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第16話 女神フローディアの介入、そして姉妹の再会

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サーラに兄皇子が勇者のパーティーに居る事を伝えてから、1週間程経ったある日ようやく勇者達は捜索の網に掛かった。

「魔王様! 勇者達を発見致しました! 場所はこの城から南西約22km地点の森の中です」

「意外と近くまで来ていたようだな、ターニャ」

「ええ、そうですね。しかし、もうこれでお終いです。周囲をリザードマンを主とする部隊で囲み円形陣で範囲を徐々に狭めていますので体力か気力どちらかが先に切れた時点で彼らの負けです」

「正義感が強いからなのか知らないが、よく隠れながら食料を奪い半年以上も生き延びてこれたもんだ。感心はするが、許すつもりはない。勇者の長谷川の野郎と、騎士様のサーラの兄皇子はな」

「今度は逃げられない様にわたし自ら出向こうと思います」

「よせ、お腹の子に障ると良くない。側近の誰かを送っておけ、どうせ逃げ出せる訳が無いんだ。サーラ達3人もここに呼んで兄皇子をどうするか考えようじゃないか」

「そうしますか。ミオンさん、奉仕が疎かになっていますよ!ミツクニ様の褒美が欲しければ手を抜かずにもっと念入りに咥えなさい!」

『ふぁい、もうしわけありません』

俺とターニャが話をしている間、ずっとミオンが俺のを咥えて奉仕をしていた。ミオンは必ずといって良い程鑑賞部屋の元恋人の前で奉仕をしたがる。かつての恋人の前でする行為にすっかり溺れてしまった様だ。

「ターニャ、3人をここに連れてきてくれないか?その間にこの牝豚に褒美をくれてこの部屋の掃除をさせておくからよ」

「わかりました、ミオンさん喜びなさい。ミツクニ様がこれからあなたに褒美を差し上げるそうよ」

『ふぇ!? ありふぁとうふぉふぁいます』

「咥えたまま話さなくていい、ミオン。お待ちかねの褒美をくれてやるから、恋人の方を向いて四つん這いになるんだ」

『はあ、はあ、はあ、はあ・・・これで、よろしいですか? ミツクニ様』

「ああ、相変わらず洪水じゃないか。そこまで俺のが欲しいのか?」

『はい、***に見られながらミツクニ様の褒美を戴ける事を想像するだけでミオンは毎日こうなってしまいます』

「お前にはこの部屋も掃除してもらわないとならないから、とっとと始めるぞ!褒美を早く貰える様に俺を悦ばせろよ!」

『ああ、これが欲しかったんです!ミツクニ様、わたしの具合は如何でしょうか?魔王様に近づけたでしょうか?』

スパーン! 俺はミオンの尻を勢い良く叩く

「お前如きがターニャと張り合おうと思うな、それに分かっているぞこうしてわざと叩かれて感じている事にな!!」

それから何発も尻を叩いてやると、ミオンはすっかり恍惚とした表情になっている。

『わたしは尻を叩かれて悦ぶ淫らな女です、こんな愚かなわたしにミツクニ様の熱い褒美を今日も早く戴きとうございます!』

「それなら、もっと腰を振れ!もっと締め上げろ!この程度ではまだ褒美は与えられないぞ!」

『もう、もう限界でございます。早く、早く、褒美をください!』

「我慢する事も出来ない牝豚め!次はもっと長く堪えられる様に勉強しておけ!そら、お前が待ち望んだ褒美の時間だ!」

俺からの褒美を受け止めてミオンは達する、そして余韻で再び達し気を失うが俺はそれを許さない。

「意識を取り戻せ、ミオン。褒美は与えた、この部屋を急ぎ掃除して出て行け」

『はい、わかりました』

ミオンはゆっくりと部屋を出て行き、清掃道具を持って戻ってきた。そして俺とミオンの体液の付いた床を綺麗に掃除するとふらふらした足取りで部屋を出て行った。

それから数分の後、ターニャがサーラ達3人を連れて戻ってきた。サーラの顔は強張っているが、ターニャ達が頭を撫でたり肩に手を置いたりして落ち着かせようとしてくれている。

そんな中、慌しい足音と共にターニャの配下の1人が勢い良く部屋に入ってきた。

「も、申し上げます! 側近の方からの急報で、勇者パーティーを包囲した所突如空より現れた女からの攻撃により側近の方は負傷!また勇者パーティーの内勇者と騎士の2人がその女と共に何処かへ消え周辺の探索網から逃げられました!」

「なんだと!?」

「2人って事は、あと1人確かシスターが居た筈だ。その女はどうなったんだ?」

「は! シスターの女は女に助けを求めましたが、袖にされてそのまま置いていかれた模様。1人残された女は投降し現在首飾りを吊るした状態でこの城に移送されている模様です」

「そうか、分かった。負傷した側近は重傷では無いのだな!?」

「はい、軽傷との事ですが利き腕を怪我されたそうなのでしばらくは戦闘は無理の様です」

「分かった、下がってよい」

「は、失礼しました!」

配下の者が部屋を退出すると、部屋の中の5人はしばし無言になる。どれ位沈黙の時間が過ぎただろうか?俺はゆっくりと口を開く。

「おそらく、これはフローディアが介入してきたんだろう。俺の時と同じくシスターは見捨てられたんだ、あいつは自らの役に立つ者にしか興味が無い。側近の帰還とシスターがここまで移送されればはっきりするだろう」

翌日、帰還した側近と共に勇者パーティーに居たシスターが移送されてきた。腕に包帯を巻いた側近と共に俺とターニャ、それにサーラ達3人の居る鑑賞部屋の中に連れられてきた。

「お前が勇者のパーティーで回復役等をしてきたシスターか?」

俺からの質問に無言でいたシスターだが、ふと周りを見て有る事に気付いたらしく急に大きな声を上げた。

『姉さん? もしかしてマリア姉さんですか!?』

「え!? その声はもしかしてリィナなの!?」

『姉さん・・・生きておられたのですね』

長谷川のパーティーで回復をしていたシスターはマリアの実の妹だった・・・。
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