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積み重ねられた嘘の瓦解
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ーーールマン家の行いを罪と断罪するならば、その働きにより支えられてきた国全体の罪であり、国王にも責がある。
「その通りだ。」
アバリシア・ルマンが仕掛けた最後の勝負は国王を巻き込み、己が責任の一端を負わせようとしたが、それは既に覚悟を決めているレイド・フロドゥールの前では意味をなさなかった。
国王が自分を・・・ルマン家を切り捨てきれないと確信していたアバリシア・ルマンは唖然とした。
「私の・・・いや、王家の過ちは十分過ぎるほどに理解している。
初代国王ジョルジュの時代から、我らフロドゥールは間違った道を歩んできた。
その誤った歴史を正す。
それこそが、私が王として最後に出来る事だ。」
「・・・最後。
何を言っているの?」
アバリシア・ルマンにとって都合の良い可愛い国王だった。
幼少から支えてきた年下の男が、権力を放棄し目の前で終わりを口にしている。
理解出来なかった。
許せなかった。
祖父を罪人と呼ばれた事も、ルマンが悪の根源と言われている事も・・・どんな形であれ、彼女にとって自分の一門が国に尽くしてきたのは事実だったからだ。
抑えきれないプライドが、自分の犯してきた罪を顧みるのではなく、被害者意識へと変化していく。
あんなに支えてきたのに
こんなに尽くしてきたのに
国を守ってきたのに
漏れ出る言葉は尽きやしない。
「そんなの当たり前だろう。。」
恨みつらみを口にしていたアバリシア・ルマンはピタリと止まって声の主に視線を向けた。
それは若き皇帝ファヴィリエ・ルカであり、彼は呆れた顔で彼女を見下ろしていた。
「支えてきた?尽くしてきた?国を守ってきた?
王侯貴族なのだ。
そんな事、当たり前だろう。
恩着せがましく言うな。」
ファヴィリエ・ルカの言葉が突き刺さる。
「我らが存在する意味はなんだ。
国を率い、民を平和に導く事であろう。
その年齢で何を勘違いしているのか知らんが、贅を尽くし欲に溺れる事が貴族の務めではないぞ。」
壮麗の女侯爵が若き皇帝に叱られている様は実に滑稽だった。
アバリシア・ルマンの祖父は宰相として国に従事し、父は官僚として出仕していた。
だが、アバリシア・ルマン本人は役職も持たずに国を裏で牛耳る事で国を支えていると思っていた。
彼女の最大の関心事は、自分の美貌であり美しい物に囲まれている事だった。
老人と言われる年齢ではない。
それでも、若き娘の頃と比べると増えてきた皺や老いに負けたくないと思っていた。
思わず、ベールの中を摩ったアバリシア・ルマンにリリィは溜息を吐いた。
「えっ?
本当に?
本当に自分の老いに抗う為に国を動かそうとしていたの?
だったら、すっごい執念に喝采だけど?」
アバリシア・ルマンは、その馬鹿にした話し方にカチンときた。
「その通りだ。」
アバリシア・ルマンが仕掛けた最後の勝負は国王を巻き込み、己が責任の一端を負わせようとしたが、それは既に覚悟を決めているレイド・フロドゥールの前では意味をなさなかった。
国王が自分を・・・ルマン家を切り捨てきれないと確信していたアバリシア・ルマンは唖然とした。
「私の・・・いや、王家の過ちは十分過ぎるほどに理解している。
初代国王ジョルジュの時代から、我らフロドゥールは間違った道を歩んできた。
その誤った歴史を正す。
それこそが、私が王として最後に出来る事だ。」
「・・・最後。
何を言っているの?」
アバリシア・ルマンにとって都合の良い可愛い国王だった。
幼少から支えてきた年下の男が、権力を放棄し目の前で終わりを口にしている。
理解出来なかった。
許せなかった。
祖父を罪人と呼ばれた事も、ルマンが悪の根源と言われている事も・・・どんな形であれ、彼女にとって自分の一門が国に尽くしてきたのは事実だったからだ。
抑えきれないプライドが、自分の犯してきた罪を顧みるのではなく、被害者意識へと変化していく。
あんなに支えてきたのに
こんなに尽くしてきたのに
国を守ってきたのに
漏れ出る言葉は尽きやしない。
「そんなの当たり前だろう。。」
恨みつらみを口にしていたアバリシア・ルマンはピタリと止まって声の主に視線を向けた。
それは若き皇帝ファヴィリエ・ルカであり、彼は呆れた顔で彼女を見下ろしていた。
「支えてきた?尽くしてきた?国を守ってきた?
王侯貴族なのだ。
そんな事、当たり前だろう。
恩着せがましく言うな。」
ファヴィリエ・ルカの言葉が突き刺さる。
「我らが存在する意味はなんだ。
国を率い、民を平和に導く事であろう。
その年齢で何を勘違いしているのか知らんが、贅を尽くし欲に溺れる事が貴族の務めではないぞ。」
壮麗の女侯爵が若き皇帝に叱られている様は実に滑稽だった。
アバリシア・ルマンの祖父は宰相として国に従事し、父は官僚として出仕していた。
だが、アバリシア・ルマン本人は役職も持たずに国を裏で牛耳る事で国を支えていると思っていた。
彼女の最大の関心事は、自分の美貌であり美しい物に囲まれている事だった。
老人と言われる年齢ではない。
それでも、若き娘の頃と比べると増えてきた皺や老いに負けたくないと思っていた。
思わず、ベールの中を摩ったアバリシア・ルマンにリリィは溜息を吐いた。
「えっ?
本当に?
本当に自分の老いに抗う為に国を動かそうとしていたの?
だったら、すっごい執念に喝采だけど?」
アバリシア・ルマンは、その馬鹿にした話し方にカチンときた。
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