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第21話 邪神の逆プロポーズ?
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ギャギャ(この川の下流の宿で泊まっている連中が怪しいだと?)
ギャギャ(はい、どうやら我らと戦う為の準備をしているみたいです)
ギャーギョ(では、寝ているそこの大亀を叩き起こせ!堰き止めている川の水で宿ごと押し流してしまえ)
醍慕刹峠の頂上付近を根城にしている邪族の小隊長がドームタートルを目覚めさせる指示を出す、ドームタートルは戦闘力こそ持っていないが丘の様に大きなその巨体は川を堰き止めダム湖を築いていた。配下のゴブリンやコボルト達は指示に従い持っている剣や槍でドームタートルの頭を突き始める、硬い皮膚を貫く事は出来ないが数匹でしつこく突く事で大亀の眠りを邪魔し無理やり起こそうとしているのだ。
ドームタートルの目がゆっくりと開く・・・周囲を訝しげに見ると直後に醍慕刹峠全体に地鳴りが轟いた。
ギャギャギャ(大亀が目覚めたぞ、押し潰されない様に急いで逃げるぞ!)
ギャーグ(小隊長、大変です!!)
ギャ(どうした?)
ギャーギャ(下流の宿に邪神様の直轄地の旗が!?)
ギャギ(何だって、そんな馬鹿な!?)
『王道様~!』
どこからか、自分を呼ぶ声がした気がした。
『王道様~!!どちらにいらっしゃいますか~!?』
間違い無い、確かに呼ばれているみたいだが聞いた覚えの無い声だ。
「王道、呼ばれているみたいだから姿を見せてあげたらどう?」
「そうは言うがな華憐、知らない人には近づいてはいけないと学校で習わなかったか?」
「王道さん、恐らくライア達が放った追っ手だと思いますが何だか声色を聞いていて凄くムカムカしてくるのですけど」
「落ち着け奈央!このまま隠れていれば諦めて立ち去るかもしれないだろ?」
『王道様~!邪神ルナ自ら、王道様をお守りに馳せ参じました。どうか御姿を見せてください!』
ブーッ!!王道達は飲んでいたお茶を吹き出してしまう、倒すべき筈の邪神が何故か王道を守りに来たと言うのだから無理も無い。
(えっ?何で邪神が自らこんな場所まで来るの!?しかも、何で俺の事を知っているの?お守りするって一体何が起きているんだ!?)
慌てて宿の外に飛び出した王道達を空から見ていたルナは見つけると同時に急降下して王道に抱き付いた。
『お初にお目に掛かります王道様、わたくしは邪神のルナと申します。6柱神のライアから王道様への愛と人物の素晴らしさを教えられた時からこうして直接会うのをずっと待ち望んできました』
「は、はあ・・・」
『後ろに控えておりますのは、私の配下の邪王の中でも特に信用を置いていた5人です。残りの邪王と邪族達は足手まといになるので磐咲に置いてきました。王道様が望まれれば何時でもこの身を捧げます、邪王達も貯まった欲の捌け口にでも使ってください』
ルナの背後で控えていたメイド達から1人が前に出て王道に跪いた。
「私はこの度ルナ様からメイド長の大役を仰せつかりました邪王のララと申します。残り者達の名はそれぞれリリ・ルル・レレイ・ロロアと言いますのでどうか宜しくお願いします」
ララが頭を下げると同時に残りの4人も一斉に頭を垂れた。
「ちょっと聞きたいんだけど、このララ達5人もライアが洗脳しちゃったの?」
『いいえ、5人は私が施した王道様に危害を加えようとしたり殺意を抱いた瞬間に発動する仕掛けで王道様を心の底から好きで好きで堪らなくさせました。ですので、王道様の為なら私も含めて全員が喜んで死ぬとお約束します』
ルナのした事は流石にやり過ぎじゃないのか?と王道は一瞬だけ考えたが、ルナの施した仕掛けが無ければもしかしたら命を奪われていたかもしれないと思うと怒るに怒れなかった。
『しまった、今はそれどころではありませんでした!急いで宿の上に直轄の旗を立てなさい!?』
「はい!!」
ララが宿の屋根に飛び移ると見た事の無い旗を立て始めた。
「あれは?」
『あれは私の直轄地を示す旗です、あの旗が立っている場所に住む住人などへ危害を加えると私に逆らった事となり処断されます。これでこの上に居る邪族達が浅はかな真似をする事は無いでしょう』
「この上に何か罠でも有ったのか?」
『罠では有りませんが、ドームタートルという巨大な亀が寝ております。それが川を堰き止めていたとして、邪族達が亀を起こしたら貯まっていた水が濁流となって下流の全てを押し流す危険性に気付いたので王道様と同じく歩いて気持ちを分かち合うのを止めて飛んできた次第です』
ルナが言い終えた直後、醍慕刹峠全体を地鳴りが覆い尽くした。
「何だ、何が起きているんだ!?」
『まずい!上に居た邪族の奴らがドームタートルを起こしてしまった様だ』
「ルナ様!上流から大量の水が来ます!!」
『お前達、今すぐシールドを張りなさい。王道様をこの宿と共に守るのです。そして下流に水が流れ終わるのを待ちましょう』
「駄目!!」
ルナがララ達に命令しているとサクラが叫び声をあげた。
「典杢には叔父さんが居るの!?その下流でも人が暮らしているわ。だからお願い、みんなも守って!!」
『だがこれほど大量の水を押し留めておくのは我々でも無理だ、諦めてくれ』
「そんな!?」
サクラの顔が真っ青になった、迫る濁流、王道は咄嗟に濁流を見ながらある言葉を叫んだ。
「変換!」
瞬間、濁流全体にノイズが走ると水の動きが止まり王道の前にウィンドウが現れた。
[このアイテムは以下の物に変換可能です。]
1、水蒸気
2、氷塊
3、雪
4、水素と酸素
[どれに変換しますか?]
「あ~危な!何とか間に合った!?」
「っていうか、王道さん。これ選択肢を間違うと私達全員死ぬかもしれませんよ?」
奈央が冷や汗を流しながら王道にアドバイスしてきた。
「どういう事?」
「4番の水素と酸素です、空気中の酸素の濃度が急激に高くなってしまうと長時間吸い続ける事で酸素中毒を引き起こす可能性があります。またそれよりも心配なのは、水素に静電気などの火花で着火してしまった場合大爆発になる危険性が・・・」
「了解、奈央。胃に穴が開きそうな選択肢の解説をどうも有難う」
(2番と3番も駄目だ、残るは1番だけだが水蒸気を何とかしないと・・・そうだ!)
「ルナだっけ?君は風とか操れるのかな?」
『その位でしたらお安い御用ですが、何をなさいますか?』
「済まないがララ達にシールドを斜めに傾けて張って貰って水蒸気を君の風で空に流して貰えないか?」
『分かりました、その代わりご命令を果たした褒美を後程頂いても宜しいですか?』
「いいよ、約束する。ただし、俺の命を寄越せとか返事に困る褒美は勘弁してくれよ」
『承知致しました』
ルナは悪戯っぽく微笑むと王道の言った命令を実行すべくララ達にも準備を始めさせた。ジャンプ台の様にシールドを張り終えると、ルナは王道に報告する。
『王道様、準備が整いました。何時でも大丈夫です』
「分かった、1番に変換っと」
目の前の濁流が物凄い量の水蒸気に変換される、それをルナは風を使って空高く舞い上げた。舞い上がった水蒸気は雲となり、やがて山を越えて雨雲に変わると醍慕刹峠だけでなく渇濡馬や磐咲まで雨を降らせたのだった。
「何とかなった・・・みたいだな」
「ええ、これくらいの雨でしたら地滑りに気を付けさえすれば下流も無事でしょう」
「王道さ~ん!」
サクラが泣きながら王道の両手を握ってきた。
「叔父さんや下流の人達を守ってくれて、本当に有難うございました。何てお礼を言って良いのか分かりません!?」
「俺達も実際危ない所だったし、お礼を言われる様な事はしていないよ」
『王道様、あれで宜しかったでしょうか?』
ルナが王道の近くまで戻ってきた、その時になってようやく王道はルナが着ている服が黒のウェディングドレスだと気が付いた。
「ええと、ルナさん。その黒いウェディングドレスは一体?」
『王道様からの命令を果たした褒美としてささやかなお願いを聞いて頂きとうございます。私を王道様のお嫁さんにしてください!』
チャキッ! 華憐と奈央が無言で大剣と双剣を鞘から抜いた。どうやら、また女同士の戦いが繰り広げられそうだ。面白そうに見物の姿勢を取っているアクアに対し殺意に似た感情を抱きそうになる王道なのだった・・・。
ギャギャ(はい、どうやら我らと戦う為の準備をしているみたいです)
ギャーギョ(では、寝ているそこの大亀を叩き起こせ!堰き止めている川の水で宿ごと押し流してしまえ)
醍慕刹峠の頂上付近を根城にしている邪族の小隊長がドームタートルを目覚めさせる指示を出す、ドームタートルは戦闘力こそ持っていないが丘の様に大きなその巨体は川を堰き止めダム湖を築いていた。配下のゴブリンやコボルト達は指示に従い持っている剣や槍でドームタートルの頭を突き始める、硬い皮膚を貫く事は出来ないが数匹でしつこく突く事で大亀の眠りを邪魔し無理やり起こそうとしているのだ。
ドームタートルの目がゆっくりと開く・・・周囲を訝しげに見ると直後に醍慕刹峠全体に地鳴りが轟いた。
ギャギャギャ(大亀が目覚めたぞ、押し潰されない様に急いで逃げるぞ!)
ギャーグ(小隊長、大変です!!)
ギャ(どうした?)
ギャーギャ(下流の宿に邪神様の直轄地の旗が!?)
ギャギ(何だって、そんな馬鹿な!?)
『王道様~!』
どこからか、自分を呼ぶ声がした気がした。
『王道様~!!どちらにいらっしゃいますか~!?』
間違い無い、確かに呼ばれているみたいだが聞いた覚えの無い声だ。
「王道、呼ばれているみたいだから姿を見せてあげたらどう?」
「そうは言うがな華憐、知らない人には近づいてはいけないと学校で習わなかったか?」
「王道さん、恐らくライア達が放った追っ手だと思いますが何だか声色を聞いていて凄くムカムカしてくるのですけど」
「落ち着け奈央!このまま隠れていれば諦めて立ち去るかもしれないだろ?」
『王道様~!邪神ルナ自ら、王道様をお守りに馳せ参じました。どうか御姿を見せてください!』
ブーッ!!王道達は飲んでいたお茶を吹き出してしまう、倒すべき筈の邪神が何故か王道を守りに来たと言うのだから無理も無い。
(えっ?何で邪神が自らこんな場所まで来るの!?しかも、何で俺の事を知っているの?お守りするって一体何が起きているんだ!?)
慌てて宿の外に飛び出した王道達を空から見ていたルナは見つけると同時に急降下して王道に抱き付いた。
『お初にお目に掛かります王道様、わたくしは邪神のルナと申します。6柱神のライアから王道様への愛と人物の素晴らしさを教えられた時からこうして直接会うのをずっと待ち望んできました』
「は、はあ・・・」
『後ろに控えておりますのは、私の配下の邪王の中でも特に信用を置いていた5人です。残りの邪王と邪族達は足手まといになるので磐咲に置いてきました。王道様が望まれれば何時でもこの身を捧げます、邪王達も貯まった欲の捌け口にでも使ってください』
ルナの背後で控えていたメイド達から1人が前に出て王道に跪いた。
「私はこの度ルナ様からメイド長の大役を仰せつかりました邪王のララと申します。残り者達の名はそれぞれリリ・ルル・レレイ・ロロアと言いますのでどうか宜しくお願いします」
ララが頭を下げると同時に残りの4人も一斉に頭を垂れた。
「ちょっと聞きたいんだけど、このララ達5人もライアが洗脳しちゃったの?」
『いいえ、5人は私が施した王道様に危害を加えようとしたり殺意を抱いた瞬間に発動する仕掛けで王道様を心の底から好きで好きで堪らなくさせました。ですので、王道様の為なら私も含めて全員が喜んで死ぬとお約束します』
ルナのした事は流石にやり過ぎじゃないのか?と王道は一瞬だけ考えたが、ルナの施した仕掛けが無ければもしかしたら命を奪われていたかもしれないと思うと怒るに怒れなかった。
『しまった、今はそれどころではありませんでした!急いで宿の上に直轄の旗を立てなさい!?』
「はい!!」
ララが宿の屋根に飛び移ると見た事の無い旗を立て始めた。
「あれは?」
『あれは私の直轄地を示す旗です、あの旗が立っている場所に住む住人などへ危害を加えると私に逆らった事となり処断されます。これでこの上に居る邪族達が浅はかな真似をする事は無いでしょう』
「この上に何か罠でも有ったのか?」
『罠では有りませんが、ドームタートルという巨大な亀が寝ております。それが川を堰き止めていたとして、邪族達が亀を起こしたら貯まっていた水が濁流となって下流の全てを押し流す危険性に気付いたので王道様と同じく歩いて気持ちを分かち合うのを止めて飛んできた次第です』
ルナが言い終えた直後、醍慕刹峠全体を地鳴りが覆い尽くした。
「何だ、何が起きているんだ!?」
『まずい!上に居た邪族の奴らがドームタートルを起こしてしまった様だ』
「ルナ様!上流から大量の水が来ます!!」
『お前達、今すぐシールドを張りなさい。王道様をこの宿と共に守るのです。そして下流に水が流れ終わるのを待ちましょう』
「駄目!!」
ルナがララ達に命令しているとサクラが叫び声をあげた。
「典杢には叔父さんが居るの!?その下流でも人が暮らしているわ。だからお願い、みんなも守って!!」
『だがこれほど大量の水を押し留めておくのは我々でも無理だ、諦めてくれ』
「そんな!?」
サクラの顔が真っ青になった、迫る濁流、王道は咄嗟に濁流を見ながらある言葉を叫んだ。
「変換!」
瞬間、濁流全体にノイズが走ると水の動きが止まり王道の前にウィンドウが現れた。
[このアイテムは以下の物に変換可能です。]
1、水蒸気
2、氷塊
3、雪
4、水素と酸素
[どれに変換しますか?]
「あ~危な!何とか間に合った!?」
「っていうか、王道さん。これ選択肢を間違うと私達全員死ぬかもしれませんよ?」
奈央が冷や汗を流しながら王道にアドバイスしてきた。
「どういう事?」
「4番の水素と酸素です、空気中の酸素の濃度が急激に高くなってしまうと長時間吸い続ける事で酸素中毒を引き起こす可能性があります。またそれよりも心配なのは、水素に静電気などの火花で着火してしまった場合大爆発になる危険性が・・・」
「了解、奈央。胃に穴が開きそうな選択肢の解説をどうも有難う」
(2番と3番も駄目だ、残るは1番だけだが水蒸気を何とかしないと・・・そうだ!)
「ルナだっけ?君は風とか操れるのかな?」
『その位でしたらお安い御用ですが、何をなさいますか?』
「済まないがララ達にシールドを斜めに傾けて張って貰って水蒸気を君の風で空に流して貰えないか?」
『分かりました、その代わりご命令を果たした褒美を後程頂いても宜しいですか?』
「いいよ、約束する。ただし、俺の命を寄越せとか返事に困る褒美は勘弁してくれよ」
『承知致しました』
ルナは悪戯っぽく微笑むと王道の言った命令を実行すべくララ達にも準備を始めさせた。ジャンプ台の様にシールドを張り終えると、ルナは王道に報告する。
『王道様、準備が整いました。何時でも大丈夫です』
「分かった、1番に変換っと」
目の前の濁流が物凄い量の水蒸気に変換される、それをルナは風を使って空高く舞い上げた。舞い上がった水蒸気は雲となり、やがて山を越えて雨雲に変わると醍慕刹峠だけでなく渇濡馬や磐咲まで雨を降らせたのだった。
「何とかなった・・・みたいだな」
「ええ、これくらいの雨でしたら地滑りに気を付けさえすれば下流も無事でしょう」
「王道さ~ん!」
サクラが泣きながら王道の両手を握ってきた。
「叔父さんや下流の人達を守ってくれて、本当に有難うございました。何てお礼を言って良いのか分かりません!?」
「俺達も実際危ない所だったし、お礼を言われる様な事はしていないよ」
『王道様、あれで宜しかったでしょうか?』
ルナが王道の近くまで戻ってきた、その時になってようやく王道はルナが着ている服が黒のウェディングドレスだと気が付いた。
「ええと、ルナさん。その黒いウェディングドレスは一体?」
『王道様からの命令を果たした褒美としてささやかなお願いを聞いて頂きとうございます。私を王道様のお嫁さんにしてください!』
チャキッ! 華憐と奈央が無言で大剣と双剣を鞘から抜いた。どうやら、また女同士の戦いが繰り広げられそうだ。面白そうに見物の姿勢を取っているアクアに対し殺意に似た感情を抱きそうになる王道なのだった・・・。
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