異世界に飛ばされた警備員は持ってた装備で無双する。

いけお

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第23話 大主教と面会する男

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「フォルネーゼ、機嫌を直してくれよ~!?」

「若い女性の裸を見て、鼻の下を伸ばす人なんて知りません!」

「フォルネーゼの方がずっと綺麗だからさ」

「・・・見てしまった事自体は、否定されないのですね」

「う!?」

「反省するまで、あなたとは一緒には寝ません!?」

昨日、シルフィさんがフォルネーゼに教会での出来事を話してから、ずっとこんな感じが続いている。フォレットちゃんも目を覚ましてしまった様で、寝室から寝ぼけ眼で出てきた。

「お義兄ちゃん、朝からお姉ちゃんと夫婦喧嘩?」

「フォレットちゃん、ごめんね。起こしちゃったかな?」

「誘二さん、フォレットを出汁にして逃げようとしないで下さいね」

「・・・はい」

「お義兄ちゃん、お姉ちゃんが一緒に寝てくれなくて困るのなら、フォレットが一緒に寝てあげてもいいよ♪」

「「!?」」

「フォレット、絶対にそれを外の人に言ってはダメですからね?」

「え~!?だって、お姉ちゃんお義兄ちゃんと一緒に寝てると、次の日必ず顔がつやつやになってるんだもん!フォレットも顔つやつやになりたい!」

「フォレットちゃん!?俺からも頼むから、絶対に外の人には言わないでくれ!!」

「え~?外の人ならなんでつやつやになるのか、きっと教えてくれるのに・・・」

なんか、フォレットちゃんの耳年増っぷりが更に上がってきている。誰が入れ知恵しているんだ!?

「悪かったよ、フォルネーゼ。本当に偶然見えてしまっただけで、見たくてやった訳じゃないんだ。俺が毎晩見たいのはお前だけだよ」

「な!?誘二さん、朝から何て事を!」

俺はフォルネーゼを抱き寄せて唇を重ねる、フォルネーゼも最初は抵抗しているが徐々に俺の背中に手を回してきた。

「お義兄ちゃん、お姉ちゃん。今から、寝室に行くの?」

「「行きません!?」」

「フォルネーゼ、いい加減機嫌を直してくれないか?」

「はあ、分かりました。不可抗力だった事は認めます」

「じゃあ!」

「けれど、反省の意味も含めてあと数日は1人で寝て下さいね♪」

「・・・・はい」

「それと、昨日も言いましたが苦手を克服したご褒美の尻尾の件も帳消しにしますから」

「そ、そんな~!?」

「自業自得です」

(ふん、みてろよ。あとで思いっきり啼かせてやるからな)

「何か良からぬ事を企んでいませんか?誘ニさん」

「い、いえ!?別にそんな事は」

「そういう口調で話す時は、必ず何か考えています!反省しなさい!?」

「・・・はい」

朝からこんな調子だったので、主都バルナードを目指して町を出たのは昼近くになっていた。しかし、俺にはあの反則移動手段のVバッジが有るから最初に討伐隊の時に立ち寄った、主都に1番近い村からの移動となる。

そうして主都に向けて歩き始めて数日後、やっと主都に到着したのではなくて、やっとフォルネーゼが一緒に寝る事を許してくれた。その晩はこれまで我慢していた分、フォルネーゼを思う存分啼かせてやったが、翌朝フォレットちゃんから『2人共うるさい!』と怒られた・・・。

1番近い村を出てから1週間、ようやく主都バルナードが見えてきた。アルムの町の軽く10倍以上の大きさだ、こんな広大な都にそれだけ多くの人が住んでいるとなるとかなり賑やかな都だと想像してしまう。バルナードの外周を囲む城壁は、高さ数十mにも及ぼうかという石垣が組まれており、かなり堅固に見えた。

城壁の門の所まで行くと、大勢の人が並んでいるので俺も最後尾に並ぶ事にする。そして30分ほど待って、もうすぐ俺の番になりそうな時、衛兵の1人が近寄ってきた。

「身分証並びに冒険者カード又は商業ギルドのカードを持っている者は早目に用意しておくように!」

俺は、胸元から冒険者カードを取り出そうとすると衛兵は俺を見るなり何故かいきなり敬礼してきた。

「こ、これは検察官閣下!地方巡察からのご帰還大変お疲れ様でした!この様な列に並ばせてしまい、申し訳ありませんでした。どうぞ、お入りください!!」

「いや、俺はただの冒険者で・・・」

「何をおっしゃられますか!?その腕章と階級章が何よりの証!憲兵隊の幹部クラスの方に失礼が有ってはなりません。どうかお入り頂きまして、今回の失点は見逃して下さいます様お願い致します」

どうやら、俺の腕章と階級章がこの国の憲兵隊の物と瓜二つの様だ。

階級章 憲兵隊検察官の階級章と瓜二つ、憲兵隊が見ても偽物とは気付かれない。

 腕章 憲兵隊の証である腕章と瓜二つ、憲兵隊が見ても偽物とは気付かれない。

(これ、後で何か役に立つ時が来るのかな?とりあえず、聖光教会の総本部までの近道でも教えてもらうかな)

「分かった、今回だけは大目に見てやるから次からは気を付ける様に。ところで、今回の巡察でとある女性に異形の仔を産ませる呪いを掛けた極悪人の存在を確認する事が出来た。捕縛するのは簡単だが、まず先にその被害に遭われた女性を救わねばならない、聖光教会の大主教と極秘に会う事になっている。ここからの総本部までの近道を教えて貰えないだろうか?」

「は! ここからですと・・・」

俺は検察官のフリをして、近道を教えて貰う。

「協力感謝する、だがこの件は他の者にも決して話さない様に、私と同じ憲兵隊員であってもだ。どこから極悪人の耳に伝わるか分からない、くれぐれも気を付ける様に」

「は!」

俺は教えて貰った近道を辿り、聖光教会の総本部に無事に着く事が出来た。外見はローマ教会みたいな荘厳さに包まれているが、出入りしている修道服を着た方々からは気さくな雰囲気が感じられた。俺はまずが総本部の入り口に立っているシスターに話しかけてみた。

「あの、すいません」

「あ、憲兵隊の方ですね!どうもお疲れ様です」

あ、ここでも憲兵隊と勘違いされてる。

「大変すまないが、スフィア大主教様にお会いしたい」

「突然、そう言われましても・・・」

「あ、これが地方の教会の方に書いて戴いた紹介状になります」

俺はシャーリィの書いてくれた紹介状を渡そうとした、だがそのシスターは紹介状の封蝋を見た瞬間に態度を一変させた。

「大変失礼を致しました!すぐにスフィア大主教様をお呼び致します、応接室にご案内しますのでしばしお待ち戴けますか?」

「あ、ああ分かった」

(もしかして、修行中と言いながらシャーリィってとんでもなく教会内で高位に居るのかな?)

俺は応接室に案内されると、スフィア大主教が来られるのを待った。そして、数回のノックの後に応接室の扉が開き1人のやや豪華な装飾を施された修道服を着た女性が入ってきた。

「大変お待たせ致しました、私がスフィア大主教であります。そしてあなた様が、シャーリィ直筆の紹介状をお持ちになられた方ですね?」

やっぱり、只者じゃなかったよ・・・。次期総大主教って事実上の教会内ナンバー2って事!?俺がそんな方の裸を見ちゃったって知られたら、教会内の全員が襲い掛かってきそうだから絶対に内緒にしておこう。
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