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兵法者としてのこれから!
第5話 タイ捨流と悟り
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武蔵たちは一泊した後、まずは肥後の国、熊本城下を目指した。ただ、武蔵の目的は熊本ではなく、ここから薩摩へと向かう途中にある一つの村であった。
「父上は肥後、熊本に御用がおありだと思っていました」
「おう、お前にもまだ話してはいなかったが、肥後よりも薩摩に向かう途中にある兵法者が居るのだ。その男は、かの上泉伊勢守様より、新陰流の皆伝の印可状を賜ったほどの強者。九州一円はいまや、彼の興した流派、タイ捨流という流派が主流となっていると聞く」
「その方は……」
「うむ。丸目蔵人徹斎殿。薩摩の島津藩の配下に居られると伝え聞いておるのだが。はたして会えるのかどうか……」
「タイ捨流。聞いたことあります。確か、父上と同じ二刀流の使い手だとか」
「うむ。私も一手ご教示に預かりたいもの」
「父上ほどの使い手でも、ですか?」
「うむ。先人の経験、知恵というものは、これまでの長い年月に培われたもの。私程度の齢で得られる経験など、たかが知れておる。剣を交えることで得られるものは多々あり、またそれらはなかなか個人の鍛錬では得難いものなのだ」
三喜之介はそういう父の話に耳を傾け聞いていた。
「ところで、足の具合はどうじゃ?」
「まだ親指と人差し指の間が鼻緒で擦れ、皮がむけた状態ですが、大丈夫です。足手まといになるつもりはありません」
「とはいうものの、その足、歩き続けていけばなかなか治るまい。そこで、こういうのを思案してみた」
武蔵が差し出した草履には、親指と人差し指ではさむ鼻緒部分がなく、足の甲の部分を左右に結ぶようになっていた。あとは通常通り足首周りを結ぶことで、ひとまず足からは外れにくいように作ってあるようだ。
「父上、これは」
「慣れない旅で少し無理をさせたようだ。足の傷が治るまでは歩きにくいかもしれぬが、これを履いてみてはどうだ?」
三喜之介はその言葉に胸を熱くしていた。
「ありがとうございます」
とさっそく履き心地を確認する。なるほど、足の指に挟まない分、歩きにくさが少しばかりあったが、足の甲を左右にしっかりと固定することで、そこまで悪くない。と、三喜之介は感じていた。
それから二人は熊本の町にたどり着き、軽く街の見物をした。噂に名高い熊本城の雄大な石垣をはじめとして、難攻不落と言われる外観を眺め、武蔵は加藤清正公の作り上げた九州最大の城を大いに堪能した。
城の中へ入ることはなかったが、仮にこの城を攻めよと戦の折に言われても。攻め落としがたいことは火を見るよりも明らかだった。
武蔵は以前、姫路の白鷺城に滞在する縁もあったのだが、あの雄大さとはまた一味違う気品が、この城にもあふれていた。
二人はその熊本城に背を向けて薩摩へと向かって歩き出すのだった。
それから二日ほど歩いた頃、武蔵は立ち寄った宿場町で、丸目氏が隠居生活を送っていることを耳にした。齢はもう六十近い高齢であるのだが、どうやら今では切原野の開墾に楽しみを覚えているらしい。その地は、ここから東へ一日ほど行ったところだと聞く。
通り過ぎずに良かった。武蔵は胸をなで下ろし、進路を変えることを三喜之介に告げた。
二人は進路を変え、阿蘇の山の南側を東へ向かう。道行く人に会っては丸目氏の行方を尋ね、そうして歩くうちに一人の老人が耕す畑にたどり着いた。
「丸目蔵人殿とお見受けいたします。それがしは、貴殿の武勇を聞き、一手、ご教示に与りたく、この地へやって参りました宮本武蔵と申します」
老人は畑を耕しながら、一別もくれずに、
「帰れ! 丸目蔵人などという人物なんぞ、わしゃ知らんぞ」
と、言った。
「ちょ、ちょっと……」
言いかけた三喜之介を制し、武蔵はあくまでもその姿勢を崩さずに、
「人違い、ですか?」
と、つぶやいた。そして、これまでの柔らかさから、一気に殺気を込めて腰の刀の鯉口を切った。長刀の柄に右手をかけながら、ゆっくりと老人との距離を詰める。
老人は無心に畑を耕すばかり。三喜之介はそんな様子をはらはらしながら見守っていた。
武蔵は一気に間合いを詰める。すると、老人から殺気のような鋭い気迫がほとばしる。一流の剣客のみが持つという剣気というものだろうか。
間合いを詰めた武蔵の不意打ちは、抜刀ざまの横薙ぎの一閃だった。が、これを身をひねってかわした老人は武蔵めがけて三つ叉の鍬を振り上げる。
武蔵が一瞬怯み、下がった瞬間。その剣気は形を潜め、老人はまた無心に畑を耕し始めた。そこにはつけいる隙がない。
きっと再び殺気を込めれば、また同じ事になる。あるいは老人の反撃を交わして小刀で詰め寄っても、おそらく勝負はつかないだろう。武蔵はそれを一瞬で悟った。
「俺の負けだ……」
武蔵は刀を収めると、両膝をついて頭を下げた。
「老師。ご教示、身に染みましてございます」
「ふむ。武蔵といったか。なかなかの使い手の様だが、そのむき出しの殺気は良くないの……ワシも散々短気だと言われたものだが。それだけでは剣を極められまい」
「はっ。老師の無心こそ、無敵の境地。私のこの先目指す剣の行く末にございましょう。さらば老師。ご健勝にて」
そう言い残すと、未練はないように武蔵は三喜之介を引き連れて元来た道を戻り始めた。
その気配を感じてようやく老人は顔を上げた。この老人こそ、タイ捨流の開祖、丸目蔵人その人であった。彼の否定の言葉でも、その並々ならぬ彼の独特の空気のようなもので、武蔵は直感的に気づいていたのだ。
「ほう。戦国の世は終わりを告げたというのに、なんという猛者が武者修行の旅をしておるものか。長生きはしてみるものじゃのう」
蔵人はそうつぶやいて、彼に勝てそうな剣客を思い浮かべる。
「江戸の柳生但馬守か。いや、但馬殿とて容易にはいくまいよな」
今、将軍家の剣術指南に当たっている柳生但馬守宗則。それ以上の剣客でなければ、武蔵を破ることを難しいと予測する。
今はこの地の開墾に明け暮れているとはいえ、天下一の兵法者を目指した蔵人にとって、この武蔵との出会いは今後の生活にまた張りを与えることになったのだった。
「父上、何か嬉しそうですね」
「そうか?」
三喜之介の言葉に、武蔵は一瞬疑問形で返したが、「いや、そうだな。その通りだ、三喜之介」
と、考え直して素直に肯定した。
「あの境地こそ、無敵の境地」
武蔵は呟く。
「無心に畑を耕す、あの姿がでしょうか?」
「そうだとも。よいか、相手の動きに惑わされず、己を見失わず。しっかりを見ていないようで周りを見ている。こちらの動きに合わせ、後の先を打つ。相手の動きに合わせて反撃するのだが、何もしてこなければ、何もしない。つまり無害なのだ」
「……」
「お前は相手が剣を構えたらどうする?」
「こちらも剣を構えて備えます」
「うむ。普通はそうだ。だが、丸目殿は畑を耕し続けた。つまり無抵抗な人に切りかかることができるか?」
「いえ。出来ません」
「その通りだ。現に私も向っていって返り討ちにあった」
「あれは、私には勝負がついたようには見えませんでした」
「また、そうかもしれない。だが、おそらく千日手だ。私の斬撃はことごとく読まれ、交わされ続けるだろう」
「父上よりも強かったのでしょうか?」
「それはわからぬ。が、今の私に足りないものを、彼は持っていた。それは間違いないのだ。これからの旅、いずれあの境地にたどり着けるよう、研鑽しようではないか」
武蔵の言葉には力にあふれていた。
「はい。私も父上に負けぬよう、研鑽いたします」
三喜之介も力ずよく答えるのだった
「父上は肥後、熊本に御用がおありだと思っていました」
「おう、お前にもまだ話してはいなかったが、肥後よりも薩摩に向かう途中にある兵法者が居るのだ。その男は、かの上泉伊勢守様より、新陰流の皆伝の印可状を賜ったほどの強者。九州一円はいまや、彼の興した流派、タイ捨流という流派が主流となっていると聞く」
「その方は……」
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「タイ捨流。聞いたことあります。確か、父上と同じ二刀流の使い手だとか」
「うむ。私も一手ご教示に預かりたいもの」
「父上ほどの使い手でも、ですか?」
「うむ。先人の経験、知恵というものは、これまでの長い年月に培われたもの。私程度の齢で得られる経験など、たかが知れておる。剣を交えることで得られるものは多々あり、またそれらはなかなか個人の鍛錬では得難いものなのだ」
三喜之介はそういう父の話に耳を傾け聞いていた。
「ところで、足の具合はどうじゃ?」
「まだ親指と人差し指の間が鼻緒で擦れ、皮がむけた状態ですが、大丈夫です。足手まといになるつもりはありません」
「とはいうものの、その足、歩き続けていけばなかなか治るまい。そこで、こういうのを思案してみた」
武蔵が差し出した草履には、親指と人差し指ではさむ鼻緒部分がなく、足の甲の部分を左右に結ぶようになっていた。あとは通常通り足首周りを結ぶことで、ひとまず足からは外れにくいように作ってあるようだ。
「父上、これは」
「慣れない旅で少し無理をさせたようだ。足の傷が治るまでは歩きにくいかもしれぬが、これを履いてみてはどうだ?」
三喜之介はその言葉に胸を熱くしていた。
「ありがとうございます」
とさっそく履き心地を確認する。なるほど、足の指に挟まない分、歩きにくさが少しばかりあったが、足の甲を左右にしっかりと固定することで、そこまで悪くない。と、三喜之介は感じていた。
それから二人は熊本の町にたどり着き、軽く街の見物をした。噂に名高い熊本城の雄大な石垣をはじめとして、難攻不落と言われる外観を眺め、武蔵は加藤清正公の作り上げた九州最大の城を大いに堪能した。
城の中へ入ることはなかったが、仮にこの城を攻めよと戦の折に言われても。攻め落としがたいことは火を見るよりも明らかだった。
武蔵は以前、姫路の白鷺城に滞在する縁もあったのだが、あの雄大さとはまた一味違う気品が、この城にもあふれていた。
二人はその熊本城に背を向けて薩摩へと向かって歩き出すのだった。
それから二日ほど歩いた頃、武蔵は立ち寄った宿場町で、丸目氏が隠居生活を送っていることを耳にした。齢はもう六十近い高齢であるのだが、どうやら今では切原野の開墾に楽しみを覚えているらしい。その地は、ここから東へ一日ほど行ったところだと聞く。
通り過ぎずに良かった。武蔵は胸をなで下ろし、進路を変えることを三喜之介に告げた。
二人は進路を変え、阿蘇の山の南側を東へ向かう。道行く人に会っては丸目氏の行方を尋ね、そうして歩くうちに一人の老人が耕す畑にたどり着いた。
「丸目蔵人殿とお見受けいたします。それがしは、貴殿の武勇を聞き、一手、ご教示に与りたく、この地へやって参りました宮本武蔵と申します」
老人は畑を耕しながら、一別もくれずに、
「帰れ! 丸目蔵人などという人物なんぞ、わしゃ知らんぞ」
と、言った。
「ちょ、ちょっと……」
言いかけた三喜之介を制し、武蔵はあくまでもその姿勢を崩さずに、
「人違い、ですか?」
と、つぶやいた。そして、これまでの柔らかさから、一気に殺気を込めて腰の刀の鯉口を切った。長刀の柄に右手をかけながら、ゆっくりと老人との距離を詰める。
老人は無心に畑を耕すばかり。三喜之介はそんな様子をはらはらしながら見守っていた。
武蔵は一気に間合いを詰める。すると、老人から殺気のような鋭い気迫がほとばしる。一流の剣客のみが持つという剣気というものだろうか。
間合いを詰めた武蔵の不意打ちは、抜刀ざまの横薙ぎの一閃だった。が、これを身をひねってかわした老人は武蔵めがけて三つ叉の鍬を振り上げる。
武蔵が一瞬怯み、下がった瞬間。その剣気は形を潜め、老人はまた無心に畑を耕し始めた。そこにはつけいる隙がない。
きっと再び殺気を込めれば、また同じ事になる。あるいは老人の反撃を交わして小刀で詰め寄っても、おそらく勝負はつかないだろう。武蔵はそれを一瞬で悟った。
「俺の負けだ……」
武蔵は刀を収めると、両膝をついて頭を下げた。
「老師。ご教示、身に染みましてございます」
「ふむ。武蔵といったか。なかなかの使い手の様だが、そのむき出しの殺気は良くないの……ワシも散々短気だと言われたものだが。それだけでは剣を極められまい」
「はっ。老師の無心こそ、無敵の境地。私のこの先目指す剣の行く末にございましょう。さらば老師。ご健勝にて」
そう言い残すと、未練はないように武蔵は三喜之介を引き連れて元来た道を戻り始めた。
その気配を感じてようやく老人は顔を上げた。この老人こそ、タイ捨流の開祖、丸目蔵人その人であった。彼の否定の言葉でも、その並々ならぬ彼の独特の空気のようなもので、武蔵は直感的に気づいていたのだ。
「ほう。戦国の世は終わりを告げたというのに、なんという猛者が武者修行の旅をしておるものか。長生きはしてみるものじゃのう」
蔵人はそうつぶやいて、彼に勝てそうな剣客を思い浮かべる。
「江戸の柳生但馬守か。いや、但馬殿とて容易にはいくまいよな」
今、将軍家の剣術指南に当たっている柳生但馬守宗則。それ以上の剣客でなければ、武蔵を破ることを難しいと予測する。
今はこの地の開墾に明け暮れているとはいえ、天下一の兵法者を目指した蔵人にとって、この武蔵との出会いは今後の生活にまた張りを与えることになったのだった。
「父上、何か嬉しそうですね」
「そうか?」
三喜之介の言葉に、武蔵は一瞬疑問形で返したが、「いや、そうだな。その通りだ、三喜之介」
と、考え直して素直に肯定した。
「あの境地こそ、無敵の境地」
武蔵は呟く。
「無心に畑を耕す、あの姿がでしょうか?」
「そうだとも。よいか、相手の動きに惑わされず、己を見失わず。しっかりを見ていないようで周りを見ている。こちらの動きに合わせ、後の先を打つ。相手の動きに合わせて反撃するのだが、何もしてこなければ、何もしない。つまり無害なのだ」
「……」
「お前は相手が剣を構えたらどうする?」
「こちらも剣を構えて備えます」
「うむ。普通はそうだ。だが、丸目殿は畑を耕し続けた。つまり無抵抗な人に切りかかることができるか?」
「いえ。出来ません」
「その通りだ。現に私も向っていって返り討ちにあった」
「あれは、私には勝負がついたようには見えませんでした」
「また、そうかもしれない。だが、おそらく千日手だ。私の斬撃はことごとく読まれ、交わされ続けるだろう」
「父上よりも強かったのでしょうか?」
「それはわからぬ。が、今の私に足りないものを、彼は持っていた。それは間違いないのだ。これからの旅、いずれあの境地にたどり着けるよう、研鑽しようではないか」
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