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俺、出会う
しおりを挟む「どうしてニコ様が生きてるのさッ?!あんた!なんかしたんでしょ?!」
あぁーそれか…確かにやりましたね…。でも死にかけてたし…治して何が悪いのか…。ってか、あれか?エレか?やっぱりショタが攻略対象だったのか?!設定的にどうなんですかね?!
「あんたのせいで…あんたのせいでッ!!ユスティ様が…国王様が…」
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!そっちか────い!!
まさかのイケオジ…。一度しか会ったことないけど…話した事もないけど…晩餐会で見た印象は、えっ?この人子持ちなの?と疑いたくなる程、若々しくて、微笑みの貴公子みたいな人だった。
ほぉーあの人が…へぇー…。いや、ほんと幅広く攻略対象者が居るんだね…。恐ろしいわ…。
「あんたさえ!あんたさえ…!ぐっ、ユスティ様はね……」
またもや語ってくれたので要約します。ニコ様に先立たれ、失意の中で出会う神子様。エレにも優しく、自分の子供の様に接して懐かれる。その姿や、人柄にも惹かれ、恋に落ちる。
正妃になって欲しいと言われるが…荷が重すぎると、自分の気持ちを押し殺し断る。しかし、エレが「お母様」と呼び間違えた事、ユスティ様に私が支える、共に国の為に生きて欲しいと熱心に口説かれ、正妃になる事を決意する。
って感じらしいですわ。知らねー。ほんと、どーでもいいわ。二兎追うものは一兎も得ずですよ!高望みしてはいけません!!ハーレムは諦めていただきたい!!
「エレに取り入ったの?!このッ、ロリショタが!!」
グサッ!!うっ…心のダメージが…。
「あんな小さな子に手を出すなんて!!この変態!!」
ピ────。ご臨終です。俺の心は天に召されました。くっそー!!なまじショタちょっとありじゃね?とか思ってしまったから、余計に刺さる。いやーグサグサ心に刺さるね。
「何もしてません」
エレが俺の上に乗っかってただけだよ!
「エレが顔を赤らめて、あんたは凄かったって!!」
えぇぇぇぇ────?!ごっ、誤解です!!なんでもエロに繋げるのは良くないと思います!!エレ!!ちゃんと何が凄かったのか主語を入れないとダメだろ!!魔法が凄かったですって!!
「これ以上、邪魔するなら許さないから!!」
ひぃ────!!何する気?!そんなに怒るなら、お得意の一人語りで次のイベントを教えてくれ!!俺だってフラグは回避したいのよ!!
「いーい?!この後……まぁいいや。とりあえず邪魔しないでよね!!」
教えて────!!意地悪しないで────!!この後…何?なんなんですかね?まだイベントあるんですね?!無理だ…もう無理だ…あっ、今、護衛居ないじゃん!!よし、逃げよ。
神子様を置き去りにして、全速力で走り出す俺。今度は城内ではなく、図書館から見えていた森に向かって走り出す。城ではバンバン捕まったからな!!森の中ならフラグ立たないでしょ!!闇雲に走りまくる。
少し先に泉が見える。あそこで一旦休憩しよう。そう思って、走る速度を落とした時…
ガシッ
腕を掴まれた。
へっ?掴んでいる人を見る。えっ…誰…この王子様みたいな人…誰なんですかぁぁぁ────?!
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