ちょっぴりおかしい?おれの日常

萎えたこ

文字の大きさ
1 / 3

俺の日常

しおりを挟む
「あー...今何時だ...もう夕方の4時か...」

「丁度いい時間かな...」

そっと呟きながら、TVゲーム機の電源をつける。
この生活にも慣れてきたな。そう思いながらクシャクシャな髪の上からヘッドセットつけて画面に向き合った。

俺の名前は久我颯汰。高校一年生だ。何故高校生なのに学校に行っ てないのか?と思う人もいるかもしれない。
俺は『引きこもり』なのだ。

こうして引きこもり生活を始めたのは高校生になってからだ。
理由があるとすれば、中学校とはまるで違ったからかな。
他にも理由があるが大体の理由はこれだ。

「うぃー。今日も調子がいいなぁ!この調子で大会も優勝しちゃうぞ~!」

今俺がやっているゲームはいわゆるFPSという類のもので今最も国内で人気のあるゲームなのだ。高校に入ってからはずっとハマってる数少ない俺の趣味。オンライン対戦ゲームだからネット上のフレンドも沢山いる。高校よりも何10倍も楽しい俺の居場所だ。

「んー、まだクラメンはinしてないな~、、enjoyクランだからしょうがないか、、おっフニさんがinしてる!」
そう言って俺はフニさんにパーティチャットへ招待した。

フニさんは俺が一番信頼してて仲の良いネット上のフレンドだ。俺がゲームを始めた理由はこの人に誘われたからでもある。

「タコぉ起きるのはえーよ...実力が無い分やる気はあるのは良いけどタコはヘタクソだからなぁ...」


タコと言うのは俺の事だ。小学生の頃からのリアルでのあだ名で
ネットでもタコと名乗っている。

「フニさん~そんな事言わないでくださいよぉぉお!俺だって頑張ってほらっ!こんな相手にも勝てるようになってるんですよ!上手くなってるって褒めてくれてもいいじゃないですかぁ!」

「タコはセンスはあるがガキだからなぁ...この前もお前相手に煽るような事しただろ!だから上手くなれないんだよなぁ」

「はーいはい、それよりも早く一緒にやりましょうよ...1人だと連携取れません...」

「タコぉ待てよ~もう少ししたらシノノメもくるらしいからさっ」

「え!?ノメさん来るんですか!いやぁ~久しぶりテンション上がってきたぞぉおお!」

ピロンッ♪

ん、誰かパーティ来たな、、? 
スッと画面を見た
ん!?ハルさんとユウナ!?なんでこんな時にだよ!
タイミング猛者かよっ

「あ、タコくんお久しぶりっ!またこんな時間からゲームしてるの?お母さんに迷惑掛けたらダメよ~?」

ハルさんは相変わらずお母さんみたいな人だな...
まぁそこがいい所でもあるんだけど...

「なっ!なんでタコいんのよ!ハルさんの嘘つき!フニ君がいるからパーティ来たのにタコもいるなんて最悪...」

ぬぁぁぁあ!相変わらずうるせぇ女だなコイツホントに俺と同い歳かよ。テンションたけぇし口悪っ!

「まぁまぁユウナ落ち着きなってタコも何か喋れよ?」

「いや、ハルさんはいいんすけどユウナが来ると毎回俺調子悪くなるんすよね、、今日ゲーム辞めます...」

「あははははっ!タコはいっつも言い訳ばかりね!フニ君とは大違いよ。ねーフニ君私と2人でゲームしよっー?」

うぁぁ怖ぇえコレが恋する乙女って奴かよ。性欲の権化じゃねぇか。いや性欲を人にしたらこいつになるのかな。

そんな事を思いながらゲームの電源を切ろうとしたら

ピロンッ♪

ん、またパーティに誰かきたな...
電源を切るのを躊躇い画面みた
「よぉぉお全員揃ったのは久しぶりだなぁ。イツメンってのは良いもんだなぁあれタコはどうした?静かじゃね?」

あっノメさんだっ!やった!
俺はすぐにヘッドセットを付けた。

「ノメさん~~!久しぶりっすね!いやぁノメさんきたら元気100倍だぁ!よっしゃゲームやるぞ!」

「うわぁタコキモちわる。あんたさっきまで私が来て萎えてたくせにノメさんくるとテンション上がるとかホモかよ...」

「相変わらずタコとユウナは仲いいなクラマスとして嬉しいぞ~~」

「「は?」」

俺とユウナが仲いい?傍から見るとそんな感じなのか
女の子は好きだけどユウナだけは絶対無理だ...
そんな事を思いながらも仲のいいクラメンが揃って少しだけ嬉しかった。

俺が最も大切にしてるフレンドでやるゲームは最高だな
ユウナはまぁついでって事で、、などと考えつつ皆と楽しく会話していた。
ここが俺の居場所でこれが俺の日常。
少し変わってるかもしれない。でもこれが俺の最高の日常だ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...