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幼少期

6公爵side

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「報告は以上です。」

「そうか…」

そう言って私は椅子の背もたれに体を預けた。

「しかし、ご主人様…長女であらせられるローズ様には優秀な影を何人も付けておりますのに一人も昨日の夜のことを覚えていないとは一体どういうことなのでしょうか?」

「はぁ…そんなの私が聞きたい。本当に昨日の夜、暗殺者たちがどうやって死んだのか知らないんだな?」

「はい…公爵様に命じられた通りにローズお嬢様を一日中監視していましたが特に怪しいそぶりをすることなくご就寝なされました…そのまま暗殺者たちがいつ出てくるのか様子を伺っていたのですが気付いたらあんなことになっていたんです。」

「そんなことあり得るのか…とりあえず状況はわかった。」

「引き続き頼む。」

「はっ了解いたしました。失礼します」

バタンッ

「セバス…どう思う?」

「それだけの情報では何とも…優秀な影たちの目を掻い潜ってあんなことができるとは思えないが…」

「そんな奴がいるのなら今すぐにでもあいつらを殺して欲しいものだ」

「はぁ…で、結局ろくでもないあの正妻とその娘とローズ様をどうするつもりだ。」

「あの親子は死んでくれるのが一番楽なのだがな…今死なれるのは困るな。」

「あの親子は救いようが無いがローズお嬢様はどうするんだよ。」

「あの金好きで頭の悪い女の娘だぞ…守った所で意味なんて無いだろう。」

「たが、報告によると性格は大人しめで金遣いは荒くなくてまぁ勉学は悪くは無いが良くもないそうだぞ。」

「というかお前が家庭を放棄するから余計にこうなったんじゃ無いのか?あの親子の方はもうどうしようも無いくらいに腐っていて子供に関してはお前の血は一切入っていないがローズお嬢様の場合は正真正銘お前の娘だろう?」

「それも育児放棄…まぁ、こんな家庭になるわなぁ…。」

「私も親に育てられてはいないが?」

「あの子の場合は母親が殺されただろう!それにお前の場合は俺の母親があんたの世話をしてただろう!」

「兎に角、時間を作るから今度ローズお嬢様と一緒にお茶でも飲んでこいよ。」

「はぁ、分かった。」














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