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二章 学園生活
14話 遅刻登校にて
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俺は転移でいつもの裏路地へと移動して、ゆっくり学校へ歩いて行く。もう遅刻してるからあとはどれだけ遅くなろうと関係ないしね。
今の時刻は大体10時半ぐらいだから寄り道をしても11時には着くな。
俺はそんなことを考えながら、途中で串カツや焼きオークなんかで道草を食いながら学校に着いた。
学園の門のところには門兵の人が立っていた。
「こんにちは」
「ん?おうどうした坊主」
「ちょっと用事がありましてくるのが遅れました。あ、これ生徒証です」
「そうなんだな。……うん。生徒証も問題ない。今は休暇時間だから今のうちに遅刻届なんかを書いて担任に提出しとけよ」
「ありがとうございます。では」
俺は門兵の人にそう挨拶をして学園へと入っていった。
門兵さんはあー言ってたが俺は学園長というか国から自由に学園に来てもいいって言う約束だから遅刻しても何もお咎めはないし遅刻届も出さなくてもいい。
俺は一応、遅れて来たことを学園長に伝えるために今、学園長室のドアの前にいた。
「『コンコン』失礼します。アラストール・エリーニュスです」
「どうぞー」
奥から声が聞こえたからドアを開けた。
「用事があったので遅れて登校しました。報告はそれだけです。失礼しました」
「待って待って。少しお話しない?」
俺が報告をして去ろうとした時に学園長から待ったがかかった。別に無視しても良かったが良からぬ噂を学園で広めそうだからとりあえず聞いておく。
「何でしょうか」
「今度ね、魔物を直接相手する特訓をしようと思っててね。その時に貴方には、クラスのみんなの護衛を頼みたいのよ」
「いやです」
「うんうん。そうよね、受けてくれるわよ……ってえ?」
俺が答えるとありえないって顔をされた。
「だから、そんなめんどくさいのはごめんです。ほかの人を当たってください」
「ふふふ、しょうがないわね。これは使いたくなかったけど、これは学園長命令よ。逆らったら学園を退学。悪くて国外追放」
「すればいいじゃないですか」
「そうよね。受けてくれるわ……ってえ?」
またさっきとおんなじ顔をされた。
「それをしたら貴方が、国外追放。悪くて死刑ですよ」
「は?何でそうなるの?」
「私はミリーナ王女と婚約しております。もし私を学園から追い出そうとするなら国が黙っていませんよ」
「ひぃぃぃぃ!ごめんなさいごめんなさい。もうでしゃばった事しないから許して」
「僕が守るのは僕が守りたいものだけです。では、さようなら」
俺はそう言って学園長室を後にした。
大切なものを守りたかったら大切なものを捨てろ。じゃないと、余計に大切なものを失うぞ。
この言葉は武神さんが俺に毎回のように言っていた言葉で、この言葉はどんな言葉よりも深いと思っている。
大切なものが多かったら、それを守るために大切なものを失う。だから俺は、本当に大切なものしか選ばない。あれよこれよと大切なものを増やすと、後に後悔するからだ。だから、俺が守れるのを必死守る。そして、もっと力をつけて、俺の身近にあるものは全て守れるように、見える範囲だけでも守れるように努力したい。
それが俺の復讐の次にすることだ。
今は、ミリーナとコロンとラグナログが俺にとって守れる限界。だから、この全員を今は大切にして失わないようにしたい、もうあの時のように…………奪われたくない。
今の時刻は大体10時半ぐらいだから寄り道をしても11時には着くな。
俺はそんなことを考えながら、途中で串カツや焼きオークなんかで道草を食いながら学校に着いた。
学園の門のところには門兵の人が立っていた。
「こんにちは」
「ん?おうどうした坊主」
「ちょっと用事がありましてくるのが遅れました。あ、これ生徒証です」
「そうなんだな。……うん。生徒証も問題ない。今は休暇時間だから今のうちに遅刻届なんかを書いて担任に提出しとけよ」
「ありがとうございます。では」
俺は門兵の人にそう挨拶をして学園へと入っていった。
門兵さんはあー言ってたが俺は学園長というか国から自由に学園に来てもいいって言う約束だから遅刻しても何もお咎めはないし遅刻届も出さなくてもいい。
俺は一応、遅れて来たことを学園長に伝えるために今、学園長室のドアの前にいた。
「『コンコン』失礼します。アラストール・エリーニュスです」
「どうぞー」
奥から声が聞こえたからドアを開けた。
「用事があったので遅れて登校しました。報告はそれだけです。失礼しました」
「待って待って。少しお話しない?」
俺が報告をして去ろうとした時に学園長から待ったがかかった。別に無視しても良かったが良からぬ噂を学園で広めそうだからとりあえず聞いておく。
「何でしょうか」
「今度ね、魔物を直接相手する特訓をしようと思っててね。その時に貴方には、クラスのみんなの護衛を頼みたいのよ」
「いやです」
「うんうん。そうよね、受けてくれるわよ……ってえ?」
俺が答えるとありえないって顔をされた。
「だから、そんなめんどくさいのはごめんです。ほかの人を当たってください」
「ふふふ、しょうがないわね。これは使いたくなかったけど、これは学園長命令よ。逆らったら学園を退学。悪くて国外追放」
「すればいいじゃないですか」
「そうよね。受けてくれるわ……ってえ?」
またさっきとおんなじ顔をされた。
「それをしたら貴方が、国外追放。悪くて死刑ですよ」
「は?何でそうなるの?」
「私はミリーナ王女と婚約しております。もし私を学園から追い出そうとするなら国が黙っていませんよ」
「ひぃぃぃぃ!ごめんなさいごめんなさい。もうでしゃばった事しないから許して」
「僕が守るのは僕が守りたいものだけです。では、さようなら」
俺はそう言って学園長室を後にした。
大切なものを守りたかったら大切なものを捨てろ。じゃないと、余計に大切なものを失うぞ。
この言葉は武神さんが俺に毎回のように言っていた言葉で、この言葉はどんな言葉よりも深いと思っている。
大切なものが多かったら、それを守るために大切なものを失う。だから俺は、本当に大切なものしか選ばない。あれよこれよと大切なものを増やすと、後に後悔するからだ。だから、俺が守れるのを必死守る。そして、もっと力をつけて、俺の身近にあるものは全て守れるように、見える範囲だけでも守れるように努力したい。
それが俺の復讐の次にすることだ。
今は、ミリーナとコロンとラグナログが俺にとって守れる限界。だから、この全員を今は大切にして失わないようにしたい、もうあの時のように…………奪われたくない。
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