婚約者に愛されている男は他の女にうつつを抜かす

基本二度寝

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十五 ざま?

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「うぅ、」

カブラスは実家から放逐された。

どうして。
父に縋ったが目を合わせてもらえず、兄は鬼神のように弟を詰った。

カブラスは弄んだ令嬢達に訴えられた。

初めて子がデキたと言われた時、もうと言われ、じゃあいいやと関係を終わらせた。
カブラスは「子ができれば終了」なのだと学習した。
それを繰り返した結果、知らない間に父親になっていた。

話し合いの場で、令嬢達が産んでいた赤子達と会った。
カブラスにはなんの感情も沸かなかったが、父と兄は違った。
侯爵なのに、下位の令嬢に謝罪していた。
父と兄は証拠を見るまでもなく認めていたけれど、カブラスは本当に自分の子か怪しいと訴え、令嬢達に証拠を提示され陥落した。
魔力検査の他に、この国では高額な遺伝子検査までしているとは思わなかった。

「髪色が我が侯爵家の者だ。黒っぽく見えて、光にすかせば緑に見える。こんな特殊な色は我が血筋にしかない。父と、お前の髪色だ」

兄夫婦には子が出来なかった。
それで悩んでいたのは知っていたけれど。
兄は、子を育てるのが辛いという令嬢から子を引き取り、その上で令嬢に慰謝料を払うという。

カブラスには意味がわからなかった。
厄介者を引き取ったのだから必要ないのでは。

素直に口にすれば、兄に手ひどく打たれた。
兄嫁は赤子を大事に抱いて、蔑まれた。
父は悲しそうな目をするだけでカブラスを助けてくれない。

兄は父に決断を迫った。
このままではカブラスに侯爵家は潰される!
母の墓守を他人に任せる事になっても良いのか。

兄の言葉に、父は…。


カブラスは腹に去勢の婬紋を施され、ボロのような平民服を着せられ見知らぬ土地に捨てられた。

馬車で何日も揺られてた末、眠っていた間に道端に置いて行かれた。

通りがかった農夫に声をかけて場所を聞こうとして、知らない言語で話され、絶望した。
国から追い払われた。

カブラスには金も学もない。
生きていくすべがなかった。

そのうち、恰幅の良い男が笑顔でカブラスに声をかけた。
食事の動作をして、カブラスを連れて行こうとする。
悪い人間ではないのだろうと判断し、ついていけば金は有り余ってると言わんばかりの屋敷に連れてこられて、メイド達に身体を磨かれる。

そして何も身に着けさせず、主の寝室に放り込まれた。

恰幅の良い先程の男がバスローブ姿で舌なめずりをしているのを見て、カブラスはようやく男に騙されたことに気づいた。
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