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53話 事後処理と我が家のルール
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全員が一息つくと、事後処理が行われた。
まず復帰したクリスタさんの全体回復魔法で傷を癒してもらい、モーディーンさん達が第一第二班を指揮してドラゴンフライ戦のドロップ品を回収。
湖に落ちた物は回収できないのがもったいなかったが、それでもかなりの量になっていた。
第一第二班の連中が全部俺達に譲ってくれると言ってくれたが、今のところお金には困っていないし、彼らの装備が強化されることの方がライシーンの街全体のためにも有益なので、回収できたドラゴンフライカード7枚をもらう代わりに他は第1~第5PT+フィローラで分けてくれとぬけぬけとのたまい了承してもらえた。
俺にドロップ品全てを渡すとギルドの報酬分のみの収入しかないところを、ドロップアイテムを譲られ報酬以上のお金が手に入る第1~第5PT+フィローラ。
そして俺は31人に恩を売りつつ、おいしい所をちゃっかり頂けるという一石二鳥の名案である。
カードおいしいです。
ドラゴンフライカード
敏捷増加(中)二枚で増加(大)
うん、これはその内必要になるはずだ。
それとズワローグの凶器である金棒も貰える事になった。
ズワローグの巨体が使ってたから金棒と呼んでいたが、実際は金棒と言うより巨大な棒状の金属塊な訳だが、どうすんだよこれと思いながら収納袋様で回収……出来なかった。
レベルを上げれば行けるかな?
〈アイテム収納空間Lv2〉にしたら入ってくれた。
基準がいまいち分らん。
検証するのも面倒だし、入らなくなったらその都度レベルを上げていけばいいだろう。
金棒は……モリーさんに渡せばどうにかしてくれるかな?
こうしてドラゴンフライ討伐という名目の初心者強化合宿メインイベントは終了した。
3日目の朝、かなりの大事件が発生した。
というのも、俺達が寝ている間にミネルバの身体が急激に成長していたのだ。
どれくらい急激かと言うと、人間よりも明らかに小さかった幼女の顔が、小顔の少女程になり、身体にいたってはもうダチョウと同じくらいのサイズにまで成長していたのだ。
そして胸に生えていた羽毛が抜け落ち、形の良いおぱーいが露になっている。
リシアやクク程ではないが、これはこれで良いものだ。
まぁ全体的な形状は、頭と胸以外は相変わらずのリアルガチな猛禽だが。
「魔物にはレベルが上がることで急激な成長を見せる者もいますので」
とは神獣ククのお言葉。
「じゃぁ幼い魔物をレベル上げに連れ出せば、案外早く戦力が拡充できそうだな」
「その分餌代もかさみますし、お世話も大変ですよ? 散歩とかは狩りで運動させればいいでしょうけど、体を洗ったり寝床も清潔にしなきゃですし」
「ぐっ……」
リシアの指摘に言葉を詰まらせてしまう。
1~2匹ならまだいいが、それ以上となってくるとさすがに面倒見切れない。
とりあえずミネルバの胸を隠さなければと手拭いを二枚繋げて胸に巻いていたところ、もっとすごい変化が起きていた。
「お父様、胸が苦しいです……」
「ミネルバが喋った!?」
人語を解するようになっていた。
……え、今日本語だった?
試しに〈人族共用語〉を外して話しかけたところ、普通に日本語で返された。
「日本語まで話せるだと……!」
「pぉきじゅhygtfrですぁq」
「ん? 今なんて?」
「こちらの言葉でも話せますと言いました……」
「マジか」
まさかの2言語習得に驚いていると、ククが何やら話しかけて来たが、言語スキルを全て外している俺には全く分からない。
再習得しようとステータスウィンドウを開らこうとしたら、そのククへ向かってミネルバがボソボソと話しかける。
ククもそれに頷き納得顔になっている。
魔物の言葉まで解するだと!?
この子はスペシャルなのよ……!
さらに驚く俺へ、ミネルバは相変わらず眠たげな眼差しで胸を逸らして勝ち誇った。
可愛いので撫でてあげる。
その後、帰路にてまたしても致命的なへまをやらかした。
村で一泊してから早朝に竜車でライシーンへの帰路についたのだが、竜車のことをすっかり忘れていた俺は、しっかりと朝食を取ってしまい、竜車の上から土がむき出しで草すら生えていない道に栄養を与えるという限りなく無駄なお仕事をしてしまった。
私ってホント馬鹿。
街に到着し、冒険者ギルド前で解散の運びとなったのだが、第三班全員と連絡先の交換を申し出てくれたのでありがたく承諾する。
彼らの場所がバラけているは目印になる物が無いはで、少し面倒くさかった。
だが、俺の家は冒険者ギルドの近くでモリーさんのお店の真裏にあり、加えてモリーさんのお店はこの町でも有名と有って、教えた瞬間皆が「あぁ、あそこか」とすぐに理解された。
彼らと別れた後、ギルドで報酬をもらったのだが、その金額がおかしかった。
「報酬の10万飛んで300カパーです」
まてい、なんでそんなおかしな額になってるんだ?
何の冗談だと思い理由を聞いてみたところ、〈急募・魔物討伐 タンザス村を襲撃した謎の魔物の討伐。 討伐報酬10万カパー ☆☆☆☆〉の報酬込みだそうだ。
コレ原因はワニだったのね。
レスティー達に分配しないとだなぁ。
報酬を受け取ったら冒険者カードの登録更新カウンターに行くよう言い渡されたので、メインジョブと称号を弄ってから更新してもらう。
トシオ ☆☆☆☆
ファイターLv50
☆が1つ飛び越えていきなりのランク4である。
星の数がなんかソシャゲーの中級レアリティみたい……。
SR ☆☆☆☆
イチノセ トシオ
弱そう(確信)
これ絶対育成されもせずに倉庫の隅で埃被ってるやつだわ。
いやいや、そんなことはどうでもいい、冒険者ランクが4って事は、冒険者スキル〈大規模PT作成〉が出来るって事か!?
47人人外ケモ耳ハーレムPTも夢じゃないな……。
嫁47人とか、モンスターPTとはまた別の面倒臭さしかしてこないからパス。
夜のお相手だけで日が明けるどころか太陽が昇りそうだわ。
あまり現実的ではないなと結論付けたところで、モーディーンさん達の姿を確認する。
挨拶に行くと、今回のことで互いにお礼のキャッチボールを発生させてから分かれた。
マルグリットさんのフルフェイスのヘルムの下に隠されていた素顔を拝見させてもらったが、めちゃくちゃ美少女だった。
顔はすごく可愛いんだけど、首から下が完全にボディビルダーの肉体だったので、食指がピクリとも動かないよママン。
レンさんが見たらどんな反応をするのか少し見たい気もするが。
そんなこんなで、昼を回ったくらいに我が家へ到着した。
「ただいまー」
「お帰りなさいトシオさん。皆もお疲れ様」
二番目の愛妻にして我が家の守護神ー、いや、守護仏様であるローザが、態々玄関まで来てくれると、仏の笑みを浮かべて汗まみれで汚れた俺を構わずハグしてくれた。
あぁ、観音様の抱擁力とこの肉厚がたまらない……。
っと、いけない、堪能している場合ではなかった。
俺はローザのぷっくりとした魅惑の唇に軽めのキスをしてから風呂場に向かうと、俺の次にリシアがうっとり顔でローザに抱きつき、更にその後にトトとミネルバが順にローザに抱きついてそのふくよかさを満喫した。
トトは名残惜しそうに身体を離し、ミネルバを連れて風呂場の裏口に回って行く。
ミネルバを見ても一切驚かずに受け入れちゃうローザの大らかさがすごい。
……ってあれ、ククは?
あぁ、そういえばククはまだローザに抱きしめてもらっていないのか。
なら家に帰ったらローザと抱擁をするというルールをスキンシップとして定着させておこう。
俺はローザを連れて風呂場の裏口を開け、クク達を招き入れる。
「えー、我が家のルールを発表します。家に帰ってきたら、お風呂で汚れを落とし、俺達の帰るべき家を守ってくれているローザへの感謝を込めて、抱きしめることとします」
「賛成です!」
リシアが率先して賛同すると、トトとミネルバもうんうんと力強く頷き、ククだけがそのルールに困惑する。
「あらあら、それは大変ですわね、どうしましょう?」
「なにも心配はいらないわローザちゃん。ローザちゃんはただ出迎えて抱きしめてくれるだけで良いから!」
リシアが熱弁で説得しているその後ろで、俺は風呂を沸かし始める。
「さぁクク、ローザちゃんに感謝の抱擁よ」
「は、はぁ……あっ、これはすごいです……」
トトの時と同じようにローザの肉体に溺れていくクク。
こうして我が家のルールが新たに生まれたのであった。
仏の顔に淫魔の様な中毒性のある魅惑の肉体を持つ女が、次々と我が家の女たちを懐柔していく。
俺は知らずのうちにとんでもない魔物を目覚めさせてしまったようだ!
馬鹿なことを考えながらお風呂を沸かし終えると全員で入浴タイムを満喫する。
満喫したのはお湯だけではなかったが。
リシア達と身を重ねていると、それに当てられたミネルバまで求めて来たためその体をじっくりと味会わせていただいた。
まったく、人外娘は最高だぜ。
リシアちローザも全然負けてはいないけど。
でも、上半身が人間ってだけで、普通に猛禽でもいけるもんだな。
こっちの世界に来る前からそれを望んでいただけに、始末に負えないと自分でも自覚する。
そしてミネルバだが、淫らな牝の顔して足を開く猛禽のもこもこのお尻が、俺の目にはとても淫靡に映った。
行為中に「お父様、お父様……!」と耳元で囁かれ続けたため、とてもいけない事をしている気がして余計に興奮させられる。
目覚めてはいけない何かに目覚めそう。
湯船にのんびりと浸かり一息着いたところで、生きててよかったと心の底から実感する。
目の前を水鳥の様に水面に浮かんでるいるミネルバに、黄色いアヒルのおもちゃを連想してしまい、んふっと鼻から息が漏れた。
昼食はモリーさん親子を交えてのローザの家庭料理で更に心をほぐし、モリーさん達をお店に見送ってから皆で寄り添ってくつろいだ。
見送るついでにミネルバの爪で床が傷つくため爪カバーをモリーさんに頼んだら、モティナがすぐに持ってきてくれたので頭を撫でてあげる。
良い子だねー可愛いねー。
完全にペット扱いだが、当のモティナは嬉しそうに撫でられていた。
少し心が痛い。
こうして俺達の二泊三日の合宿は幕を閉じた。
もうあんなギリギリの戦いは遠慮願いたいところである。
まず復帰したクリスタさんの全体回復魔法で傷を癒してもらい、モーディーンさん達が第一第二班を指揮してドラゴンフライ戦のドロップ品を回収。
湖に落ちた物は回収できないのがもったいなかったが、それでもかなりの量になっていた。
第一第二班の連中が全部俺達に譲ってくれると言ってくれたが、今のところお金には困っていないし、彼らの装備が強化されることの方がライシーンの街全体のためにも有益なので、回収できたドラゴンフライカード7枚をもらう代わりに他は第1~第5PT+フィローラで分けてくれとぬけぬけとのたまい了承してもらえた。
俺にドロップ品全てを渡すとギルドの報酬分のみの収入しかないところを、ドロップアイテムを譲られ報酬以上のお金が手に入る第1~第5PT+フィローラ。
そして俺は31人に恩を売りつつ、おいしい所をちゃっかり頂けるという一石二鳥の名案である。
カードおいしいです。
ドラゴンフライカード
敏捷増加(中)二枚で増加(大)
うん、これはその内必要になるはずだ。
それとズワローグの凶器である金棒も貰える事になった。
ズワローグの巨体が使ってたから金棒と呼んでいたが、実際は金棒と言うより巨大な棒状の金属塊な訳だが、どうすんだよこれと思いながら収納袋様で回収……出来なかった。
レベルを上げれば行けるかな?
〈アイテム収納空間Lv2〉にしたら入ってくれた。
基準がいまいち分らん。
検証するのも面倒だし、入らなくなったらその都度レベルを上げていけばいいだろう。
金棒は……モリーさんに渡せばどうにかしてくれるかな?
こうしてドラゴンフライ討伐という名目の初心者強化合宿メインイベントは終了した。
3日目の朝、かなりの大事件が発生した。
というのも、俺達が寝ている間にミネルバの身体が急激に成長していたのだ。
どれくらい急激かと言うと、人間よりも明らかに小さかった幼女の顔が、小顔の少女程になり、身体にいたってはもうダチョウと同じくらいのサイズにまで成長していたのだ。
そして胸に生えていた羽毛が抜け落ち、形の良いおぱーいが露になっている。
リシアやクク程ではないが、これはこれで良いものだ。
まぁ全体的な形状は、頭と胸以外は相変わらずのリアルガチな猛禽だが。
「魔物にはレベルが上がることで急激な成長を見せる者もいますので」
とは神獣ククのお言葉。
「じゃぁ幼い魔物をレベル上げに連れ出せば、案外早く戦力が拡充できそうだな」
「その分餌代もかさみますし、お世話も大変ですよ? 散歩とかは狩りで運動させればいいでしょうけど、体を洗ったり寝床も清潔にしなきゃですし」
「ぐっ……」
リシアの指摘に言葉を詰まらせてしまう。
1~2匹ならまだいいが、それ以上となってくるとさすがに面倒見切れない。
とりあえずミネルバの胸を隠さなければと手拭いを二枚繋げて胸に巻いていたところ、もっとすごい変化が起きていた。
「お父様、胸が苦しいです……」
「ミネルバが喋った!?」
人語を解するようになっていた。
……え、今日本語だった?
試しに〈人族共用語〉を外して話しかけたところ、普通に日本語で返された。
「日本語まで話せるだと……!」
「pぉきじゅhygtfrですぁq」
「ん? 今なんて?」
「こちらの言葉でも話せますと言いました……」
「マジか」
まさかの2言語習得に驚いていると、ククが何やら話しかけて来たが、言語スキルを全て外している俺には全く分からない。
再習得しようとステータスウィンドウを開らこうとしたら、そのククへ向かってミネルバがボソボソと話しかける。
ククもそれに頷き納得顔になっている。
魔物の言葉まで解するだと!?
この子はスペシャルなのよ……!
さらに驚く俺へ、ミネルバは相変わらず眠たげな眼差しで胸を逸らして勝ち誇った。
可愛いので撫でてあげる。
その後、帰路にてまたしても致命的なへまをやらかした。
村で一泊してから早朝に竜車でライシーンへの帰路についたのだが、竜車のことをすっかり忘れていた俺は、しっかりと朝食を取ってしまい、竜車の上から土がむき出しで草すら生えていない道に栄養を与えるという限りなく無駄なお仕事をしてしまった。
私ってホント馬鹿。
街に到着し、冒険者ギルド前で解散の運びとなったのだが、第三班全員と連絡先の交換を申し出てくれたのでありがたく承諾する。
彼らの場所がバラけているは目印になる物が無いはで、少し面倒くさかった。
だが、俺の家は冒険者ギルドの近くでモリーさんのお店の真裏にあり、加えてモリーさんのお店はこの町でも有名と有って、教えた瞬間皆が「あぁ、あそこか」とすぐに理解された。
彼らと別れた後、ギルドで報酬をもらったのだが、その金額がおかしかった。
「報酬の10万飛んで300カパーです」
まてい、なんでそんなおかしな額になってるんだ?
何の冗談だと思い理由を聞いてみたところ、〈急募・魔物討伐 タンザス村を襲撃した謎の魔物の討伐。 討伐報酬10万カパー ☆☆☆☆〉の報酬込みだそうだ。
コレ原因はワニだったのね。
レスティー達に分配しないとだなぁ。
報酬を受け取ったら冒険者カードの登録更新カウンターに行くよう言い渡されたので、メインジョブと称号を弄ってから更新してもらう。
トシオ ☆☆☆☆
ファイターLv50
☆が1つ飛び越えていきなりのランク4である。
星の数がなんかソシャゲーの中級レアリティみたい……。
SR ☆☆☆☆
イチノセ トシオ
弱そう(確信)
これ絶対育成されもせずに倉庫の隅で埃被ってるやつだわ。
いやいや、そんなことはどうでもいい、冒険者ランクが4って事は、冒険者スキル〈大規模PT作成〉が出来るって事か!?
47人人外ケモ耳ハーレムPTも夢じゃないな……。
嫁47人とか、モンスターPTとはまた別の面倒臭さしかしてこないからパス。
夜のお相手だけで日が明けるどころか太陽が昇りそうだわ。
あまり現実的ではないなと結論付けたところで、モーディーンさん達の姿を確認する。
挨拶に行くと、今回のことで互いにお礼のキャッチボールを発生させてから分かれた。
マルグリットさんのフルフェイスのヘルムの下に隠されていた素顔を拝見させてもらったが、めちゃくちゃ美少女だった。
顔はすごく可愛いんだけど、首から下が完全にボディビルダーの肉体だったので、食指がピクリとも動かないよママン。
レンさんが見たらどんな反応をするのか少し見たい気もするが。
そんなこんなで、昼を回ったくらいに我が家へ到着した。
「ただいまー」
「お帰りなさいトシオさん。皆もお疲れ様」
二番目の愛妻にして我が家の守護神ー、いや、守護仏様であるローザが、態々玄関まで来てくれると、仏の笑みを浮かべて汗まみれで汚れた俺を構わずハグしてくれた。
あぁ、観音様の抱擁力とこの肉厚がたまらない……。
っと、いけない、堪能している場合ではなかった。
俺はローザのぷっくりとした魅惑の唇に軽めのキスをしてから風呂場に向かうと、俺の次にリシアがうっとり顔でローザに抱きつき、更にその後にトトとミネルバが順にローザに抱きついてそのふくよかさを満喫した。
トトは名残惜しそうに身体を離し、ミネルバを連れて風呂場の裏口に回って行く。
ミネルバを見ても一切驚かずに受け入れちゃうローザの大らかさがすごい。
……ってあれ、ククは?
あぁ、そういえばククはまだローザに抱きしめてもらっていないのか。
なら家に帰ったらローザと抱擁をするというルールをスキンシップとして定着させておこう。
俺はローザを連れて風呂場の裏口を開け、クク達を招き入れる。
「えー、我が家のルールを発表します。家に帰ってきたら、お風呂で汚れを落とし、俺達の帰るべき家を守ってくれているローザへの感謝を込めて、抱きしめることとします」
「賛成です!」
リシアが率先して賛同すると、トトとミネルバもうんうんと力強く頷き、ククだけがそのルールに困惑する。
「あらあら、それは大変ですわね、どうしましょう?」
「なにも心配はいらないわローザちゃん。ローザちゃんはただ出迎えて抱きしめてくれるだけで良いから!」
リシアが熱弁で説得しているその後ろで、俺は風呂を沸かし始める。
「さぁクク、ローザちゃんに感謝の抱擁よ」
「は、はぁ……あっ、これはすごいです……」
トトの時と同じようにローザの肉体に溺れていくクク。
こうして我が家のルールが新たに生まれたのであった。
仏の顔に淫魔の様な中毒性のある魅惑の肉体を持つ女が、次々と我が家の女たちを懐柔していく。
俺は知らずのうちにとんでもない魔物を目覚めさせてしまったようだ!
馬鹿なことを考えながらお風呂を沸かし終えると全員で入浴タイムを満喫する。
満喫したのはお湯だけではなかったが。
リシア達と身を重ねていると、それに当てられたミネルバまで求めて来たためその体をじっくりと味会わせていただいた。
まったく、人外娘は最高だぜ。
リシアちローザも全然負けてはいないけど。
でも、上半身が人間ってだけで、普通に猛禽でもいけるもんだな。
こっちの世界に来る前からそれを望んでいただけに、始末に負えないと自分でも自覚する。
そしてミネルバだが、淫らな牝の顔して足を開く猛禽のもこもこのお尻が、俺の目にはとても淫靡に映った。
行為中に「お父様、お父様……!」と耳元で囁かれ続けたため、とてもいけない事をしている気がして余計に興奮させられる。
目覚めてはいけない何かに目覚めそう。
湯船にのんびりと浸かり一息着いたところで、生きててよかったと心の底から実感する。
目の前を水鳥の様に水面に浮かんでるいるミネルバに、黄色いアヒルのおもちゃを連想してしまい、んふっと鼻から息が漏れた。
昼食はモリーさん親子を交えてのローザの家庭料理で更に心をほぐし、モリーさん達をお店に見送ってから皆で寄り添ってくつろいだ。
見送るついでにミネルバの爪で床が傷つくため爪カバーをモリーさんに頼んだら、モティナがすぐに持ってきてくれたので頭を撫でてあげる。
良い子だねー可愛いねー。
完全にペット扱いだが、当のモティナは嬉しそうに撫でられていた。
少し心が痛い。
こうして俺達の二泊三日の合宿は幕を閉じた。
もうあんなギリギリの戦いは遠慮願いたいところである。
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