クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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三章 復讐の始まり

30話 帝国散策

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俺はミリーナと一緒に散策するために帝国のギルド、アリスがいるところに行った。
そのまま行っても俺だと分からないと思うから途中の路地裏で変身を解いて戦闘服を着ている。
ミリーナにも一応学園の制服ではなく戦闘ができる服を着てもらっている。もし学園の生徒だからという理由で攻撃されたらちょっとめんどくさいからだ。

俺とミリーナはギルドの扉をくぐり周りからの視線を無視して受付のところに行った。

「冒険者のアラストールだ。ギルドマスターと話がしたい」
「ただ今ギルドマスターは……少しお待ちくださいませ」

俺は受付嬢が断りそうだったからギルドカードを取り出して見せた。すると、受付嬢はさっきまでの対応が嘘みたいに丁寧になり奥の方に消えていった。

その様子を見ていた冒険者達は俺を好奇な目で見ていたが俺は御構い無しに椅子に座ってギルマスが来るのを待った。
しかし、そんな時でも邪魔者がいるもので。

「おいガキ、いい女連れてるじゃねぇか。ちょっと貸してくれねぇか?。何、悪りぃようには扱わねぇよ。ちーっと楽しむだけだ」

あ?こいつ今なんつった?

「おい。貴様今なんと言った」
「そんなこたぁいっからさっさと渡せや」
「先ほどなんと言ったのか聞いているのだ。先に答えろ」
「ああん。そこの女を貸せって言ってんだよ!。わかったらさっさと置いて行きな。お前のせいで気分が削がれた。しばらくその女は貸してもらうぞ」

俺はそいつの手がミリーナに行く前に握って止めた。

「お前、誰の許可を取って俺の女に触れようとしている」
「知るかそんなの!おいテメェらちーっと手伝え。こいつボコした後でお前らにも楽しませてやるよ」
「お、じゃあ俺も参加すらぁ」「あの子可愛いしな」「そそるぜ」「あ~あの顔をめちゃくちゃにしてやりてぇよ」

男が酒場にいた冒険者にそう言うとその場にいた男冒険者の殆どが武器を持った。あと、なぜか後ろではミリーナが顔を赤くして俯いていた。

「お前ら。死ぬ覚悟はできてんだろうな」
「はっ‼︎。それはこっちのセリフだ!」

俺に腕を掴まれている男が空いている手で腰から短刀を抜き俺の首筋目掛けて振り落としてきた。
だが、

「…………甘い」

俺はそいつの肘に向けて手刀を食らわした。すると当たった肘はあらぬ方向に曲がり完全に折れていた。そのついでに握っていた腕もそのまま握り潰してやった。

「があああぁぁぁぁああぁぁ、お、俺の腕がぁぁああ」
「テメェ!よくもよりやがったな。全員行くぞ!」
「「「「おう!」」」」
「うるさい。お前達は俺の大切なものに手を出そうとした。その罪をその身で償え。風刃エアカッター

俺はそこにいる全員に風魔法レベル3の風刃エアカッターを発動させた。この魔法は風が圧縮され鋭利になったものを近場に放つものでこの魔法を食らった冒険者達は全員首より上を床に落とし身体もそのあとを追うように崩れ落ちていった。
一応そいつらはミリーナの前ということもあって殺したのを確認してすぐに異次元倉庫にしまった。

その光景を見ていた者は一応記憶を曖昧にしてさっきのことを無かったことにした。
まぁミリーナの記憶をいじるのはやだからミリーナの記憶だけは何もしていない。

少しすると、さっきの受付の人がと帝国のギルドマスターであるアリスが出てきた。

「アラストール君ね。話したいことがあるならとりあえずギルド長室に案内するわ」
「ああ、そうしてくれ」

俺はそう返してアリスが奥に行くのをミリーナを連れて一緒についていった。

着いたのは以前にも来たことがある場所であのアジ・ダハーカの取引を行ったところだ。

「中に入って」
「失礼する」
「失礼します」

俺は中に入ってアリスに即されてからソファに座った。

「さっき下で大きな音が聞こえてたけど何かあったの?」
「特に気にするようなことじゃない」
「そう。それで、どうしてここに来たの?」
「特にない。ちょうどここに来る機会ができたからついでに顔を出そうと思っただけだ。なんか今日中にできる面白そうな依頼はあるか?」
「そうねぇ。あなたほどの実力者に見合うクエストは出てないわね。ごめんなさいね」
「いいや。急に来たのが悪かったんだ。そんじゃ俺たちは帰るわ」
「そう。あ、そういえば1つだけあったわ」

俺とミリーナが席を立とうとした時にアリスがそう言って俺たちを止めた。
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