116 / 250
三章 復讐の始まり
28話 全国大会
しおりを挟む
パーティー戦から一週間、影に魔物を討伐させている間に学校に通ったりコロンにちょっかいを出していた先輩の貴族をボコボコにしたりと普通の生活を過ごしていた。
今は学校で全国大会の説明会を大ホールで行なっている。説明をしているのはもちろんカードルだ。
「あー。先週はみんなよく頑張ったな。おつかれ。今日は武魔闘技大会の全国大会の説明をするつもりだ。ながったりー話は好かねぇから単直にいうとだな、全国大会は一週間後、帝国にて行うことになった。その間は学校は休校になるから応援に行くのもいいし家でゴロゴロするのも好きにしろ。このあいだの武魔闘技大会で一位と二位になったやつとパーティー戦で一位と二位になった奴は後で校長室に来てくれ。大会の説明をするからな。もし休みの間に応援に行きたいっていう奴がいるなら後でプリントを配布するから親にサインしてもらって明日にでも持ってきてくれ。俺からの話は以上だ。ほかに連絡がある先生方はいるか?………………いないようだな。じゃあ三年生から退場だ」
カードルの校長にしては短い言葉を終えて俺たちは三年から順番にクラスに帰ってきた。
そのあとクラスでカードル先生からプリントをもらったあと一緒に校長室に向かった。
それ以外の奴は授業に向かっている。
「はぁ、お前らって本当に規格外だよな」
「どこがですか?」
「だってよー、個人戦と従魔戦でも一位二位独占してパーティー戦でも一位なんだぞ。規格外じゃなかったらなんて言うんだよ」
「まぁまぁ、僕はともかくミリーナはまだ人間の範疇ですよ。そこまで落胆したいでください」
「問題の張本人にそんなこと言われても慰めにもなってないんだがな」
カードル先生の愚痴を聞きながら途中で会ったパーティー戦の二位の人と一緒に校長室に向かった。
「入ってくれ」
「「「「「「「「失礼します」」」」」」」」
俺たちは中に入りカードル先生に言われソファに座りカードル先生は奥の学園長専用の椅子に座った。
「今回ここに呼んだのは何も説明をしてするだけではない。全員に注意してほしいことがあるんだ」
カードル先生はは真面目な顔をしてそういった。
「注意とは?」
「ああ、ただの俺の勘違いであってほしいが多分帝国はお前たちを脅して国に取り込もうと考えるだろう」
「「「「「「「……⁉︎」」」」」」」
カードル先生がそういうと俺以外の全員が驚いた表情になった。
「アストはあんま動揺してないみたいだが……よんでたのか?」
「まぁ…はい。帝国は勇者という脅威を持っていますから簡単に他国を脅すことができるでしょう。そして各国から集められる将来有望な子供を取り込み戦力強化を狙ってくるとは考えていました」
俺は自分の考えをそのまま言った。いやまあ考えというか帝国の子犬が親切に毎回教えてくれるからなんだけどね。
その言葉を聞いたカードル先生にはやっぱりかと言うような表情をした。
「その通りになるか分からないが、少なくとも警戒はするべきだろう。今回の大会の場所もほとんど帝国が脅していたようなものだからな」
カードル先生は奥歯を噛み締めてそう言った。
帝国の帝王が勇者を使ってお前らの国を地図から消すぞとか言って脅したのだろうなと推測して次の言葉を待った。
「とりあえず、自分の身に何があるか分からねぇから常に注意しておけ。俺も十分に注意しておく。何かちょっかいを出されたら俺に言ってきてくれ。言いにくかったら友達でもいいから絶対に一人で抱え込まないでくれ。大会云々よりお前らの命の方がよっぽど大事なんだからな。出発は明後日になるからちゃんと準備をしておくんだぞ。持っていくものはとりあえずこれを見て用意しておいてくれ。大会のルールもそれに載っている、話はこれだけだ。じゃあ戻っていいぞ」
俺たちは一枚ずつカーダル先生からプリントをもらって各クラスに戻っていった。
今は学校で全国大会の説明会を大ホールで行なっている。説明をしているのはもちろんカードルだ。
「あー。先週はみんなよく頑張ったな。おつかれ。今日は武魔闘技大会の全国大会の説明をするつもりだ。ながったりー話は好かねぇから単直にいうとだな、全国大会は一週間後、帝国にて行うことになった。その間は学校は休校になるから応援に行くのもいいし家でゴロゴロするのも好きにしろ。このあいだの武魔闘技大会で一位と二位になったやつとパーティー戦で一位と二位になった奴は後で校長室に来てくれ。大会の説明をするからな。もし休みの間に応援に行きたいっていう奴がいるなら後でプリントを配布するから親にサインしてもらって明日にでも持ってきてくれ。俺からの話は以上だ。ほかに連絡がある先生方はいるか?………………いないようだな。じゃあ三年生から退場だ」
カードルの校長にしては短い言葉を終えて俺たちは三年から順番にクラスに帰ってきた。
そのあとクラスでカードル先生からプリントをもらったあと一緒に校長室に向かった。
それ以外の奴は授業に向かっている。
「はぁ、お前らって本当に規格外だよな」
「どこがですか?」
「だってよー、個人戦と従魔戦でも一位二位独占してパーティー戦でも一位なんだぞ。規格外じゃなかったらなんて言うんだよ」
「まぁまぁ、僕はともかくミリーナはまだ人間の範疇ですよ。そこまで落胆したいでください」
「問題の張本人にそんなこと言われても慰めにもなってないんだがな」
カードル先生の愚痴を聞きながら途中で会ったパーティー戦の二位の人と一緒に校長室に向かった。
「入ってくれ」
「「「「「「「「失礼します」」」」」」」」
俺たちは中に入りカードル先生に言われソファに座りカードル先生は奥の学園長専用の椅子に座った。
「今回ここに呼んだのは何も説明をしてするだけではない。全員に注意してほしいことがあるんだ」
カードル先生はは真面目な顔をしてそういった。
「注意とは?」
「ああ、ただの俺の勘違いであってほしいが多分帝国はお前たちを脅して国に取り込もうと考えるだろう」
「「「「「「「……⁉︎」」」」」」」
カードル先生がそういうと俺以外の全員が驚いた表情になった。
「アストはあんま動揺してないみたいだが……よんでたのか?」
「まぁ…はい。帝国は勇者という脅威を持っていますから簡単に他国を脅すことができるでしょう。そして各国から集められる将来有望な子供を取り込み戦力強化を狙ってくるとは考えていました」
俺は自分の考えをそのまま言った。いやまあ考えというか帝国の子犬が親切に毎回教えてくれるからなんだけどね。
その言葉を聞いたカードル先生にはやっぱりかと言うような表情をした。
「その通りになるか分からないが、少なくとも警戒はするべきだろう。今回の大会の場所もほとんど帝国が脅していたようなものだからな」
カードル先生は奥歯を噛み締めてそう言った。
帝国の帝王が勇者を使ってお前らの国を地図から消すぞとか言って脅したのだろうなと推測して次の言葉を待った。
「とりあえず、自分の身に何があるか分からねぇから常に注意しておけ。俺も十分に注意しておく。何かちょっかいを出されたら俺に言ってきてくれ。言いにくかったら友達でもいいから絶対に一人で抱え込まないでくれ。大会云々よりお前らの命の方がよっぽど大事なんだからな。出発は明後日になるからちゃんと準備をしておくんだぞ。持っていくものはとりあえずこれを見て用意しておいてくれ。大会のルールもそれに載っている、話はこれだけだ。じゃあ戻っていいぞ」
俺たちは一枚ずつカーダル先生からプリントをもらって各クラスに戻っていった。
31
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる