氷の薔薇は愛に目覚める~婚約破棄された令嬢と救国の王子~

イアペコス

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愛の奇跡 4

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「嘘よ…!嘘よ、嘘よ、嘘よっ!!そんなはずは、絶対にない…!ルシアン様が…!わたくしの、愛するルシアン様が、こんな、暗くて冷たい、そして誰もいないような場所で…!そんなこと、あっていいはずがない…!神様がいるのなら、そんな非道なことを、お許しになるはずがないわ…!」
エリザベスは、ゲルハルトの、その、あまりにも残酷な言葉を、まるで聞かなかったかのように、あるいは、それを信じることを、その魂が完全に拒絶するかのように、必死で、そして狂ったように否定し、ルシアンの、もはや生命の温もりさえも感じられないかのように冷たくなった身体に、まるで溺れる者が最後の藁にもすがるかのように、必死でしがみつき、その、かつては自分を優しく抱きしめてくれた名を、何度も、何度も、そして声が枯れ果てるまで、まるで狂人のように呼び続けた。しかし、彼の、その美しいアイスブルーの瞳が、再び開かれることは、決してなく、その、かつては愛の言葉を囁いてくれた唇から、彼女の、その愛おしい名を呼ぶ声が、再び発せられることもなかった。
絶望が、今度こそ、本当に、そして完全に、エリザベスの、その、もはや限界を超えて疲れ果て、そして傷つききった心を、まるで底なしの、暗く冷たい深淵のように、完全に、そして永遠に覆い尽くそうとしていた。全ての戦いに、ようやく、そして劇的に勝利し、全ての、失われたはずのものを、取り戻したはずなのに、その、最も大切で、そして何よりも、そして誰よりもかけがえのない、ただ一つの、そして絶対的な存在を、永遠に失ってしまったとしたら、一体、この勝利に、そしてこれからの人生に、何の意味があるというのだろう。もはや、何の意味も、そして何の価値もないではないか。
彼女の、その美しい瞳から、熱く、そしてしょっぱい、そして何よりも絶望的な涙が、もはや、とめどなく、そして何の抑制もなく溢れ出し、ルシアンの、その、あまりにも冷たく、そしてあまりにも無表情な、しかしそれでもなお美しい白い頬を、まるで最後の別れのキスのように、次から次へと濡らした。
(ああ、神様…!もし、本当にあなたが、この世界に存在するのならば…なぜ…なぜ、このような、あまりにも残酷で、そしてあまりにも理不尽な試練を、私たちに、そして彼に、お与えになるのですか…?彼を…彼だけは、どうか、どうかお助けくださいませ…!この、わたくしの、もはや何の価値もない命と、そして魂と引き換えにしても…構いませんから…!)

その、もはや全ての希望が潰え、エリザベスの心が、完全な暗黒と虚無に飲み込まれようとした、まさにその、絶望の淵の、最後の瞬間だった。エリザベスの、もはや何も考えられなくなっていたはずの脳裏に、かつて、あの希望の地エルム村で、ルシアンが、彼女の、凍てついた心を溶かすかのように、その温かい笑顔と共に、優しく、そして力強く語ってくれた言葉が、まるで天からの啓示のように、あるいは、彼の魂からの最後のメッセージのように、鮮やかに、そして力強く蘇った。
『運命というものは、決して、誰かによって与えられるものではない。それは、自分自身の、その強い意志と、そして勇気ある選択によって、自らの手で切り開いていくものなのだ、エリザベス。君が、心の底から『悪役令嬢ではない、ただの、愛を求める一人の人間なのだ』と、強く、そして純粋に選択すれば、君は、その瞬間から、もう決して、悪役令嬢などではありえないのだ。そして…本当の、ありのままの君は、私がこの世で知る限り、誰よりも優しく、誰よりも賢明で、そして誰よりも、その魂が美しい女性だ。それは、まるで、人が、本当に、心の底から誰かを愛するということに、どこか似ているのかもしれない。自分自身を偽らず、全ての仮面を脱ぎ捨て、その、ありのままの、時には弱く、時には脆い心を開いた時、人間は、そして君は、本当の、そして何よりも美しい輝きを、その魂から放つのだと、私は信じている』
そして、あの、血染めの、しかし彼の愛と魂が込められた最後の手紙の、あの、彼女の心を永遠に焦がし続けるであろう、熱く燃えるような言葉。
『私は、君を、エリザベスを、愛している。この世の、どんな美しい、そしてどんな情熱的な言葉をもってしても、どんな壮大な、そしてどんな感動的な詩をもってしても、到底、その百分の一さえも表現することなどできないほど、深く、そして永遠に、そしてただひたすらに、狂おしいほどに、君だけを、心の底から愛している。この、私の、君への、決して揺らぐことのない、そして何ものにも汚されることのない絶対的な愛こそが、君を、どんな困難や、どんな悲しみからも守り、そして君に、どんな絶望や、どんな強大な敵をも打ち破る、無限の力を与える、真実の、そしてこの世で最も強力で、そして最も美しい力となることを、私は、この、もはや尽きようとしている命の、最後の残り火の全てを懸けて、心の底から、そして魂の全てを懸けて信じている』
愛…真実の力…そして、決して諦めないという、強い意志…。
エリザベスは、まるで暗闇の中で、遠くにかすかな光を見出したかのように、はっと、その、涙で濡れた顔を上げた。彼女の、もはや全ての光を失ったかのように見えた瞳の奥に、再び、ほんのわずかな、しかし消えることのない、まるで嵐の中の灯台の光のような、確かな光が、奇跡のように灯った。諦めてはいけない。まだ、絶対に、諦めてはいけない!ルシアンが、自分を信じてくれたように、自分も、彼を、そして愛の力を、最後まで信じ抜かなければならない!
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