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龍の姫巫女のお出迎え
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『何それ!
良い人じゃん!!』
木々の中から飛び出してきたのは大きな大きな白銀の龍の頭だった。
美し蒼い瞳に角やヒゲまでもが白銀の龍の体は木々の向こうに隠れてしまい全貌が見えないが、恐らく輝く白銀の全身を持っているのだろう。
幻の存在となっていた龍の登場は、帝国から来た者達へ衝撃を与えた。
「うわぁぁ。」
護衛の1人であるセキエイが思わず椅子から転げ落ち、隣にいたスサは持っていたフォークをカチャンと音を立てて落とした。
「・・・龍。」
目を見開いたクレイの横ではディミトリオ・ハクヤがゴホンゴホンと咳き込んでいる。
「ルーチェおかえり。」
「リリィ♪
ただいまー。
龍王様が、もう良いよって。
だから、戻ってきたぁ。」
顔だけでも、とてつもない大きさな白銀の龍をリリィはルーチェと呼んだ。
リリィに甘えるルーチェは鼻先を撫でられて嬉しそうだった。
固まり動かなくなった客人達に老師が怪訝な顔をした。
「何じゃい。お前達。
気づいていなかったのか?
ホレホレ。」
老師が握っていたスプーンをチョイチョイと上に向けると、クレイやスサ、セキエイはつられる様に空を見上げた。
「なっ!」
「嘘だろう・・・。」
「・・・えぇ。」
その目に空を悠然と飛び回る龍が飛び込んできた。
真っ青な空に何匹もの龍が優雅に移動している。
「空だけじゃありませんよ。」
頬杖を付いたアリスが指をクルクルと回しているのに気付き、家の周囲を見渡せば、いつの間にか木々の中から龍がこちらを窺っているに気が付いた。
「こんなに沢山・・・。
何故に気づかなかったんだ?」
「見ようとしていなからじゃないか?」
戸惑いながらクレイが呟くとコテツがミニトマトを口に放り込みながら言った。
「昔も今も、今まで龍は空を自由に飛び回っている。
彼らは特別な事はしていない。
ただ、人が見ようとしないだけ。
都合の良い事にしか信じないのは人の特権だろう?」
コテツは別に嫌味を言ったわけではない。
彼にとっては、人とはそう言う者だった。
気まずそうに頬を掻くクレイの肩をディミトリオ・ハクヤはポンと叩いた。
「知らないから恐れるのだ。
知らないのなら知れば良い。
龍は我らの敵ではない。」
ディミトリオ・ハクヤの優しい笑顔はリリィに向けられた。
リリィは満足そうに頷くと再び白銀の龍の鼻を撫でた。
「ルーチェ。
あの人が父様と母様に認められたロンサンティエの血筋。
ディミトリオ・ハクヤ。
彼に付いて来たのが隣からクレイ、スサ、セキエイ。
仲良くしてね。」
ルーチェはディミトリオ・ハクヤにググッと近づくとスンスンと鼻を動かした。
『僕はルーチェ。
リリィの弟だよ。
よろしくね。
ロンサンティエの血筋。』
「あぁ。
よろしく頼む。」
ルーチェは続けてクレイ達の元にも挨拶に行った。
「子供の時からルーチェとは一緒なの。
私にとっては可愛い弟。」
「そうか。」
セキエイの倒した椅子を器用に戻してやるルーチェを優しく見つめるリリィにディミトリオ・ハクヤは微笑んだ。
良い人じゃん!!』
木々の中から飛び出してきたのは大きな大きな白銀の龍の頭だった。
美し蒼い瞳に角やヒゲまでもが白銀の龍の体は木々の向こうに隠れてしまい全貌が見えないが、恐らく輝く白銀の全身を持っているのだろう。
幻の存在となっていた龍の登場は、帝国から来た者達へ衝撃を与えた。
「うわぁぁ。」
護衛の1人であるセキエイが思わず椅子から転げ落ち、隣にいたスサは持っていたフォークをカチャンと音を立てて落とした。
「・・・龍。」
目を見開いたクレイの横ではディミトリオ・ハクヤがゴホンゴホンと咳き込んでいる。
「ルーチェおかえり。」
「リリィ♪
ただいまー。
龍王様が、もう良いよって。
だから、戻ってきたぁ。」
顔だけでも、とてつもない大きさな白銀の龍をリリィはルーチェと呼んだ。
リリィに甘えるルーチェは鼻先を撫でられて嬉しそうだった。
固まり動かなくなった客人達に老師が怪訝な顔をした。
「何じゃい。お前達。
気づいていなかったのか?
ホレホレ。」
老師が握っていたスプーンをチョイチョイと上に向けると、クレイやスサ、セキエイはつられる様に空を見上げた。
「なっ!」
「嘘だろう・・・。」
「・・・えぇ。」
その目に空を悠然と飛び回る龍が飛び込んできた。
真っ青な空に何匹もの龍が優雅に移動している。
「空だけじゃありませんよ。」
頬杖を付いたアリスが指をクルクルと回しているのに気付き、家の周囲を見渡せば、いつの間にか木々の中から龍がこちらを窺っているに気が付いた。
「こんなに沢山・・・。
何故に気づかなかったんだ?」
「見ようとしていなからじゃないか?」
戸惑いながらクレイが呟くとコテツがミニトマトを口に放り込みながら言った。
「昔も今も、今まで龍は空を自由に飛び回っている。
彼らは特別な事はしていない。
ただ、人が見ようとしないだけ。
都合の良い事にしか信じないのは人の特権だろう?」
コテツは別に嫌味を言ったわけではない。
彼にとっては、人とはそう言う者だった。
気まずそうに頬を掻くクレイの肩をディミトリオ・ハクヤはポンと叩いた。
「知らないから恐れるのだ。
知らないのなら知れば良い。
龍は我らの敵ではない。」
ディミトリオ・ハクヤの優しい笑顔はリリィに向けられた。
リリィは満足そうに頷くと再び白銀の龍の鼻を撫でた。
「ルーチェ。
あの人が父様と母様に認められたロンサンティエの血筋。
ディミトリオ・ハクヤ。
彼に付いて来たのが隣からクレイ、スサ、セキエイ。
仲良くしてね。」
ルーチェはディミトリオ・ハクヤにググッと近づくとスンスンと鼻を動かした。
『僕はルーチェ。
リリィの弟だよ。
よろしくね。
ロンサンティエの血筋。』
「あぁ。
よろしく頼む。」
ルーチェは続けてクレイ達の元にも挨拶に行った。
「子供の時からルーチェとは一緒なの。
私にとっては可愛い弟。」
「そうか。」
セキエイの倒した椅子を器用に戻してやるルーチェを優しく見つめるリリィにディミトリオ・ハクヤは微笑んだ。
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