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再起の果て
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「初めまして
フロドゥール王国の皆々様方。
“龍王”よりロンサンティエ帝国に送られし龍の姫巫女リリィと申します。」
突如、真っ白な炎から美しい女性が現れた。
絵でしか見た事のない龍に優雅に座った様は正に龍の姫巫女と疑う事も出来ない光景だった。
「おい、娘。」
誰しもが、空気に飲まれ唖然としているところにフロドゥール国国王レイド・フロドゥールが龍の姫巫女リリィに声をかける。
「誰かしら?」
可愛らしく小首を傾げるリリィにレイド・フロドゥールは苦笑した。
「玉座に座る者を見て、相手の素性も分からぬのか?」
馬鹿にするでもない揶揄うような声で話し掛けるレイド・フロドゥールにリリィはクスクスと笑った。
「だって、椅子に座るなんて猿でも出来る事ですもの。
貴方が誰だろかなんて知らないわ。」
周囲の貴族はギョッとした顔をしたが、言われた当人は楽しげにケラケラと笑っている。
「成程、確かにそうだ。
俺はレイド・フロドゥール。
フロドゥール国の王だ。」
「初めまして。
レイド・フロドゥール。」
優雅に挨拶をするリリィに身分など、どうでも良いと言われているようで、国王たる男は楽し気だった。
「今日は何をしに?
此処に君がいる事をロンサンティエの皇帝は知っているのかな?」
「ご心配有難う。
ルカには報告してきたから問題はないわ。
保護しているカランカの契約主が国境を越えるものだから、どうしたのかな?って見にきたの。」
リリィは足元で震えているダチェット侯爵に視線を向けた。
「ダチェット侯爵。
貴方に会うのは初めてね。
私の有能な侍従が貴方のカランカを保護しているの。
もし、よろしけえれば譲って頂けないかしら?」
丁寧に頼むリリィにダチェット侯爵は首をパクパクとさせるだけだ。
「あぁ、どうして?
どうして、此処にいるんだ。
何故、カランカと俺の関係を?
って事かしら?」
白銀の龍がゆっくりと降りていくと、リリィはダチェット侯爵に近づいた。
「カランカは私達と共にいるけれど、決して貴方との契約を解除したわけではないのよ。
だって、誰が契約主で誰が後宮を見張っているのか知りたかったから。
カランカを保護してから、あの子に纏わり付く魔力の残滓から貴方に辿り着いたの。
あのカランカはとても良い子でね。
契約主の貴方よりも私の頼みを優先してくれた。
貴方が国を出ると気付いた時、貴方の協力者・・・いや、この場合飼い主ね。
飼い主は誰か教えてもらおうと思って追跡していたのよ。
上手に案内出来たわね。」
最後は、愕然とするダチェット侯爵ではなく玉座にてニヤニヤと話を聞いていたレイド・フロドゥールに微笑むリリィであった。
フロドゥール王国の皆々様方。
“龍王”よりロンサンティエ帝国に送られし龍の姫巫女リリィと申します。」
突如、真っ白な炎から美しい女性が現れた。
絵でしか見た事のない龍に優雅に座った様は正に龍の姫巫女と疑う事も出来ない光景だった。
「おい、娘。」
誰しもが、空気に飲まれ唖然としているところにフロドゥール国国王レイド・フロドゥールが龍の姫巫女リリィに声をかける。
「誰かしら?」
可愛らしく小首を傾げるリリィにレイド・フロドゥールは苦笑した。
「玉座に座る者を見て、相手の素性も分からぬのか?」
馬鹿にするでもない揶揄うような声で話し掛けるレイド・フロドゥールにリリィはクスクスと笑った。
「だって、椅子に座るなんて猿でも出来る事ですもの。
貴方が誰だろかなんて知らないわ。」
周囲の貴族はギョッとした顔をしたが、言われた当人は楽しげにケラケラと笑っている。
「成程、確かにそうだ。
俺はレイド・フロドゥール。
フロドゥール国の王だ。」
「初めまして。
レイド・フロドゥール。」
優雅に挨拶をするリリィに身分など、どうでも良いと言われているようで、国王たる男は楽し気だった。
「今日は何をしに?
此処に君がいる事をロンサンティエの皇帝は知っているのかな?」
「ご心配有難う。
ルカには報告してきたから問題はないわ。
保護しているカランカの契約主が国境を越えるものだから、どうしたのかな?って見にきたの。」
リリィは足元で震えているダチェット侯爵に視線を向けた。
「ダチェット侯爵。
貴方に会うのは初めてね。
私の有能な侍従が貴方のカランカを保護しているの。
もし、よろしけえれば譲って頂けないかしら?」
丁寧に頼むリリィにダチェット侯爵は首をパクパクとさせるだけだ。
「あぁ、どうして?
どうして、此処にいるんだ。
何故、カランカと俺の関係を?
って事かしら?」
白銀の龍がゆっくりと降りていくと、リリィはダチェット侯爵に近づいた。
「カランカは私達と共にいるけれど、決して貴方との契約を解除したわけではないのよ。
だって、誰が契約主で誰が後宮を見張っているのか知りたかったから。
カランカを保護してから、あの子に纏わり付く魔力の残滓から貴方に辿り着いたの。
あのカランカはとても良い子でね。
契約主の貴方よりも私の頼みを優先してくれた。
貴方が国を出ると気付いた時、貴方の協力者・・・いや、この場合飼い主ね。
飼い主は誰か教えてもらおうと思って追跡していたのよ。
上手に案内出来たわね。」
最後は、愕然とするダチェット侯爵ではなく玉座にてニヤニヤと話を聞いていたレイド・フロドゥールに微笑むリリィであった。
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