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完全開放!! 爽快バトル編
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床から十数メートル上に浮かぶ、イリーに潜むエカテリーナは、突然と言うにはあまりも予想外すぎる戦極の登場に冷や汗を吹き出す。
馬鹿にし、見下していた下等種が、岩に乗って目前に迫るなどと予想外すぎる。
「ハ、ハハハ! さぁ斬ってみなさい! そのエアカッターを破壊できるものならねぇ!!」
驚きよりも焦りが勝るエカテリーナだったが、目の前に展開しているエアカッター群を思い出し、余裕を取り戻す。
(さぁ下等種、そのエアカッターを斬りなさい。それは聖眼で作り出した〝幻影トラップ〟ですわ。斬った瞬間、痛みすら感じる暇がない、みじめな死をくれてやりますわ!!)
幻影で作り出した偽のエアカッター。
だがこれの本当の姿は、カウンターマジックと呼ばれる一種であった。
特にカウンターが発動する条件を狭めることで、恐ろしい致死性ダメージを叩き出す。
今回エカテリーナは戦極が剣を使うことから、金属剣で攻撃されたら、致死性の爆発を起こすように設定。
そうとは知らず戦極が飛び込み、エアカッターを斬ることを恍惚と待ちわびる。
「さぁさぁ、早くおいでなさい。わたくしはココにいますわよ?」
「じゃあ、遠慮なく邪魔するぜ?」
馬鹿な下等種。
そうエカテリーナが口角を醜く歪めたと同時に、あり得ない光景を目撃する。
剣を鞘に収めた状態で、エアカッターへと突っ込む戦極に、意味がわからなかった。
二度見、三度見をし、やっと状況が掴めたときにはすでに戦極が目前に迫っており、思考をフル回転させるが時すでに遅し。
「ッ――なあああッ!?」
「隠れていないで出てこいよ? セイアッ!!」
気がつけば戦極は鞘から高速抜刀した剣を、横に一閃して自分が潜むイリーを斬り裂いていた。
ありえない状況から逃げだすのに精一杯のエカテリーナは、なりふり構わず近くのイリーへと脱出。
「こ、ここなら――ッ!?」
だがそこもすでに戦極によって斬られており、すぐさま他のイリーへと逃げ延びる。
さらにマズイと思ったのか、すぐに他のイリーへと逃げ延びるエカテリーナ。
そんな様子を鷲がドブネズミを弄ぶように、冷酷に見ている存在がいた。
そう、美琴である。
エカテリーナの移動パターンから、イリーの規則性を解析した美琴は、戦極へと指示を出す。
『解析完了。具申。前方の柱を左上に爆散させて足場を構築。近くの瞳を三つ破壊後、再度提案』
「わかった! ジジイ流 連斬術! 壱式・五連斬!!」
パワー型の連斬五連で、一気に柱を破壊。
直後、硬質で白く太い柱が斬り落とされ、そのまま弾け飛ぶ。
妖気を込め、さらに内部で暴発させるという戦極ならではの斬撃により、驚く速さで戦極へと向かう柱の一部。
それに飛び乗る戦極は、美琴の指示どおりイリーを順に破壊しエカテリーナを追う。
「な!? わ、わたくしの移動方向をどうして分かるのですの!?」
次のイリーへと逃げるエカテリーナ。
それを察知した美琴は、戦極へと新たな指示を出す。
『チェック。ビッチの転移先を補足。斜めしたにある瞳の破壊で、ビッチが排出されます』
まるでチェスを楽しむように、美琴はそう言うと悲恋から抜け出て耳打ちする。
それを聞いた戦極は驚きとともに、美琴の能力にあらためて驚く。
「了解。さぁ……ドS臭い穴からあぶり出そうか」
『警告。言い方を考えたほうがよろしいかと』
うるさいですよ、美琴さん。
さて、あのドS女の顔もそろそろ見飽きたところだ。
受けた温情も、ここで一気にお返ししようじゃない。
「なぁ、聖眼のエカテリーナ師匠!!」
柱の破片から飛び降りる戦極は、一気に真下のイリーを一刀両断するのであった。
馬鹿にし、見下していた下等種が、岩に乗って目前に迫るなどと予想外すぎる。
「ハ、ハハハ! さぁ斬ってみなさい! そのエアカッターを破壊できるものならねぇ!!」
驚きよりも焦りが勝るエカテリーナだったが、目の前に展開しているエアカッター群を思い出し、余裕を取り戻す。
(さぁ下等種、そのエアカッターを斬りなさい。それは聖眼で作り出した〝幻影トラップ〟ですわ。斬った瞬間、痛みすら感じる暇がない、みじめな死をくれてやりますわ!!)
幻影で作り出した偽のエアカッター。
だがこれの本当の姿は、カウンターマジックと呼ばれる一種であった。
特にカウンターが発動する条件を狭めることで、恐ろしい致死性ダメージを叩き出す。
今回エカテリーナは戦極が剣を使うことから、金属剣で攻撃されたら、致死性の爆発を起こすように設定。
そうとは知らず戦極が飛び込み、エアカッターを斬ることを恍惚と待ちわびる。
「さぁさぁ、早くおいでなさい。わたくしはココにいますわよ?」
「じゃあ、遠慮なく邪魔するぜ?」
馬鹿な下等種。
そうエカテリーナが口角を醜く歪めたと同時に、あり得ない光景を目撃する。
剣を鞘に収めた状態で、エアカッターへと突っ込む戦極に、意味がわからなかった。
二度見、三度見をし、やっと状況が掴めたときにはすでに戦極が目前に迫っており、思考をフル回転させるが時すでに遅し。
「ッ――なあああッ!?」
「隠れていないで出てこいよ? セイアッ!!」
気がつけば戦極は鞘から高速抜刀した剣を、横に一閃して自分が潜むイリーを斬り裂いていた。
ありえない状況から逃げだすのに精一杯のエカテリーナは、なりふり構わず近くのイリーへと脱出。
「こ、ここなら――ッ!?」
だがそこもすでに戦極によって斬られており、すぐさま他のイリーへと逃げ延びる。
さらにマズイと思ったのか、すぐに他のイリーへと逃げ延びるエカテリーナ。
そんな様子を鷲がドブネズミを弄ぶように、冷酷に見ている存在がいた。
そう、美琴である。
エカテリーナの移動パターンから、イリーの規則性を解析した美琴は、戦極へと指示を出す。
『解析完了。具申。前方の柱を左上に爆散させて足場を構築。近くの瞳を三つ破壊後、再度提案』
「わかった! ジジイ流 連斬術! 壱式・五連斬!!」
パワー型の連斬五連で、一気に柱を破壊。
直後、硬質で白く太い柱が斬り落とされ、そのまま弾け飛ぶ。
妖気を込め、さらに内部で暴発させるという戦極ならではの斬撃により、驚く速さで戦極へと向かう柱の一部。
それに飛び乗る戦極は、美琴の指示どおりイリーを順に破壊しエカテリーナを追う。
「な!? わ、わたくしの移動方向をどうして分かるのですの!?」
次のイリーへと逃げるエカテリーナ。
それを察知した美琴は、戦極へと新たな指示を出す。
『チェック。ビッチの転移先を補足。斜めしたにある瞳の破壊で、ビッチが排出されます』
まるでチェスを楽しむように、美琴はそう言うと悲恋から抜け出て耳打ちする。
それを聞いた戦極は驚きとともに、美琴の能力にあらためて驚く。
「了解。さぁ……ドS臭い穴からあぶり出そうか」
『警告。言い方を考えたほうがよろしいかと』
うるさいですよ、美琴さん。
さて、あのドS女の顔もそろそろ見飽きたところだ。
受けた温情も、ここで一気にお返ししようじゃない。
「なぁ、聖眼のエカテリーナ師匠!!」
柱の破片から飛び降りる戦極は、一気に真下のイリーを一刀両断するのであった。
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