1 / 37
第1話 巻き添え召喚されてしまったよ
しおりを挟む
「あ~あ、どこかに簡単に儲かる話は転がってないかな~」
会社員【越後屋 光圀(えちごや みつくに)】は、そんな話が有る訳無い事を堂々と呟いていた。
少しでも多くお金が稼げるならと、怪しい営業の職に就き口先三寸で多少人より多い給料を稼いではいるが恨みも多く買っていた。そして今日も午後から老人共を集めて、産地を偽装した羽毛布団や効果の疑わしい医療器具等をどれだけ高く売り付けようかと画策している。
お昼も済ませて、近くの公園のベンチで休んでいると隣に生真面目そうな若者が立ち話し掛けてきた。
「突然すいません、僕はこの周辺でボランティアに従事している【長谷川 吉宗(はせがわ よしむね)】と言います。宜しかったら、週末に公園の清掃ボランティアの仲間を募集しておりますのでご参加下さい」
そう言いながらパンフレットを差し出してきたが、それを手で払いこう言ってやった。
「そんなくだらない物に時間を浪費する位なら、一円でも多く年寄り達から多く巻き上げてる方が利口だ」
「ちょっと待って下さい、それじゃ最近周辺のアパート等に住むご年配の方々に高額な商品を売り付けている人ってあなたなのですか!?」
「はあ!?向こうは納得して買っているんだろうが!?その価格で良いと判子押しているんだ何で文句言われなくちゃならん!」
「あなたには良心って物は無いのですか!?」
「そんな価値の無い物はとっくの昔に捨てたよ、人より多くの金さえ稼げればそれでいいのさ」
(長谷川が拳を握りしめている、これはチャンスだ。このまま殴られれば治療費の名目でお金をかなり分捕れる。)
表情は変えずに殴りかかってくるのを待っていたその時、足元に急に光り輝く魔方陣の様な物が現れた!
「な、なんだこれ!?」
「知るか!?急いで離れないと午後からの商売に影響が出る!?」
「あなたはこの期に及んでまだ金の事しか考えてないのですか!?」
「当たり前だ!金が全てだ、金の無い奴は野たれ死ねばいいんだ」
そうして、魔方陣の光が更に強くなると足元の地面が無くなり2人はそのまま地面に吸い込まれていった。
「起きてください、起きてください!」
長谷川に体を揺らされ目を覚ますと、そこは先程まで居た公園では無く青白い光に包まれた空間の中だった。
『お待ちしておりました、異世界より召喚されし勇者よ』
声の方向に目を向けると一瞬で目を奪われてしまう位の美しい女性が立っていた。
『わたしの名はフローディア、主神デウスに仕える神の1人。この世界を救う為に召喚された勇者を出迎える為に送られてきました』
「おいおい、人の断りも無しにいきなり勇者をやれって言われても困るじゃねえか!?」
『勇者として召喚されたのはあなたの様な人間ではありません。長谷川 吉宗様、どうかその強い正義の心を持ってこの世界を魔王の手からお救い頂けないでしょうか?』
「自分みたいな人間でも必要とされる世界だというのなら、喜んで協力させて頂くよ」
(ちっ吐き気がする位のお人好しかよコイツ。なら俺じゃ無いなら早く元の世界に返して貰わないとな、少しは色付けてくれないとここで使った時間だけ無駄になっちまう)
「おい、俺じゃないって言うのならとっとと元の世界に返せや。それと、巻き添えで召喚したんだ。慰謝料代わりに何かついでに寄越せ」
「お前という奴は本当に人間の屑だな」
「お前みたいにお人好しで生きている方が間抜けなんだよ」
『元の世界にはお2人共もう戻れませんよ』
「「はあ!?」」
『召喚する際に2人の元の世界との繋がりを完全に消す為に、原因不明の爆発事故に巻き込まれた格好で2人は死亡した事になっております』
(もう元の世界に戻れないだと!?ふざけるな!これからどうやって金を稼がないとならないんだ!?)
『吉宗様、この様な形でこの世界に骨を埋めて頂く事になるのを深くお詫び致します。お詫びとしてあちらの光の間で幾つかのスキルや能力値の変更を行いたいと思いますので参りましょう』
「ちょっと待てや!俺はほったらかしかよ!?巻き添えで召喚された俺にも何か寄越せ!何も無しで放り出されて生きていける訳無いだろうが!?」
『先程、御自身で言われた筈では?【金の無い奴は野たれ死ねばいいんだ】と。少し先に扉が有るのでそこから出て後は自由に過ごしなさい。この空間もしばらくすれば消滅するからそれと一緒に死んでも一向に構いませんよ』
「ははは!いい様だ、自分のこれまでの言動が全て返ってきたじゃないか!?これでお別れになるが、精々達者で暮らすんだな」
そうして吉宗とフローディアの2人が光の間に入るとその入り口の扉は消え、空間に俺1人が取り残された。
(ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう!長谷川の奴、俺を馬鹿にしやがって。あのフローディアって奴にも絶対に復讐してやるぞ!?)
『面白い・・・人の中にも貴様の様に性根の腐った輩が居るとはな。ならば、わしが貴様に力を与えてやろうか?』
すると、今度は黒いローブを纏った老人が姿を現した。
『わしの名は邪神ヴェルド、デウスに逆らい人の世を弄ぶ者』
「ほ~あんたが俺に力を貸してくれるって言うのか?」
『うむ、貴様の様な奴をこの世界に放てばどの様に人の世を弄んでくれるのか見物だろうからな』
「じゃあ俺にもさっきの長谷川みたいに何かスキルと能力変更を与えてくれ!俺は戦う事よりも商売の方が得意だから魔王の側に付いて武器を作って売る鍛冶屋として勇者を返り討ちにするのに協力するわ」
『お前自身は一切戦わず血で汚れる事も無く魔族の手で勇者を始末させようとは、本当に面白い奴だ!こちらの闇の間に入り欲しいスキルを選ぶが良かろう』
すると光の間の反対側に深い闇に包まれた扉が現れる、躊躇無く俺が入るのを見ると邪神は残忍な笑顔をしながら後に続き闇の扉が消えると青白い光で包まれた空間は徐々に崩壊し無に戻ったのだった。
闇の間の中にはテーブルが有り、そのテーブルの上に辞書の様な物が有った。
『その辞書の中に有る物から好きなスキルを選ぶが良い、ただし選ぶ事が出来るのは9個までだ。慎重に選んで決めるのだぞ』
スキルを選ぶ前にステータスをまずは変えてもらう。
名前 越後屋 光圀
職業 鍛冶屋 LV1
HP 999
MP 999
力 999
魔力 999
体力 999
素早さ 999
物理防御 999(力と体力の平均値)
魔法防御 999(魔力と体力の平均値)
武器製作 LV1
武器追加効果付与 LV1
とりあえず、上級のモンスターに襲われても返り討ちに出来る強さにしてもらった。鍛冶屋のLVが上がればこの数値も上昇していくそうだから最終的に自分の手で勇者の長谷川を倒してみるのも面白そうだな。そして鍛冶屋として生活していく中で必要と思える物、また少しでもお金を使わなくて済むスキルを厳選した結果以下のものとなった。
万能言語【全ての種族との会話が可能】
複製【目の前に有る物と全く同じ物を作り出す、お金や武器などは複製不可だが鉱物類は可能】
鑑定【目の前に有る物の価値や性能を診断する、武器の残りの耐久力も分かる】
修復【目の前に有る物を生まれた状態に戻す事が出来る、生物は不可だが武器類は例え破損していても元に戻す事が可能】
融合【武器同士、もしくは武器と魔宝石を組み合わせ新たなる装備を作る事が出来る】
結界【自らが戦う意思が無い場合に一定範囲内において全ての攻撃を無効化する】
作業効率化【似た様な作業を繰り返す程作業時間が短縮される、長い時間を掛けて武器を作る事の多い鍛冶屋には必須スキル】
アイテムボックス【異空間に魔力の数値分の種類のアイテムと魔力の数値分の個数を収められるレアスキル。現在999種類のアイテムを999個ずつ格納可能】
世界地図【この世界のありとあらゆる場所を網羅している地図、拡大縮小だけでは無くダンジョン内のトラップの位置等も全て分かる為非常に便利。最新機能も随時追加更新されるので更新のお知らせ時には要チェック】
武器製作と武器追加効果付与もそれぞれLV1だがLVが上がっていけばより等級の高い武器や追加効果が複数付いた物も作れる様になるそうだ。
こうして、これから生きていく為に必要なスキルやステータスの変更をしてもらいヴェルドから最後の餞別としてロングソード1本と袋入りの鉄鉱石20kgを3袋にお金も100G(ゴールド)を貰い闇の間を後にする。
『これからお前がどうやって世界を弄んでゆくか、楽しみにみているよ』
ヴェルドの言葉を聞きながら、こちらの世界に降りたら早速現在地を調べて魔族の領土に向かう準備を始めようといまだ衰えない長谷川とフローディアへの復讐心を胸に新たな世界への第一歩を踏み出したのだった。
会社員【越後屋 光圀(えちごや みつくに)】は、そんな話が有る訳無い事を堂々と呟いていた。
少しでも多くお金が稼げるならと、怪しい営業の職に就き口先三寸で多少人より多い給料を稼いではいるが恨みも多く買っていた。そして今日も午後から老人共を集めて、産地を偽装した羽毛布団や効果の疑わしい医療器具等をどれだけ高く売り付けようかと画策している。
お昼も済ませて、近くの公園のベンチで休んでいると隣に生真面目そうな若者が立ち話し掛けてきた。
「突然すいません、僕はこの周辺でボランティアに従事している【長谷川 吉宗(はせがわ よしむね)】と言います。宜しかったら、週末に公園の清掃ボランティアの仲間を募集しておりますのでご参加下さい」
そう言いながらパンフレットを差し出してきたが、それを手で払いこう言ってやった。
「そんなくだらない物に時間を浪費する位なら、一円でも多く年寄り達から多く巻き上げてる方が利口だ」
「ちょっと待って下さい、それじゃ最近周辺のアパート等に住むご年配の方々に高額な商品を売り付けている人ってあなたなのですか!?」
「はあ!?向こうは納得して買っているんだろうが!?その価格で良いと判子押しているんだ何で文句言われなくちゃならん!」
「あなたには良心って物は無いのですか!?」
「そんな価値の無い物はとっくの昔に捨てたよ、人より多くの金さえ稼げればそれでいいのさ」
(長谷川が拳を握りしめている、これはチャンスだ。このまま殴られれば治療費の名目でお金をかなり分捕れる。)
表情は変えずに殴りかかってくるのを待っていたその時、足元に急に光り輝く魔方陣の様な物が現れた!
「な、なんだこれ!?」
「知るか!?急いで離れないと午後からの商売に影響が出る!?」
「あなたはこの期に及んでまだ金の事しか考えてないのですか!?」
「当たり前だ!金が全てだ、金の無い奴は野たれ死ねばいいんだ」
そうして、魔方陣の光が更に強くなると足元の地面が無くなり2人はそのまま地面に吸い込まれていった。
「起きてください、起きてください!」
長谷川に体を揺らされ目を覚ますと、そこは先程まで居た公園では無く青白い光に包まれた空間の中だった。
『お待ちしておりました、異世界より召喚されし勇者よ』
声の方向に目を向けると一瞬で目を奪われてしまう位の美しい女性が立っていた。
『わたしの名はフローディア、主神デウスに仕える神の1人。この世界を救う為に召喚された勇者を出迎える為に送られてきました』
「おいおい、人の断りも無しにいきなり勇者をやれって言われても困るじゃねえか!?」
『勇者として召喚されたのはあなたの様な人間ではありません。長谷川 吉宗様、どうかその強い正義の心を持ってこの世界を魔王の手からお救い頂けないでしょうか?』
「自分みたいな人間でも必要とされる世界だというのなら、喜んで協力させて頂くよ」
(ちっ吐き気がする位のお人好しかよコイツ。なら俺じゃ無いなら早く元の世界に返して貰わないとな、少しは色付けてくれないとここで使った時間だけ無駄になっちまう)
「おい、俺じゃないって言うのならとっとと元の世界に返せや。それと、巻き添えで召喚したんだ。慰謝料代わりに何かついでに寄越せ」
「お前という奴は本当に人間の屑だな」
「お前みたいにお人好しで生きている方が間抜けなんだよ」
『元の世界にはお2人共もう戻れませんよ』
「「はあ!?」」
『召喚する際に2人の元の世界との繋がりを完全に消す為に、原因不明の爆発事故に巻き込まれた格好で2人は死亡した事になっております』
(もう元の世界に戻れないだと!?ふざけるな!これからどうやって金を稼がないとならないんだ!?)
『吉宗様、この様な形でこの世界に骨を埋めて頂く事になるのを深くお詫び致します。お詫びとしてあちらの光の間で幾つかのスキルや能力値の変更を行いたいと思いますので参りましょう』
「ちょっと待てや!俺はほったらかしかよ!?巻き添えで召喚された俺にも何か寄越せ!何も無しで放り出されて生きていける訳無いだろうが!?」
『先程、御自身で言われた筈では?【金の無い奴は野たれ死ねばいいんだ】と。少し先に扉が有るのでそこから出て後は自由に過ごしなさい。この空間もしばらくすれば消滅するからそれと一緒に死んでも一向に構いませんよ』
「ははは!いい様だ、自分のこれまでの言動が全て返ってきたじゃないか!?これでお別れになるが、精々達者で暮らすんだな」
そうして吉宗とフローディアの2人が光の間に入るとその入り口の扉は消え、空間に俺1人が取り残された。
(ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう!長谷川の奴、俺を馬鹿にしやがって。あのフローディアって奴にも絶対に復讐してやるぞ!?)
『面白い・・・人の中にも貴様の様に性根の腐った輩が居るとはな。ならば、わしが貴様に力を与えてやろうか?』
すると、今度は黒いローブを纏った老人が姿を現した。
『わしの名は邪神ヴェルド、デウスに逆らい人の世を弄ぶ者』
「ほ~あんたが俺に力を貸してくれるって言うのか?」
『うむ、貴様の様な奴をこの世界に放てばどの様に人の世を弄んでくれるのか見物だろうからな』
「じゃあ俺にもさっきの長谷川みたいに何かスキルと能力変更を与えてくれ!俺は戦う事よりも商売の方が得意だから魔王の側に付いて武器を作って売る鍛冶屋として勇者を返り討ちにするのに協力するわ」
『お前自身は一切戦わず血で汚れる事も無く魔族の手で勇者を始末させようとは、本当に面白い奴だ!こちらの闇の間に入り欲しいスキルを選ぶが良かろう』
すると光の間の反対側に深い闇に包まれた扉が現れる、躊躇無く俺が入るのを見ると邪神は残忍な笑顔をしながら後に続き闇の扉が消えると青白い光で包まれた空間は徐々に崩壊し無に戻ったのだった。
闇の間の中にはテーブルが有り、そのテーブルの上に辞書の様な物が有った。
『その辞書の中に有る物から好きなスキルを選ぶが良い、ただし選ぶ事が出来るのは9個までだ。慎重に選んで決めるのだぞ』
スキルを選ぶ前にステータスをまずは変えてもらう。
名前 越後屋 光圀
職業 鍛冶屋 LV1
HP 999
MP 999
力 999
魔力 999
体力 999
素早さ 999
物理防御 999(力と体力の平均値)
魔法防御 999(魔力と体力の平均値)
武器製作 LV1
武器追加効果付与 LV1
とりあえず、上級のモンスターに襲われても返り討ちに出来る強さにしてもらった。鍛冶屋のLVが上がればこの数値も上昇していくそうだから最終的に自分の手で勇者の長谷川を倒してみるのも面白そうだな。そして鍛冶屋として生活していく中で必要と思える物、また少しでもお金を使わなくて済むスキルを厳選した結果以下のものとなった。
万能言語【全ての種族との会話が可能】
複製【目の前に有る物と全く同じ物を作り出す、お金や武器などは複製不可だが鉱物類は可能】
鑑定【目の前に有る物の価値や性能を診断する、武器の残りの耐久力も分かる】
修復【目の前に有る物を生まれた状態に戻す事が出来る、生物は不可だが武器類は例え破損していても元に戻す事が可能】
融合【武器同士、もしくは武器と魔宝石を組み合わせ新たなる装備を作る事が出来る】
結界【自らが戦う意思が無い場合に一定範囲内において全ての攻撃を無効化する】
作業効率化【似た様な作業を繰り返す程作業時間が短縮される、長い時間を掛けて武器を作る事の多い鍛冶屋には必須スキル】
アイテムボックス【異空間に魔力の数値分の種類のアイテムと魔力の数値分の個数を収められるレアスキル。現在999種類のアイテムを999個ずつ格納可能】
世界地図【この世界のありとあらゆる場所を網羅している地図、拡大縮小だけでは無くダンジョン内のトラップの位置等も全て分かる為非常に便利。最新機能も随時追加更新されるので更新のお知らせ時には要チェック】
武器製作と武器追加効果付与もそれぞれLV1だがLVが上がっていけばより等級の高い武器や追加効果が複数付いた物も作れる様になるそうだ。
こうして、これから生きていく為に必要なスキルやステータスの変更をしてもらいヴェルドから最後の餞別としてロングソード1本と袋入りの鉄鉱石20kgを3袋にお金も100G(ゴールド)を貰い闇の間を後にする。
『これからお前がどうやって世界を弄んでゆくか、楽しみにみているよ』
ヴェルドの言葉を聞きながら、こちらの世界に降りたら早速現在地を調べて魔族の領土に向かう準備を始めようといまだ衰えない長谷川とフローディアへの復讐心を胸に新たな世界への第一歩を踏み出したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる