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一年生
最後の自由時間です!
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「それでは気をつけてな」
「セイロウさんとシルヴィさんによろしくお伝えください」
「また後でね」
今回はついてくるということはなく、一人で青藍亭へと赴くことになった。
ルースも来ないということで少し寂しいが、まあ一日付き合ってもらったしな。
「なんだか楽しそうにしているけど、どこに行くんだ?」
フレアたちとロビーまで一緒に向かっていく途中に、少し気になっていることを聞いてみた。
「みんなでショッピングだ」
「クリス先輩も後で合流するんです!」
「楽しみだけど、あんまりあたしで遊ばないでね」
「僕は店案内と荷物持ちということで」
「なるほど……大変だな、ルース」
「そうだね……」
夏にフレアの実家に招待されたとき、女性陣の買い物の長さに驚きを隠せないでいた。
それに付き合わされるルースが少々気の毒だ。
俺たちはこそこそと話しをしていたのだが、
「何をこそこそと話している」
フレアに気づかれてしまった。
「い、いや、楽しそうだなと思って。俺も行きたかったなぁ」
「……いや、カイは来なくていい」
「めっちゃ気になる言い方するやん」
「女の子には女の子の買い物があるんです!」
「ルースだっているのに!?」
「ルースは特別。女の子みたいなもの」
「僕は男の子だからね!?」
そんなことを話しながらロビーに到着すると、クリス先輩がすでに到着していた。
「おーい!みんな!」
ブンブンと手を振るクリス先輩。
公衆の面前なので大人しくしてください。
「カイ君は別行動なんだってね?」
「はい、青藍亭へ行こうと思っています」
「そうなんだ♪いってらっしゃーい♪」
クリス先輩までご機嫌である。
こうも除け者扱いをされると少し悲しい。
「行ってきます……」
俺はしょんぼりとした想いを胸に、ホテルから出ていくのだった。
こうして一人で歩くのは久しぶりな気がするな。
そうですね。
最近は近くに誰かがいましたからね。
マスターと二人きりで歩けると嬉しいです。
ははは、そう言ってくれるとこっちも嬉しいよ。
表通りを外れた静かな道を歩き、俺は青藍亭へと足を進めていく。
そうしてしばらく歩いていると、青藍亭に到着した。
「ちわーす」
ガラガラ。
「あっ!カイ君いらっしゃい!」
「こんにちは、シルヴィさん」
まだお昼前だと言うことでお客さんはまだいない。
「おお!カイじゃないか!」
「こっちこっち!」
と思ったら奥の方に両親が座っていた。
まったく、どこか観光でも行っていたらいいのに。
「セイロウさんたちに迷惑かけてないだろうな?」
「何を言うか!ちゃんと礼節を守って居させてもらっているわ!」
「そうよぉ。失礼な子ね」
「シルヴィさん?迷惑かけていませんでした?」
「うふっ、心配しなくても大丈夫よ?お二人はとても楽しい人たちで私も楽しく過ごさせてもらったから♪」
「ほほほ、そうじゃぞカイ君?」
「あっ、セイロウさん。こんにちは」
店の奥からやってきたセイロウさんが笑顔でやってきた。
「ああ、こんにちは。それと優勝おめでとう」
「そうそう!みんな興奮大だったのよ!ねぇ!コウセさんリュウカさん!」
「ああ!お前がしっかりとやれているか心配だったがこれは一安心できそうだ!」
「でも、あんまり無茶しないでね?カイの闘いが激し過ぎて私、吐きそうになったわよ……」
母さんの心配そうな表情に罪悪感が湧く。
息子というものは母親には弱いのだろうな。
「心配しないでとは言えないけど、無事に卒業できるように頑張るよ」
「……ええ、頑張りなさい」
なんだか温かい視線が照れくさい。
「セイロウさん!何か食べさせてください!」
「おお、何が食べたい?」
「日替わり定食で!」
今日の日替わりランチはパンとステーキのサラダとスープ付きだと店の前の看板に書いてあったので、それにすることにした。
「セイロウさん俺たちもそれで!料金はカイにつけといて!」
「貴様!息子にたかってんじゃねぇ!」
「賞金入ったんだろ!ケチケチすんな!」
「振り込みだよ!まだ手元に来てないわ!」
「ちっ!」
舌打ちまでするか?息子に対してなんたる暴言だ。
「あなた、またそんなこと言って。カイに賭けて相当儲けたんでしょ?」
「母さん!それは秘密だって……!」
なんてやつだ。
散々儲けておいて俺に払わそうとしてたのか。
「俺の分まで黙って払え!カスッ!」
マスターも相当言いますね。
これくらいはコミュニケーションだ。
「誰がカスだ!このバカ息子が!」
「お待たせしました!日替わりです!」
俺たちが口喧嘩をしている間に料理ができたようだ。
さすがの速さである。
「カイよ。ここは一時休戦だな」
「ああ、仕方ないな」
こうして俺たちは美味そうなステーキを前に矛を収める。
むしゃむしゃ!うめぇ!
「それで?お前はこれからどうすんだ?」
飯を食べ終わった後、親父が聞いてきた。
「んっ?みんなは買い物に行ってるからな。俺も王都をブラブラしようかなって」
「ププッ……あの可愛い子ちゃんたちに放っておかれたってか?」
「うるせぇ。女の子には女の子の買い物があるんだよ」
「あんた、そう言われたんでしょ」
「グッ……」
さすが母親だ。
あっさりと見抜かれてしまった。
「ふふっ、大事にしなさいよね?お嫁さんになってくれるかもしれないからね?」
ぶっ……!
「いやいや、あの子たちはカイにはもったいないよ」
「そ、そんなことないだろうがよ!」
「ふんっ!」
「「あははは!」」
「ほっほっほっ!」
母さんとシルヴィさん、セイロウさんにまで笑われてしまい、俺はぐったりと天を仰いだ。
……みんな、今頃何してるんだろう。
ふと、そう思うのだった。
「セイロウさんとシルヴィさんによろしくお伝えください」
「また後でね」
今回はついてくるということはなく、一人で青藍亭へと赴くことになった。
ルースも来ないということで少し寂しいが、まあ一日付き合ってもらったしな。
「なんだか楽しそうにしているけど、どこに行くんだ?」
フレアたちとロビーまで一緒に向かっていく途中に、少し気になっていることを聞いてみた。
「みんなでショッピングだ」
「クリス先輩も後で合流するんです!」
「楽しみだけど、あんまりあたしで遊ばないでね」
「僕は店案内と荷物持ちということで」
「なるほど……大変だな、ルース」
「そうだね……」
夏にフレアの実家に招待されたとき、女性陣の買い物の長さに驚きを隠せないでいた。
それに付き合わされるルースが少々気の毒だ。
俺たちはこそこそと話しをしていたのだが、
「何をこそこそと話している」
フレアに気づかれてしまった。
「い、いや、楽しそうだなと思って。俺も行きたかったなぁ」
「……いや、カイは来なくていい」
「めっちゃ気になる言い方するやん」
「女の子には女の子の買い物があるんです!」
「ルースだっているのに!?」
「ルースは特別。女の子みたいなもの」
「僕は男の子だからね!?」
そんなことを話しながらロビーに到着すると、クリス先輩がすでに到着していた。
「おーい!みんな!」
ブンブンと手を振るクリス先輩。
公衆の面前なので大人しくしてください。
「カイ君は別行動なんだってね?」
「はい、青藍亭へ行こうと思っています」
「そうなんだ♪いってらっしゃーい♪」
クリス先輩までご機嫌である。
こうも除け者扱いをされると少し悲しい。
「行ってきます……」
俺はしょんぼりとした想いを胸に、ホテルから出ていくのだった。
こうして一人で歩くのは久しぶりな気がするな。
そうですね。
最近は近くに誰かがいましたからね。
マスターと二人きりで歩けると嬉しいです。
ははは、そう言ってくれるとこっちも嬉しいよ。
表通りを外れた静かな道を歩き、俺は青藍亭へと足を進めていく。
そうしてしばらく歩いていると、青藍亭に到着した。
「ちわーす」
ガラガラ。
「あっ!カイ君いらっしゃい!」
「こんにちは、シルヴィさん」
まだお昼前だと言うことでお客さんはまだいない。
「おお!カイじゃないか!」
「こっちこっち!」
と思ったら奥の方に両親が座っていた。
まったく、どこか観光でも行っていたらいいのに。
「セイロウさんたちに迷惑かけてないだろうな?」
「何を言うか!ちゃんと礼節を守って居させてもらっているわ!」
「そうよぉ。失礼な子ね」
「シルヴィさん?迷惑かけていませんでした?」
「うふっ、心配しなくても大丈夫よ?お二人はとても楽しい人たちで私も楽しく過ごさせてもらったから♪」
「ほほほ、そうじゃぞカイ君?」
「あっ、セイロウさん。こんにちは」
店の奥からやってきたセイロウさんが笑顔でやってきた。
「ああ、こんにちは。それと優勝おめでとう」
「そうそう!みんな興奮大だったのよ!ねぇ!コウセさんリュウカさん!」
「ああ!お前がしっかりとやれているか心配だったがこれは一安心できそうだ!」
「でも、あんまり無茶しないでね?カイの闘いが激し過ぎて私、吐きそうになったわよ……」
母さんの心配そうな表情に罪悪感が湧く。
息子というものは母親には弱いのだろうな。
「心配しないでとは言えないけど、無事に卒業できるように頑張るよ」
「……ええ、頑張りなさい」
なんだか温かい視線が照れくさい。
「セイロウさん!何か食べさせてください!」
「おお、何が食べたい?」
「日替わり定食で!」
今日の日替わりランチはパンとステーキのサラダとスープ付きだと店の前の看板に書いてあったので、それにすることにした。
「セイロウさん俺たちもそれで!料金はカイにつけといて!」
「貴様!息子にたかってんじゃねぇ!」
「賞金入ったんだろ!ケチケチすんな!」
「振り込みだよ!まだ手元に来てないわ!」
「ちっ!」
舌打ちまでするか?息子に対してなんたる暴言だ。
「あなた、またそんなこと言って。カイに賭けて相当儲けたんでしょ?」
「母さん!それは秘密だって……!」
なんてやつだ。
散々儲けておいて俺に払わそうとしてたのか。
「俺の分まで黙って払え!カスッ!」
マスターも相当言いますね。
これくらいはコミュニケーションだ。
「誰がカスだ!このバカ息子が!」
「お待たせしました!日替わりです!」
俺たちが口喧嘩をしている間に料理ができたようだ。
さすがの速さである。
「カイよ。ここは一時休戦だな」
「ああ、仕方ないな」
こうして俺たちは美味そうなステーキを前に矛を収める。
むしゃむしゃ!うめぇ!
「それで?お前はこれからどうすんだ?」
飯を食べ終わった後、親父が聞いてきた。
「んっ?みんなは買い物に行ってるからな。俺も王都をブラブラしようかなって」
「ププッ……あの可愛い子ちゃんたちに放っておかれたってか?」
「うるせぇ。女の子には女の子の買い物があるんだよ」
「あんた、そう言われたんでしょ」
「グッ……」
さすが母親だ。
あっさりと見抜かれてしまった。
「ふふっ、大事にしなさいよね?お嫁さんになってくれるかもしれないからね?」
ぶっ……!
「いやいや、あの子たちはカイにはもったいないよ」
「そ、そんなことないだろうがよ!」
「ふんっ!」
「「あははは!」」
「ほっほっほっ!」
母さんとシルヴィさん、セイロウさんにまで笑われてしまい、俺はぐったりと天を仰いだ。
……みんな、今頃何してるんだろう。
ふと、そう思うのだった。
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