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23.月夜の記憶
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「はぁ、死ぬかと思いました。…リブルに助けられましたね」
「ああ。リブルが間に合って良かった。…大抵の気配が感じ取れる方なのだがな、私もまだまだのようだ。怖い思いをさせてしまってすまなかった。流石にここまで来れば敵も追ってはこれないだろう」
「いえ、エドゥアール様が謝る必要はありませんよ。悪いのはエドゥアール様じゃなくて、あいつらです。エドゥアール様には守っていただきましたし、寧ろお礼を申し上げたいくらいです」
バサリバサリと音を立てながら、飛竜が夜空を駆け抜ける。それに跨って移動する私達は、ブルーナイト城からそれなりに離れ、辺境とブランセントを隔てる山脈の上空にいた。
何とかアディの命が守れて良かったけど、襲ってきたあの人達は一体何者だったのだろうか。わざわざ警備の厳重なブルーナイト城を襲うなんて、なぜそんなにリスクの高いことを彼らはしたのだろう。不思議に思った私は後ろにいるエドゥアール様に尋ねた。
「…あの人たちは一体何者だったんですか?」
全身黒い布で覆われた謎の人達。万が一に備えて日ごろからみっちり鍛えられている辺境の騎士たちと互角で戦えるなんて、ただ者ではない。
「おそらくヘレニア山脈に住むと言われる暗殺集団レクスだろうな。どこかの貴族に皇女を殺すよう雇われたんだろう」
暗殺集団レクス。ブランセント王国にそんな物騒な集団がいたなんて初めて知った。
「なぜアディを殺そうとしたのでしょうか?」
「隣国と戦争を起こさせるためだろうな。貴族の中には隣国との戦争を望む者が一定数いるのだ」
「え?」
…信じられない。国を守る立場の貴族が戦争を企むなんて。なんでそんなことを望むの?
「戦争が起きれば武器が売れる。それを利用して儲けようとしていた貴族たちがいたのだ。どうやら隣国との戦争が起きるかもしれないという噂を聞いて、資産を叩き武器を買い集めていたようだな。大方、戦争が始まったところで武器を高く売ろうとしていたのだろう」
「…そんな」
「結果的に思いがけぬ皇女の登場と、令嬢との友好関係によって戦争がなくなるかもしれない事態になったものだから今頃奴らは焦っているのだろうな。全財産を失いかねないのだから」
そんな自分勝手な理由で、アディが狙われたの?許せない。なんて最低な奴らなのかしら。心の底から沸き上がってくる怒りに震えていると、エドゥアール様が落ち着けというように私のお腹に回している腕を強めた。
「既に裏はとれている。奴らを雇いこの暗殺を企んだ者達は全て捉え罰する予定だ」
流石エドゥアール様。仕事が早い。
「だから、復讐などと余計なことは考えなくていい」
…あ、バレてる。私の持ちうる力全てを注ぎ込んで、アディを殺そうとした貴族たちに仕返しをしてやろうと考えたことがエドゥアール様にバレてる。…でも、少しくらいなら私も意趣返ししたいよね。大切な友人傷つけられて黙ってるなんてできないもの…。
「分かりました。その方たちの後始末はエドゥアール様達にお任せします。…でも、私の商会が商品の販売先を選ぶのは問題ありませんよね」
私の言葉にエドゥアール様がふっと笑った。
「ああ…そうだな。…君の商会が客を選ぶのは問題ない」
バサリバサリと飛竜の羽音が響く。会話が一段落し暇になった私はいつもより一段と近くなった星空を眺めて、ふと気づいた。
「そういえば、今日は満月なんですね」
煌々と光丸い月。地上から見る月よりも一段と大きなそれに私は目を見張った。
「…ああ、そうだな。雲が少なく月を見るには絶好の日だというのに、ゆっくりと眺められないのが残念だ」
密着状態のため、エドゥアール様の顔を見ることはできないが、心底残念そうなのが声で伝わってきた。
どうやらエドゥアール様にも、星空を眺める趣味があるらしい。
「…君と初めて出会ったのも満月の夜だったな」
「え!覚えていてくださったのですか?!」
予想外のことに私は目を見張る。エドゥアール様って人に興味を持たない人だから、てっきり私のことなんて覚えてないと思っていた。
「…覚えているも何も、あの日はコンサーレ宰相に娘が迷子になったから探してくれと頼まれたのだ」
…そうだったんだ。確かにお父様に何も言わずに外に出たから、戻ってから叱られたような記憶はあるけど、てっきり偶々エドゥアール様に出会って、迷子だと知ってお父様の元まで連れていってくれたのかと思っていた。
「寧ろ、君が私のことを覚えていたことが意外だったな。あの時の君はまだ幼かったし、一瞬しか話さなかったから忘れているだろうと思っていたが…」
「忘れるわけないです。あの日からずっと私はエドゥアール様への憧れを捨てられずにいたんですもの」
「あの時からなのか?…それは何とも物好きな少女だな」
エドゥアール様ってご自分の魅力を理解してないのかしら?私がエドゥアール様素敵発言をするたびに、ものすごい不思議そうにするのよね。
あの時のエドゥアール様、今より10歳くらい若かったんだけど、本当にカッコよかったんだから!夜だったし、顔ははっきり見えたわけじゃないんだけど、顔立ちがはっきりしているから、月明かりに照らされて浮かび上がる影がいい感じに憂いおびていて、身長も高くてスラっとしているから、シルエットも最高だったのよね。もちろん年齢を重ねてより磨きがかかった今のエドゥアール様の方が私は好きだけど!
「これは最近気づいたんですけど、私がイケオジ好きになったきっかけはエドゥアール様なんですよ。あの時エドゥアール様と出逢って、イケオジの魅力に目覚めちゃったんです」
「…はぁ。これはコンサーレ宰相に恨まれるな」
「え?」
エドゥアール様がお父様に恨まれる?…なぜ?
「いや、何でもない。…それよりもそろそろ王宮に着くぞ」
「あ、本当ですね」
エドゥアール様に言われて、落ちない程度にそっと下へ視線を向けると、首都ブランセントと王宮が見えた。流石飛竜。到着が早い。
「着陸する。落ちないようにしっかり掴まりなさい」
そう言ってエドゥアール様が回していた腕に再び力を込める。自然と身体がエドゥアール様と密着することになり、再び鼓動が速くなる。
ひえっ、服越しに分かるエドゥアール様の鍛えられた身体!妄想膨らみすぎて鼻血でそう…。
脳裏に次々と浮かぶ邪念を何度も振り払っては、王宮へ目掛けて急降下する飛竜に振り落とされないよう必死にしがみつく私なのであった。
「ああ。リブルが間に合って良かった。…大抵の気配が感じ取れる方なのだがな、私もまだまだのようだ。怖い思いをさせてしまってすまなかった。流石にここまで来れば敵も追ってはこれないだろう」
「いえ、エドゥアール様が謝る必要はありませんよ。悪いのはエドゥアール様じゃなくて、あいつらです。エドゥアール様には守っていただきましたし、寧ろお礼を申し上げたいくらいです」
バサリバサリと音を立てながら、飛竜が夜空を駆け抜ける。それに跨って移動する私達は、ブルーナイト城からそれなりに離れ、辺境とブランセントを隔てる山脈の上空にいた。
何とかアディの命が守れて良かったけど、襲ってきたあの人達は一体何者だったのだろうか。わざわざ警備の厳重なブルーナイト城を襲うなんて、なぜそんなにリスクの高いことを彼らはしたのだろう。不思議に思った私は後ろにいるエドゥアール様に尋ねた。
「…あの人たちは一体何者だったんですか?」
全身黒い布で覆われた謎の人達。万が一に備えて日ごろからみっちり鍛えられている辺境の騎士たちと互角で戦えるなんて、ただ者ではない。
「おそらくヘレニア山脈に住むと言われる暗殺集団レクスだろうな。どこかの貴族に皇女を殺すよう雇われたんだろう」
暗殺集団レクス。ブランセント王国にそんな物騒な集団がいたなんて初めて知った。
「なぜアディを殺そうとしたのでしょうか?」
「隣国と戦争を起こさせるためだろうな。貴族の中には隣国との戦争を望む者が一定数いるのだ」
「え?」
…信じられない。国を守る立場の貴族が戦争を企むなんて。なんでそんなことを望むの?
「戦争が起きれば武器が売れる。それを利用して儲けようとしていた貴族たちがいたのだ。どうやら隣国との戦争が起きるかもしれないという噂を聞いて、資産を叩き武器を買い集めていたようだな。大方、戦争が始まったところで武器を高く売ろうとしていたのだろう」
「…そんな」
「結果的に思いがけぬ皇女の登場と、令嬢との友好関係によって戦争がなくなるかもしれない事態になったものだから今頃奴らは焦っているのだろうな。全財産を失いかねないのだから」
そんな自分勝手な理由で、アディが狙われたの?許せない。なんて最低な奴らなのかしら。心の底から沸き上がってくる怒りに震えていると、エドゥアール様が落ち着けというように私のお腹に回している腕を強めた。
「既に裏はとれている。奴らを雇いこの暗殺を企んだ者達は全て捉え罰する予定だ」
流石エドゥアール様。仕事が早い。
「だから、復讐などと余計なことは考えなくていい」
…あ、バレてる。私の持ちうる力全てを注ぎ込んで、アディを殺そうとした貴族たちに仕返しをしてやろうと考えたことがエドゥアール様にバレてる。…でも、少しくらいなら私も意趣返ししたいよね。大切な友人傷つけられて黙ってるなんてできないもの…。
「分かりました。その方たちの後始末はエドゥアール様達にお任せします。…でも、私の商会が商品の販売先を選ぶのは問題ありませんよね」
私の言葉にエドゥアール様がふっと笑った。
「ああ…そうだな。…君の商会が客を選ぶのは問題ない」
バサリバサリと飛竜の羽音が響く。会話が一段落し暇になった私はいつもより一段と近くなった星空を眺めて、ふと気づいた。
「そういえば、今日は満月なんですね」
煌々と光丸い月。地上から見る月よりも一段と大きなそれに私は目を見張った。
「…ああ、そうだな。雲が少なく月を見るには絶好の日だというのに、ゆっくりと眺められないのが残念だ」
密着状態のため、エドゥアール様の顔を見ることはできないが、心底残念そうなのが声で伝わってきた。
どうやらエドゥアール様にも、星空を眺める趣味があるらしい。
「…君と初めて出会ったのも満月の夜だったな」
「え!覚えていてくださったのですか?!」
予想外のことに私は目を見張る。エドゥアール様って人に興味を持たない人だから、てっきり私のことなんて覚えてないと思っていた。
「…覚えているも何も、あの日はコンサーレ宰相に娘が迷子になったから探してくれと頼まれたのだ」
…そうだったんだ。確かにお父様に何も言わずに外に出たから、戻ってから叱られたような記憶はあるけど、てっきり偶々エドゥアール様に出会って、迷子だと知ってお父様の元まで連れていってくれたのかと思っていた。
「寧ろ、君が私のことを覚えていたことが意外だったな。あの時の君はまだ幼かったし、一瞬しか話さなかったから忘れているだろうと思っていたが…」
「忘れるわけないです。あの日からずっと私はエドゥアール様への憧れを捨てられずにいたんですもの」
「あの時からなのか?…それは何とも物好きな少女だな」
エドゥアール様ってご自分の魅力を理解してないのかしら?私がエドゥアール様素敵発言をするたびに、ものすごい不思議そうにするのよね。
あの時のエドゥアール様、今より10歳くらい若かったんだけど、本当にカッコよかったんだから!夜だったし、顔ははっきり見えたわけじゃないんだけど、顔立ちがはっきりしているから、月明かりに照らされて浮かび上がる影がいい感じに憂いおびていて、身長も高くてスラっとしているから、シルエットも最高だったのよね。もちろん年齢を重ねてより磨きがかかった今のエドゥアール様の方が私は好きだけど!
「これは最近気づいたんですけど、私がイケオジ好きになったきっかけはエドゥアール様なんですよ。あの時エドゥアール様と出逢って、イケオジの魅力に目覚めちゃったんです」
「…はぁ。これはコンサーレ宰相に恨まれるな」
「え?」
エドゥアール様がお父様に恨まれる?…なぜ?
「いや、何でもない。…それよりもそろそろ王宮に着くぞ」
「あ、本当ですね」
エドゥアール様に言われて、落ちない程度にそっと下へ視線を向けると、首都ブランセントと王宮が見えた。流石飛竜。到着が早い。
「着陸する。落ちないようにしっかり掴まりなさい」
そう言ってエドゥアール様が回していた腕に再び力を込める。自然と身体がエドゥアール様と密着することになり、再び鼓動が速くなる。
ひえっ、服越しに分かるエドゥアール様の鍛えられた身体!妄想膨らみすぎて鼻血でそう…。
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