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8.社交界
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「これはこれは王太子殿下。このような場でお会できて光栄です」
よく肥えた重そうな体を折り曲げながら、猫なで声で挨拶をしてきた男にアランは視線を向けた。その瞳は彼の隣にいたセシリアがぞっとするくらい冷酷だった。
「…其方は確かゲーリッヒ男爵だったか」
「おお!私の名を覚えてくださっていたとは光栄です!」
アランの言葉に男爵は嬉しそうに答える。どうやら自分に向けられている冷たい視線に気が付いていないようだ。
遂にやってきた成人後初めての社交界。セシリアはアラン王子と共に社交の場を過ごしていた。とはいっても、次から次へと貴族たちが挨拶に来るので食事を楽しむどころかアランとの会話もほとんどできていない。ただただアランの元にくる貴族たちの挨拶を隣で聞いているだけだった。
そして、遂にマリアの親であるゲーリッヒ男爵がアランのもとへとやってきたのだ。セシリアはこわばる顔を必死に動かし、笑顔を作って対峙していた。
「殿下、本日は殿下にご紹介したい者がおります。こちら、新たに我が家に迎え入れました娘でございます」
男爵がそう言うと彼の斜め後ろに控えていた娘が一歩前へと踏み出してくる。そして、アランに向かって頭を下げた。
「マリアと申します。殿下。お会いできて光栄です」
マリアだ。柔らかい琥珀の髪に愛らしい薄ピンクの瞳。前回アランの心を奪った張本人である。セシリアはアランがマリアに惚れていないか確認するため、恐る恐るアランを見上げた。だが、そこには前回の一目惚れしたような雰囲気など一切なく、冷めたい視線で彼女のを見つめるアランの姿があった。
「そうか。噂は聞いている。…ゲーリッヒ男爵、平民の娘を養子に引きとると中々苦労が多いのは承知している。故に今回は咎めないが…早めに貴族社会の教養を身に着けさせることをすすめる。…マリア嬢、紹介の挨拶は相手の許可が要るものだ。私は男爵に紹介を許可していない」
「も、申し訳ございません。まだ教育が進んでいませんもので…早く教養を身につけさせます。…おい、お前も殿下に非礼をお詫びしろ」
「…も、申し訳ありません」
(あれ?マリアに会ったのにマリアに惚れるどころか、マリアに礼儀作法を注意した?)
どうやらここでも前回とは流れが違うようだ。前回はセシリアがマリアに作法を指摘したが、今回はそうならなかった。
予想外の出来事にセシリアが戸惑っていると、ふとアランに自分の腕をつかまれた。驚いてアランの方に視線を向ける。
「セシリア、行こう。君に見せたいものがある」
「…え?あ、はい」
有無を言わせない様子で、アランはセシリアを連れて歩き出した。セシリアはただただアランについていくほかないのだった。
(…ここは、王宮の庭園)
アランに連れてこられたのは王宮にある庭園だった。各国から取り寄せられた珍しい花々が綺麗に植えられている。社交界では人気の休憩スポットだった。
(そういえば、ここで刺客にマリアが襲われるのよね。殿下と一緒に。でも、今回はマリアから逃げてきちゃったし。…この後の流れがどうなるのか、全く読めないわ)
「見てくれ。今年もカロータスの花が綺麗に咲いたんだ」
アランの言葉にセシリアは意識を現実へと戻す。アランが示した場所を覗くと確かにカロータスの花が咲いていた。
「本当ですね。とても綺麗です」
「ちょうど二日前に咲き始めたんだ。一番きれいなうちに君に見せたいと思ったから、ちょうどよかった」
(懐かしいわね。殿下と初めて会話が弾んだのもこの庭のカロータスの花がきっかけだったのよね)
ふと、幼い時にクラウスが寝かしつけのために聞かせてくれたとある物語を思い出す。
「殿下はカロータスの物語をご存じですか?」
「…カロータスの物語?」
セシリアの言葉にアランは不思議そうな顔をした。きっと聞いたことがないのだろう。興味を持っているようなのでセシリアはクラウスから聞いた話を思い出し語り始めた。
「昔、カロータスという平民の青年がとある貴族令嬢に恋をしたんだそうです。二人は互いに惹かれあい結婚を意識するまでになったそうですが、令嬢の父親に結婚を許してもらうことができませんでした。それで、カロータスは悲しみのあまり自害したそうです。彼の死を知った令嬢は大層悲しみました。彼の死後、彼の自殺した場所に令嬢が赴くと、そこに一輪の花が咲いたそうです。令嬢はその花にカロータスという名をつけました」
身分差による恋の難しさはどの時代にも存在するものなんだなと思う。まさか花の名前が人物名だとは思わなかったのでこの話を聞いたと時には驚いたものだ。
「その後、その令嬢は彼の後を追うように病気で亡くなったそうです。カロータスの花の隣にはいつの間にか白い花が咲いていて、その花を令嬢の名前であるフィリアと人々は呼ぶようになりました。このお話からカロータスとフィリアは夫婦花として人々から愛されるようになったのだそうですよ」
「そうだったのか」
フィリアはカロータスより少し背丈が高く葉の長い白い花だ。地面に近いところで咲く葉の丸い紫の花。異なる特徴を持つ、似ても似つかない花。それでもこの二つが庭に並ぶとよく調和して庭が映える。花好きの人たちには夫婦花として人気が高い。
どうやらこの庭にはフィリアは植えられていないようだが、セシリアの家の庭には植えられているのでよく知っていた。
「この物語の由来から、カロータスの花言葉は愛への後悔、そしてあなたを待つというものなんだそうです」
「愛への後悔…あなたを待つ…」
「とても小さく、薔薇のような華やかさはない花ですが、とても壮大な物語を持っているんですよね」
そう言えばクラウスはカロータスの花が咲くといつもどこか切ない表情でカロータスを眺めていた。もしかして、かなわぬ恋の相手とかいるのだろうか。よくよく考えたら彼から恋愛の話を聞いたことはなかった。あとで聞いてみようと思うセシリアだった。
「…そうか、そういうことか」
「…?殿下?」
ふと、話を聞いていたアランがどこか納得のいった様子で顔を上げた。不思議に思ってアランに視線を向けると、彼はセシリアに説明を始めた。
「…この花は母上が生前に植えられた花だ」
「前王妃様が?」
アランの母親にあたるエレノア王妃は数年前に病気で亡くなっている。セシリアは直接会ったことがないが、穏やかな方で人望が厚い方だったとクラウスが言っていた。
「長年母上に仕えていた騎士団長が討伐で殉死した時に、この花をお植えになった」
「…それって」
カロータスは綺麗ではあるが、高貴な人が好んで手に取るような華やかさはもっていない。わざわざこれを植えたのには意味があるのだろう。もしかして、前王妃様はその騎士団長が好きだったのだろうか。
「…母の心は常に彼にあったのだろうな。父はそれを知っていて、騎士団長に度々魔獣の討伐を命じていた。少なからずそういう思惑もあったはずだ」
「…そうだったんですね。ではこれはきっと前王妃様の騎士への想いの表れ…」
なるほどなとセシリアは思った。きっと前王妃は騎士を愛してしまったことに後悔をしていたのだろう。自分が愛さなければ騎士は王に討伐を命じられることも、死ぬこともなかったのかもしれないのだから。
「恋愛というものは難儀なものだなとつくづく思うよ。いつの時代も中々思うようにはいかないのが現実だ」
アランの言葉にセシリアも激しく同意した。自分は恋愛によるしがらみで前回死んでいるのでこの言葉の重みがよく分かる。
(…て、あっ!私がこのまま殿下の傍にいたらマリアとの接触が起きないじゃない!)
刺客に襲われたとき、マリアが怪我をすることで、セシリアが疑われるのだ。なら、マリアを確実に守る必要がある。なんとしてでもマリアには殿下の傍にいてもらわなければ。
そうとなればマリアをここに連れてこなければ…。そう思ったセシリアはマリアを探しに行くことにした。
「殿下、少々用事を思い出しましたので失礼いたしますわ。またすぐに戻ります」
「…そうか。今日は人が多い。周囲にはくれぐれも気を付けるように」
「お気遣いありがとうございます。そうしますわ。では、失礼いたします」
アランに一礼をしたセシリアは、そそくさと会場へ後を引き返すのだった。
よく肥えた重そうな体を折り曲げながら、猫なで声で挨拶をしてきた男にアランは視線を向けた。その瞳は彼の隣にいたセシリアがぞっとするくらい冷酷だった。
「…其方は確かゲーリッヒ男爵だったか」
「おお!私の名を覚えてくださっていたとは光栄です!」
アランの言葉に男爵は嬉しそうに答える。どうやら自分に向けられている冷たい視線に気が付いていないようだ。
遂にやってきた成人後初めての社交界。セシリアはアラン王子と共に社交の場を過ごしていた。とはいっても、次から次へと貴族たちが挨拶に来るので食事を楽しむどころかアランとの会話もほとんどできていない。ただただアランの元にくる貴族たちの挨拶を隣で聞いているだけだった。
そして、遂にマリアの親であるゲーリッヒ男爵がアランのもとへとやってきたのだ。セシリアはこわばる顔を必死に動かし、笑顔を作って対峙していた。
「殿下、本日は殿下にご紹介したい者がおります。こちら、新たに我が家に迎え入れました娘でございます」
男爵がそう言うと彼の斜め後ろに控えていた娘が一歩前へと踏み出してくる。そして、アランに向かって頭を下げた。
「マリアと申します。殿下。お会いできて光栄です」
マリアだ。柔らかい琥珀の髪に愛らしい薄ピンクの瞳。前回アランの心を奪った張本人である。セシリアはアランがマリアに惚れていないか確認するため、恐る恐るアランを見上げた。だが、そこには前回の一目惚れしたような雰囲気など一切なく、冷めたい視線で彼女のを見つめるアランの姿があった。
「そうか。噂は聞いている。…ゲーリッヒ男爵、平民の娘を養子に引きとると中々苦労が多いのは承知している。故に今回は咎めないが…早めに貴族社会の教養を身に着けさせることをすすめる。…マリア嬢、紹介の挨拶は相手の許可が要るものだ。私は男爵に紹介を許可していない」
「も、申し訳ございません。まだ教育が進んでいませんもので…早く教養を身につけさせます。…おい、お前も殿下に非礼をお詫びしろ」
「…も、申し訳ありません」
(あれ?マリアに会ったのにマリアに惚れるどころか、マリアに礼儀作法を注意した?)
どうやらここでも前回とは流れが違うようだ。前回はセシリアがマリアに作法を指摘したが、今回はそうならなかった。
予想外の出来事にセシリアが戸惑っていると、ふとアランに自分の腕をつかまれた。驚いてアランの方に視線を向ける。
「セシリア、行こう。君に見せたいものがある」
「…え?あ、はい」
有無を言わせない様子で、アランはセシリアを連れて歩き出した。セシリアはただただアランについていくほかないのだった。
(…ここは、王宮の庭園)
アランに連れてこられたのは王宮にある庭園だった。各国から取り寄せられた珍しい花々が綺麗に植えられている。社交界では人気の休憩スポットだった。
(そういえば、ここで刺客にマリアが襲われるのよね。殿下と一緒に。でも、今回はマリアから逃げてきちゃったし。…この後の流れがどうなるのか、全く読めないわ)
「見てくれ。今年もカロータスの花が綺麗に咲いたんだ」
アランの言葉にセシリアは意識を現実へと戻す。アランが示した場所を覗くと確かにカロータスの花が咲いていた。
「本当ですね。とても綺麗です」
「ちょうど二日前に咲き始めたんだ。一番きれいなうちに君に見せたいと思ったから、ちょうどよかった」
(懐かしいわね。殿下と初めて会話が弾んだのもこの庭のカロータスの花がきっかけだったのよね)
ふと、幼い時にクラウスが寝かしつけのために聞かせてくれたとある物語を思い出す。
「殿下はカロータスの物語をご存じですか?」
「…カロータスの物語?」
セシリアの言葉にアランは不思議そうな顔をした。きっと聞いたことがないのだろう。興味を持っているようなのでセシリアはクラウスから聞いた話を思い出し語り始めた。
「昔、カロータスという平民の青年がとある貴族令嬢に恋をしたんだそうです。二人は互いに惹かれあい結婚を意識するまでになったそうですが、令嬢の父親に結婚を許してもらうことができませんでした。それで、カロータスは悲しみのあまり自害したそうです。彼の死を知った令嬢は大層悲しみました。彼の死後、彼の自殺した場所に令嬢が赴くと、そこに一輪の花が咲いたそうです。令嬢はその花にカロータスという名をつけました」
身分差による恋の難しさはどの時代にも存在するものなんだなと思う。まさか花の名前が人物名だとは思わなかったのでこの話を聞いたと時には驚いたものだ。
「その後、その令嬢は彼の後を追うように病気で亡くなったそうです。カロータスの花の隣にはいつの間にか白い花が咲いていて、その花を令嬢の名前であるフィリアと人々は呼ぶようになりました。このお話からカロータスとフィリアは夫婦花として人々から愛されるようになったのだそうですよ」
「そうだったのか」
フィリアはカロータスより少し背丈が高く葉の長い白い花だ。地面に近いところで咲く葉の丸い紫の花。異なる特徴を持つ、似ても似つかない花。それでもこの二つが庭に並ぶとよく調和して庭が映える。花好きの人たちには夫婦花として人気が高い。
どうやらこの庭にはフィリアは植えられていないようだが、セシリアの家の庭には植えられているのでよく知っていた。
「この物語の由来から、カロータスの花言葉は愛への後悔、そしてあなたを待つというものなんだそうです」
「愛への後悔…あなたを待つ…」
「とても小さく、薔薇のような華やかさはない花ですが、とても壮大な物語を持っているんですよね」
そう言えばクラウスはカロータスの花が咲くといつもどこか切ない表情でカロータスを眺めていた。もしかして、かなわぬ恋の相手とかいるのだろうか。よくよく考えたら彼から恋愛の話を聞いたことはなかった。あとで聞いてみようと思うセシリアだった。
「…そうか、そういうことか」
「…?殿下?」
ふと、話を聞いていたアランがどこか納得のいった様子で顔を上げた。不思議に思ってアランに視線を向けると、彼はセシリアに説明を始めた。
「…この花は母上が生前に植えられた花だ」
「前王妃様が?」
アランの母親にあたるエレノア王妃は数年前に病気で亡くなっている。セシリアは直接会ったことがないが、穏やかな方で人望が厚い方だったとクラウスが言っていた。
「長年母上に仕えていた騎士団長が討伐で殉死した時に、この花をお植えになった」
「…それって」
カロータスは綺麗ではあるが、高貴な人が好んで手に取るような華やかさはもっていない。わざわざこれを植えたのには意味があるのだろう。もしかして、前王妃様はその騎士団長が好きだったのだろうか。
「…母の心は常に彼にあったのだろうな。父はそれを知っていて、騎士団長に度々魔獣の討伐を命じていた。少なからずそういう思惑もあったはずだ」
「…そうだったんですね。ではこれはきっと前王妃様の騎士への想いの表れ…」
なるほどなとセシリアは思った。きっと前王妃は騎士を愛してしまったことに後悔をしていたのだろう。自分が愛さなければ騎士は王に討伐を命じられることも、死ぬこともなかったのかもしれないのだから。
「恋愛というものは難儀なものだなとつくづく思うよ。いつの時代も中々思うようにはいかないのが現実だ」
アランの言葉にセシリアも激しく同意した。自分は恋愛によるしがらみで前回死んでいるのでこの言葉の重みがよく分かる。
(…て、あっ!私がこのまま殿下の傍にいたらマリアとの接触が起きないじゃない!)
刺客に襲われたとき、マリアが怪我をすることで、セシリアが疑われるのだ。なら、マリアを確実に守る必要がある。なんとしてでもマリアには殿下の傍にいてもらわなければ。
そうとなればマリアをここに連れてこなければ…。そう思ったセシリアはマリアを探しに行くことにした。
「殿下、少々用事を思い出しましたので失礼いたしますわ。またすぐに戻ります」
「…そうか。今日は人が多い。周囲にはくれぐれも気を付けるように」
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