25 / 32
25.あと3日
しおりを挟む
翌日、いつもより少し遅く起きた私は支度を済ませると、部屋に備え付けられた大きな窓から広い青空を眺めていた。ふと扉が叩かれ人が入ってくる。振り返ればそれはナタリーだった。
「おはようございます。お嬢様」
「おはよう、ナタリー。今日もいい天気ね」
持ってきた新鮮な水をコップに注いで私に差し出してくれるナタリー。私はそれを受取ると、一気に飲みこみ、乾いた喉を潤した。…ぷはー、生き返る。
「ええ、そうですね。しかしながらお嬢様。今日もいい天気ねなどと悠長に窓から空を見上げる時間があるのですか?」
ナタリーの言葉に私はギクリと肩を揺らす。ギギギと音がしそうな勢いでナタリーを見ると、彼女は真剣な表情のままこう言った。
「社交会まであと3日ですよ」
その事実がグサッと私の心臓に突き刺さる。私はナタリーに空のコップを渡すと、はぁと深いため息をこばしながらベッドに腰を下ろした。
「…せっかくの清々しい朝だからそれを忘れて気持ちよく迎えようと思ったのに、見事に現実へと引き戻してくれたわね」
「重要なことですから」
ナタリーはしれっとそう言い放つと、私が脱ぎ捨てた洗濯物に手をかける。どうせ洗濯に出すのに、きっちりと服をたたむあたり几帳面なことだ。手慣れたように服を畳んでいくナタリーを見つめながら、私はエドゥアール様への不満を漏らした。
「…辺境に貢献したお礼にデートをしてくださいってお願いしたんだけど、あれからエドュアール様のお返事が一切ないのよねぇ」
まぁ、ずっとバタバタしてたし仕方ないっちゃ仕方ないんだけど。でも、ようやく皇女も見つかって隣国との関係も落ち着いたことだし、こちらに向き合ってくれてもいいと思うんだよね。時間がないし。
「そんなお嬢様に朗報です。エドゥアール様からお嬢様へお手紙です」
「え!」
スッと差し出されたそれを、私は飛びつくように受取った。白い便箋に刻まれたエドゥアール様の名前。一体どんな内容だろうと胸に期待を膨らませながら、その手紙を開く。するとそこにはエドゥアール様らしいきっちりとした文字でこう書かれていた。
『本日の午後、君に紹介したい人がいる。街に出かけるので準備をしておくように。相手は王都に住む貴族で、君の商会の商品に興味を持っている人だ。宝石商会を営んでおり、ぜひ君の商会と共同開発をした商品を作りたいそうだ。君にとっても悪くない話のはずだ』
見事なまでの業務連絡。期待が一気にかき消された私は床にしゃがみ込み項垂れた。項垂れる私の横からひょいっと手紙を覗き込んだナタリーは、手紙の内容を見て、私に哀れみの視線を向けた。
「…いっそ清々しい程の業務連絡ですね」
…いや、分かってはいたよ。あのエドゥアール様がデートのお誘いで手紙を書くわけがないのは分かっていたけどさぁ。この流れは期待するじゃんかぁ!
「…まぁ、いいわ。内容は仕事でも、エドゥアール様と街に出かけられることに変わりはないもの。これもデートよ」
「流石お嬢様。開き直り早いですね」
うん。目的は仕事のためとはいえ、目的地に向かうまでの間は二人きりの時間もあるはず。ならデートであることには変わりないわ。何なら、帰りに少し寄り道してお店に寄ることも、上手く誘導できれば実現できるかもしれない。こうなったら上手くエドゥアール様の興味を惹いて、夢にまで見た王都デートを実現させてみせるわ!
そんな風に意気込んていたところで、部屋の扉が叩かれた。ナタリーがシーツを畳んでいて両手が塞がっていたため、代わりに私が扉を開けて訪問者を見る。すると、なんとそこにいたのはレオナルド殿下だった。
「やぁ、エリワイド嬢。朝食はまだだよね?王宮の庭園が一望できるテラス席に朝食を用意したから、よかったら一緒にどうだい?近況報告も含めてね」
相変わらずの爽やかスマイルでそんなお誘いをしてくるレオナルド殿下。しかし、その声には謎に有無を言わせない迫力があって、これは断れないやつだなと私は察した。
「喜んで」
※※※
「これは絶景ですね」
殿下に連れられてやってきたのは王族が住むエリアの一角だった。バルコニーみたいなところに、二人掛けの立派なテーブルと椅子が並べられていて、既に朝食の準備がされている。サッと椅子を引いてエスコートしてくれた殿下にお礼を言いながら、私は自分の席に座った。
「ふふ、でしょ。僕のお気に入りの場所なんだ。この王宮の中で、一番庭園が綺麗に見下ろせる場所なんだよ」
確かに広い王宮の庭園が見事なまでに視界に収まっている。部屋からも庭園を見ることはできるが、ここまで綺麗に全体が見えるわけではなかった。
へぇ、あの植木。上から見るとこの国の紋章になってたんだ。ただの迷路かと思っていた。
「どうぞ、食べて」
「はい、いただきます」
殿下に促され、私は視線を庭園から目の前の料理へと移し、口に運ぶ。…美味しい。初めて食べる料理だが、かなり好みの味だった。やっぱり王族が食べているものは一味違うなぁなんて思いながら、次の一口を口に運ぶ。
何だか視線を感じて、視線を料理から上げると私を見ていたレオナルド殿下と目が合った。
「…ふふ、エリワイド嬢は本当に美味しそうに食べるよね。それ、気に入った?」
どうやら表情に出ていたらしい。何だかそれを恥ずかしく思いながらも、美味しいのは事実なので素直に頷く。
「はい!初めて食べましたが、カリカリの生地に生ハムとチーズが良く合いますね」
カリカリに焼いた生地に生ハムとチーズが乗っていて、具が落ちないように四角く整形されている。見たことのない不思議な料理だったが、味も触感もよくて好きな料理だ。
「気に入ってもらえたようで良かったよ。色んな組み合わせがあるんだけど、僕はこれが一番好きなんだ。他にもキノコや卵、魚をのっけても美味しいよ」
「キノコかぁ。いいですね、それ。食べてみたいです」
ブルーナイト辺境は山が近いため、キノコ料理が出てくることが多かった。向こうでキノコ料理をあれこれ食べているうちに、今やキノコの魅力にどっぷり浸かっている私である。
「ふふ、王宮の料理人に言えばいつでも作ってくれるよ。これはこの国の南隣にあるタニュア国の料理で、ガレートと呼ばれるものなんだけど、そば粉で作った生地を薄く焼いて、具材をのせてから四角く折りたたんだものなんだ」
「ガレート…いいですね。今度料理人さんにお願いしてみます」
これはいいものを知った。フランツさんにお願いしたら、これ作ってくれるかな…。あとでこっそり王宮の料理人さんにレシピ教えてもらおう。
「ところで、話は変わるけど婚約の件はどうなったのかな?順調?」
やっぱりその話だったか。そりゃ、そうだよね。なんだかんだ殿下、エドゥアール様のこと結構気にかけているみたいだし。
「…残念ながら、まだ良いお返事が貰えていないんですよね。嫌われているわけではないと思うんですけど…」
「そっか。僕からしたらエドゥアール卿は大分君に心を開いているように見えるんだけどね。…ちょっと慎重になりすぎちゃっているのかな」
殿下からもそう見えているのか。なら最初よりもエドゥアール様が心を許してくれてるようになった感じがするのは、思い込みってわけではなさそうかな。ちょっと安心した。
「別に政略的な婚約でも構わないともお伝えしたんですけど、まだ引っかかる何かがあるような顔でした」
「…うーん、多分、問題があるのはエリワイド嬢じゃなくて、彼の方なんだろうね。彼の中で踏ん切りがつかない何かがあるんだと思うよ」
「踏ん切りがつかない何か…」
何がエドゥアール様をそこまで慎重にさせているんだろう。原因が分かれば楽なのになぁ。
「本当は彼の気持ちを尊重して待ってあげるのが一番なんだろうけど、そうもしていられないからね。ここは僕も力を貸すよ。エドゥアール卿には僕も幸せになってほしいと思っているからさ」
「本当ですか!?」
殿下の言葉に私は嬉々とした声をあげる。レオナルド殿下は幼少期の頃からエドゥアール様と付き合いがあり、エドゥアール様のことを詳しく知る人物の一人だ。そんな彼が協力してくれるなら心強いものである。…でも、一体どんな方法で協力してくれるんだろうか。
「ちょっと荒治療だけど、いい方法を思いついたんだ。大丈夫。きっと効果がでるよ」
そう楽しそうに笑いながら言う殿下に私は少し不安になった。…荒治療って一体何をするつもりですか、殿下。なんで良い悪戯を思いつきましたみたいな感じで笑みを浮かべているんですか殿下。
何をするつもりなのか聞き出そうとはしたものの、「エリワイド嬢は自分にできることをそのまま続けていてもらえれば大丈夫」としか言われず、結局分からないまま朝食を終え、殿下と別れた私であった。
「おはようございます。お嬢様」
「おはよう、ナタリー。今日もいい天気ね」
持ってきた新鮮な水をコップに注いで私に差し出してくれるナタリー。私はそれを受取ると、一気に飲みこみ、乾いた喉を潤した。…ぷはー、生き返る。
「ええ、そうですね。しかしながらお嬢様。今日もいい天気ねなどと悠長に窓から空を見上げる時間があるのですか?」
ナタリーの言葉に私はギクリと肩を揺らす。ギギギと音がしそうな勢いでナタリーを見ると、彼女は真剣な表情のままこう言った。
「社交会まであと3日ですよ」
その事実がグサッと私の心臓に突き刺さる。私はナタリーに空のコップを渡すと、はぁと深いため息をこばしながらベッドに腰を下ろした。
「…せっかくの清々しい朝だからそれを忘れて気持ちよく迎えようと思ったのに、見事に現実へと引き戻してくれたわね」
「重要なことですから」
ナタリーはしれっとそう言い放つと、私が脱ぎ捨てた洗濯物に手をかける。どうせ洗濯に出すのに、きっちりと服をたたむあたり几帳面なことだ。手慣れたように服を畳んでいくナタリーを見つめながら、私はエドゥアール様への不満を漏らした。
「…辺境に貢献したお礼にデートをしてくださいってお願いしたんだけど、あれからエドュアール様のお返事が一切ないのよねぇ」
まぁ、ずっとバタバタしてたし仕方ないっちゃ仕方ないんだけど。でも、ようやく皇女も見つかって隣国との関係も落ち着いたことだし、こちらに向き合ってくれてもいいと思うんだよね。時間がないし。
「そんなお嬢様に朗報です。エドゥアール様からお嬢様へお手紙です」
「え!」
スッと差し出されたそれを、私は飛びつくように受取った。白い便箋に刻まれたエドゥアール様の名前。一体どんな内容だろうと胸に期待を膨らませながら、その手紙を開く。するとそこにはエドゥアール様らしいきっちりとした文字でこう書かれていた。
『本日の午後、君に紹介したい人がいる。街に出かけるので準備をしておくように。相手は王都に住む貴族で、君の商会の商品に興味を持っている人だ。宝石商会を営んでおり、ぜひ君の商会と共同開発をした商品を作りたいそうだ。君にとっても悪くない話のはずだ』
見事なまでの業務連絡。期待が一気にかき消された私は床にしゃがみ込み項垂れた。項垂れる私の横からひょいっと手紙を覗き込んだナタリーは、手紙の内容を見て、私に哀れみの視線を向けた。
「…いっそ清々しい程の業務連絡ですね」
…いや、分かってはいたよ。あのエドゥアール様がデートのお誘いで手紙を書くわけがないのは分かっていたけどさぁ。この流れは期待するじゃんかぁ!
「…まぁ、いいわ。内容は仕事でも、エドゥアール様と街に出かけられることに変わりはないもの。これもデートよ」
「流石お嬢様。開き直り早いですね」
うん。目的は仕事のためとはいえ、目的地に向かうまでの間は二人きりの時間もあるはず。ならデートであることには変わりないわ。何なら、帰りに少し寄り道してお店に寄ることも、上手く誘導できれば実現できるかもしれない。こうなったら上手くエドゥアール様の興味を惹いて、夢にまで見た王都デートを実現させてみせるわ!
そんな風に意気込んていたところで、部屋の扉が叩かれた。ナタリーがシーツを畳んでいて両手が塞がっていたため、代わりに私が扉を開けて訪問者を見る。すると、なんとそこにいたのはレオナルド殿下だった。
「やぁ、エリワイド嬢。朝食はまだだよね?王宮の庭園が一望できるテラス席に朝食を用意したから、よかったら一緒にどうだい?近況報告も含めてね」
相変わらずの爽やかスマイルでそんなお誘いをしてくるレオナルド殿下。しかし、その声には謎に有無を言わせない迫力があって、これは断れないやつだなと私は察した。
「喜んで」
※※※
「これは絶景ですね」
殿下に連れられてやってきたのは王族が住むエリアの一角だった。バルコニーみたいなところに、二人掛けの立派なテーブルと椅子が並べられていて、既に朝食の準備がされている。サッと椅子を引いてエスコートしてくれた殿下にお礼を言いながら、私は自分の席に座った。
「ふふ、でしょ。僕のお気に入りの場所なんだ。この王宮の中で、一番庭園が綺麗に見下ろせる場所なんだよ」
確かに広い王宮の庭園が見事なまでに視界に収まっている。部屋からも庭園を見ることはできるが、ここまで綺麗に全体が見えるわけではなかった。
へぇ、あの植木。上から見るとこの国の紋章になってたんだ。ただの迷路かと思っていた。
「どうぞ、食べて」
「はい、いただきます」
殿下に促され、私は視線を庭園から目の前の料理へと移し、口に運ぶ。…美味しい。初めて食べる料理だが、かなり好みの味だった。やっぱり王族が食べているものは一味違うなぁなんて思いながら、次の一口を口に運ぶ。
何だか視線を感じて、視線を料理から上げると私を見ていたレオナルド殿下と目が合った。
「…ふふ、エリワイド嬢は本当に美味しそうに食べるよね。それ、気に入った?」
どうやら表情に出ていたらしい。何だかそれを恥ずかしく思いながらも、美味しいのは事実なので素直に頷く。
「はい!初めて食べましたが、カリカリの生地に生ハムとチーズが良く合いますね」
カリカリに焼いた生地に生ハムとチーズが乗っていて、具が落ちないように四角く整形されている。見たことのない不思議な料理だったが、味も触感もよくて好きな料理だ。
「気に入ってもらえたようで良かったよ。色んな組み合わせがあるんだけど、僕はこれが一番好きなんだ。他にもキノコや卵、魚をのっけても美味しいよ」
「キノコかぁ。いいですね、それ。食べてみたいです」
ブルーナイト辺境は山が近いため、キノコ料理が出てくることが多かった。向こうでキノコ料理をあれこれ食べているうちに、今やキノコの魅力にどっぷり浸かっている私である。
「ふふ、王宮の料理人に言えばいつでも作ってくれるよ。これはこの国の南隣にあるタニュア国の料理で、ガレートと呼ばれるものなんだけど、そば粉で作った生地を薄く焼いて、具材をのせてから四角く折りたたんだものなんだ」
「ガレート…いいですね。今度料理人さんにお願いしてみます」
これはいいものを知った。フランツさんにお願いしたら、これ作ってくれるかな…。あとでこっそり王宮の料理人さんにレシピ教えてもらおう。
「ところで、話は変わるけど婚約の件はどうなったのかな?順調?」
やっぱりその話だったか。そりゃ、そうだよね。なんだかんだ殿下、エドゥアール様のこと結構気にかけているみたいだし。
「…残念ながら、まだ良いお返事が貰えていないんですよね。嫌われているわけではないと思うんですけど…」
「そっか。僕からしたらエドゥアール卿は大分君に心を開いているように見えるんだけどね。…ちょっと慎重になりすぎちゃっているのかな」
殿下からもそう見えているのか。なら最初よりもエドゥアール様が心を許してくれてるようになった感じがするのは、思い込みってわけではなさそうかな。ちょっと安心した。
「別に政略的な婚約でも構わないともお伝えしたんですけど、まだ引っかかる何かがあるような顔でした」
「…うーん、多分、問題があるのはエリワイド嬢じゃなくて、彼の方なんだろうね。彼の中で踏ん切りがつかない何かがあるんだと思うよ」
「踏ん切りがつかない何か…」
何がエドゥアール様をそこまで慎重にさせているんだろう。原因が分かれば楽なのになぁ。
「本当は彼の気持ちを尊重して待ってあげるのが一番なんだろうけど、そうもしていられないからね。ここは僕も力を貸すよ。エドゥアール卿には僕も幸せになってほしいと思っているからさ」
「本当ですか!?」
殿下の言葉に私は嬉々とした声をあげる。レオナルド殿下は幼少期の頃からエドゥアール様と付き合いがあり、エドゥアール様のことを詳しく知る人物の一人だ。そんな彼が協力してくれるなら心強いものである。…でも、一体どんな方法で協力してくれるんだろうか。
「ちょっと荒治療だけど、いい方法を思いついたんだ。大丈夫。きっと効果がでるよ」
そう楽しそうに笑いながら言う殿下に私は少し不安になった。…荒治療って一体何をするつもりですか、殿下。なんで良い悪戯を思いつきましたみたいな感じで笑みを浮かべているんですか殿下。
何をするつもりなのか聞き出そうとはしたものの、「エリワイド嬢は自分にできることをそのまま続けていてもらえれば大丈夫」としか言われず、結局分からないまま朝食を終え、殿下と別れた私であった。
16
あなたにおすすめの小説
行き遅れ王女、重すぎる軍団長に肉で釣られる
春月もも
恋愛
25歳、独身、第四王女システィーナ。
夜会でも放置されがちな行き遅れ王女の前に、ある夜突然現れたのは、ローストビーフを差し出す重すぎる第三軍団長だった。
形のない愛は信じない。
でも、出来立ての肉は信じてしまう。
肉に釣られ、距離を詰められ、気づけば下賜され、そして初夜へ。
これは、行き遅れ王女が重たい愛で満たされるまでの、ちょっとおかしなお話。
【完結】「政略結婚ですのでお構いなく!」
仙冬可律
恋愛
文官の妹が王子に見初められたことで、派閥間の勢力図が変わった。
「で、政略結婚って言われましてもお父様……」
優秀な兄と妹に挟まれて、何事もほどほどにこなしてきたミランダ。代々優秀な文官を輩出してきたシューゼル伯爵家は良縁に恵まれるそうだ。
適齢期になったら適当に釣り合う方と適当にお付き合いをして適当な時期に結婚したいと思っていた。
それなのに代々武官の家柄で有名なリッキー家と結婚だなんて。
のんびりに見えて豪胆な令嬢と
体力系にしか自信がないワンコ令息
24.4.87 本編完結
以降不定期で番外編予定
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳
ロミオ王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
年増令嬢と記憶喪失
くきの助
恋愛
「お前みたいな年増に迫られても気持ち悪いだけなんだよ!」
そう言って思い切りローズを突き飛ばしてきたのは今日夫となったばかりのエリックである。
ちなみにベッドに座っていただけで迫ってはいない。
「吐き気がする!」と言いながら自室の扉を音を立てて開けて出ていった。
年増か……仕方がない……。
なぜなら彼は5才も年下。加えて付き合いの長い年下の恋人がいるのだから。
次の日事故で頭を強く打ち記憶が混濁したのを記憶喪失と間違われた。
なんとか誤解と言おうとするも、今までとは違う彼の態度になかなか言い出せず……
【完結】王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく
たまこ
恋愛
10年の間、王子妃教育を受けてきた公爵令嬢シャーロットは、政治的な背景から王子妃候補をクビになってしまう。
多額の慰謝料を貰ったものの、婚約者を見つけることは絶望的な状況であり、シャーロットは結婚は諦めて公爵家の仕事に打ち込む。
もう会えないであろう初恋の相手のことだけを想って、生涯を終えるのだと覚悟していたのだが…。
公爵令嬢は嫁き遅れていらっしゃる
夏菜しの
恋愛
十七歳の時、生涯初めての恋をした。
燃え上がるような想いに胸を焦がされ、彼だけを見つめて、彼だけを追った。
しかし意中の相手は、別の女を選びわたしに振り向く事は無かった。
あれから六回目の夜会シーズンが始まろうとしている。
気になる男性も居ないまま、気づけば、崖っぷち。
コンコン。
今日もお父様がお見合い写真を手にやってくる。
さてと、どうしようかしら?
※姉妹作品の『攻略対象ですがルートに入ってきませんでした』の別の話になります。
【完結】訳あり追放令嬢と暇騎士の不本意な結婚
丸山 あい
恋愛
「私と結婚してほしい」リュディガーらしい真っ直ぐな飾り気のない求婚に、訳ありのキルシェは胸が締め付けられるほど苦しさを覚えた。
「貴方は、父の恐ろしさを知らないのよ……」
令嬢キルシェは利発さが災いし、父に疎まれ虐げられてきた半生だった。そんな彼女が厳しい父に反対されることもなく希望であった帝都の大学に在籍することができたのは、父にとって体の良い追放処置にもなったから。
そんなある日、暇をもらい学を修めている龍騎士リュディガーの指南役になり、ふたりはゆっくりと心を通わせ合っていく。自分の人生には無縁と思われていた恋や愛__遂には想い合う人から求婚までされたものの、彼の前から多くを語らないままキルシェは消えた。
彼女は、不慮の事故で命を落としてしまったのだ。
しかし、ふたりの物語はそこで終わりにはならなかった__。
相思相愛からの失意。からの__制約が多く全てを明かせない訳ありの追放令嬢と、志を抱いた愚直な騎士が紡ぐ恋物語。
※本編は完結となりますが、端折った話は数話の短いお話として公開していきます。
※他サイト様にも連載中
※「【完結】わするるもの 〜龍の騎士団と片翼族と神子令嬢〜」と同じ世界観で、より前の時代の話ですが、こちらだけでもお楽しみいただける構成になっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる