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底なし沼
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弟夫妻に一方的な言葉を投げかけて口付ける彼に戸惑うも、好き勝手に暴れ回る舌に翻弄されてどうにもならない。
ようやく解放された時には、さんざん吸われ扱かれた舌は思うように動かせなくなった。
「何で、人前で、あんなこと」
すっかり力の抜けたヴィクトワールをベッドに運んだアンブロワーズは、即座にのしかかった。
「一瞬たりとも待てなかったから。僕、今めちゃくちゃ空腹なんだ」
「恥ずかしい、のに」
「ひん剥かないだけマシでしょ?」
「はっ?! え? いや、そんなこと、されたら」
あまりにも信じがたい発言に、一瞬何を言われたのか理解できなかった程に、彼女は混乱した。
「もう口もきいてくれない?」
「う……」
あまりにも寂しげな口調に、そうだとは言いがたい。でも否定もしたくない。
万が一にでも、そんなことをされてしまったなら。自分が簡単に死ねない存在になったことに絶望するだろう。
「まあ、君の肌を他の誰かに見せるなんて絶対にあり得ないけどね」
そう言いながら頬を撫でる彼の目が彼女を射抜く。
「君は僕だけのヴィヴィだ」
「そう、私は貴方だけの餌よ」
「……そう、だよね」
顔を曇らせ、目を逸らす彼に不安を覚える。やはりまだ憂いは晴れていないのだろうか。
「どうしたの? ああっ、待って」
下腹部を弄られて身体に電流が走る。
「待たない。君は僕の餌なんでしょ?」
いつもより容赦なく攻め立てながら、彼は理解できない不快感に悩まされている。
彼女は餌だ。そう決めて、自分自身が何度も告げた。なのに彼女の口からその言葉が出た瞬間、自分の心が沈むのを感じたのは何故なのか。
彼女さえいれば、この先ずっと最高の美味が保証されている。獲物を誰かと分け合う趣味はないから、彼女自身が自分だけの餌だと断言してくれて、何より嬉しい筈なのに。
「もう、つらい。たすけて」
涙を流しながら訴える彼女に見惚れる。この美しい生き物が激しく乱されながらも、手酷く攻め立てる自分にしがみつき唇を寄せる様に目眩がしそうだ。
あまりにも蠱惑的な姿に、彼女こそが魔に属する存在なのではないかとすら思う。
「どうして欲しいの?」
「いれて」
「うん、僕も限界」
急き立てられるように突き込むと、背に爪を立てて啼く声さえもが耳に心地良い。
「あ、そこ、もっと」
「っ、ここ、好きだよね」
蕩けた表情で腰を揺らし首に吸いつかれ、理性が飛びそうになった。自分こそが惑わされている。立場が逆なのに、それが愉快だとすら思う。
「うん、好き、大好き」
「……うん。君のその反応を見るの、僕も大好きなんだ」
縋りつく指が、擦り寄せられる頬が、腰に回される脚が、昂りを逃がすまいと絡みつく内部が、全力で自分を求めていると教えてくれる。
それを実感する度に込み上げる衝動は何なのだろう。
こうして身体を重ねる度に、更に引き込まれる。際限なく彼女にのめり込む自分は、本当に最強と恐れられる存在なのだろうか。
「もっと、ぎゅっとして」
「こう?」
「ぜんぶ、ぬいで」
望み通りに素肌を合わせて抱きしめると幸せそうに笑い、気持ち良いと繰り返す。その愛らしさに堪らなくなり何度も唇を奪う。息も絶え絶えなくせに、口付けに必死で応える彼女が可愛くて仕方ない。
滑らかで吸い付くような肌の感触が至るところから伝わる。確かに一糸纏わぬ状態の方が、ずっと快い。
「僕も、こうしてると気持ちいいよ」
何ものにも代えがたい多幸感に満たされる。もはや食事など二の次となっている事実に、彼は気付いていない。
「今頃あの二人はお楽しみの真っ最中だね」
自宅の庭でお茶を楽しみながら智香が夫に笑いかける。
「そうだろうな。兄貴のあんな顔、初めて見た」
二人がいる間、ずっと彼女を抱き込んで離さなかった。「触れたら殺す」との言葉は単なる脅しではない。その瞬間、殺気がユーゴーの肌を貫いたのだから。
本気になった彼にユーゴーが敵う筈もない。それでも何に対しても興味を持てず無気力だった頃と比べたら、今の方が遥かに良いと思えた。
「それにしても自分が相手に惚れてることすら気付いてないって、信じられん」
生命を分け合うのみならず、彼女にも自分を縛らせる。そんなことは愛がなければ無理だろうに。
「ヴィクトワールちゃんも、でしょ?」
「ああ。全くめんどくせぇ。ま、ある意味お似合いだな」
それでもいつかは気付くだろう。二人が過ごす時間は、長いという言葉が生温く聞こえる程なのだから。
「彼女、永遠に生きるって知ってるのかな?」
智香は少し心配になる。確実な終わりが待っている彼女でさえ、残り千年程の生に耐えられるか定かでないのに。
アンブロワーズは不死の存在だ。成人する頃にはそれが分かっていたらしい。
「それは聞かされてない。でもあの様子だと、それを知ったところで兄貴から離れたがらないだろうけど」
最強の兄を差し置いてユーゴーが魔王になった理由は幾つかあるが、その一つが他者の心が読める能力だ。こと細かく分かるのではなく大雑把なものだが、それでも不穏分子にいち早く気付き制圧できる上に、兄に次ぐ実力。
彼の脅威となりうる相手は兄しかいない。その兄は魔王なんて絶対に願い下げだろう。無気力状態からは脱したものの、彼の興味の対象はヴィクトワールだけなのだから。
「それにしても絵になる二人だよね、綺麗で可愛くて。ちょっと描きたくなっちゃった」
楽しそうに笑う妻に、過去に何度も呑み込んだ質問をぶつけた。
「トモは兄貴に惚れてただろう」
意地が悪いと分かっている。自分にごまかしは利かないと彼女が知っているのは百も承知で、敢えてそれを訊くのだから。
「……少しだけ、ね。いきなり死にかけて知らない世界に飛ばされて、絶世の美少年に助けられたんだもん。仕方ないでしょ?
当時は十代だったし」
だけど完全な片想いだった。彼が自分に興味を持ったのは、面白い性質の持ち主だから。自分に求めるのは元の世界の話だけで指一本触れようとしない彼に、望みがないと思い知らされた。
「それで諦められる程度だったんだよ。ユーちゃんとは全然違う」
「そうだな」
言葉にせずとも痛い程に伝わる想いに、改めて愛しさが込み上げる。
「悪い。絵を描くのは後にしてくれ」
「りょーかい」
くすくす笑う妻を抱き上げ、寝室に飛んだ。
ようやく解放された時には、さんざん吸われ扱かれた舌は思うように動かせなくなった。
「何で、人前で、あんなこと」
すっかり力の抜けたヴィクトワールをベッドに運んだアンブロワーズは、即座にのしかかった。
「一瞬たりとも待てなかったから。僕、今めちゃくちゃ空腹なんだ」
「恥ずかしい、のに」
「ひん剥かないだけマシでしょ?」
「はっ?! え? いや、そんなこと、されたら」
あまりにも信じがたい発言に、一瞬何を言われたのか理解できなかった程に、彼女は混乱した。
「もう口もきいてくれない?」
「う……」
あまりにも寂しげな口調に、そうだとは言いがたい。でも否定もしたくない。
万が一にでも、そんなことをされてしまったなら。自分が簡単に死ねない存在になったことに絶望するだろう。
「まあ、君の肌を他の誰かに見せるなんて絶対にあり得ないけどね」
そう言いながら頬を撫でる彼の目が彼女を射抜く。
「君は僕だけのヴィヴィだ」
「そう、私は貴方だけの餌よ」
「……そう、だよね」
顔を曇らせ、目を逸らす彼に不安を覚える。やはりまだ憂いは晴れていないのだろうか。
「どうしたの? ああっ、待って」
下腹部を弄られて身体に電流が走る。
「待たない。君は僕の餌なんでしょ?」
いつもより容赦なく攻め立てながら、彼は理解できない不快感に悩まされている。
彼女は餌だ。そう決めて、自分自身が何度も告げた。なのに彼女の口からその言葉が出た瞬間、自分の心が沈むのを感じたのは何故なのか。
彼女さえいれば、この先ずっと最高の美味が保証されている。獲物を誰かと分け合う趣味はないから、彼女自身が自分だけの餌だと断言してくれて、何より嬉しい筈なのに。
「もう、つらい。たすけて」
涙を流しながら訴える彼女に見惚れる。この美しい生き物が激しく乱されながらも、手酷く攻め立てる自分にしがみつき唇を寄せる様に目眩がしそうだ。
あまりにも蠱惑的な姿に、彼女こそが魔に属する存在なのではないかとすら思う。
「どうして欲しいの?」
「いれて」
「うん、僕も限界」
急き立てられるように突き込むと、背に爪を立てて啼く声さえもが耳に心地良い。
「あ、そこ、もっと」
「っ、ここ、好きだよね」
蕩けた表情で腰を揺らし首に吸いつかれ、理性が飛びそうになった。自分こそが惑わされている。立場が逆なのに、それが愉快だとすら思う。
「うん、好き、大好き」
「……うん。君のその反応を見るの、僕も大好きなんだ」
縋りつく指が、擦り寄せられる頬が、腰に回される脚が、昂りを逃がすまいと絡みつく内部が、全力で自分を求めていると教えてくれる。
それを実感する度に込み上げる衝動は何なのだろう。
こうして身体を重ねる度に、更に引き込まれる。際限なく彼女にのめり込む自分は、本当に最強と恐れられる存在なのだろうか。
「もっと、ぎゅっとして」
「こう?」
「ぜんぶ、ぬいで」
望み通りに素肌を合わせて抱きしめると幸せそうに笑い、気持ち良いと繰り返す。その愛らしさに堪らなくなり何度も唇を奪う。息も絶え絶えなくせに、口付けに必死で応える彼女が可愛くて仕方ない。
滑らかで吸い付くような肌の感触が至るところから伝わる。確かに一糸纏わぬ状態の方が、ずっと快い。
「僕も、こうしてると気持ちいいよ」
何ものにも代えがたい多幸感に満たされる。もはや食事など二の次となっている事実に、彼は気付いていない。
「今頃あの二人はお楽しみの真っ最中だね」
自宅の庭でお茶を楽しみながら智香が夫に笑いかける。
「そうだろうな。兄貴のあんな顔、初めて見た」
二人がいる間、ずっと彼女を抱き込んで離さなかった。「触れたら殺す」との言葉は単なる脅しではない。その瞬間、殺気がユーゴーの肌を貫いたのだから。
本気になった彼にユーゴーが敵う筈もない。それでも何に対しても興味を持てず無気力だった頃と比べたら、今の方が遥かに良いと思えた。
「それにしても自分が相手に惚れてることすら気付いてないって、信じられん」
生命を分け合うのみならず、彼女にも自分を縛らせる。そんなことは愛がなければ無理だろうに。
「ヴィクトワールちゃんも、でしょ?」
「ああ。全くめんどくせぇ。ま、ある意味お似合いだな」
それでもいつかは気付くだろう。二人が過ごす時間は、長いという言葉が生温く聞こえる程なのだから。
「彼女、永遠に生きるって知ってるのかな?」
智香は少し心配になる。確実な終わりが待っている彼女でさえ、残り千年程の生に耐えられるか定かでないのに。
アンブロワーズは不死の存在だ。成人する頃にはそれが分かっていたらしい。
「それは聞かされてない。でもあの様子だと、それを知ったところで兄貴から離れたがらないだろうけど」
最強の兄を差し置いてユーゴーが魔王になった理由は幾つかあるが、その一つが他者の心が読める能力だ。こと細かく分かるのではなく大雑把なものだが、それでも不穏分子にいち早く気付き制圧できる上に、兄に次ぐ実力。
彼の脅威となりうる相手は兄しかいない。その兄は魔王なんて絶対に願い下げだろう。無気力状態からは脱したものの、彼の興味の対象はヴィクトワールだけなのだから。
「それにしても絵になる二人だよね、綺麗で可愛くて。ちょっと描きたくなっちゃった」
楽しそうに笑う妻に、過去に何度も呑み込んだ質問をぶつけた。
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当時は十代だったし」
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