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再起の果て
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「素晴らしい!!」
ダチェット侯爵を餌に自分の元に辿りついたリリィに拍手を送るフロドゥール国国王レイド・フロドゥールはご機嫌だった。
その拍手に応える様にリリィはスカートを摘んで礼儀正しく挨拶をする。
「そこまで分かっているのなら、我が国の企みもご存じなのかな?
全く、転移まで出来るのか?
龍は?その龍はどんな力を持っているのだ?」
子供の様にはしゃいでいるが、玉座に座るレイド・フロドゥールは50、60の歳を超えるおじさんだ。
リリィは苦笑すると再び白銀の龍に腰を掛けた。
「転移はさほど難しい魔法でもありません。
2度ほど死ぬ思いをすれば会得できるでしょう。
龍の力は龍の物。
龍が明かしたくなければ、私が口にする事はありません。
・・・どうやら、この子は貴方をお気に召さない様子。
教える事はありませんね。」
リリィは白銀の龍を優しく撫でると微笑んだ。
そして、その視線を鋭くするとレイド・フロドゥールを見据えた。
「貴方のしたい事は大方理解していますが、やめておいた方がいいでしょう。」
リリィの言葉にレイド・フロドゥールは初めて不機嫌そうに顔を背けた。
「龍の姫巫女はロンサンティエ贔屓だからな・・・。」
リリィは呆れた様にクスクスと笑う。
「龍が・・・龍の姫巫女がロンサンティエ贔屓?
どこもかしこも阿呆ばかりで呆れます。
龍に国など意味ないのですよ。
龍は人類を等しく愛している。
それを、勝手に土地だの国だのと分けたのは人間達。
龍はフランコ・トワ・ロンサンティエとの盟約を守っているだけです。」
リリィの言い聞かせる様な言葉にレイド・フロドゥールが悔しそうにギリギリと歯を鳴らした。
「フランコ・トワ・ロンサンティエ・・・。
我らが祖ジョルジュ・フロドゥールから全てを奪った姑息な男。」
その様子にリリィは眉を下げた。
「哀れな子。
何が真実か理解する勇気も持たぬ心弱い子。」
ダンっ!!
「違うっ!!
龍の恩恵を受けるに値する国だったのはフロドゥールのはずだった!!
それを龍は勘違いしている!
俺は歴史を正しく修正したいだけだ!」
怒号を放つレイド・フロドゥールにもリリィは怯える様子すらない。
「このままいけば、戦争の未来しかないわ。」
「俺は、それを望んでいるんだ。
フランコ・トワが奪い取った権利を今度は俺が奪い取る。」
「そんなものに龍は従わないわ。」
「従うさ。
助ける国・・・帝国が無くなれば、お優しい龍はフロドゥールの地を踏む事を選ぶ。
俺はその覚悟がある。」
「そんなもの、覚悟とは言わない。」
リリィは手を壁に翳すと、ブツブツと何かを呟いた。
その美しい真っ白な髪が赤く染まっていく。
見守っていた者達から驚嘆な声が聞こえる。
ドガーンっ!!
壁に大きな穴が開くと驚愕と悲鳴の末に、再び静寂に包まれた。
「今日は何をしにきたわけでもないの。
ロンサンティエ帝国の貴族が他国で迷子になっていたのを迎えに来ただけ。」
リリィは転がっていたダチェット侯爵を顎でしゃくった。
「◯×◯※△◯!!」
静まり返っていた広間にしゃがれた声の呪文が響き渡った。
まるで何かを縛り付ける様な叫びにリリィの顔が歪む。
「なまくらな魔法で龍を呪縛する気?」
群衆から飛び出てきた男はリリィなどお構いなしに白銀の龍に向けて攻撃を仕掛けようと躍起になっている。
「愚かな人間。」
「ぐわぁぁ・・・。」
リリィの冷めた声が聞こえた瞬間だった。
男は一瞬で壁に弾き飛ばされていった。
ダチェット侯爵を餌に自分の元に辿りついたリリィに拍手を送るフロドゥール国国王レイド・フロドゥールはご機嫌だった。
その拍手に応える様にリリィはスカートを摘んで礼儀正しく挨拶をする。
「そこまで分かっているのなら、我が国の企みもご存じなのかな?
全く、転移まで出来るのか?
龍は?その龍はどんな力を持っているのだ?」
子供の様にはしゃいでいるが、玉座に座るレイド・フロドゥールは50、60の歳を超えるおじさんだ。
リリィは苦笑すると再び白銀の龍に腰を掛けた。
「転移はさほど難しい魔法でもありません。
2度ほど死ぬ思いをすれば会得できるでしょう。
龍の力は龍の物。
龍が明かしたくなければ、私が口にする事はありません。
・・・どうやら、この子は貴方をお気に召さない様子。
教える事はありませんね。」
リリィは白銀の龍を優しく撫でると微笑んだ。
そして、その視線を鋭くするとレイド・フロドゥールを見据えた。
「貴方のしたい事は大方理解していますが、やめておいた方がいいでしょう。」
リリィの言葉にレイド・フロドゥールは初めて不機嫌そうに顔を背けた。
「龍の姫巫女はロンサンティエ贔屓だからな・・・。」
リリィは呆れた様にクスクスと笑う。
「龍が・・・龍の姫巫女がロンサンティエ贔屓?
どこもかしこも阿呆ばかりで呆れます。
龍に国など意味ないのですよ。
龍は人類を等しく愛している。
それを、勝手に土地だの国だのと分けたのは人間達。
龍はフランコ・トワ・ロンサンティエとの盟約を守っているだけです。」
リリィの言い聞かせる様な言葉にレイド・フロドゥールが悔しそうにギリギリと歯を鳴らした。
「フランコ・トワ・ロンサンティエ・・・。
我らが祖ジョルジュ・フロドゥールから全てを奪った姑息な男。」
その様子にリリィは眉を下げた。
「哀れな子。
何が真実か理解する勇気も持たぬ心弱い子。」
ダンっ!!
「違うっ!!
龍の恩恵を受けるに値する国だったのはフロドゥールのはずだった!!
それを龍は勘違いしている!
俺は歴史を正しく修正したいだけだ!」
怒号を放つレイド・フロドゥールにもリリィは怯える様子すらない。
「このままいけば、戦争の未来しかないわ。」
「俺は、それを望んでいるんだ。
フランコ・トワが奪い取った権利を今度は俺が奪い取る。」
「そんなものに龍は従わないわ。」
「従うさ。
助ける国・・・帝国が無くなれば、お優しい龍はフロドゥールの地を踏む事を選ぶ。
俺はその覚悟がある。」
「そんなもの、覚悟とは言わない。」
リリィは手を壁に翳すと、ブツブツと何かを呟いた。
その美しい真っ白な髪が赤く染まっていく。
見守っていた者達から驚嘆な声が聞こえる。
ドガーンっ!!
壁に大きな穴が開くと驚愕と悲鳴の末に、再び静寂に包まれた。
「今日は何をしにきたわけでもないの。
ロンサンティエ帝国の貴族が他国で迷子になっていたのを迎えに来ただけ。」
リリィは転がっていたダチェット侯爵を顎でしゃくった。
「◯×◯※△◯!!」
静まり返っていた広間にしゃがれた声の呪文が響き渡った。
まるで何かを縛り付ける様な叫びにリリィの顔が歪む。
「なまくらな魔法で龍を呪縛する気?」
群衆から飛び出てきた男はリリィなどお構いなしに白銀の龍に向けて攻撃を仕掛けようと躍起になっている。
「愚かな人間。」
「ぐわぁぁ・・・。」
リリィの冷めた声が聞こえた瞬間だった。
男は一瞬で壁に弾き飛ばされていった。
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