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第八話
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「それじゃあ行ってきまーす」
朝食を食べ終えて出かける準備をした後、私は両親に声をかけてからドアを開けて外に出た。もう夏だからか照りつけるような陽射しが頭上から降り注ぎ、纏わりつくような熱気で額や手足からじんわりと汗が出てくる。
「ふぅ……今日も暑いなぁ。ねえ、アンジェリカはこの暑さって感じるの?」
『いえ、まったく。恐らく交代をすれば私も暑さを感じられると思いますが、自ら感じたいとは思っていないので遠慮いたします』
「まあ、だよね。さて、それじゃあそろそろ行こうと思うんだけど、たしかメイク道具や服を見に行くんだよね?」
『その通りです。因みに、梨花は着てみたいお洋服はありますか?』
「うーん……あまりないかな。前に和装が似合うんじゃないかってお母さんに言われたけど、お正月も花火大会もそういうのを着ていこうなんて思わなかったし、家にも無いんだよね」
『和装……ですか?』
アンジェリカは不思議そうに訊いてくる。よく考えてみたら、『花刻』の世界には着物なんてのは無かったはずだし、見た事もなければ聞き覚えもないんだろう。
「うん、この国で昔から着られてる着物っていうのがあるんだけど、温泉っていう地中から湧き出してきた色々な成分の入ってるお風呂に入った後なんかに着る浴衣やお正月っていう新しい年の初めに着る振り袖みたいに種類が色々あるんだ。
それでそういうのを着るのが似合う綺麗な人だと和服美人なんて言われたりしていて、洋服を着てる女の人よりも着物みたいな和服を着てる女の人の方が好きっていう男の人も少なくないみたいだよ」
『そうなのですね……では、その和服という物も見に行きましょうか。貴女のお母様が似合うだろうと言うのならば、私もその姿を見てみたいですわ』
「うーん……でも、着物って少し高いイメージがあるし、着付けっていう着物を着るための方法も出来ないといけないから、今日の内にっていうのは難しいかな」
『着付け……それならばそれも覚える事にして、貴女の着物姿を拝見するのはその時のお楽しみにしておきます』
「うん、わかった」
アンジェリカの言葉に頷きながら答えた後、私は街中へ向けて歩き始めた。出発前にも思ったように今日はそれなりに気温が高いようで噴き出してくる汗の滴は顔を伝って首元まで流れていき、その瞬間は涼しくても帰った後には汗の臭いがだいぶ気になるだろうなと歩きながら考えていた。
けれど、暑い中だったとしても歩いてみるというのは結構気分転換になるらしく、声を出さずにアンジェリカと話をしている内にまだ少し残っていたジメッとした陰鬱な気分はどこかへと消え、途中にあった自動販売機で買った冷たい飲料を飲んでいる内に私達は街へと着いていた。
週末だからか少し見回してみただけでも視界に入る人の数は多く、家族連れで楽しそうに歩く人や手を絡ませながら繋いで楽しそうに話すカップル、涼しそうな格好で歩く数人の女の子や首からかけたタオルで汗を拭きながらペットを連れて歩いている人などその種類も多かった。
『やっぱり週末だから人も多いなぁ』
『ふむ、だいぶ賑わっていますわね。私がいた国でも城下町はそれなりに賑わっていましたが、ここまでではありませんでしたし、貴女と同じで携帯電話を持っている方や耳に何かをつけながら歩いている方など向こうでは見た事が無い方も多いようです』
『この世界だと携帯電話って本来の電話の機能以外にも昨日の夜に私がやってたようにインターネットに繋げたりゲームをしたり、音楽を聴いたり写真を撮ったり出来るから持ちたい人もそれなりにいるんだよ』
『やはり世界が違えば文化も違う、という事ですわね。さて、それでは早速目的を果たしに行きましょうか、梨花』
『そうだね。この近くでそういうのを売ってるとすれば……うん、デパートが近くにあるし、まずはそこに行こうか。デパートにもアンジェリカがあまり見た事が無い物は多いし、きっと楽しいと思うよ』
『ふふ、それは楽しみですわね』
アンジェリカの楽しそうな声を聞いてクスリと笑った後、私は歩いて数分のところにあるデパートに向かい、冷房が効いていて涼しい店内を色々見て廻った。
私が予想していた通り、アンジェリカは色々な物に興味を示しては私に質問をしていて、その様子はやっぱり一般的な悪役令嬢というよりは年相応の女の子といった感じだった。
思えば、アンジェリカも皇女という立場じゃなかったら、同い年くらいの子達と服について話をしたり何の気兼ねもせずにお菓子とお茶を楽しんだりしていたわけで、私の中にいる事で皇女のアンジェリカ・ヨークから一人の女の子であるアンジェリカ・ヨークになれているのはアンジェリカにとって実は嬉しいのかもしれない。
『アンジェリカ、こうやって色々見て廻るのは楽しい?』
『ええ、とても。ドレスであれば何着も持っていましたし、ドレスやお洋服が欲しいと思ったら仕立屋を呼び、アクセサリーや本であればメイドのシャロンに言っていましたが、こういったお洋服やアクセサリーは向こうにもありませんでしたし、自分で見ながら楽しむというのは経験がなかったので』
『そっか……ねえ、アンジェリカって自分が皇女じゃなかったら良かったのにって思った事はある?』
『突然の質問ですわね……無い、と言ったら嘘になりますが、皇女として生まれた事を恨んだ事はありませんわね。皇女だったからこそ欲しいと思えた物は比較的容易に手に入りましたし、礼儀作法を学ぶ機会にも恵まれました。
それなのに皇女として生まれた事に文句を言ってしまってはバチが当たってしまいます。中にはそういう生活をしたいと思っても出来ない方もいるわけですから、考えはすれども皇女でなかった方が良かったとは思いませんし、皇女として生まれた事を誇りに思っています』
『……なるほどね』
その答えを聞いて、私はやっぱりアンジェリカは強くてすごいんだなと感じていた。恐らく、その礼儀作法を学んでいる時もだいぶ厳しく教えられていて、皇女として婚約者のクリストファーに相応しくなるためにアンジェリカは血の滲むような努力を続けてきたと思う。
けれど、皇女として生まれた事をアンジェリカは誇りに思っていて、感謝もしている。結果として婚約者には裏切られてしまったけれど、激昂したり嘆き悲しんだりせずに高貴な自分を貫き続けたアンジェリカが私には眩しく見えていた。
だけど、私だってアンジェリカと一緒に頑張り、同じような悪役令嬢になると決めたのだ。それなら私だって簡単に弱音を吐くわけにはいかないだろう。
そんな事を考えながら店内を見て廻り、とりあえず次のお店に行く事にしてデパートを出たその時、私達の視界には意外な光景が映っていた。
『おや……何やら言い争ってるようで──梨花、どうかしましたか?』
『……あそこにいるのが平太と平次、それと須藤さんだよ』
『……なるほど、そうでしたか』
私達の視線の先、そこには須藤さんを連れている平太と平次の二人が中学生だと思われる男の子を挟んで何かを怒っている光景が広がっていたのだ。
朝食を食べ終えて出かける準備をした後、私は両親に声をかけてからドアを開けて外に出た。もう夏だからか照りつけるような陽射しが頭上から降り注ぎ、纏わりつくような熱気で額や手足からじんわりと汗が出てくる。
「ふぅ……今日も暑いなぁ。ねえ、アンジェリカはこの暑さって感じるの?」
『いえ、まったく。恐らく交代をすれば私も暑さを感じられると思いますが、自ら感じたいとは思っていないので遠慮いたします』
「まあ、だよね。さて、それじゃあそろそろ行こうと思うんだけど、たしかメイク道具や服を見に行くんだよね?」
『その通りです。因みに、梨花は着てみたいお洋服はありますか?』
「うーん……あまりないかな。前に和装が似合うんじゃないかってお母さんに言われたけど、お正月も花火大会もそういうのを着ていこうなんて思わなかったし、家にも無いんだよね」
『和装……ですか?』
アンジェリカは不思議そうに訊いてくる。よく考えてみたら、『花刻』の世界には着物なんてのは無かったはずだし、見た事もなければ聞き覚えもないんだろう。
「うん、この国で昔から着られてる着物っていうのがあるんだけど、温泉っていう地中から湧き出してきた色々な成分の入ってるお風呂に入った後なんかに着る浴衣やお正月っていう新しい年の初めに着る振り袖みたいに種類が色々あるんだ。
それでそういうのを着るのが似合う綺麗な人だと和服美人なんて言われたりしていて、洋服を着てる女の人よりも着物みたいな和服を着てる女の人の方が好きっていう男の人も少なくないみたいだよ」
『そうなのですね……では、その和服という物も見に行きましょうか。貴女のお母様が似合うだろうと言うのならば、私もその姿を見てみたいですわ』
「うーん……でも、着物って少し高いイメージがあるし、着付けっていう着物を着るための方法も出来ないといけないから、今日の内にっていうのは難しいかな」
『着付け……それならばそれも覚える事にして、貴女の着物姿を拝見するのはその時のお楽しみにしておきます』
「うん、わかった」
アンジェリカの言葉に頷きながら答えた後、私は街中へ向けて歩き始めた。出発前にも思ったように今日はそれなりに気温が高いようで噴き出してくる汗の滴は顔を伝って首元まで流れていき、その瞬間は涼しくても帰った後には汗の臭いがだいぶ気になるだろうなと歩きながら考えていた。
けれど、暑い中だったとしても歩いてみるというのは結構気分転換になるらしく、声を出さずにアンジェリカと話をしている内にまだ少し残っていたジメッとした陰鬱な気分はどこかへと消え、途中にあった自動販売機で買った冷たい飲料を飲んでいる内に私達は街へと着いていた。
週末だからか少し見回してみただけでも視界に入る人の数は多く、家族連れで楽しそうに歩く人や手を絡ませながら繋いで楽しそうに話すカップル、涼しそうな格好で歩く数人の女の子や首からかけたタオルで汗を拭きながらペットを連れて歩いている人などその種類も多かった。
『やっぱり週末だから人も多いなぁ』
『ふむ、だいぶ賑わっていますわね。私がいた国でも城下町はそれなりに賑わっていましたが、ここまでではありませんでしたし、貴女と同じで携帯電話を持っている方や耳に何かをつけながら歩いている方など向こうでは見た事が無い方も多いようです』
『この世界だと携帯電話って本来の電話の機能以外にも昨日の夜に私がやってたようにインターネットに繋げたりゲームをしたり、音楽を聴いたり写真を撮ったり出来るから持ちたい人もそれなりにいるんだよ』
『やはり世界が違えば文化も違う、という事ですわね。さて、それでは早速目的を果たしに行きましょうか、梨花』
『そうだね。この近くでそういうのを売ってるとすれば……うん、デパートが近くにあるし、まずはそこに行こうか。デパートにもアンジェリカがあまり見た事が無い物は多いし、きっと楽しいと思うよ』
『ふふ、それは楽しみですわね』
アンジェリカの楽しそうな声を聞いてクスリと笑った後、私は歩いて数分のところにあるデパートに向かい、冷房が効いていて涼しい店内を色々見て廻った。
私が予想していた通り、アンジェリカは色々な物に興味を示しては私に質問をしていて、その様子はやっぱり一般的な悪役令嬢というよりは年相応の女の子といった感じだった。
思えば、アンジェリカも皇女という立場じゃなかったら、同い年くらいの子達と服について話をしたり何の気兼ねもせずにお菓子とお茶を楽しんだりしていたわけで、私の中にいる事で皇女のアンジェリカ・ヨークから一人の女の子であるアンジェリカ・ヨークになれているのはアンジェリカにとって実は嬉しいのかもしれない。
『アンジェリカ、こうやって色々見て廻るのは楽しい?』
『ええ、とても。ドレスであれば何着も持っていましたし、ドレスやお洋服が欲しいと思ったら仕立屋を呼び、アクセサリーや本であればメイドのシャロンに言っていましたが、こういったお洋服やアクセサリーは向こうにもありませんでしたし、自分で見ながら楽しむというのは経験がなかったので』
『そっか……ねえ、アンジェリカって自分が皇女じゃなかったら良かったのにって思った事はある?』
『突然の質問ですわね……無い、と言ったら嘘になりますが、皇女として生まれた事を恨んだ事はありませんわね。皇女だったからこそ欲しいと思えた物は比較的容易に手に入りましたし、礼儀作法を学ぶ機会にも恵まれました。
それなのに皇女として生まれた事に文句を言ってしまってはバチが当たってしまいます。中にはそういう生活をしたいと思っても出来ない方もいるわけですから、考えはすれども皇女でなかった方が良かったとは思いませんし、皇女として生まれた事を誇りに思っています』
『……なるほどね』
その答えを聞いて、私はやっぱりアンジェリカは強くてすごいんだなと感じていた。恐らく、その礼儀作法を学んでいる時もだいぶ厳しく教えられていて、皇女として婚約者のクリストファーに相応しくなるためにアンジェリカは血の滲むような努力を続けてきたと思う。
けれど、皇女として生まれた事をアンジェリカは誇りに思っていて、感謝もしている。結果として婚約者には裏切られてしまったけれど、激昂したり嘆き悲しんだりせずに高貴な自分を貫き続けたアンジェリカが私には眩しく見えていた。
だけど、私だってアンジェリカと一緒に頑張り、同じような悪役令嬢になると決めたのだ。それなら私だって簡単に弱音を吐くわけにはいかないだろう。
そんな事を考えながら店内を見て廻り、とりあえず次のお店に行く事にしてデパートを出たその時、私達の視界には意外な光景が映っていた。
『おや……何やら言い争ってるようで──梨花、どうかしましたか?』
『……あそこにいるのが平太と平次、それと須藤さんだよ』
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