19 / 31
第19話:事件発生
しおりを挟む
勇者パーティーを解雇されたオレは、新しい街で謙虚に生きていくことを決意。
《東方の黄昏団》に幼馴染マリナと共に加入して、冒険者として活動開始。
北の街道の工事現場で、ムサスの領主の女貴族レイチェルに遭遇。
何やらザムスさんのことで話をしてしまう。
◇
レイチェルさんに強烈な握力で、腕を掴まれてしまう。
「ちょ、ちょっと、今のことで、ザムスのことで、話があります……」
掴んできた、レイチェルさんの顔が怖い。
ど、どうしよう……誰か助けて。
とにかく話を聞いて、落ち着いてもらおう。
「えーと、どのような話ですか?」
「今ザムスは付き合っている女子はいるのか?」
「へっ⁉ い、いえ、分からないです。でもパーティーに入団してから、プライベートで女生と会って時間はないと思います」
基本的に《東方の黄昏団》は毎日、活動している。
週に一度も何かと一緒だ。
そんな中でもザムスさんに、女性の陰はない。
「そうか。それならザムスが好いている女子は、どこかにいるのか?」
「えっ……それは分からないですが、妹のサラを凄く大事にしています」
というか極度のシスコンだ。
オレが少しでも近づくと、かなり厳しい視線と言葉で攻めてくる。
マリナが入団したから、オレとサラだけの時間が減っていた。
それでも少しでもサラとオレの距離が近いと、今でも厳しいのだ。
「そうか、それを聞いて安心した。昔を変わらないな、ザムスは……」
「あのー、腕を離してもらっていいですか? 折れちゃいそうなので」
「あっ、すまない。失礼した」
ふうー、ようやく腕を離してもらえた。
レイチェルさんは騎士としての力も、強いのであろう。
半端ではない握力だった。
「あのー、もしかして、やっぱりレイチェルさんはザムスさんのことを……」
「ええ、好いている。幼い時から、今でもだ」
やっぱりそうだったんだ。
オレは恋愛話が苦手。
でも、あそこまで態度に出ていたら、流石に気が付いたのだ。
「ちなみに告白とはしたことは、あるんですか?」
「若い時に一度だけな。だがあの朴念仁は、ちゃんと話すら聞いていなかった。私は真剣に告白したのに……」
「あー、なるほどです」
光景が目に浮かぶ。
真剣なレイチェルさんが告白をして、鈍感なザムスさんが首を傾げる光景だ。
とにかく二人とも不器用すぎて、上手く歯車が合わないのだろう。
「ふう……どうすれば良いのだろうか。ザムスはどのような女子が、好みなのだろうか……」
「えーと、よく分からないですが、ザムスさんはムサスの街のことが好きです。だからムサスの街のために、頑張っている女性が好きなのかも……?」
言いかけて、言葉を途中で止める。
いや、普通に考えたら、そんな男はいないだろう。
急いで訂正しないと。
「おお、そうか! ザムスは『ムサスの街のために頑張っている女性が好き』なのか!」
だが遅かった。
目をキラキラさせながら、レイチェルさんは全身に覇気を漲らせている。
オレの間違った情報を、真に受けてしまったのだ。
急いで訂正しないと。
「あのーレイチェルさん……ん⁉」
――――その時だった。
周囲に“何か”の気配を感じる。
強い魔物の反応が、こちらに近づいているのだ。
急いで対応しないと。
まずはパーティーの皆に連絡だ。
「えーと……【念話】!」
遠距離系の通信の支援魔法を発動。
対象は《東方の黄昏団》の三人と、あと一応レイチェルさんも。
「あー、あー、もしもし、聞こえていますか? ザムスさん、サラ、マリナ。魔物が近づいてきます。方角は東で、数は一体ですが、強めの魔力。この感じだと600秒後に、工事現場に到達します」
時間がないので、重要なことだけ簡潔に伝えておく。
みんなにちゃんと伝わったかな。
あれ?
でも返事がないな。
もしかして聞こえてないのかな?
でも、すぐにサラから返事がきた。
……『ちょ、ちょっと⁉ ハリト君の声が、急に聞こえてきたんでが、これはもしかして特殊魔法の【念話】ですか⁉』
おっ、よかった。聞こえていたみたいだ。
「うん、そうだよ。時間がなかったから、強制的に発動してごめんね。とにかく魔物が迫ってきている。あと、ザムスさんも、聞こえていますか?」
……『ああ、分かった。それなら作戦通り、東のポイントで全員合流だ』
おお、良かった。
ちゃんと聞こえている。
しかも冷静に指示を出してくれた。
流石に頼りになるリーダー様だ。
……『このハリトの【念話】の魔法も、久しぶりにね。私も了解。東のポイントに向かうわ!』
おお、マリナは慣れているから、対応が早い。
あとはサラだけかな?
……『えーと、私も了解です。でもハリト君、これ不気味すぎるので、【念話】は一度解除してもらってもいいですか? 私の心の声をハリト君に盗聴されているみたいで、心臓が止まりそうです、私は』
「あっ、そうか。ごめんね! それじゃ、全員分を解除するね。それじゃ東のポイントで!」
全員と連絡が取れたので、【念話】を解除する。
また必要な時は、オレが発動すれば問題ない。
――――そんな時、目の前にいたレイチェルさんが、プルプル震えていた。
「お、おい、今の声はなんだ? ザムスの声が急に、耳元に聞こえてきたんだが……」
あっ、そうか。
すっかり忘れていた。
この人も【念話】の対象内にしていたんだ。
ちゃんと説明しないと。
「……という訳でオレは支援魔術師で、魔物が近くまで接近しています。なので工事現場の人たちの避難の指示をお願いします。魔物は《東方の黄昏《たそがれ》団》で、何とかするので」
「ふう……そうか。未だに信じられないが、理解はした。それなら避難は任せておけ」
「ありがとうございます! それではオレも行ってきます!」
レイチェルさんと別れて、急いで東の合流ポイントに向かう。
自分に支援魔法で脚力アップもしておく。
お蔭でザムスさんとサラと同じタイミングで、合流できた。
「お待たせしました!」
「ハリト、魔物の動きはどうだ?」
「はい、変わらず東の方向から、こちらに向かってきます。あと180秒くらいです」
「ハリト君、まだ魔物の姿見えないのに、どうしてそこまで詳しく分かるのですか?」
「えっ、【探知】の支援魔法を使っているんだ。あっ、サラにもかけてあげようか?」
「い、いえ、今はけっこうです。逆に混乱してしまうので、魔物のタイミングと方向だけ教えてもらえたら助かります」
たしかに戦闘中は慣れない情報は、無い方がいい。
ザムスさんとサラは武器を構えて、戦闘態勢に入る。
そんな時、少し遅れて女弓士マリナが到着する。
「お待たせ! ハリト、魔物は、あっちから来るの?」
「うん、この感じだと飛行系の魔物かな? もうすぐ見えるはず」
「了解!」
マリナも弓矢を構える。
いつでも迎撃できる体勢だ。
東の空の方向を、四人で警戒していく。
……残り数十秒。
「ちなみにハリト君、魔物の種類は特定できますか?」
「えっ、種類、サラ? この距離だと分からないなー。でも、けっこう強めの魔物だよ」
「なるほどです。ん? ちょっと、待って下さい。“けっこう強め”ですか⁉ あのハリト君が⁉ ちなみに前の“一眼巨人”に比べたら、どうなんですか、今回のは?」
「えっ、前の一眼巨人は、あんまり強くない反応だったかな? それよりは上だよ。それがどうしたの、サラ?」
「いえ、それは、つまり“危険度ランクB上”だった一眼巨人より、上ということは……」
――――サラが言いかけた時だった。
目的の魔物が、遠くの空に姿を現す。
翼竜に似た、飛行系の魔物だ。
だが大きさと魔力の放出量は、翼竜とは桁違いに強い。
接近してくる魔物を見つめ、ザムスさんが小さくつぶやく。
「ちっ……ドラゴンか……まずいな」
接近してきくるのは最強の魔物の一種。
こうして危険度の最上位のドラゴンと、《東方の黄昏団》は対峙するのであった。
《東方の黄昏団》に幼馴染マリナと共に加入して、冒険者として活動開始。
北の街道の工事現場で、ムサスの領主の女貴族レイチェルに遭遇。
何やらザムスさんのことで話をしてしまう。
◇
レイチェルさんに強烈な握力で、腕を掴まれてしまう。
「ちょ、ちょっと、今のことで、ザムスのことで、話があります……」
掴んできた、レイチェルさんの顔が怖い。
ど、どうしよう……誰か助けて。
とにかく話を聞いて、落ち着いてもらおう。
「えーと、どのような話ですか?」
「今ザムスは付き合っている女子はいるのか?」
「へっ⁉ い、いえ、分からないです。でもパーティーに入団してから、プライベートで女生と会って時間はないと思います」
基本的に《東方の黄昏団》は毎日、活動している。
週に一度も何かと一緒だ。
そんな中でもザムスさんに、女性の陰はない。
「そうか。それならザムスが好いている女子は、どこかにいるのか?」
「えっ……それは分からないですが、妹のサラを凄く大事にしています」
というか極度のシスコンだ。
オレが少しでも近づくと、かなり厳しい視線と言葉で攻めてくる。
マリナが入団したから、オレとサラだけの時間が減っていた。
それでも少しでもサラとオレの距離が近いと、今でも厳しいのだ。
「そうか、それを聞いて安心した。昔を変わらないな、ザムスは……」
「あのー、腕を離してもらっていいですか? 折れちゃいそうなので」
「あっ、すまない。失礼した」
ふうー、ようやく腕を離してもらえた。
レイチェルさんは騎士としての力も、強いのであろう。
半端ではない握力だった。
「あのー、もしかして、やっぱりレイチェルさんはザムスさんのことを……」
「ええ、好いている。幼い時から、今でもだ」
やっぱりそうだったんだ。
オレは恋愛話が苦手。
でも、あそこまで態度に出ていたら、流石に気が付いたのだ。
「ちなみに告白とはしたことは、あるんですか?」
「若い時に一度だけな。だがあの朴念仁は、ちゃんと話すら聞いていなかった。私は真剣に告白したのに……」
「あー、なるほどです」
光景が目に浮かぶ。
真剣なレイチェルさんが告白をして、鈍感なザムスさんが首を傾げる光景だ。
とにかく二人とも不器用すぎて、上手く歯車が合わないのだろう。
「ふう……どうすれば良いのだろうか。ザムスはどのような女子が、好みなのだろうか……」
「えーと、よく分からないですが、ザムスさんはムサスの街のことが好きです。だからムサスの街のために、頑張っている女性が好きなのかも……?」
言いかけて、言葉を途中で止める。
いや、普通に考えたら、そんな男はいないだろう。
急いで訂正しないと。
「おお、そうか! ザムスは『ムサスの街のために頑張っている女性が好き』なのか!」
だが遅かった。
目をキラキラさせながら、レイチェルさんは全身に覇気を漲らせている。
オレの間違った情報を、真に受けてしまったのだ。
急いで訂正しないと。
「あのーレイチェルさん……ん⁉」
――――その時だった。
周囲に“何か”の気配を感じる。
強い魔物の反応が、こちらに近づいているのだ。
急いで対応しないと。
まずはパーティーの皆に連絡だ。
「えーと……【念話】!」
遠距離系の通信の支援魔法を発動。
対象は《東方の黄昏団》の三人と、あと一応レイチェルさんも。
「あー、あー、もしもし、聞こえていますか? ザムスさん、サラ、マリナ。魔物が近づいてきます。方角は東で、数は一体ですが、強めの魔力。この感じだと600秒後に、工事現場に到達します」
時間がないので、重要なことだけ簡潔に伝えておく。
みんなにちゃんと伝わったかな。
あれ?
でも返事がないな。
もしかして聞こえてないのかな?
でも、すぐにサラから返事がきた。
……『ちょ、ちょっと⁉ ハリト君の声が、急に聞こえてきたんでが、これはもしかして特殊魔法の【念話】ですか⁉』
おっ、よかった。聞こえていたみたいだ。
「うん、そうだよ。時間がなかったから、強制的に発動してごめんね。とにかく魔物が迫ってきている。あと、ザムスさんも、聞こえていますか?」
……『ああ、分かった。それなら作戦通り、東のポイントで全員合流だ』
おお、良かった。
ちゃんと聞こえている。
しかも冷静に指示を出してくれた。
流石に頼りになるリーダー様だ。
……『このハリトの【念話】の魔法も、久しぶりにね。私も了解。東のポイントに向かうわ!』
おお、マリナは慣れているから、対応が早い。
あとはサラだけかな?
……『えーと、私も了解です。でもハリト君、これ不気味すぎるので、【念話】は一度解除してもらってもいいですか? 私の心の声をハリト君に盗聴されているみたいで、心臓が止まりそうです、私は』
「あっ、そうか。ごめんね! それじゃ、全員分を解除するね。それじゃ東のポイントで!」
全員と連絡が取れたので、【念話】を解除する。
また必要な時は、オレが発動すれば問題ない。
――――そんな時、目の前にいたレイチェルさんが、プルプル震えていた。
「お、おい、今の声はなんだ? ザムスの声が急に、耳元に聞こえてきたんだが……」
あっ、そうか。
すっかり忘れていた。
この人も【念話】の対象内にしていたんだ。
ちゃんと説明しないと。
「……という訳でオレは支援魔術師で、魔物が近くまで接近しています。なので工事現場の人たちの避難の指示をお願いします。魔物は《東方の黄昏《たそがれ》団》で、何とかするので」
「ふう……そうか。未だに信じられないが、理解はした。それなら避難は任せておけ」
「ありがとうございます! それではオレも行ってきます!」
レイチェルさんと別れて、急いで東の合流ポイントに向かう。
自分に支援魔法で脚力アップもしておく。
お蔭でザムスさんとサラと同じタイミングで、合流できた。
「お待たせしました!」
「ハリト、魔物の動きはどうだ?」
「はい、変わらず東の方向から、こちらに向かってきます。あと180秒くらいです」
「ハリト君、まだ魔物の姿見えないのに、どうしてそこまで詳しく分かるのですか?」
「えっ、【探知】の支援魔法を使っているんだ。あっ、サラにもかけてあげようか?」
「い、いえ、今はけっこうです。逆に混乱してしまうので、魔物のタイミングと方向だけ教えてもらえたら助かります」
たしかに戦闘中は慣れない情報は、無い方がいい。
ザムスさんとサラは武器を構えて、戦闘態勢に入る。
そんな時、少し遅れて女弓士マリナが到着する。
「お待たせ! ハリト、魔物は、あっちから来るの?」
「うん、この感じだと飛行系の魔物かな? もうすぐ見えるはず」
「了解!」
マリナも弓矢を構える。
いつでも迎撃できる体勢だ。
東の空の方向を、四人で警戒していく。
……残り数十秒。
「ちなみにハリト君、魔物の種類は特定できますか?」
「えっ、種類、サラ? この距離だと分からないなー。でも、けっこう強めの魔物だよ」
「なるほどです。ん? ちょっと、待って下さい。“けっこう強め”ですか⁉ あのハリト君が⁉ ちなみに前の“一眼巨人”に比べたら、どうなんですか、今回のは?」
「えっ、前の一眼巨人は、あんまり強くない反応だったかな? それよりは上だよ。それがどうしたの、サラ?」
「いえ、それは、つまり“危険度ランクB上”だった一眼巨人より、上ということは……」
――――サラが言いかけた時だった。
目的の魔物が、遠くの空に姿を現す。
翼竜に似た、飛行系の魔物だ。
だが大きさと魔力の放出量は、翼竜とは桁違いに強い。
接近してくる魔物を見つめ、ザムスさんが小さくつぶやく。
「ちっ……ドラゴンか……まずいな」
接近してきくるのは最強の魔物の一種。
こうして危険度の最上位のドラゴンと、《東方の黄昏団》は対峙するのであった。
23
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
ラララキヲ
ファンタジー
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる