
だが、その身体の至る所に、禍々しい気配の黒い筋が無数に這う様に付いている。あれがグリフォンにかけられた呪いなのだろう。まるで彼の全身を拘束する鎖のようだ。
『…ザビアよ…。貴様、何を我が元に連れて来た』
グリフォンが、俺を庇うように立つザビア将軍に問い掛ける。
ギラリと光る金色の瞳に鋭く射貫かれ、ザビア将軍の顔に幾筋もの汗が伝う。が、彼はグリフォンと目を逸らす事無く口を開いた。
「聖獣様。彼は我が王が呼んだ魅了師。貴方様とシェンナを捕らえる為にこの国にやって来られた、黒の魅了師殿に御座います」
『黒の魅了師…だと?』
その瞬間、グリフォンの身体から尋常ではない程の殺気と魔力が噴き上がった。
『貴様…!そのような者を我とシェンナの元へと案内してくるとは…。裏切ったか…!』
「どうか話を聞いて下さい、聖獣様!確かに彼は貴方様を捕らえる為に呼ばれた者。ですが彼は自分を害そうとした私と部下達の命を救って下さいました。その上、王との血の誓約にすら背き、この国の為に力を貸すとまで仰って下さったのです!」
『…痴れた事を…!そもそも魅了師とは、相手を魅了し、己の意のままに操る忌まわしき呪力を持つ者。ザビアよ、貴様もその魅了師に魅入られ、傀儡と成り果てたか!』
「いいえ!いいえ!聖獣様!!」
「ザビア…我が血を継ぐ者よ。我を裏切った代償は重い。が、せめてもの慈悲として、我の手でお前の命を断ってやろう。…安心するが良い。長くは苦しませぬ」
――うん、やっぱ想像通りだな。
グリフォンの奴、全くザビア将軍の言葉を信用しないし聞く耳を持たない。…さて、どうしようか…。
直後、いきなり凄まじい魔力がグリフォンから放出され、俺の張った防御結界にヒビが入った。
慌てて結界を強化しようとザビア将軍の前に出る。だがグリフォンの攻撃は、なおも容赦なく俺達に浴びせられ続け、遂に防御結界が壊された。
「――ッ!!」
すぐに訪れるであろう衝撃を覚悟し、思わず目をつぶったが、それは中々襲って来ない。不思議に思って目を開けると、俺達の前にある透明の膜がグリフォンから放たれる攻撃を弾いてくれていた。
『マスター!下がって!!』
「フウ!?」
どうやら咄嗟に、フウが結界を張ってくれたらしい。ナイスだフウ!後で思い切り褒めてやろう。
『おのれ、小賢しい…!下位精霊ごときが…!!』
『ピャー!!』
俺らを庇うように前方に浮いていたフウの身体がグリフォンの風の波動に弾き飛ばされる。
「フウ!!」
フウの張った結界が無くなるのと同時に、再び防御結界を張る。だが、こうして守りの体制のままではジリ貧だ。どうすれば…。
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