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二章 学園生活

16話 復讐の灯火にて

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俺は、雫の葬儀を終えた後、家に帰り雫が俺に残した封を開けた。

『大好きなおにぃへ。

いつもいつも、私たち家族のために頑張ってくれているのに、迷惑をかけてごめんね。

私は、もう外を歩けないかもしれないし、男の人とは関わらないかもしれないし、お腹にいるって言う誰の子かもわからない子を宿してる。

私はもう、おにぃ達に迷惑をかけたくないの。

だから、ここでお別れ。

おにぃ覚えてる?。小学校の時、私が男の子にいじめられてた時、おにぃが助けてくれたこと。
私、嬉しかった。
みんなが何と言おうと、私はおにぃが大好き。
どうせなら、初めてはおにぃが良かったかな。

私とおにぃは親が2人とも一緒で他の弟妹とは違ったけど、みんなで一緒にいた時間はとても充実して楽しかった。

もし、生まれ変わっても、またみんなと会いたいなぁ。

おにぃとずっとずっと一緒に居たかった。

死ぬまで、ずっと一緒に居たかった。

おにぃに彼女ができても、結婚をしても、死ぬまでずっと一緒に居たかった。

でも、もうおにぃには迷惑をかけれないし、家族にもきっと見放される。

お兄ちゃんも今の私なんか嫌でしょ。

私はおにぃちゃんが好き。ううん、愛してる。

これから、辛いことがあっても、頑張って生きてね。
私の分も精一杯。

また、いつか、どこかで会えることを楽しみにしてしてるね。

おにぃのことが大好きな雫より』

俺は読み終わると、自然と涙が出ていた。

「ごめんな、ごめんな雫。何にもできないお兄ちゃんで」

俺はその後、一晩中泣き喚いた。

次の日、学校に行くために用意をしていると、自然と雫がまだ生きてるんじゃないかと錯覚にあうが俺は一人で学校に行った。

クラスに入ると、全員が話したいやつと話したり、ゆっくり読書をしていたりと様々だった。

俺は席について読書をするので、いつものようにそうした。

「よっ、おはよう」

そいつ、藍沢あいざわ 響紀ひびきがクラスに入ってきた。

俺はその時にすぐに分かった、こいつが…こいつが雫に。
その後に続いて4人も出てきた。
そいつらも全員あの時にいたやつだと直感で分かった。
俺はこの時に誓った。

絶対に、こいつらを殺してやる!

だが、藍沢 響紀の父親は大企業の社長で、雫のことも、こいつによって金で揉み消された。
だから、下手に殺そうものなら逆にこちらが殺されてしまう。
それはダメだ。雫との約束だからな。
俺は、どうすることも出来ず、そのまま月日が流れた。

高校でもこいつらは一緒に学校に行った。

俺は、勉強ができないわけではなかった。だが、あいつらと一緒にいればいつか復讐ができると思い、学校のテストでもわざと悪い点を取ってあいつらと同じ高校に行く努力をした。
参考書が濡れても授業さえ受けていれば点数ぐらいなら取れる。
俺は、あいつらと一緒の学校に行くために家族にも先生にも嘘をつき、ここまできた。

そして、その願いが届いた。

俺は異世界であいつらに復讐できるんだ。


ーーーーーーーーーー
作者より。
2話を、今の話とつなげるために少し変えました。

これからもよろしくお願いします。
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