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第六話
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教室に戻って帰る準備を整えた俺は昇降口で真夏さんを待っていた。そして携帯電話を弄りながら今の自分には何が出来るかを考えていたその時だった。
「お待たせしました」
それを聞いて顔を上げる。そこには生徒会長モードになった真夏さんが立っていて、俺と真夏さんの関係を知らない周囲の生徒達はザワザワし始めた。
「生徒会長の目の前にいるの誰だ?」
「あれ、ウチのクラスの父川じゃないか?」
「さっき生徒指導室に呼ばれてたのと何か関係があるのか?」
好奇の目を向けられ、あまりいい気分ではない中、真夏さんは真面目な生徒会長モードのままで話しかけてきた。
「それでは行きましょうか」
「はい」
頷きながら答えた後、俺達は視線を浴びながら靴を履き替えて外に出た。そして校門を出て、ある程度歩いた頃、真夏さんはふうと息をついた。
「この辺りまで来ればいいでしょう。冬矢さん、お待たせして本当にすみませんでした。思わぬアクシデントがあったので」
「アクシデントですか?」
「はい。生徒指導室を出たところで一人の生徒から冬矢との関係について問い詰められた上に私が冬矢さんをたぶらかしてるだのなんのと言われてしまって」
「……アイツ、真夏さんにまで絡んだのか」
「もしかして、お知り合いでしたか?」
「元カノですよ。他に好きな相手が出来たと言って勝手にこっちを振ってきた」
それを聞いた真夏さんが納得顔で頷く。前々から愛花は言動が幼稚だとは思っていたが、真夏さんにまで迷惑をかけてくるような奴だとは思わなかった。今後何をしてくるかわからないし、アイツと顔を合わせたくはないけど言動に注意をして真夏さんと茉莉ちゃんの身にも気を付けていこう。
「アイツの事はあまり気にしなくていいですよ。ただ、前々から言動が少し幼稚な奴だとは思っていたので、今後のためにも少し気をつけてみます。真夏さんや茉莉ちゃんに危害を加えてくる可能性も考えられますから」
「それなら私も気をつけてみます。この件に限らず、彼女もウチの学校の生徒ですから、生徒会長としてはよりよい学校生活を過ごしてほしいのです」
「わかりました。さて、これからどこに行きま――」
「あっ、ママとパパだ!」
その元気な声を聞いてそちらに顔を向けると、そこには茉莉ちゃんがいた。
「あ、茉莉ちゃん」
「そういえば、茉莉ちゃんの学校も今日が始業式でしたね」
真夏さんが微笑みながら言うと、茉莉ちゃんは嬉しそうな顔で駆け寄ってきて、俺達の目の前で足を止めてからにこりと笑った。
「ママとパパも今帰るところだったの?」
「そうだよ。一緒に帰るんだけど、これからどこに行こうかって聞くところだったんだ」
「そうなんだ! ママ、どこに行くの?」
「そうですね……冬矢さんさえよければこのままファミレスでご飯を食べませんか? 両親は今日は二人とも予定があるのでこの後は家でご飯を食べるだけでしたし、伯父様と伯母様もお仕事が忙しいと聞いていたので茉莉ちゃんを誘う予定にしていましたから」
「大丈夫ですよ。家に連絡を入れておきますね」
「はい。茉莉ちゃん、これから一緒にご飯を食べようね」
茉莉ちゃんはとても嬉しそうに頷いた。
「うんっ! ママとパパと一緒のご飯、楽しみだな!」
「茉莉ちゃんはほんとに元気だな。見ているこっちまで元気になってくるな」
「ええ、本当に」
無垢な笑顔を浮かべる茉莉ちゃんを見ながら俺は心がポカポカしてくるのを感じた。両親との相談次第にはなるけど、これからこの子と一年一緒に過ごすんだと思ったらそれがとても楽しみになってきた。
そうして茉莉ちゃんを連れて歩いていた時、真夏さんはふと何かを思い出した様子で声を上げた。
「あ、そうだ。伯父様達のお家がこの近くなので、一度見てみませんか?」
「たしかにそうですね。もしかしたら一年間お世話になるかもしれませんし」
「え? パパ、もしかしてウチに住むの?」
「ウチの父さん達と相談してからにはなるけど、松也さん達がいない間、俺と真夏さんが茉莉ちゃんのお世話をするかもしれないんだ。ほら、松也さん達が外国に行っちゃうみたいだから、その間のお世話をしてもらえないかってお願いされてるんだよ」
「そーなんだあ。そしたら、その間は私がママとパパの子供なんだね。楽しみだなあ」
「俺も楽しみだよ。真夏さんもそうで――」
真夏さんの方を見ると、真夏さんは少し大人びた表情で茉莉ちゃんを見ていた。その姿が本当の母親のように見え、まだまだ早い話ではあるけれど、いつか俺と真夏さんが本当の親になる時が来るんだと思って少し緊張してしまった。
「真夏さん」
「冬矢さん、どうしました?」
「いつかの時のためにしっかりと稼ぎますからね! 子供が出来ても絶対に不自由な生活はさせないようにしますから!」
「え……あ、はい。それは嬉しいですが、子供の話は少し気が早いような……」
「あ……」
少し照れた顔をする真夏さんの姿に俺も少し気恥ずかしくなってくると、それを見た茉莉ちゃんが笑い始めた。
「あははっ、ママもパパもお顔まっかっかー!」
「ま、茉莉ちゃん……!」
「と、とりあえず茉莉ちゃんのお家まで案内しますね!」
「は、はい! お願いします!」
俺達は照れ隠しで大声を出す。その間、俺達の気持ちに気づいていない茉莉ちゃんはニコニコ笑っていたが、俺と真夏さんは中々顔を合わせられずにいた。そうして歩く事数分、大きなお屋敷が見えてくると、それを見た茉莉ちゃんが嬉しそうな声を上げた。
「あっ、ここだよ! 私達のお家!」
「ここが……大きな家なんだろうなとは思ってたけど、予想してたよりもでっかいな。あれ、そういえばお手伝いさんとかはいないんですか?」
「いませんよ。雇ってもいいと私は思うんですが、伯父様達の意向で自分の家は自分達で手入れをする事にしているようなんです。なので、日々の食事や買い出しも伯父様達がしていますし、送迎用の運転手さんすらいませんよ」
「お父さんとお母さんが作ってくれるご飯、とっても美味しいんだよ! パパにも食べてみてもらいたいな!」
「うん、機会があったらごちそうになろうかな。けど、こんなに広いと手入れも大変そうだな」
銀色の門の向こうに見える庭園や新築のように綺麗なお屋敷はしっかりと手入れがなされていて、松也さん達がどれだけ入念に日々手入れをしているのかわかったけれど、それを一年の間受け継ぐのがどれだけ大変なのか改めてわかった気がした。
「大丈夫ですよ、私も茉莉ちゃんもお手伝いはしますから」
「そうだよ、パパ。私もいつもお手伝いしてるから、何をすればいいのかはわかるもん!」
「そっか、それは頼もしいな。それじゃあその時はよろしくね、茉莉ちゃん」
「うん、しっかり頑張るね!」
屈みながら茉莉ちゃんの頭を撫でると、茉莉ちゃんは嬉しそうにニコニコ笑い、その姿に癒されていた時、真夏さんはコホンと咳払いをした。
「冬矢さん、私の事も撫でてくれてもいいんですよ?」
「真夏さんの事を……」
「なんて、冗談で――」
「それなら少し失礼しますね」
「え?」
俺は体を起こしてから真夏さんに向き直り、その頭に手を置いた。そして髪型を乱さないように気をつけながら頭を撫でると、真夏さんの顔色はまた赤くなってきた。
「あ、ありがとう……ござい、ます……」
「これからは真夏さんの事もたまに甘やかしますからね」
「は、はい……」
真夏さんが照れながら答え、それを見た茉莉ちゃんがクスクス笑う中、俺はそんな二人の事を愛おしく思った。そして茉莉ちゃんの家をある程度眺めた後、俺達は昼食のためにファミレスへ向けて歩き始めた。
「お待たせしました」
それを聞いて顔を上げる。そこには生徒会長モードになった真夏さんが立っていて、俺と真夏さんの関係を知らない周囲の生徒達はザワザワし始めた。
「生徒会長の目の前にいるの誰だ?」
「あれ、ウチのクラスの父川じゃないか?」
「さっき生徒指導室に呼ばれてたのと何か関係があるのか?」
好奇の目を向けられ、あまりいい気分ではない中、真夏さんは真面目な生徒会長モードのままで話しかけてきた。
「それでは行きましょうか」
「はい」
頷きながら答えた後、俺達は視線を浴びながら靴を履き替えて外に出た。そして校門を出て、ある程度歩いた頃、真夏さんはふうと息をついた。
「この辺りまで来ればいいでしょう。冬矢さん、お待たせして本当にすみませんでした。思わぬアクシデントがあったので」
「アクシデントですか?」
「はい。生徒指導室を出たところで一人の生徒から冬矢との関係について問い詰められた上に私が冬矢さんをたぶらかしてるだのなんのと言われてしまって」
「……アイツ、真夏さんにまで絡んだのか」
「もしかして、お知り合いでしたか?」
「元カノですよ。他に好きな相手が出来たと言って勝手にこっちを振ってきた」
それを聞いた真夏さんが納得顔で頷く。前々から愛花は言動が幼稚だとは思っていたが、真夏さんにまで迷惑をかけてくるような奴だとは思わなかった。今後何をしてくるかわからないし、アイツと顔を合わせたくはないけど言動に注意をして真夏さんと茉莉ちゃんの身にも気を付けていこう。
「アイツの事はあまり気にしなくていいですよ。ただ、前々から言動が少し幼稚な奴だとは思っていたので、今後のためにも少し気をつけてみます。真夏さんや茉莉ちゃんに危害を加えてくる可能性も考えられますから」
「それなら私も気をつけてみます。この件に限らず、彼女もウチの学校の生徒ですから、生徒会長としてはよりよい学校生活を過ごしてほしいのです」
「わかりました。さて、これからどこに行きま――」
「あっ、ママとパパだ!」
その元気な声を聞いてそちらに顔を向けると、そこには茉莉ちゃんがいた。
「あ、茉莉ちゃん」
「そういえば、茉莉ちゃんの学校も今日が始業式でしたね」
真夏さんが微笑みながら言うと、茉莉ちゃんは嬉しそうな顔で駆け寄ってきて、俺達の目の前で足を止めてからにこりと笑った。
「ママとパパも今帰るところだったの?」
「そうだよ。一緒に帰るんだけど、これからどこに行こうかって聞くところだったんだ」
「そうなんだ! ママ、どこに行くの?」
「そうですね……冬矢さんさえよければこのままファミレスでご飯を食べませんか? 両親は今日は二人とも予定があるのでこの後は家でご飯を食べるだけでしたし、伯父様と伯母様もお仕事が忙しいと聞いていたので茉莉ちゃんを誘う予定にしていましたから」
「大丈夫ですよ。家に連絡を入れておきますね」
「はい。茉莉ちゃん、これから一緒にご飯を食べようね」
茉莉ちゃんはとても嬉しそうに頷いた。
「うんっ! ママとパパと一緒のご飯、楽しみだな!」
「茉莉ちゃんはほんとに元気だな。見ているこっちまで元気になってくるな」
「ええ、本当に」
無垢な笑顔を浮かべる茉莉ちゃんを見ながら俺は心がポカポカしてくるのを感じた。両親との相談次第にはなるけど、これからこの子と一年一緒に過ごすんだと思ったらそれがとても楽しみになってきた。
そうして茉莉ちゃんを連れて歩いていた時、真夏さんはふと何かを思い出した様子で声を上げた。
「あ、そうだ。伯父様達のお家がこの近くなので、一度見てみませんか?」
「たしかにそうですね。もしかしたら一年間お世話になるかもしれませんし」
「え? パパ、もしかしてウチに住むの?」
「ウチの父さん達と相談してからにはなるけど、松也さん達がいない間、俺と真夏さんが茉莉ちゃんのお世話をするかもしれないんだ。ほら、松也さん達が外国に行っちゃうみたいだから、その間のお世話をしてもらえないかってお願いされてるんだよ」
「そーなんだあ。そしたら、その間は私がママとパパの子供なんだね。楽しみだなあ」
「俺も楽しみだよ。真夏さんもそうで――」
真夏さんの方を見ると、真夏さんは少し大人びた表情で茉莉ちゃんを見ていた。その姿が本当の母親のように見え、まだまだ早い話ではあるけれど、いつか俺と真夏さんが本当の親になる時が来るんだと思って少し緊張してしまった。
「真夏さん」
「冬矢さん、どうしました?」
「いつかの時のためにしっかりと稼ぎますからね! 子供が出来ても絶対に不自由な生活はさせないようにしますから!」
「え……あ、はい。それは嬉しいですが、子供の話は少し気が早いような……」
「あ……」
少し照れた顔をする真夏さんの姿に俺も少し気恥ずかしくなってくると、それを見た茉莉ちゃんが笑い始めた。
「あははっ、ママもパパもお顔まっかっかー!」
「ま、茉莉ちゃん……!」
「と、とりあえず茉莉ちゃんのお家まで案内しますね!」
「は、はい! お願いします!」
俺達は照れ隠しで大声を出す。その間、俺達の気持ちに気づいていない茉莉ちゃんはニコニコ笑っていたが、俺と真夏さんは中々顔を合わせられずにいた。そうして歩く事数分、大きなお屋敷が見えてくると、それを見た茉莉ちゃんが嬉しそうな声を上げた。
「あっ、ここだよ! 私達のお家!」
「ここが……大きな家なんだろうなとは思ってたけど、予想してたよりもでっかいな。あれ、そういえばお手伝いさんとかはいないんですか?」
「いませんよ。雇ってもいいと私は思うんですが、伯父様達の意向で自分の家は自分達で手入れをする事にしているようなんです。なので、日々の食事や買い出しも伯父様達がしていますし、送迎用の運転手さんすらいませんよ」
「お父さんとお母さんが作ってくれるご飯、とっても美味しいんだよ! パパにも食べてみてもらいたいな!」
「うん、機会があったらごちそうになろうかな。けど、こんなに広いと手入れも大変そうだな」
銀色の門の向こうに見える庭園や新築のように綺麗なお屋敷はしっかりと手入れがなされていて、松也さん達がどれだけ入念に日々手入れをしているのかわかったけれど、それを一年の間受け継ぐのがどれだけ大変なのか改めてわかった気がした。
「大丈夫ですよ、私も茉莉ちゃんもお手伝いはしますから」
「そうだよ、パパ。私もいつもお手伝いしてるから、何をすればいいのかはわかるもん!」
「そっか、それは頼もしいな。それじゃあその時はよろしくね、茉莉ちゃん」
「うん、しっかり頑張るね!」
屈みながら茉莉ちゃんの頭を撫でると、茉莉ちゃんは嬉しそうにニコニコ笑い、その姿に癒されていた時、真夏さんはコホンと咳払いをした。
「冬矢さん、私の事も撫でてくれてもいいんですよ?」
「真夏さんの事を……」
「なんて、冗談で――」
「それなら少し失礼しますね」
「え?」
俺は体を起こしてから真夏さんに向き直り、その頭に手を置いた。そして髪型を乱さないように気をつけながら頭を撫でると、真夏さんの顔色はまた赤くなってきた。
「あ、ありがとう……ござい、ます……」
「これからは真夏さんの事もたまに甘やかしますからね」
「は、はい……」
真夏さんが照れながら答え、それを見た茉莉ちゃんがクスクス笑う中、俺はそんな二人の事を愛おしく思った。そして茉莉ちゃんの家をある程度眺めた後、俺達は昼食のためにファミレスへ向けて歩き始めた。
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