クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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二章 学園生活

17話 怒りのミリーナにて

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俺は学園長室を出て行った後、ミリーナの気配を探りながらミリーナのいる教室まで来た。
中に入ると、真っ先に出迎えてくれたのは無数のナイフで、全てが的確に急所を狙っている。
俺はその全て。異次元倉庫を使い一瞬で収納した。

「すげー、一瞬であのナイフを消しちまいやがった」「人間離れしてやがる」「つえーな」「アストくんカッコいい」

周りからそんな声が聞こえてくるが俺は全部無視して、すごく不機嫌なミリーナのところに足を運んだ。

「ごめんなミリーナ。あの時は」
「ふん。もうアストなんか知りません」

俺はゆっくりとミリーナの耳のところに口を近づけてそっと言った。

「なら、今日する?」
「ひゃっ。…す、するって……」
「ミリーナが大好きなことだよ」
「もう、大好きなんかではありません」
「じゃあしてあげないよ。代わりにこれあげる」

俺はそう言いながら、スマホをミリーナに渡した

「うーー。アスト酷い。こんなのもらっても満足しないよ」
「じゃあいつもより激しくするよ」
「『カァーー』。も、もう好きにすれば」

ミリーナは顔を真っ赤にしながらそっぽを向いた。まぁこれで機嫌は直ってるだろう。

俺はそのままミリーナのとなりに座った。

「あ、そういえばミリーナ。今度勇者が迷宮に行くみたいなんだ」
「えっ……」

俺がそういうと、何を思ったのかすごい悲しそうな顔をしてきた。

「行くの?」
「いいや、今じゃない。あいつらには地獄も生温いような地獄を見せてやるからな。そのためには準備が必要だ。今日はその準備も兼ねてたからな。だから集中するために先に学校に行ってもらってたんだ」
「そういうことだったら言ってくれればよかったのに。あ、アスト。口調戻ってるけどいいの?」
「あ、まぁバレたらバレたでいいけどね」
「そうなんだ。それで、アストはこれからどうするの?」
「とりあえず力をつけるよ。勇者が手も足も出ないような圧倒的な力をね。それに、その力でミリーナたちも守れるようにね」
「『ボッ』」

俺が笑顔でそう言うとミリーナはそんな効果音が出そうになるぐらいに顔を赤くして俯いてしまった。
どうしたのだろうか?。

「ミリーナ顔赤いけど大丈夫?」
「アストのせいだよ」
「僕何かした?」
「わ、わかんないならもういい」

そう言って、またミリーナは顔を赤くしながら俯いた。
何かあったんだろうか?。
授業が始まるみたいだし、とりあえず今日も頑張ろうかな。
帰ったらミリーナを愛でないと。
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