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1.神々の集い
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※この物語はフィクションです。実在の信仰や団体、神話とは関係ありません。また、神々の時系列や関係性も異なる場合がございます。
―アマテラスは激怒した。
なぜ、三貴子と言われる自分の食事が神前に供えられた安酒とカピカピになった白米なのかと。
なぜ人間の世界には美酒と美食で溢れているというのに、神である自分がその恩恵を享受できないのかと。
この想いはアマテラスに限ったことではない。そもそも神というのは宴会が大好きなのである。それだというのに、ここ最近の神々の食事事情は非常にシビアであり、宴すら満足に開けない状況であった。
その原因は人々の神への信仰が薄れたことにあった。そもそも人間界には昔から神に救いを求めるかわりに、お礼としてその年に収穫した食べ物や、その年に作られた酒を神々へと献上する習わしがあった。弟のツクヨミが食の神であるオオゲツヒメを殺してしまったせいで、天界では満足な食べ物を手に入れることができない。だから、人間から献上される美味しい食べ物と酒は神々にとって何よりものご褒美だったのである。
美味しい食べ物と酒がもらえるなら神々のやる気も自然と上がる。だから、自分たち神は沢山の人間の願いを聞き届け、叶えてきた。…だというのに、いつしか人間たちの差し出す供物は段々と酷いものになってきた。あれだけ豊富にあった食べ物はいつしか小皿一杯分の生米に代わり、あれだけ鱈腹に飲めていた酒は今ではおちょこ一杯分の安い酒に成り代わった。
それだけご褒美が減れば、当然神々のやる気もなくなる。今や、殆どの神は天界に引きこもり人間の話を聞くことすらしなくなった。結果、神なんて存在しないと人間に思い込まれるようになったのである。
「もう我慢ならないわ。一体いつまで、こんな不味い食事をとらなければならないのよ!」
癇癪をおこすようにそう叫んだアマテラスに、その場にいた他の神々も同意するように頷いた。時は10月。全国からこの出雲の地へやってきた神々が、話し合いのために輪に並んで座っていた。
「母上の言う通りです。僕はまだしも、この高天原で最も偉大な母上をないがしろにするなんて許せません」
そう真剣な声でアマテラスの意見を擁護をしたのは、彼女の息子であるアメノホヒであった。彼の発言に周囲の神々はそうだそうだと声を上げる。その様子を見て、一柱の老神がふぉっふぉと笑った。
「いやはや、あの頃が懐かしいですのぅ。あの時飲んだ酒の味は今でも鮮明に覚えておりますぞ。実に美味じゃった」
そう言う彼の表情は非常に名残惜しそうだ。彼は酒の神として敬われているオオモノヌシ。酒の神なだけあって、酒の味には非常にうるさい神物であった。
「そろそろいい加減、別の酒も飲みたいですね」
そう微笑みながら述べたのはオモイカネ。好奇心旺盛で、このメンバーの頭脳のような存在の神である。
「酒じゃ!酒!酒を持ってこーい!」
真っ赤な顔でそう怒鳴りながら叫ぶのはスクナヒコナ。こちらも酒の神様であり、無類の酒好きである。常に片手には酒瓶を持っていて、酔っぱらっている神様であった。きっと今日もヤケ酒で安い酒を大量に飲んだのであろう。目が座っていて悪酔い気味である。
その後、思い思いに発言を始める自由な神々たち。このままでは収集がつかなくなりそうだと思ったオオクニヌシはため息をつくと、大きく咳ばらいをして周りを静めた。
「…供物の件も一理ありますが、何より重要なのは我らへの信仰が年々薄れていることです。我ら神は人々の信仰によって力を得る存在。このまま我らでは我ら神の力はますます衰え、存続すら危うくなってしまう。今回皆様にお集まりいただいたのは、人々の信仰をどうやって取り戻すかということです」
オオクニヌシの言葉に、アメノコヤネは気だるげな様子で言った。
「えー、でもさぁ、人間がお礼に美味しいものをくれないんなら、やる気でなくね?」
彼の言葉に、隣にいたアメワカヒコは綺麗に整った眉を下げて言う。
「昔は食べ物がメインだったけど、今や捧げられるのはお金だからね。気持ちは嬉しいけど、お金を貰っても使い道がないよね」
すると、彼の反対側に座っていたアメノウズメがワカヒコの言う通りですわと声を上げた。
「そもそも、私たちに贈られたお金は全て神主が持って行ってしまいますものぉ。家の神主はそれで贅沢なものを食べているクズ野郎ですわぁ」
その言葉に何柱かの神々が神妙な顔で頷く。それを見たオモイカネは悩まし気な表情で口を開いた。
「うちは建物の維持費に使っているみたいですけど、どちにしろ神社の利益または神主の利益になっていることに変わりはないですね」
周囲の空気がどよんと重たくなる。神々の世界も中々にシビアであった。
「あ、いいことを思いつきましたよ皆さん」
何かを思案していたオモイカネが、ふと手をポンと打って皆を見た。自然と神々の視線が彼に集まる。
「何も人間から与えられるのを待つ必要はないんです。私たちから地上(人間界)に赴けばいいのですよ。地上には居酒屋という旨い酒と食べ物を出してくれる食事処があると聞きます。賽銭を利用して、そこで宴を開けばいいのです」
その言葉を聞いたアマテラスはパッと目を輝かせ身を乗り出した。
「それは名案ね!流石、オモイカネ!頭が切れるわ!」
他の神々もそれはいいと相槌をうつ。
「なるほど。それはいい考えですな。もともと我らに向けて捧げられたお金。我らが使っても罰はあたりますまい」
「ふぉっふぉ、久々の美酒。楽しみじゃ」
「酒だ!酒ぇぇええ!」
オモイカネの提案に盛り上がる神々たち。またもや話がずれたことに顔を請わばらせながらも、オオクニヌシは何とか話を戻そうと咳ばらいをする。
「…皆さん、論点がずれていますよ。そうではなくて、何か信仰を深める…「関係あるわよ。オオクニヌシ」アマテラス様…」
身を乗り出してそう発言するアマテラスに、オオクニヌシは渋々視線を向けた。
「美味しいものが食べられれば、私達のやる気もあがるわ。…そうね、美味しいものを提供してくれた人間にはお礼に何か願いを叶えてあげればいいんじゃないかしら!」
アマテラスの発言にオモイカネも賛同するように頷く。
「そうですね。地道にはなりますが、これだけの神が全国各地で同じような行動をとれば、自然と神への信仰も取り戻せるでしょう」
すると、アマテラスは待ちきれないと言わんばかりにスクッと立ち上がった。
「そうとなれば早速行きましょう!美味しいものが私達を待っているわ!」
そう言って我先にと部屋を出て行くアマテラス。それを見たアメノホヒは慌てて立ち上がりアマテラスの後を追いかけた。
「ちょっと、母上!まだ会議が終わっていませんよ!オオクニヌシ様を困らせないでください!」
そんな親子の様子を見て、他の神々は微笑ましそうに笑った。アマテラスの相変わらずの自由さに、オオクニヌシは眉間に皺を寄せながら深くため息をつく。
「本日の会議はここまでにしましょう。とりあえずは、各神地上の食事処に行き食事を嗜む代わりに、人間の願いを叶えてくるということでお願いします」
「「了解!(じゃ)」」
こうしてアマテラスをはじめとする神々一行は美味しいお酒と食事を求めて地上へと降り立つのであった。
―アマテラスは激怒した。
なぜ、三貴子と言われる自分の食事が神前に供えられた安酒とカピカピになった白米なのかと。
なぜ人間の世界には美酒と美食で溢れているというのに、神である自分がその恩恵を享受できないのかと。
この想いはアマテラスに限ったことではない。そもそも神というのは宴会が大好きなのである。それだというのに、ここ最近の神々の食事事情は非常にシビアであり、宴すら満足に開けない状況であった。
その原因は人々の神への信仰が薄れたことにあった。そもそも人間界には昔から神に救いを求めるかわりに、お礼としてその年に収穫した食べ物や、その年に作られた酒を神々へと献上する習わしがあった。弟のツクヨミが食の神であるオオゲツヒメを殺してしまったせいで、天界では満足な食べ物を手に入れることができない。だから、人間から献上される美味しい食べ物と酒は神々にとって何よりものご褒美だったのである。
美味しい食べ物と酒がもらえるなら神々のやる気も自然と上がる。だから、自分たち神は沢山の人間の願いを聞き届け、叶えてきた。…だというのに、いつしか人間たちの差し出す供物は段々と酷いものになってきた。あれだけ豊富にあった食べ物はいつしか小皿一杯分の生米に代わり、あれだけ鱈腹に飲めていた酒は今ではおちょこ一杯分の安い酒に成り代わった。
それだけご褒美が減れば、当然神々のやる気もなくなる。今や、殆どの神は天界に引きこもり人間の話を聞くことすらしなくなった。結果、神なんて存在しないと人間に思い込まれるようになったのである。
「もう我慢ならないわ。一体いつまで、こんな不味い食事をとらなければならないのよ!」
癇癪をおこすようにそう叫んだアマテラスに、その場にいた他の神々も同意するように頷いた。時は10月。全国からこの出雲の地へやってきた神々が、話し合いのために輪に並んで座っていた。
「母上の言う通りです。僕はまだしも、この高天原で最も偉大な母上をないがしろにするなんて許せません」
そう真剣な声でアマテラスの意見を擁護をしたのは、彼女の息子であるアメノホヒであった。彼の発言に周囲の神々はそうだそうだと声を上げる。その様子を見て、一柱の老神がふぉっふぉと笑った。
「いやはや、あの頃が懐かしいですのぅ。あの時飲んだ酒の味は今でも鮮明に覚えておりますぞ。実に美味じゃった」
そう言う彼の表情は非常に名残惜しそうだ。彼は酒の神として敬われているオオモノヌシ。酒の神なだけあって、酒の味には非常にうるさい神物であった。
「そろそろいい加減、別の酒も飲みたいですね」
そう微笑みながら述べたのはオモイカネ。好奇心旺盛で、このメンバーの頭脳のような存在の神である。
「酒じゃ!酒!酒を持ってこーい!」
真っ赤な顔でそう怒鳴りながら叫ぶのはスクナヒコナ。こちらも酒の神様であり、無類の酒好きである。常に片手には酒瓶を持っていて、酔っぱらっている神様であった。きっと今日もヤケ酒で安い酒を大量に飲んだのであろう。目が座っていて悪酔い気味である。
その後、思い思いに発言を始める自由な神々たち。このままでは収集がつかなくなりそうだと思ったオオクニヌシはため息をつくと、大きく咳ばらいをして周りを静めた。
「…供物の件も一理ありますが、何より重要なのは我らへの信仰が年々薄れていることです。我ら神は人々の信仰によって力を得る存在。このまま我らでは我ら神の力はますます衰え、存続すら危うくなってしまう。今回皆様にお集まりいただいたのは、人々の信仰をどうやって取り戻すかということです」
オオクニヌシの言葉に、アメノコヤネは気だるげな様子で言った。
「えー、でもさぁ、人間がお礼に美味しいものをくれないんなら、やる気でなくね?」
彼の言葉に、隣にいたアメワカヒコは綺麗に整った眉を下げて言う。
「昔は食べ物がメインだったけど、今や捧げられるのはお金だからね。気持ちは嬉しいけど、お金を貰っても使い道がないよね」
すると、彼の反対側に座っていたアメノウズメがワカヒコの言う通りですわと声を上げた。
「そもそも、私たちに贈られたお金は全て神主が持って行ってしまいますものぉ。家の神主はそれで贅沢なものを食べているクズ野郎ですわぁ」
その言葉に何柱かの神々が神妙な顔で頷く。それを見たオモイカネは悩まし気な表情で口を開いた。
「うちは建物の維持費に使っているみたいですけど、どちにしろ神社の利益または神主の利益になっていることに変わりはないですね」
周囲の空気がどよんと重たくなる。神々の世界も中々にシビアであった。
「あ、いいことを思いつきましたよ皆さん」
何かを思案していたオモイカネが、ふと手をポンと打って皆を見た。自然と神々の視線が彼に集まる。
「何も人間から与えられるのを待つ必要はないんです。私たちから地上(人間界)に赴けばいいのですよ。地上には居酒屋という旨い酒と食べ物を出してくれる食事処があると聞きます。賽銭を利用して、そこで宴を開けばいいのです」
その言葉を聞いたアマテラスはパッと目を輝かせ身を乗り出した。
「それは名案ね!流石、オモイカネ!頭が切れるわ!」
他の神々もそれはいいと相槌をうつ。
「なるほど。それはいい考えですな。もともと我らに向けて捧げられたお金。我らが使っても罰はあたりますまい」
「ふぉっふぉ、久々の美酒。楽しみじゃ」
「酒だ!酒ぇぇええ!」
オモイカネの提案に盛り上がる神々たち。またもや話がずれたことに顔を請わばらせながらも、オオクニヌシは何とか話を戻そうと咳ばらいをする。
「…皆さん、論点がずれていますよ。そうではなくて、何か信仰を深める…「関係あるわよ。オオクニヌシ」アマテラス様…」
身を乗り出してそう発言するアマテラスに、オオクニヌシは渋々視線を向けた。
「美味しいものが食べられれば、私達のやる気もあがるわ。…そうね、美味しいものを提供してくれた人間にはお礼に何か願いを叶えてあげればいいんじゃないかしら!」
アマテラスの発言にオモイカネも賛同するように頷く。
「そうですね。地道にはなりますが、これだけの神が全国各地で同じような行動をとれば、自然と神への信仰も取り戻せるでしょう」
すると、アマテラスは待ちきれないと言わんばかりにスクッと立ち上がった。
「そうとなれば早速行きましょう!美味しいものが私達を待っているわ!」
そう言って我先にと部屋を出て行くアマテラス。それを見たアメノホヒは慌てて立ち上がりアマテラスの後を追いかけた。
「ちょっと、母上!まだ会議が終わっていませんよ!オオクニヌシ様を困らせないでください!」
そんな親子の様子を見て、他の神々は微笑ましそうに笑った。アマテラスの相変わらずの自由さに、オオクニヌシは眉間に皺を寄せながら深くため息をつく。
「本日の会議はここまでにしましょう。とりあえずは、各神地上の食事処に行き食事を嗜む代わりに、人間の願いを叶えてくるということでお願いします」
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