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三章 復讐の始まり
7話 お届け物を届けに
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「まだ、仲間になるとは言ってねぇぞ」
「…………えっ?」
俺がそう返すとギルマスは素っ頓狂な声を上げて俺を見つめて来た。
「いやいや、さっきの流れは私たちの仲間になるところでしょ」
「世間一般的にそうだったとしても俺は仲間には入る気は無い」
「どうして?」
「まずお前達と組んでメリットがない。もっと言うとデメリットが存在している」
「メリットならあるじゃない。私たちは勇者を殺したい。あなたも勇者を殺したい。おんなじ目的でそれをする仲間がいるなら早く殺せるでしょ」
「そこがデメリットなんだ」
「どう言うことよ」
「その中に裏切り者がいた場合の事、お前達と俺の目的が違うことだ」
「裏切り者はないと思うわ。目的が違うってどう言うことかしら」
「俺はただ勇者を殺すんじゃない。苦しめて苦しめてもっともそいつらしい最後を迎えさせるんだよ」
「あなたって……サイコ?」
「どうとでも言えばいい?。もし、勇者を勝手に殺そうものなら、この世から消すからな」
俺はさっきを含めながらそう言った。
ギルマスはその殺気をもろに受け肘から崩れ落ちた。
「それで、アジ・ダハーカの素材は必要なくなったよな」
「そ、それはまた別のクエストということで買い取らせてもらうわ。アジ・ダハーカの素材は武器にしたら最高級になるから」
「分かった。値段は一緒でいいな」
「ええ、じゃあ出してくれるかしら」
「そうか。じゃあこれがアジ・ダハーカの素材だ」
俺はそう言ってアジ・ダハーカから入手したドロップアイテムの半分を出した。なぜ全部ではないのかと言うと単純にこれを使って何か作ろうと思ってるからだ。
「こ、こんなに……⁉︎」
「買い取ってくれるよな?」
「いまギルドにある出せるお金全部出しても足りないわよ」
「予算はいくらぐらいだ?」
「…………ザッと3億。これが今出せる限界よ」
「ふーん。じゃあ鱗と爪と牙を出してやるよ」
俺はそう言って鱗と爪と牙以外を異次元倉庫に戻した。
「それで良いわ。すぐに3億用意するから待ってて」
ギルマスはそう言い残して部屋を出て行った。
俺はこの間にあるサプライズをするために一度行ったことがある場所に仮面をつけて転移した。
転移したのは、俺がこの世界で初めて足を踏み入れた場所、帝国王宮の謁見の間だ。
周りに人の気配がなかったから俺は謁見の間を出てここにいる人に見つからないように食堂まで行った。
俺は中に人の気配がないことを確認して食堂に入り天井に紐を5本吊り下げてその先端をボールネットのようにする。
そして、その先端にあるものを入れそのあるものにナイフを突き立てた後俺はギルドに何事もなかったかのように戻ってきた。
「…………えっ?」
俺がそう返すとギルマスは素っ頓狂な声を上げて俺を見つめて来た。
「いやいや、さっきの流れは私たちの仲間になるところでしょ」
「世間一般的にそうだったとしても俺は仲間には入る気は無い」
「どうして?」
「まずお前達と組んでメリットがない。もっと言うとデメリットが存在している」
「メリットならあるじゃない。私たちは勇者を殺したい。あなたも勇者を殺したい。おんなじ目的でそれをする仲間がいるなら早く殺せるでしょ」
「そこがデメリットなんだ」
「どう言うことよ」
「その中に裏切り者がいた場合の事、お前達と俺の目的が違うことだ」
「裏切り者はないと思うわ。目的が違うってどう言うことかしら」
「俺はただ勇者を殺すんじゃない。苦しめて苦しめてもっともそいつらしい最後を迎えさせるんだよ」
「あなたって……サイコ?」
「どうとでも言えばいい?。もし、勇者を勝手に殺そうものなら、この世から消すからな」
俺はさっきを含めながらそう言った。
ギルマスはその殺気をもろに受け肘から崩れ落ちた。
「それで、アジ・ダハーカの素材は必要なくなったよな」
「そ、それはまた別のクエストということで買い取らせてもらうわ。アジ・ダハーカの素材は武器にしたら最高級になるから」
「分かった。値段は一緒でいいな」
「ええ、じゃあ出してくれるかしら」
「そうか。じゃあこれがアジ・ダハーカの素材だ」
俺はそう言ってアジ・ダハーカから入手したドロップアイテムの半分を出した。なぜ全部ではないのかと言うと単純にこれを使って何か作ろうと思ってるからだ。
「こ、こんなに……⁉︎」
「買い取ってくれるよな?」
「いまギルドにある出せるお金全部出しても足りないわよ」
「予算はいくらぐらいだ?」
「…………ザッと3億。これが今出せる限界よ」
「ふーん。じゃあ鱗と爪と牙を出してやるよ」
俺はそう言って鱗と爪と牙以外を異次元倉庫に戻した。
「それで良いわ。すぐに3億用意するから待ってて」
ギルマスはそう言い残して部屋を出て行った。
俺はこの間にあるサプライズをするために一度行ったことがある場所に仮面をつけて転移した。
転移したのは、俺がこの世界で初めて足を踏み入れた場所、帝国王宮の謁見の間だ。
周りに人の気配がなかったから俺は謁見の間を出てここにいる人に見つからないように食堂まで行った。
俺は中に人の気配がないことを確認して食堂に入り天井に紐を5本吊り下げてその先端をボールネットのようにする。
そして、その先端にあるものを入れそのあるものにナイフを突き立てた後俺はギルドに何事もなかったかのように戻ってきた。
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