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第九話
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「だから! 別にそういう目でこの人を見てないって言ってるじゃないですか!」
「いいや、見てたな。留衣の事をいやらしい目でなめ回すように見てたのを俺達がしっかりと見てた」
「それは間違いないな。たしかに留衣さんは可愛いからつい目を奪われるだろうけど、留衣さんを嫌な気持ちにさせるのは違うと思うぞ」
「もう……何度言えばわかるんですか!」
どうしようといった表情を浮かべる須藤さんを他所に怒りを見せる平太と平次の二人に挟まれている短い黒髪の中学生らしき男の子はとても困り果てた様子で、道行く人達もこの騒動には視線を向けていた。
そして、その多くは男の子に同情するような表情を浮かべていたけれど止めようという人はおらず、中にはまるで男の子が悪いかのように責めるような視線を向けている人もいた。
『……梨花、一つ聞いておきたいのですが、ヘイタ様とヘイジ様は貴女に対してもこのくらい過剰な反応を見せていたのですか?』
「ううん、まったく。やっぱり須藤さんへの熱に浮かされてるからあんなバカな事をしてるんじゃない? 須藤さんの表情的に別にあれは望まれてる事でもなさそうだし、普通に考えたらあんな事は出来ないしね」
『熱に浮かされている、というよりは酔っていると言うのが正しそうですわね。自分達の愛する姫に危害を加える暴漢からその身を護る騎士と言ったところでしょうか』
「騎士と呼ぶにはあまりにも頼りないけどね。さて、そろそろあの子を助けてあげたいんだけど……」
助けたい気持ちはあったけど、私の足はどうにも動こうとはしなかった。もうあの二人と関係を修復する気は無いから、さっさとあの子のところまで行って適当な言葉を並べて連れてくれば良いだけなのはわかっていても、私の足は中々動いてくれなかった。
「……やっぱり、まだ私の中にはあの二人につけられた心の傷があるみたい」
『それは仕方ありませんわ。貴女は辛い経験をしたわけですから、すぐにはどうにも出来ませんわよ』
「でも、あのまま放ってはおけないし……」
『ならば、私と交代なさい。その心の傷を隠すために扉がしまってしまう貴女ではなく何の因縁もない私であれば問題はないはずですから』
「アンジェリカ……うん、お願い」
『お願いされました』
クスリと笑いながら言うアンジェリカの言葉が聞こえた後、私達は交代した。交代し終えると、アンジェリカはそのまま四人へと近づき、男の子の肩にポンと手を置く。
「えっ……?」
「……ここにいたのね。さあ、お兄さんが探しているようだから早く行きましょう」
「おい、アンタ。何を勝手な──って、誰かと思えば梨花じゃないか」
「ああ、本当だ。いつまでも俺達にすり寄ってきては俺達と留衣さんの邪魔ばかりしてくる梨花さんだ。相変わらずつまらない顔をしてるね」
平次の言葉にアンジェリカは一瞬イラッとしたようだったけど、すぐに気持ちを落ち着けると優しく微笑みながら男の子に話しかけた。
「何か聞こえた気がするけど気にせずに行きましょう。どうせ気のせいなのだから」
「あ? おい、調子のってんじゃねぇ──」
そう言いながら平太がアンジェリカの肩を掴もうとした時、アンジェリカはふぅと息をついてから男の子の肩に載せていた手を離し、素早く体を起こして平太の顔にビンタをした。
「ぐぅっ!?」
「なっ!?」
「えっ!?」
パァンという小気味の良い音が響き、平次と須藤さんが驚く中で平太はビンタの衝撃で尻餅をつき、何が起こったかわからない顔で赤くなった頬を押さえる平太をアンジェリカは見下ろした。
顔が見えなくても明らかに平太に対して冷たい目をしているのはわかる程の雰囲気を出しており、さっきまでざわついていた周囲の人達もアンジェリカを恐れるかのように静まり返っていた。
『うわぁ……すごい良い音だったね。アンジェリカ、良い感じに体重移動をした感じだったけど、何かやってた?』
『……剣術などを少々。嗜む程度ではありますが』
『嗜む程度でこの威力はすごいね。アンジェリカ、ナイスビンタ!』
『お褒め頂き光栄ですわ』
私達が会話をしていると、平太は未だに何が起きたかわかっていない様子で声を震わせていた。
「な……何が起きたんだよ……?」
「……その程度も理解出来ないくせに、よく人の事をバカにしたり年下を虐めたり出来たわね。この様子だとその頭はいつもイヤらしい事しか考えてないのでしょう? いや、考えられない、と言った方が正しいのかしら? そこでボーッと立っているだけの貴方の幼稚な弟と一緒で連れの女の子相手に盛ってばかりのようだから」
「う、うるせぇ……! 梨花の分際で──」
「……そうやって相手を常に下に見ているから痛い目に遭うのよ。それもわからないのかしら。ほんとどうしてこんな男が仮にも私の幼馴染みなのかわからないわね」
「な、な……!」
「まあ、その程度のおつむしかないのなら、そのまま地面に座っていた方がマシね。邪魔なのは変わらないけど、多少はマシでしょう。邪魔なのは変わらないけれど」
まったく怯む事なくアンジェリカが冷たい声で言い続けると、平太と平次を見る周囲の目が冷たく突き刺すような物に変わり、その視線に二人が怯えた様子を見せる中、アンジェリカは次に須藤さんに視線を向けた。
「貴女もよ、スドウさん。どうしてそこの愚か者達を止めなかったの?」
「え……だ、だって……」
「だって、ではないわ。少なくとも、隣の家の私にも聞こえる程の声を出しながら何度もまぐわう程の仲なのでしょう? それなら、貴女はこの二人の愚行を止めるだけの責任があるの。こうして一緒に出掛けているのだから、連れの面倒くらいしっかりと見なさい。
言いがかりをつけて年下の男の子を囲みながら圧をかける程、憐れでどうしようもない男達なのだから、手綱をしっかりと握っていないと、今のようにいらない面倒事を起こしたりすれ違った女性に襲いかかったりするかもしれないわ。貴女が“理解”しているように欲求には抗えないようだから」
須藤さんに対しても調子を変えずにアンジェリカが言うと、須藤さんはとても驚いた様子でアンジェリカを見つめていた。体は私のままだから、そんな事を言われるのはやっぱり予想外だったのかもしれない。
須藤さんの反応からそんな事を考えていると、一人静かにしていた平次はハッとしてから須藤さんの手を掴み、突然手を掴まれた事で須藤さんは驚いた様子で平次を見た。
「平次君……?」
「……行こう。ほら、兄貴も行くぞ」
「あ、ああ……」
まだボーッとした様子で答えながら平太が立ち上がり、三人が去っていくと、見ていた人達からは拍手が起こったが、アンジェリカは特に嬉しそうにはせずに息をついた。
『ふぅ……』
『アンジェリカ、お疲れ様。すごくカッコよかったよ』
『あの程度、普通ですわ。梨花もいずれはあれくらい言えるようにならないといけないのだから、少しずつ語彙も増やしていきなさい。良いですわね?』
『はーい。さてと、それじゃあそろそろその子とも話をしないとね』
『では、また交代しましょうか。私よりも貴女の方が落ち着かせるのは得意だと思いますし』
『そうかなぁ……まあ、そう言ってもらえるのは嬉しいし、少し頑張ってみるよ』
『ええ』
アンジェリカが返事をした後、私達は再び交代し、不思議そうに私を見る男の子に話しかけた。
「大丈夫だった?」
「あ……はい、大丈夫です。あの……助けて頂きありがとうございました」
「どういたしまして。それにしても……言いがかりをつけて二人で絡むなんて本当に最低。認めたくないけど、一応幼馴染みだし、怖がらせちゃったのは謝るよ。本当にごめんね」
「い、いえ……お姉さんが謝る事じゃ──」
その時、男の子のお腹から音が鳴り、その音からお腹が減ったんだと察していると、男の子は少し恥ずかしそうにお腹に手を当てた。
「す、すみません……」
「ふふっ、いいよ。そろそろお昼だったし、お腹が鳴っても仕方ないよ」
「お姉さん……あの、よかったらお礼に昼食を奢らせてもらえませんか?」
「えっ……そんなの別に良いよ。それ目当てで助けたわけじゃないし」
それもあったけど、年下の子に奢ってもらうのは申し訳なかったし、あの三人の件であまり他人の事を信用出来なくなってたのもあった。
けれど、男の子は一歩も譲らない様子で私を見つめており、根負けした私はため息をついてから微笑んだ。
「わかった。それじゃあお言葉に甘えようかな」
「あ、ありがとうございます……! それじゃあ行きましょうか」
「うん」
返事をした後、少し緊張した様子の男の子の後に続いて私は野次馬もいなくなって少し静かになった街の中を歩き始めた。
「いいや、見てたな。留衣の事をいやらしい目でなめ回すように見てたのを俺達がしっかりと見てた」
「それは間違いないな。たしかに留衣さんは可愛いからつい目を奪われるだろうけど、留衣さんを嫌な気持ちにさせるのは違うと思うぞ」
「もう……何度言えばわかるんですか!」
どうしようといった表情を浮かべる須藤さんを他所に怒りを見せる平太と平次の二人に挟まれている短い黒髪の中学生らしき男の子はとても困り果てた様子で、道行く人達もこの騒動には視線を向けていた。
そして、その多くは男の子に同情するような表情を浮かべていたけれど止めようという人はおらず、中にはまるで男の子が悪いかのように責めるような視線を向けている人もいた。
『……梨花、一つ聞いておきたいのですが、ヘイタ様とヘイジ様は貴女に対してもこのくらい過剰な反応を見せていたのですか?』
「ううん、まったく。やっぱり須藤さんへの熱に浮かされてるからあんなバカな事をしてるんじゃない? 須藤さんの表情的に別にあれは望まれてる事でもなさそうだし、普通に考えたらあんな事は出来ないしね」
『熱に浮かされている、というよりは酔っていると言うのが正しそうですわね。自分達の愛する姫に危害を加える暴漢からその身を護る騎士と言ったところでしょうか』
「騎士と呼ぶにはあまりにも頼りないけどね。さて、そろそろあの子を助けてあげたいんだけど……」
助けたい気持ちはあったけど、私の足はどうにも動こうとはしなかった。もうあの二人と関係を修復する気は無いから、さっさとあの子のところまで行って適当な言葉を並べて連れてくれば良いだけなのはわかっていても、私の足は中々動いてくれなかった。
「……やっぱり、まだ私の中にはあの二人につけられた心の傷があるみたい」
『それは仕方ありませんわ。貴女は辛い経験をしたわけですから、すぐにはどうにも出来ませんわよ』
「でも、あのまま放ってはおけないし……」
『ならば、私と交代なさい。その心の傷を隠すために扉がしまってしまう貴女ではなく何の因縁もない私であれば問題はないはずですから』
「アンジェリカ……うん、お願い」
『お願いされました』
クスリと笑いながら言うアンジェリカの言葉が聞こえた後、私達は交代した。交代し終えると、アンジェリカはそのまま四人へと近づき、男の子の肩にポンと手を置く。
「えっ……?」
「……ここにいたのね。さあ、お兄さんが探しているようだから早く行きましょう」
「おい、アンタ。何を勝手な──って、誰かと思えば梨花じゃないか」
「ああ、本当だ。いつまでも俺達にすり寄ってきては俺達と留衣さんの邪魔ばかりしてくる梨花さんだ。相変わらずつまらない顔をしてるね」
平次の言葉にアンジェリカは一瞬イラッとしたようだったけど、すぐに気持ちを落ち着けると優しく微笑みながら男の子に話しかけた。
「何か聞こえた気がするけど気にせずに行きましょう。どうせ気のせいなのだから」
「あ? おい、調子のってんじゃねぇ──」
そう言いながら平太がアンジェリカの肩を掴もうとした時、アンジェリカはふぅと息をついてから男の子の肩に載せていた手を離し、素早く体を起こして平太の顔にビンタをした。
「ぐぅっ!?」
「なっ!?」
「えっ!?」
パァンという小気味の良い音が響き、平次と須藤さんが驚く中で平太はビンタの衝撃で尻餅をつき、何が起こったかわからない顔で赤くなった頬を押さえる平太をアンジェリカは見下ろした。
顔が見えなくても明らかに平太に対して冷たい目をしているのはわかる程の雰囲気を出しており、さっきまでざわついていた周囲の人達もアンジェリカを恐れるかのように静まり返っていた。
『うわぁ……すごい良い音だったね。アンジェリカ、良い感じに体重移動をした感じだったけど、何かやってた?』
『……剣術などを少々。嗜む程度ではありますが』
『嗜む程度でこの威力はすごいね。アンジェリカ、ナイスビンタ!』
『お褒め頂き光栄ですわ』
私達が会話をしていると、平太は未だに何が起きたかわかっていない様子で声を震わせていた。
「な……何が起きたんだよ……?」
「……その程度も理解出来ないくせに、よく人の事をバカにしたり年下を虐めたり出来たわね。この様子だとその頭はいつもイヤらしい事しか考えてないのでしょう? いや、考えられない、と言った方が正しいのかしら? そこでボーッと立っているだけの貴方の幼稚な弟と一緒で連れの女の子相手に盛ってばかりのようだから」
「う、うるせぇ……! 梨花の分際で──」
「……そうやって相手を常に下に見ているから痛い目に遭うのよ。それもわからないのかしら。ほんとどうしてこんな男が仮にも私の幼馴染みなのかわからないわね」
「な、な……!」
「まあ、その程度のおつむしかないのなら、そのまま地面に座っていた方がマシね。邪魔なのは変わらないけど、多少はマシでしょう。邪魔なのは変わらないけれど」
まったく怯む事なくアンジェリカが冷たい声で言い続けると、平太と平次を見る周囲の目が冷たく突き刺すような物に変わり、その視線に二人が怯えた様子を見せる中、アンジェリカは次に須藤さんに視線を向けた。
「貴女もよ、スドウさん。どうしてそこの愚か者達を止めなかったの?」
「え……だ、だって……」
「だって、ではないわ。少なくとも、隣の家の私にも聞こえる程の声を出しながら何度もまぐわう程の仲なのでしょう? それなら、貴女はこの二人の愚行を止めるだけの責任があるの。こうして一緒に出掛けているのだから、連れの面倒くらいしっかりと見なさい。
言いがかりをつけて年下の男の子を囲みながら圧をかける程、憐れでどうしようもない男達なのだから、手綱をしっかりと握っていないと、今のようにいらない面倒事を起こしたりすれ違った女性に襲いかかったりするかもしれないわ。貴女が“理解”しているように欲求には抗えないようだから」
須藤さんに対しても調子を変えずにアンジェリカが言うと、須藤さんはとても驚いた様子でアンジェリカを見つめていた。体は私のままだから、そんな事を言われるのはやっぱり予想外だったのかもしれない。
須藤さんの反応からそんな事を考えていると、一人静かにしていた平次はハッとしてから須藤さんの手を掴み、突然手を掴まれた事で須藤さんは驚いた様子で平次を見た。
「平次君……?」
「……行こう。ほら、兄貴も行くぞ」
「あ、ああ……」
まだボーッとした様子で答えながら平太が立ち上がり、三人が去っていくと、見ていた人達からは拍手が起こったが、アンジェリカは特に嬉しそうにはせずに息をついた。
『ふぅ……』
『アンジェリカ、お疲れ様。すごくカッコよかったよ』
『あの程度、普通ですわ。梨花もいずれはあれくらい言えるようにならないといけないのだから、少しずつ語彙も増やしていきなさい。良いですわね?』
『はーい。さてと、それじゃあそろそろその子とも話をしないとね』
『では、また交代しましょうか。私よりも貴女の方が落ち着かせるのは得意だと思いますし』
『そうかなぁ……まあ、そう言ってもらえるのは嬉しいし、少し頑張ってみるよ』
『ええ』
アンジェリカが返事をした後、私達は再び交代し、不思議そうに私を見る男の子に話しかけた。
「大丈夫だった?」
「あ……はい、大丈夫です。あの……助けて頂きありがとうございました」
「どういたしまして。それにしても……言いがかりをつけて二人で絡むなんて本当に最低。認めたくないけど、一応幼馴染みだし、怖がらせちゃったのは謝るよ。本当にごめんね」
「い、いえ……お姉さんが謝る事じゃ──」
その時、男の子のお腹から音が鳴り、その音からお腹が減ったんだと察していると、男の子は少し恥ずかしそうにお腹に手を当てた。
「す、すみません……」
「ふふっ、いいよ。そろそろお昼だったし、お腹が鳴っても仕方ないよ」
「お姉さん……あの、よかったらお礼に昼食を奢らせてもらえませんか?」
「えっ……そんなの別に良いよ。それ目当てで助けたわけじゃないし」
それもあったけど、年下の子に奢ってもらうのは申し訳なかったし、あの三人の件であまり他人の事を信用出来なくなってたのもあった。
けれど、男の子は一歩も譲らない様子で私を見つめており、根負けした私はため息をついてから微笑んだ。
「わかった。それじゃあお言葉に甘えようかな」
「あ、ありがとうございます……! それじゃあ行きましょうか」
「うん」
返事をした後、少し緊張した様子の男の子の後に続いて私は野次馬もいなくなって少し静かになった街の中を歩き始めた。
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