元ベータ後天性オメガ

桜 晴樹

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番外編〜未来編〜

出会えた奇跡そして‥

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前回の
君に出会えた奇跡~七夕~
の長いバージョンとプラス小話




ーーーーーーー




3年前に俺達は別れた。
理由は、俺が大上の番になるのを、拒絶したからだ。
いつも拒絶はしているが、その日は違った。
大上の親族が、家柄の良いオメガの女性を大上に宛がっているところを見た。
たまたまとはいえ、隠れて見ている俺に大上は気付かない。
大上は、俺以外とは番う気も結婚する気も無いと親族に言っていた。
いつも俺に言う言葉だった。嬉しかった。けれども、大上には、俺みたいな地味な奴よりも、大上に相応しい人と添い遂げてほしい。そう、切に願う自分もいる。

別れた日、その日は俺の発情期ヒートの前日だった。

何時もより何処か執拗しつこく詰め寄る男に俺もどうかしていたのだろう。

「ハル、ハル、ねえ、いい加減俺のモノになって。」

大上の部屋、ベッドの上で、キスを何度もしている。その合間に囁かれる。
それは甘美な睦言で、どんなに拒否しても、ずっと死ぬまで、自分に愛と懇願を囁いてくれると思っていたのかもしれない。
大上が、俺のものだと無意識に思っていたから、バチが当たったのかもしれない。

「ん、やだって、いってんじゃん。」

キスで頭がぼうっとし、体が本能に飲み込まれる。それでも俺は拒絶を口にする。
どれに対しての拒絶なのか、その時には己自身もわからなくなっていた。
本能に抗え無いのが辛く、本心からの拒絶ではなかった。

「‥、そう‥か。」

大上が俺から身を引く。いつもならば、身体に覚え込ませようと躍起になる奴が珍しくて、閉じていた瞼を開けて、大上を見る。大上が悲しそうな顔をして、そして最後に優しく口付けをしてきた。

「ん、大上?」

その時は、またいつもみたいに軽口を言われるのかと思った。

「ハル、春樹。俺は‥‥。」

ベッドの端に腰を下ろし、辛い表情から下を向いたかと思ったら、その次には俺から背を向けた。

大上が、初めて俺に背を向けた瞬間だった。
その背中は、俺を拒絶するかのような、そんな不安にかられる。無意識に俺は、大上に手を伸ばした。その時ー。

「‥別れよう。」

一言、呟かれる言葉。初めは何を言われているのか分からなかった。その言葉が脳に響き渡り、俺は漸く理解した時には、体が震え出した。どうしてそんな事になったのか。いや、あれだけ拒絶すれば、何れかは分かれるのは当たり前で、これだけ何年も良く持ったと思う。
だけれども、いわれて直ぐに納得もできない。

「え、大上?」

俺の声が自然に震える。
俺は起き上がって、大上に手を伸ばす。
大上は、俺を見ない。

「いや、違う。少し、距離を置こうか。」

沈んだ声で言われ、俺はその後からの記憶がほぼ無い。







そうして、俺達は距離を置いた。

それが、俺達の別れた日だった。

俺達が、別れた次の日。
大上は、親族に充てがわれた相手に会いに行った。
その日は、くしくも俺が発情期ヒートに入った日でもあった。
俺のヒートを把握していた大上が、その日を忘れるはずがない。わざとその日にあわせて、相手に会いに行ったのだろう。
俺を忘れる為に、敢えて選んだ日なのだろうか。
俺は、悔しさと悲しみに暮れ、そして自身の発言に対しての後悔と共に、ヒートが静まると、直ぐに姿を晦ました。
そうでもしないと大上を忘れられなかったからだ。
それが正しい選択だとは思わない。
ただ、その時はそれしか方法が無かった。
それが正しいか正しくないか関係なんて無かった。
アイツを拒絶したのは俺だ。
アイツが、誰を選ぼうが、俺には関係ない。
ただ、アイツが俺を見てくれなくなる方が辛いだなんて、気が付きたくなかった。
ずっと、俺ではない人が大上の隣に立てば良いと思っていた筈なのに、どうしてだか涙が溢れて止まらない。

「大上‥、れお‥俺ね、あんたの事、好きだったみたい‥。」

一人で抱えたヒートがこんなに苦しく、そして礼央が来てくれなかった事が、こんなにも悲しかったなんて、気付きたく無かった。
俺は運命に翻弄されたくなくて、自分自身で相手を好きになりたかった。それだけだったんだ。

「れお、れお‥。」

それが、こんなに苦しいなんて知らなかった。
涙が頬を濡らしていく。
悲しみに全身を支配されていく。
こんな自分なんて知りたく無かった。知らなければよかった。

「れお、くるしいよ。あいたいよ‥。」

俺は、部屋に置いてあった大上の服に包まりながらも、自身を慰め辛い期間を過ごした。
そのヒートの期間中、大上は初めて一度も会いにきてくれなかった。
愛想を尽かされた。
決意は早かった。
ヒートが終わると、着の身着のまま、部屋を飛び出し姿を晦ました。
俺が大上の前から姿を消して、数ヶ月経ったある日、お腹がひどい痛みを伴った。
痛みで倒れ、病院に運ばれて検査したら、腹に子供が宿っていた。
精神的ストレスにより、お腹の命が流れようとしていた。
それからは、腹に宿ってくれた子供の為にも気を配りながらも生活をした。

「大上との子だよな‥。だって俺は奴としかやってないんだし‥。別れて逃げてから気付くとか、俺って馬鹿だな‥。」

泣いて泣きじゃくっても時間が戻る筈もない。
妊娠してもヒートは来るし、働かなければ食べてもいけない。
だから俺は家の中でもできる仕事を探した。
オメガの為の職業支援制度を利用しながら、居酒屋でバイトし仕事探しもしていた。そこで今の社長に出会った。

「あなた、オメガなのね。私の所で仕事しない?」

スカウトは基本しない会社らしいが、何故か社長は、俺を勧誘していた。

「え、良いんですか?!」

俺は藁にもすがる気分だった。
会社が何かは聞かなく、そのままOKした。

「大歓迎よ!」

どんな会社でも正社員で給料貰えるならなんでもやる。
そうでもしないとお腹の子を養えない。
その気持ちだけだった。
それに、その社長は、常連だったし、ある程度の為人ひととなりは理解している。
まあ、会社がどんなのかは、入ってから知ったのだけれども。
社長がオメガだっていうのも、入社してから知った。それならばオメガに理解がある筈だ。
会社はデザイン事務所で、個人でやってるから小さいが、仕事もそこそこ任されて頑張っている。
そこの事務を任され、寮に住まわさせてもらっている。
初めは慣れない仕事に、腹が少しずつ大きくなるに連れて、体調不良も起こし、ストレスも溜まり大変な時期だった。
だが、オメガは社長や俺以外にもいて、何かあれば相談に乗ってくれて過ごしやすい会社だ。
子供が産まれた。名前は光輝にした。
この子の未来が光り輝いてくれますようにと願いを込めた。
光輝が生まれた後も、皆で面倒を見てくれる。 


2年、3年が経った。


田舎で遊ぶ所なんて、野原や山位なものだけれども、自然豊かな所も人が優しい所も気に入っている。
ずっと、その場所にいようと思った。

7月7日
織姫と彦星が年に一回逢瀬を交わす日

子供達が短冊に願い事を書く。

田舎の駅の側にあるモールで、七夕祭りがやっていた。

「んしょ!かあたん!こかくの!」

短冊を持って、一生懸命アピールする3歳になったばかりの息子。
微笑ましい親子の光景に、周りの人達も自然と微笑む。

「光輝は何を願うの?」

俺は、息子の光輝に色つきペンを持たせる。光輝が短冊に字とイラストを書くのを眺める。

「んとねー、かあたんとずっといっちょにいられましゅよーに!」

舌足らずに、ずっと一緒にいられる様に。と、願われた俺は、可愛いくて思わず抱き締めてしまう。

「光輝ーっ!!!ずっと一緒にいよーねー!おっきくなっても誰にもやりたくないー!!」

ぎゅうぎゅうと抱き締めてしまう。光輝は苦しいのか、モゴモゴと蠢き出す。

「むきゃあーっ!かあたん、めっ!よ!」

光輝が、俺の腕の中で、母である俺を叱る。字がぐちゃぐちゃになってしまいながらも、また書き始める。
そんな息子を見守りながらも思う。
俺は、この子を諦めずに産んでよかった。
この子を産む為に、奴から逃げ出したけれど後悔はしていない。

「ふふっ、俺も光輝とずっといられる様にお願いしよう。」

そして、俺も短冊に願いを込めて書く。
ーずっと一緒にいられます様に。ー


その頃、大上は俺を3年もずっと探し続けていた。
そうして、田舎のモールに親子がいる事を突きとめた。

「やっと、見つけた。春樹、会いたかったよ。そして、初めまして俺の息子。」




再会まであと少しー






隣駅のモールで買い物をして、子供と七夕の短冊に願いを書いている時だった。


「久しぶりだね。ハル。」

「‥‥。」

懐かしい声が聞こえた。だけれどもアイツがいるわけない。きっと空耳だと言い聞かせる。そんなわけはないと本能で分かり振り向けない。

「かあたん?」

黙りこんでいる俺に、光輝が不思議そうに顔を覗き込んでくる。

「ハル、探したよ。」

視界に映り込む大上。
久しぶりに見た大上の顔は、笑顔を浮かべているのに、その瞳は笑っていない。そんな大上に俺は何も言えずにいる。
ふっ。と、大上の目が光輝を捉える。

「初めまして。光輝君、俺は君のお父さんだよ。」

大上は、俺達の事を調べ上げていた。

「?とおたん?」

首を傾げながらも、光輝は俺と大上を交互に見る。大上は、光輝に視線を合わせてしゃがみ、短冊を握りしめた小さな手に上から触れる。
反射的に、俺は大上の手を払い除け、光輝を抱き寄せる。

「はっ!何言ってやがる。コイツはお前の子じゃない!!」

それは、俺にとっての本心だった。
大上の子と知られれば、俺達は引き離される。だからこそ、大上の子として出会わせたくなかった。
いや、一生大上と関わりたく無かった。

「ハル‥。」

視線が交わる。

「会いたかった。」

大上は、俺を抱き締めた。
久しぶりに嗅いだ匂い。
安心する心地良い温かさ。それに涙が溢れてくる。

「は、離れろよ。」

抱き締めてもらえるなんて思っていなかった。
大上は、新しい人と家族になっていると思っていた。
俺の事なんてどうでもよくなっていると思っていた。

「会いたかったよ。ずっと。どうしてあの時、手放してしまったのか、ずっと後悔していたんだ。」

大上が、跪き俺の手の甲にキスをする。

「ハル、愛している。もう一度やり直そう。俺と結婚してくれないか?」

あの頃、いつも言っていたのは、番になってくれ。だったのに、今度は結婚なのか。

「勿論、番にもなってもらう。もう二度と手放す気は無いから覚悟しておけよ。」

それは、挑発する様な挑む様な目を向けていう言葉なのか。

「ふはっ!なんだよそれ、そんなの‥。」

涙が止まらなくて、顔を上げられない。

「かあたん‥。」

不安そうに、光輝がしがみ付いてくる。
そして、大上の方に突進していった。

「かあたんをいじめにゃいで!」

光輝が、大上を押したり叩いたりして俺達を引き離そうとする。

「虐めてないぞ。俺は、君達を迎えに来たんだ。」

そう言って抱き締めてくれた腕の中、俺は声を出して泣き出した。

「う、くっ、来るの遅いんだよ!俺ずっと待ってたのに、あの時からずっと、ばかっ、ばかっ、れおなんてしらない!」

こんな事が言いたいんじゃ無い。でも、子供の様に泣き出した俺を大上は抱き締めてくれた。

「ああ。遅れてすまなかった。俺達の家に帰ろう。」

抱き締めて、額に瞼に頬に口付けを落としてくれる。
そうしてあやしてくれている事に、ここがショッピングモールの中だという事を思い出した。

「あ、あっ、はっ!離して!!帰るから離れてっ!!!!!」

俺達は、人目に触れるところで、恥ずかしい事をやっていた。周りはドラマの撮影とかだと思っているのか時々言葉が飛び交う。
そんな中でも、大上は堂々としている。

「ああ、帰ろうか!」

そうして、いつの間にか控えていた大上の秘書に俺の家が近いから、家まで連れて行ってもらった。

「良かった。ハルに突き放されなくて。」

家に着いたら、笑顔で俺の顔中にキスをしだす。

「や、なんなの。」

恥ずかしさで死ぬ。

「かあたんはぼくのーっ!」

光輝が顔を怒りで赤く染め、大上を叩く。だが、小さい子供の力なんて、弱過ぎて大上には痛くも痒くも無い。
それに何よりも俺は気分が良くなっていく。
可愛い子供が嫉妬している。
旦那(予定)と子供が取り合いをするなんて、なんて微笑ましい。
なんて、思わず笑みが出てしまう。

「光輝、これからはお父さんと二人でお母さんを分けようか。」

冗談なのか本気なのか掴みにくい。

「おい、分けるってなんだよ。」

真面目な顔で大上が、とんでもない事を口走るから、すかさず突っ込んでしまった。

「これからは、ずっと一緒に暮らすのだから、俺もハルを堪能するんだよ。」

何を当たり前な事をとでもいう態度だ。
いや、その態度は可笑しいだろうと思う。

「いや、俺は物じゃねーよ。それに俺は光輝の母だからアンタと一緒にはいられない。」

俺は努めて冷たく言い放つ。
その位に突っぱねるのが、きっとちょうど良いはずだ。
考えてみれば、大上は御令嬢と結婚している筈なのだから俺とはいられない。
俺は愛人なんて関係はゴメンだ。
そんな事になったら、光輝もそんな目で周りから見られるだろう。きっといじめにも遭うかもしれない。(泥々ドラマの見過ぎ)

「どうしてだ?光輝は俺の子でもあるだろう。父親も一緒にいるのは当たり前だ。」

大上は当たり前の事を言い出した。
それは、確かに父母子が一緒にいるのは通常だ。
だが、俺達は違う。
特に、俺達の仲はアルファとオメガという特殊なバース性から子が出来た。
運命の番なのに、番になっていない特殊性。しかも別れている。
俺は、また何処かの御令嬢と結ばれた男と一緒にはいられない。
普通の恋愛をしたい。だが、その前に子供が出来たからか、その思いも薄い。

「何を気にしている?」

大上は、不思議そうに俺を見ている。

「あんた、奥さんがいるだろう。俺を匿う気なのか?」

「??いないぞ。俺は今も昔もハルだけを妻に迎えるつもりだ。それに、この国は、一夫多妻制では無い。俺は愛人を囲う気も無いしな。」

それにと付け加える。

「こんなに可愛い子供もいる。」

聞いた事がある。一度、子を作った番は、子が大きくなるまで性が減退し、全ては子供を育てる為に愛情が子に行くという。
それは、オメガだけではなくて、もしかしたらアルファも該当するのだろうか。
光輝という子供がいるから、俺とヨリを戻すつもりなのか。

「別に俺じゃなくても良いだろ‥。俺だけでも、光輝を育てられる。」

実際に、俺は働いている。この仕事を辞めるつもりも無い。
子を身籠ったと知った瞬間から、一人で子を育てあげようと誓った。

「どうして、そんな悲しい事を言うんだ。俺だってお前達とずっと一緒にいたい。もう2度と離れたく無いんだ。ハル、俺を許してくれなくても良い。ずっと、恨んでも良いから離れないでくれ‥。」

俺を抱き締めながら、大上が泣き出した。
そうしたら、光輝も泣き出した。

「かーたん、とーたんがかあいそうだよ!」

光輝は、フニャフニャと泣き出す。大上は光輝をあやす。

「光輝‥。俺を父さんと認めてくれるんだな!」

いや、光輝の父さんという言葉に、感無量と喜んでいた。
たぶん、光輝は大上を"父さん"という名前だと思っている。
だが敢えて言わないでおこう。

「な、光輝も認めてくれたんだ。ハル、一緒に暮らそう。」

そう言って、俺の髪に触れる優しい手付き。
そうやって優しくされると俺は嫌と言えなくなる。
俺は大上に愛されたい。
この数年間、ずっと耐えていたのかもしれない。
涙が溢れて止まらなかった。

「春樹。好きだよ。愛している。だから俺の側に一生いて欲しい。」

そう言ってキスをしてくる。

「ん、俺も‥。」

俺も好き。また一緒にいても良いのか‥。

「かあたん、うれしい?」

光輝が聞いてくる。俺の気持ちは‥。

「‥うん、嬉しいよ‥。」

こんなに、愛を囁いてくれる人は、きっと大上以外にはいない。
もう、素直になっても良いよね。

「ハル、結婚してくれるね?」

優しく包み込む様にいう、俺だけの人。

「うん、大上‥。こんな俺でも良ければ‥。」



「嬉しいよ、ハル、春樹‥。愛している。ハルも光輝も一生大事にするよ。」

「うん、うん。俺もずっと大好きだよ。礼央、愛してるよ。俺達を幸せにしてね。俺も二人を幸せにするからね!」

「う?かーたん、とーたん?ぼくもちあわしぇにしゅる!」

光輝も負けじと参戦してきて笑ってしまった。
俺の気持ちの迷いで、遠回りをしてしまったけれど、これからはずっと礼央と光輝と三人で幸せに暮らそう。








後日談

俺達はそれから数ヶ月後に結婚式をやった。
その前には番になった。
ずっと、怖くて逃げていたのが嘘みたいに、優しくしてくれた礼央。

「ようやく番になれたな‥。」

感無量と嬉しそうに俺を抱き締める礼央。

「うん、遅くなってごめん‥。俺の気持ちを待ってくれてありがとう。」

「俺の愛しい人。決心してくれてありがとう。」

俺達は紆余曲折あったけれど、今はとても幸せだ。





後日談数年後

数年後、女の子が誕生した。名前は希望ノゾミだ。
俺達が番になってから生まれた。
意味は、どんな困難な事があっても希望に溢れる子になってもらいたい。
と、取ってつけた様な感じだが、本当は礼央にとって、番になってからの待望の子。期待の子。という意味だった。
光輝とは5歳差で生まれた。
それからさらに経って、学校でバース検査が行われた。
光輝は、バース検査でオメガと判定された。
希望は、アルファだ。
子供が増えて、さらに賑やかになり、俺達は幸せに暮らしている。





end

________
作者より

いつもよりも一つのお話が長くなりました。
ドロドロメロドラマー
泥沼‥だった筈なのに‥。
甘々にドロ甘煮でございます。子供もできたので、ドロ甘煮と親子丼をセットでご賞味下さい(?)
しかも、最終回みたいなノリですが、番外編なので‥。
最終回ではないのよー。
こんな未来編よ。なのでした。
本編も幸せにする為に頑張りまーす。
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